勝率8割同士の戦い

最強の矛と最強の盾をぶつけあうとどうなるのか?

中国の故事、矛盾という言葉の由来になっている話ですが、渡辺明と永瀬拓矢の戦いとなるとそんな雰囲気が出てきますね。

今期絶好調というか才能を遺憾なく発揮している両者。ともにまだ二敗しかしていないという。永瀬に至っては、この挑戦者決定戦で連勝すると勝率九割に到達するとのことです。

振り駒で先手は永瀬。過去の対戦成績は渡辺の二勝。永瀬の成長度を考えると先手番でスタートして面白くなったという感じですね。ここをしっかり勝ちきればかなり盛り上がります。

戦型は矢倉、先手の早囲い調。受けに強い永瀬としては早囲いを見せて相手に動かせて無理をとがめていく・・・という感じなんでしょうか。専門的な話は全く読んでないので私の勝手な主観です。正しい所は専門誌/紙で確認下さい。

少し脱線してどっちに挑戦者になってもらいたいか?という話。

私はいちおう糸谷さんのファンを辞任・・・じゃなくて自認するものです。そうなると、どっちに挑戦者になってもらうと、糸谷さん的にありがたいのか?というところなのですが。

正直どっちが来ても強敵。防衛か奪取か、どちらもありえるのではないかなと。渡辺、永瀬、糸谷、それぞれにタイプは違うものの、よくも悪くもKYというか、空気読まないわけではなく、読んだ上でだから?という周りを気にしない、確固たる自分を持っている印象があります。

ダニーはそのなかでもっとも優しそう!>< だんご3兄弟の真ん中っぽい!>< 上からはイジられ、下からは舐められる!><

みたいな。実力的には誰が竜王になっても全くおかしくないです。

明vsダニー、ダニーvs永瀬軍曹・・・どちらのカップリングでもご飯三杯イケます。今年のコミケのメインテーマっすよね?(ごめんなさい、コミケよくしりません、知ったかぶりました・・・

永瀬は後手渡辺が見せた攻勢にもかかわらず、早囲いを決行。この成否が本局の鍵を握りそうです。

ここまでお昼頃に見た時の感想コメントです。

結果は先手の構想に少し無理があってうまく後手のあきらたんが咎めた感じでしょうか。

戦いながら堅くなっていく渡辺さんらしい展開でしたね。永瀬さんは少し持ち味の出にくい将棋だったように思いますが、事前の準備だったのでしょうか。

普通に考えると少し渡辺明の挑戦が近づいた感じはします。ダニー対渡辺明…いやいやまだ分かりません!次も楽しい将棋がみれそうですね!







糸谷哲学を更新しました!

糸谷哲学を更新しました。

内容は竜王戦について。竜王獲得についてです。

http://itodani.web.fc2.com/results_02_005.html

Tag : 糸谷哲郎

糸谷哲郎、タイトル戦初挑戦・竜王位獲得!

糸谷哲郎七段がタイトル戦初挑戦にして、森内俊之竜王から4-1の成績で竜王位を奪取した。これで、八段に上がるようだ。挑戦を決めて七段、奪取により八段ということのようだ。森内俊之前竜王は、これで肩書呼称としては前竜王か九段になる。森内プロが九段を名乗る(無冠)になるのはかなり久しぶりのことだと思う。三年以上ぶり?

それにしても、色々な意味で衝撃的なタイトル戦だった。私のやっている応援サイトのサブタイトルでもある、まさに「直感は経験の集積から成る分析」を体現するような、糸谷哲学を示してくれたように思う。

タイトルホルダーの品格やら、持ち時間の使い方云々やら言い出せばきりがないところではある。日本の縮図の一つであるところの将棋界や相撲界ではよくある話ではあるが、まずは素直に若き才能の開花を、お祝いしてあげたいし、そうして欲しいと願っている。

Twitter上の将棋クラスタの中ではひときわ有名なitumonさんの言葉をここで引用したい。



糸谷竜王は奨励会時代から「怪物」として有名で、でもプロになって対局してみると、皆一様に中盤くらいでよくなって「あれ?本当に怪物なんかな?」と思ったら終盤にはきっちり抜かされている
「プロ相手にこんな勝ち方するとはやっぱり「怪物」なんやな、うんうん」と皆納得したという糸谷伝説

https://twitter.com/itumon/status/540401825212420097



相手を、しかもトッププロを間違えさしたり、複雑な局面にして混沌に導いたり、相手が何を見落としているか察したり。と言ったものは中々棋譜を並べたりしても見につかない天性の物なのですよね、まさに見事な糸谷竜王の終盤でした。

https://twitter.com/itumon/status/540400819250548736


まさにこの2つに糸谷哲郎の、糸谷将棋の凄さが集約されていると思う。デビュー当時から、こういう将棋だったが、それだけではなく、色々な球種を増やしてここまで上り詰めた。順位戦ではしっかり時間を使うようになったところもその成長の証だ。

今回のタイトル戦においてなぜ時間を使わなかったか?の一つの理由としては、事前準備が万端であり、ゆえに本人としては考えるところがなかった、ということもあるだろう。また、タイトル戦の舞台で舞い上がっていて…というのもあるかもしれない。文字通りいてもたってもいられない…という。

そういう意味では、若手相手に胸を貸した森内俊之プロもまた横綱相撲というかタイトルホルダーの度量を示したのではないか。相手の得意を逃げずに受けて、その上で倒す。そういう気概を感じた。特に、その得意を避けた結果、逆転負けということになってしまった第四局がひとつのアヤだったかもしれない。

羽生さんが、家族内の逆転将棋を繰り返すことによって、またプロ入りしてしばらくするまで本格的に定跡を学ばなかったことにより、絶妙の間合い、勝負術を身につけたように、将棋倶楽部24という実戦の中で、独特の勝負術を身につけ、地方出身・在住というデメリットを跳ね返してその才能を開花させた糸谷哲郎プロらしいタイトル戦だったように思う。

将棋は逆転のゲーム、という意味ではその本質のひとつを示したとも言える。プロとコンピュータの戦いを控えた竜王戦で、人間とはなにか?人間とコンピュータの違いはなにか?ということをまた考えたくなるような気持ちに私はなった。

この竜王奪取までの、竜王ドリームの軌跡/奇跡を少しだけ振り返ると、三組優勝を決めた対戦相手はそれほど(対戦相手に失礼ながら)勝ってもおかしくはないと思う。(アベケン、中座、佐藤和、西尾)。

しかし決勝トーナメントの三浦・屋敷・行方というのは本当のトップクラスだし、それらのメンツに対して、一手損角換わりという、プロがみてもあれでどうにかなるのが驚き・・・というような、特殊な作戦を用いて、後手番が辛いと言われている状況にもかかわらず、圧勝に近い勝ち方をしている。

そして挑戦者決定戦で、棋界最高峰の羽生に先手番でのものとは言え、二勝している。

森内俊之プロの良さというのは、やはり対羽生名人との直近数年間の名人戦に代表されるような事前準備と、二日制という舞台における時間の使い方のうまさにあった。

そこは、ある意味暗黙の了解というか、相手が考えた時はこちらも考えるという、リズムの取り方、空気の作り方、が羽生世代やその前の世代のなかにあったように思う。

それは別に良し悪しではなく、そうやっていくことでより深く思索の中に入り込んでいく。相手の力を借りながら深く深く思考を重ねていく。そういうものだったのだと思う。

しかし、渡辺明プロがやはり森内俊之プロを打ち破って新竜王になった時に示したように、同じようにやっては勝てない若手がある意味勢いにのって騎虎の勢いで格上を破るというのは、なんともライブ感があるというか、若さの眩しさのようなものを感じる。

日本の閉塞感というのは、○○な▲▲はけしからん、というようなものでより強まっているような気が、老害サイドに近い私ですら思う処なので、今回の諸々については、成長とともに自然と薄まっていくと考えたほうがいいと思う。

ビル・ゲイツにしても、スティーブ・ジョブズにしても、将棋界でも第一人者の羽生善治プロにしても、その世界で天才を示す人というのはそれなりに、どこかしらエッジの効いたものを良くも悪くも持っているものだ。

猛烈な過剰と欠如というアンバランスのもとに示される才能というものもある。少しづつ積み上げて研鑽を重ねていくことで磨かれる才能もあるだろうが、色々なタイプの天才があるからこそ、面白いとも言える。

悪くなってから考えるよりは、本当は勿論悪くならないほうがいいわけだが、悪くなってしまったんだから仕方ない。そこから萎縮せずに相手を楽にさせずに、ぎりぎりに怪しく粘る、短い時間で最善の勝負術を発揮してトッププロを間違えさせる。ある意味、アマチュアとしてはこれほど参考になるお手本はないように思うし、結果だけが重要といってもよいプロの世界においても、もしかすると一度しかないかもしれないチャンスを一発で手にしたということは素晴らしいことだと思う。

あとは人間、ナーバスになると色々なその人独自の癖が出るものです。震える人もいれば、空咳が出る人もいるし、チック症の人もいる。居ても立っても居られなくなる人もいる。そういう意味では緊張の現れだった、それゆえの頻繁な離席だったかもしれません。

・・・にしてもw

にしてもやっぱり凄い将棋でしたね。第四局と第五局。私レベルのアマチュアにはよくわからないところも多いのですが、コンピュータ将棋が示すその数値をみていると相当な逆転だったことは間違いないです。感想戦のコメントを見ると132手目あたりが悪手だったようですね。

穴熊だったのに、玉が大冒険していったあたりもまた糸谷さんらしい。同じくタイトルホルダーになった広瀬さんが角に特徴が出るとしたら、糸谷将棋はやはり玉にあります。

糸谷哲郎プロに望むところとしては、来期の防衛、誰が出てきてもしっかり防衛してもらうことと、今後のさらなる活躍、これだけ勝ってるんだからそりゃあ竜王も奪取しちゃうよね、と納得させるような圧倒的な強さをこれからも見せつけて欲しいと思っています。

糸谷哲郎新竜王、この度は本当におめでとうございます!!

Tag : 糸谷哲郎 森内俊之

糸谷哲郎挑戦者が強すぎる件について。

いやーなんなんでしょうか、糸谷さん。めちゃくちゃ強いじゃないですか。

あれはちょっとすごすぎると思います。現代将棋において後手番は・・・とかよくいう中でほぼプロ棋士で二人しか使わない、一手損角換わり。丸山さんも一時代築いた人ですが、よくあるじゃないですか、一昔前の人がこだわってる何かがイマイチいけてない・・・みたいなことって。

音楽とか小説とかそういう分野でよくある気がしますが。俺の美学、的な。でも昔のファンにしてみると、いやそこはこだわらなくても・・・昔のああいう感じが好きだったのに・・・というあれ。丸山さんといえば角換わりの権威ですから、そしてそれを受けてくれる人がいなくなってしまったというところで、じゃあ一手損角換わりなら自分から出来るじゃん!っていうところもあると思うんですよね、角換わり好きすぎて、とかあとは横歩取りもイマイチになってきたし、みたいな。

糸谷哲郎といえば一手損角換わりの戦術書を出しているわけですが、山崎隆之兄弟子とともに一手損角換わりの独自路線を歩んでます。山崎隆之先輩の場合は、なんというか力戦ですよね、はいはい、っていう本人の高度な研究があったとしても、はいはいその場で思いついたんですよね?的な。しかも微妙に作戦勝ちになってたのに負けるとか、割りと言葉は悪いですが頼りないところがあります。

しかし昨日の糸谷さんはすごかった。あるいは森内俊之竜王の調子がよくないのでしょうか。どこかで見ましたが番勝負での連敗が続いてるみたいですね。羽生4・3、糸谷2,ということだとすれば、最初の7はノーカウントでいいような気もしますがw

昨日の将棋、専門的にはどこでどうなったのか、専門誌で確認したいですが、素人目には1-3筋を金銀二枚で押さえることができて、桂馬もさばけてかなり気持ちいい展開でしたね。

筋悪にみえた2八金も飛車を無力化するという意味で、自分の飛車だけ活躍するという意味で異筋の好手でした。やはり一手損角換わりという異能の作戦をとりつづけることで独特の距離感みたいなものが身についている気がします。

あの玉捌きというか、玉もラインをあげて守備的な駒として活用されるところというか、本当にすごいなと思いました。次の先手番は角換わりでしょうから、三連勝ありえる気がしますがどうでしょうか?

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス - ジャンル : ゲーム

Tag : 糸谷哲郎 森内俊之 一手損角換わり

糸谷哲郎、羽生善治を破り竜王戦でタイトル初挑戦!

いやー私の願った通りの展開になりました。

羽生さん相手に、後手番で勝つのはまー無理なんですよ。無理とは言わないですが、かなり難しい。しかし同じプロ同士であれば、そして若手実力者陣であれば、実力を出し切れば先手番をキープ出来るはずだし、してほしい、そういう気持ちで今回の豊島将之の挑戦と、糸谷哲郎の挑戦者決定戦を見ていました。

どうやらトッププロ同士だと後手番が苦しいのではないか?というのはずっとココ最近言われ続けてきた所ですが、裏を返せば、あの羽生さん相手でも、先手番を取れば実力を発揮するチャンスを与えられて、そして勝ち切ることもできるという。今日は糸谷哲郎プロが先手だと知って本当にうれしかったですね。

後手番の羽生さんは角換わりで追従するか、或いは横歩取りで主導権を握るチャンスがある可能性に賭けるか?というところで横歩取りにしました。最近は横歩取りを大目に投入してる感じでしょうか。

羽生さんが早めに飛車をぶつける作戦を取ったのはなにか準備があったのでしょうか。こうなるとかなり激しい展開になります。糸谷哲郎プロとしては嫌いではない展開だと思いますが、そしてちょっと羽生さんの手としては意外な印象を受けますが、相手の得意を避けない羽生さんならではの手ともいえるかもしれません。

激しい大駒の交換の後に糸谷哲郎プロが見せた45手目の1六歩が地味に効いた一手だったように思います。こういう手は羽生さんがよく指す気がします。ちょっとゆっくりしているようで、しかし確実な一手で、相手が羽生さんだと焦りそうです。

しかし馬で言うとちょっと掛かり気味なことが多かった糸谷哲郎プロが昼食休憩後に指す、というあたりがモデルチェンジ後のダニーだなーという気がします。以前の糸谷であれば、お昼前に指していた気がします。早見え早指しというところから、順位戦を主戦場に、メインに考えてモデルチェンジをした成果、みたいなものをこの手に感じました。

挑戦が決まってから、糸谷の早指しを不安視するつぶやきもツイッター上で幾つか拝見しましたが、そういうわけで私はあまり心配していません。この第三局も、途中までは糸谷プロのほうが羽生さんよりも時間を使っていた!んですから。

焦らされたわけではないでしょうが、羽生さんの△2六銀捨ては通常の手ではないことは確かです。ここからは先手が正確に指せば、何手後なのかはわかりませんが、先手が良くなっていてもオカシクない、そういう大局観で読みを入れたい局面ではないでしょうか。

51手目の▲3三歩も桂馬を跳ねさせるだけで損のように私には見えましたが、効かすならこのタイミングが絶妙であることもわかります。そして結果からみるとこれで十分に後手陣を弱体化できていたようです。

とはいえ、後手には千日手コースの権利があったので、先手がよくなったというわけでもなく、銀捨てした手順で後手に戦日手の権利があったというのは、驚きましたが、後手が選ばなかったということは先手に打開策があったのかもしれません。このへんは専門的な分析を待ちたいところです。

先手は手順に馬が働くようになって、後手からの攻め筋が5筋一本になったところでは先手のほうがわかりやすくなっていたように思います。先手の馬が働く展開になれば先手良さそうだなと私はツイートしてましたが、終局までこの馬が大活躍することとなりました。

羽生さんや羽生ファンとしては永世七冠の道が一旦は途絶えて残念だと思いますが、糸谷ファンの私としては持ち時間の長い将棋にも対応できるように肉体改造した糸谷哲郎が、その成果を早くも発揮しはじめていること、そして二十代半ばでのタイトル挑戦を決めたということを素直に嬉しく思います。

公私ともに忙しく、ITスキルが乏しく、メモ帳と手描きでしか更新してない糸谷哲学というファンサイトも、そんな言い訳は言ってられないな、これからはちゃんと更新しなくちゃいけないな!と思いました!本当に二〇世紀の技術力なので大変なのですが、頑張りたいと思います。

またハワイでの対局ですが、冗談でいくかぁ?と言ってましたが、若干冗談じゃなくなってきた気もしますが、家族の冷たい目線を感じながら、その時間とコストを応援サイトの更新に費やして陰ながら応援しようかな・・とも思っています。

糸谷哲郎プロ、まずは挑戦おめでとうございます~!タイトル戦の結果はわかりませんが、まずはフルセットにもつれるぐらいに、思う存分初めてのタイトル戦を楽しんで欲しいですね!

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス - ジャンル : ゲーム

Tag : 羽生善治 糸谷哲郎