第72期B級1組 五回戦

全勝が豊島・畠山の2名、全敗が鈴木・高橋、という状況で始まった五回戦。

以下簡単に結果と感想を記す。

山崎 隆之八段(1勝4敗)●-○飯塚 祐紀七段(2勝3敗)…22時14分☆
広瀬 章人七段(4勝1敗)○-●藤井 猛九段(2勝3敗)…22時49分
丸山 忠久九段(3勝1敗)○-●木村 一基八段(1勝3敗)…23時54分
松尾 歩七段(4勝1敗)○-●畠山 鎮七段(3勝1敗)…0時22分☆
高橋 道雄九段(0勝5敗)●-○橋本 崇載八段(4勝1敗)…0時41分
阿久津 主税七段(2勝2敗)○-●豊島 将之七段(4勝1敗)…1時8分☆


[B級1組成績一覧] ( )内は順位

【4勝1敗】橋本(2)、松尾(4)、広瀬(8)、豊島(13)
【3勝1敗】丸山(5)、畠山鎮(7)
【2勝2敗】阿久津(9)
【2勝3敗】飯塚(11)、藤井(12)
【1勝3敗】木村(6)
【1勝4敗】山崎(3)
【0勝4敗】鈴木(10)
【0勝5敗】高橋(1)

広瀬藤井戦は広瀬の完勝。松尾畠山は後手が先攻して面白いかと思ったが松尾勝ち。高橋vsはっしー戦はかなりの熱戦だったが後手のはっしー勝ち。最後まで残っていたのは阿久津豊島戦だがこれは熱戦というよりも後手がかなり苦戦してたものの、粘った。粘った末のノーチャンス、というような将棋に見えた。

これで全勝者は消えて4-1で四名並んだ。順位のわるい豊島としては全勝をぜひとも守りたかっただろうが、B1が1敗で決まったことはかなり少ないと思うのでまだまだチャンスはある。

負けはしたものの、執念というか怖さを感じさせるような凄みのある粘りだった。

ほかの将棋はこれから見ます・・・。

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豊島将之の「と」は「止まらないのと」 第72期順位戦B級1組

いやー、豊島将之、止まらないですね。以下、超簡単に。


[B級1組]
木村 一基八段(1勝1敗)●-○豊島 将之七段(3勝0敗)…22時35分
鋭かったですね。木村らしい受けは出ていたかもしれませんが、その受けが出ていた所では辛かったかも。7七に成りこんでいった局面では後手が良かったはずだが、そこからの決め方がかっこよかった。時間も残しての圧勝。

山崎 隆之七段(1勝2敗)●-○松尾 歩七段(3勝0敗)…23時7分☆
松尾も無傷の三連勝。山崎得意の相掛かりでしたが、この将棋も玉がすごいところに行って激しく大駒の交換があった。後手玉も3三に行って、お互いの玉が77と33にいる瞬間も。

畠山 鎮七段(3勝0敗)○-●高橋 道雄九段(0勝3敗)…23時26分
ここは横歩取りで中盤の積極的な畠山の攻めが炸裂した。

広瀬 章人七段(2勝1敗)○-●阿久津 主税七段(0勝2敗)…23時38分
悩める二人の若き天才対決は広瀬に軍配があがった。飛車がさばけるまでは細かな応酬だったが先手の飛車がさばけてからは早かった。

橋本 崇載八段(2勝1敗)○-●鈴木 大介八段(0勝3敗)…0時15分
大介先生三連敗ですか…。私が良くやる角交換後のひどい角打ちが出ました。誰だったかもこの角打ちをやってましたが、この角を打って幸せになった人は少ない、呪いの角です。先手は居飛穴。後手に打開策があるか?でしたが、飛車角が捌けない展開で角の性能の違いで先手勝ち。

飯塚 祐紀七段(0勝3敗)●-○藤井 猛九段(2勝1敗)…0時59分
ここは熱戦でした。藤井流の角交換四間飛車から終始先手の飯塚が良かったものの、玉頭戦での誤りから急転直下、という将棋。

以下、その結果。


[B級1組成績一覧] ( )内は順位

【3勝0敗】松尾(4)、畠山鎮(7)、豊島(13)
【2勝1敗】橋本(2)、広瀬(8)、藤井(12)
【1勝1敗】丸山(5)、木村(6)
【1勝2敗】山崎(3)
【0勝2敗】阿久津(9)
【0勝3敗】高橋(1)、鈴木(10)、飯塚(11)

三連勝が三名。三連敗も三名。豊島の連勝を止める先輩棋士はいるのだろうか?このままノンストップでA級にあがるのか?に注目。

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誕生日で抜け番。第72期B級1組順位戦

タイトルは仮です。阿久津さんが誕生日のため抜け番でした。(たまたまです)。

削がれた更新意欲を、ゆるい更新でしのぐ。老人が酔拳で戦う、という感じですね。

この前、youtubeでジャッキーチェンの昔の何とか拳ってのをたくさん見ました。なんとなくアガりましたのでお勧めします。

たぶん、出社前にジャッキーと一緒に蛇拳とか、酔拳とかやってから会社に行ったら、気分よく出勤できると思います。・・・その勢いで上司を殴らないようにしてくださいねw

さて、あっ君こと阿久津さん、あつくつさんこと、阿久津さんの前髪ですが、たぶん今、過去最高にカッコいいと思います。そうなんです、もともとイケメンだし、おでこが広いのは禿たのではなく、もともと広いんですよ。

広い人は短い前髪、これです。山崎隆之プロがいい例ですね。決して髪の毛は多くない。おでこもなんとなく広そう。しかし禿ないタイプ。で、あの髪型です。美容室に行ったら、「分けなくていい程度の長さに」っていえばいいんですよ。それで大体は解決します。

前髪はどうしますか?って聞かれたら「何もつけずにおろしてても自然になるように」って答えるんです。あとは、もう天気の話でもしてれば完成です。切ったあとに何かつけますか?って言われたら、「今日はこのままでいいです」って答えるんです。どうせ、美容師がやったスタイリングなんて後で再現できないんですから。

そして、これで阿久津さんの結婚は間違いないですね。もともとのイケメンが最強の髪型を手に入れた。いわば猛烈な攻め将棋の中村太地が振り飛車党から居飛車党に転向したようなもんですよ。。

・・・このまま阿久津さんの前髪談議だけでブログ一つ別に建てられる(タイトルはあっ君の前髪)ぐらいには語るつもりですけど、そろそろ怒られそうなので、以下感想を簡単に書きますね。

お昼時点、夕方時点、終局後、という感じになると思います。例によってその時間帯の私の気分と、湿度、温度、によって分量は変わります。蕎麦打ちと一緒ですね…。

今、お昼時。

藤井vsハッシーは藤井先生の例の形。どちらにどういう工夫が出るのか?に注目。ただ私はこの角交換振り飛車は全然歓迎なのでどういう作戦が取られてもOK。この形というか角交換型で急戦調の含みがなくて・・・っていう作戦は居飛車党にとってはそんなに脅威じゃない気がするんだけどなあ…。

アマがやるなら、断然4→3とかの石田流系かごきげんでしょうね。(ゴキゲンの超速はアマ一定レベル以下の大部分の人にはそれほど勝ちやすい戦型ではないとおもう)。

畠山鎮vs鈴木大も角交換振り飛車ですね。

山崎vs木村一戦は先手の相掛かり。最近そういえば将棋ウォーズで相掛かり調が増えてきた気がします。理由は私がどっちをもってもやるから、というだけなんですがw

山崎流の角道をあけるのをなるべく後回しにする指し方は、意外に悪くないですよ。是非お試しください。少なくともひねり飛車よりは居飛車党に向いてる気がします。

丸山飯塚はノーマル角換わり腰掛銀っぽいです。スペシャリストの丸山さん相手に、穴熊の作戦が出るか?&先日のダニーのような打開になるのか?に注目です。

みっちーvsとよぴーは、横歩取り。とよぴーにとってはA級で通用するかどうか?の試金石第二弾っていう戦いですね。

松尾広瀬は後手のごきげん中飛車。戦型は超速に銀対抗ですね。私は相当前のブログで超速にはこの銀対抗しかないような気がするなーと書いた覚えがあります。それが主流になる前ですね。だからといって何も偉いわけでもなく、私の棋力があがったわけでもないのですが。耳年増、みたいなやつですね。女の子はみな、耳年増なんです。お勉強してるんです。おニャン子クラブ懐かしいですね。。

お昼休みはとりあえずそんな感じでした。

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夕方は、あまり見れませんでした…。

ただ、畠山鎮vs鈴木大介戦の穴熊にしてから銀冠は、後手にそれほど有効な手段がなく、穴熊になることもないので、銀冠最終形として考えている場合に、隙のない駒組みのやり方かもしれないと思いました。

夕方時点で松尾vs広瀬戦は流石に先手が良さそうと思いました。藤井vsハッシーは上手に組み上げるものだな…・と先手については思いましたが、先手の得がどのぐらい残っているのかは不明。角換わり腰掛け銀になった丸山vs飯塚戦は新手・新構想に期待。

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そして今は朝。結果はというと・・・


高橋 道雄九段(0勝2敗)●-○豊島 将之七段(2勝0敗)
先手の横歩取らずからの中原囲い。これは中押しで後手の圧勝でした。

畠山 鎮七段(2勝0敗)○-●鈴木 大介八段(0勝2敗)
これは夕食休憩時点の構想が面白いなと思いましたが、そこからが大激戦。馬を作った先手が良さを保ってそのままゴール。先手玉がよく動く?働く?将棋でした。

丸山 忠久九段(1勝1敗)○-●飯塚 祐紀七段(0勝2敗)
後手が相当攻めました。飯塚さんらしい攻め。しかし後手の攻めがさっぱりしたところでは、先手良し。馬で飛車をとって自陣に引きつけたところでは流石に先手が良くなっていたが、その手前では後手にも他にやりようがあるかもしれない・・・と思いました。

松尾 歩七段(2勝0敗)○-●広瀬 章人七段(1勝1敗)
これもプロレベルでは先手が良さを保って危なげなくゴールした感じでしょうね。ちょっと悩める天才は長くなりそうですなあ…。

山崎 隆之七段(1勝1敗)●-○木村 一基八段(1勝0敗)
これは不思議な力戦だった。先手が良さそうな局面から後手の桂馬が歩の餌食になる前に大仕事をしたところでは後手勝勢になっていた。山崎さんにとっては残念な将棋だろう。

橋本 崇載八段(1勝1敗)●-○藤井 猛九段(1勝1敗)
千日手指し直しからの先後入れ替えでまた角交換四間飛車。しかしこれは藤井プロの経験値が生きた戦いのような気がしました。というか、ハッシー不出来な戦いでは?

結果は松尾、畠山鎮、豊島が連勝スタート。連敗スタートは高橋、鈴木、飯塚。





勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像
(2013/06/26)
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内容紹介
羽生善治が、谷川浩司の光速流を目の当たりにした際の高揚を楽しげに語る。
佐藤康光が、タイトル戦の終局直後に思わず涙した理由を語る。
郷田真隆が、自らの信念と美学に裏打ちされた独特の将棋観を笑顔で語る。

トップ棋士だけではない。勝負に生きる者には、ひとりひとりに大舞台がある。
自らの哲学を、名誉を、人生を懸けて戦う棋士の姿にベテラン観戦記者が迫る。
将棋世界の人気連載「感想戦後の感想」から、32編を選り抜いて収録。
著者について
高橋呉郎(たかはし・ごろう)
将棋観戦記者。
昭和8年生まれ、千葉県出身。早稲田大学文学部仏文科卒業後、光文社に入社。『女性自身』『宝石』などの編集に携わる。
梶山季之主宰の月刊誌『噂』の編集長。将棋ペンクラブ大賞選考委員。著書に『週刊誌風雲録』(文春新書)など。

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Tag : 橋本崇載 藤井猛 松尾歩 広瀬章人 丸山忠久 飯塚祐紀 畠山鎮 鈴木大介 高橋道雄 豊島将之

遂に順位戦開幕! 第72期B級1組順位戦

B級1組1回戦が最初に行われました。結果は以下のとおり。


△高橋 道雄九段-▲広瀬 章人七段・・・広瀬勝ち。
後手番では横歩取り、というみっちーのいつものパターン。に大平先生も注目する形へと進む。前期A級で久しぶりに渡辺明が用いて終盤勝ちになっていた形。

これが空中戦らしい激しい応酬で、最終盤残り13分。先手玉に詰みがあったが高橋が寄せを誤って負けになった。かなり勿体無いが仕方ないところか。広瀬にとっては大きな一勝になりそう。


▲橋本 崇載八段-△丸山 忠久九段・・・ハッシー勝ち。
今年のハッシーは振り飛車か?居飛車か?という意味で注目していたのだが、振り飛車。しかも端歩一手ついてからのごきげん中飛車。見た目がサラリーマンというかんじで好印象ですが、北浜先生が係長にみえるのに、ハッシーすごくまじめそうにみえるのに、なぜだか少しだけ胡散臭さが抜けない(いい意味で)。やはり池袋が似合います。

ハッシーが中盤で優位を握るとそのまま落ち着いた指し回しで中押し勝ち。ハッシーの筋の良さが存分に発揮された将棋だった。



△山崎 隆之七段-▲阿久津 主税七段・・・山崎勝ち。
後手の山崎王子が、積極的な矢倉中飛車へ。しかし中盤で攻めがひと段落してからは先手阿久津さんのターン。このままいくと先手がよくなりそうな雰囲気。山崎さんもおでこ広いけど髪型が上手。分け目作らなくていい長さに阿久津先生もしたらいいのにな、見た目は整ってるのだから、と思う隣のお姉さん目線w

中盤あたりで先手の阿久津が穴熊に組み替えたのは苦しさを意識してのものだろうか?成り駒の物量作戦で全く穴熊が活きない終盤になっていたが、反撃してみたものの案外思わしくなく穴熊にしたということだったのかもしれない。


△松尾 歩七段-▲鈴木 大介八段・・・松尾勝ち。
ここは本日注目の一番となりました。戦型的に。しかしそれが千日手に。
先後入れ替えて松尾先手での角交換振り飛車は似たような陣形から先手が寄せ切りました。細かくは見ていません。。


△畠山 鎮七段-▲飯塚 祐紀七段・・・畠山勝ち。
ここも同様に注目の一番。やはり角換わり系が私は好きです。
相腰掛銀から、後手が穴熊にする作戦。先手の攻めが続くかどうか?だが、本局は穴熊の深さ遠さが生きた。先手の飛車角という攻めの主力が穴熊玉から最も遠いところに行ってしまったあたりでは後手ペースだったように思う。


△藤井 猛九段-▲豊島 将之七段・・・豊島勝ち。
未来のタイトルホルダーに現代振り飛車の創造者、藤井が立ちはだかる。B1で通用するかどうか?が占われる、そういう戦い。

戦型は角交換振り飛車で、以前豊島はこの戦型で本家に何度ややられているように記憶している。ただこの戦法もだいぶ認知度が高くなっているので色々対策は持っているところだろう。

この戦型の、後手番での振り飛車らしい展開。端歩はつきこされて玉形は銀冠と平美濃、攻め駒も攻め筋もそれほど多いわけではないが実戦的に相手玉を薄くしていく。ただ一目切れそうな攻め。先手の豊島が落ち着いて対処して後手の藤井の攻めが切れ筋であることが明らかになって藤井が投了した。


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全体的な対戦結果については、どちらが勝ってもオカシクない組み合わせなので特に触れないが、広瀬章人の勝利はかなり大きかったように思う。というか、悩める広瀬章人。大いなる才能とイマイチ爆発しない最近の成績。

高橋先生は年齢を考えるとしかたないところだが中終盤まではいつも一線級相手でもぎりぎりまで追い込むのだが、最後で失速してしまう、ということがここ最近の順位戦では多いように思う。

豊島は一期抜けの期待がかかるが、もし一期抜けを実現すると通算成績7割のままでのA級が久しぶりに誕生することになるのでぜひ頑張って欲しいところだ。


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久保利明、A級昇級決定!行方尚史、匠の技!第71期B級1組11回戦/B級2組8回戦

昨晩の結果は以下のとおり。B1は早々に昇級者が決まった。久保畠山戦はゴキゲン中飛車からの丸山ワクチン。後手の振り飛車が勝ちやすい序盤で、しかし中盤で畠山鎮プロの力強い攻めもありあと一押し、まで行ったが足りずに後手の反撃が決まった。

行方尚史対丸山忠久は、一手損の例の形。行方尚史の構想が素晴らしく、この将棋は是非見て欲しい。右玉かと思ったがもっと大胆でもっと攻勢をとれる作戦。そしてそこからの押し合いや玉捌きに行方尚史プロらしさが全開だった。来期のA級は期待できそうだ。


[B級1組]
山崎 隆之七段(6勝4敗)○-●飯塚 祐紀七段(3勝7敗)…20時23分☆
阿久津 主税七段(4勝6敗)○-●鈴木 大介八段(4勝7敗)…20時45分
松尾 歩七段(6勝5敗)●-○井上 慶太九段(3勝7敗)…21時20分
畠山 鎮七段(6勝4敗)●-○久保 利明九段(8勝2敗)…0時17分☆
木村 一基八段(4勝6敗)○-●中田 宏樹八段(2勝8敗)…0時34分
行方 尚史八段(10勝0敗)○-●丸山 忠久九段(4勝6敗)…0時38分




B級1組成績一覧] ( )内は順位

【10勝0敗】行方(5)=昇級
【8勝2敗】久保(2)=昇級
【6勝4敗】山崎(6)、畠山鎮(11)、広瀬(12)
【6勝5敗】松尾(8)
【4勝6敗】丸山(1)、阿久津(3)、木村(4)
【4勝7敗】鈴木(9)
【3勝7敗】井上(7)、飯塚(13)
【2勝8敗】中田宏(10)



B2は上位陣はほぼ安泰。1敗対決だった飯島窪田戦は、藤井システムへの急戦で、窪田ワールドが見れる展開かと思ったが常に急所となる▲1六角が良いタイミングで炸裂してなすすべがなかった。

豊島将之プロは得意の中座飛車で畠山成プロを撃破。藤井猛プロは例の角道オープン型の四間飛車で先崎学を破った。展開的には向かい飛車で飛車交換がされたような将棋で、この将棋の経験値&研究は藤井猛のなかに相当ある。細かすぎて伝わらないモノマネ選手権じゃないが、細かすぎてわからない変化まで網羅しているのだろう。



[B級2組]
佐藤 天彦七段(6勝2敗)○-●田村 康介六段(3勝5敗)…16時9分
神谷 広志七段(1勝7敗)●-○泉 正樹七段(2勝6敗)…19時33分
豊川 孝弘七段(2勝6敗)●-○北浜 健介七段(5勝3敗)…22時14分
安用寺 孝功六段(5勝3敗)○-●野月 浩貴七段(3勝5敗)…22時24分
飯島 栄治七段(7勝1敗)○-●窪田 義行六段(6勝2敗)…23時23分
南 芳一九段(3勝5敗)●-○青野 照市九段(3勝5敗)…23時45分
阿部 隆八段(4勝4敗)●-○戸辺 誠六段(5勝3敗)…23時59分☆
堀口 一史座七段(3勝5敗)●-○島 朗九段(4勝4敗)…0時0分
畠山 成幸七段(4勝4敗)●-○豊島 将之七段(7勝1敗)…0時1分☆
先崎 学八段(3勝5敗)●-○藤井 猛九段(7勝1敗)…0時24分
中川 大輔八段(2勝6敗)○-●杉本 昌隆七段(4勝4敗)…0時25分
森下 卓九段(4勝4敗)○-●中村 修九段(3勝5敗)…1時35分



[B級2組成績一覧] ( )内は順位、*は降級点

【7勝1敗】藤井(1)、飯島(5)、豊島(22)
【6勝2敗】窪田(15)、佐藤天(21)
【5勝3敗】北浜(3)、戸辺(4)、安用寺(20)
【4勝4敗】島(7)、畠山成(8)、森下(11)、杉本(12)、阿部隆(13)
【3勝5敗】中村修(2)、堀口(9)、野月(10)、南(14)、先崎(16)、田村(18)、青野(24*)
【2勝6敗】中川(6)、泉(17)、豊川(19)
【1勝7敗】神谷(23*)



現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~ (マイナビ将棋BOOKS)現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~ (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/01/23)
糸谷 哲郎

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「本書は一手損角換わりがどのようなことを目指しているのかということを、近年の将棋界における研究の変転から見ていきたいと思う」(まえがきより)

本書は大学院の哲学科所属という異色の経歴を持つ糸谷哲郎六段が書き下ろした将棋戦術書であり、真の将棋理論書。現代将棋の寵児「一手損角換わり戦法」を題材に、最新の戦法に底流する思想を根底から捉えることを目論む、全く新しいタイプの将棋書籍といえます。

これまでの将棋書籍を読む感覚で本書を手に取った方は、まず間違いなく度肝を抜かれることでしょう。一手損角換わりをテーマにするといっておきながら、第一章で語られるのは矢倉、ゴキゲン中飛車、横歩取り8五飛、角交換振り飛車なのです。
つまり、ここで語られることは現代将棋における後手番戦法の比較検討であり、一手損角換わりの特徴(置かれている状況と目指している方向)を示すものなのです。一手損角換わりの手順は第二章~第六章までで本格的に語られ、最終的には最新形の攻防を解説します。

本書を読まれた方は一手損角換わり戦法について理解するだけでなく、この戦法を鏡として、現代将棋がどのような思想の元に構築されているか、その全体像を捉えることができるはずです。

糸谷六段が編んだ現代将棋の地図。
ぜひ手にとって、読んでみてください。

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