千田さんの将棋が楽しいね。C2全勝は四名に。

事実情報だけまず最初に。

[C級2組成績一覧] ( )内は順位/*は降級点1つ/**は降級点2つ

【4勝0敗】佐々勇(5)、阿部光(14)、大石(18)、高見(23)
【3勝1敗】澤田(4)、村田顕(7)、西川和(8*)、岡崎(16*)、八代(17)、藤原(31**)、村田智(32*)、瀬川(39*)、千田(45)
【2勝2敗】永瀬(6)、矢倉(9)、及川(10)、吉田(13)、中村亮(19)、中座(22*)、伊藤(24)、村中(25)、田中悠(26)、佐藤和(29)、門倉(30)、長岡(33**)、藤森(34)、増田(36*)、小倉(38*)、遠山(40**)、伊奈(42**)、上村(43)、石田(44)
【1勝3敗】森(1)、内藤(2)、横山(3)、中田功(11)、西尾(12)、佐藤慎(20)、神崎(21)、勝又(27)、牧野(28)、西川慶(41*)、竹内(46)
【0勝4敗】佐藤紳(15)、田中魁(35)、石川(37*)

まず最初に見たのは千田さんの将棋。あの中盤でどうなったのかと思えば、なかなかスリリングな展開からの華麗な終盤。右玉などを好む人は楽しめる棋風だと思う。

次にコール君のところ。ああいう穴熊は強くなってからしか指してはいけないような気がしますが、プロの後手番ということで仕方ないか。

形勢の細かいところはわかりませんが、穴熊らしい無理の効かせ方と、絶妙の馬の活用で先に先手玉が引っ張りだされる形となってコール君の勝ち。

次が伊藤大石。伊藤の中飛車左穴熊にプロらしい筋の良い効率の良い手順で対峙する大石。

金銀の連結と桂馬の働きの差で後手が終始良かったように思うが、どうなのか。途中の何気無い手順も優雅でこれぞプロ、という対策だった。大石さんは受け将棋なのかな?という落ち着きの良さ。

西尾佐々木勇気戦はかなりスリリングな戦いに。先手の飛車が捕獲されてから後手が良いのかなと思ったが、後手玉がかなり薄いので、時間によっては先手が勝ちやすい展開か。

先手の攻めは細いが後手の飛車のタダ捨てには驚いた。後手玉は先手が飛車をとったことで開けた活路で九筋に逃げ込めたのが勝因のような気がしたが…。

この勝利は勇気君にとってかなり大きい。


全勝者四人の将棋を中心にみたが、やはり将棋は終盤力だなぁと当たり前のことを思った。この全勝者の中では、勇気コール君の応援をしているが、大石プロの指し回しは、千田プロと共に今後も注目したいと思わせるものだった。

三連勝は佐々木勇気以下6名!第72期順位戦C級2組

いやー夏バテですね・・・嘘ですけど、夏ばててないですけど、世の中いろいろなことがありますね。暑すぎていろんな冷蔵庫に入ったりとか。

私も昔よくやってました。Tシャツをですね、冷凍庫に入れるんですよね。つわものになると、少し霧吹きしてからですね、ちょうどアイロンかける前の糊霧吹きみたいな感じで。

そのあとにTシャツをいれるとぱりぱりのシャリシャリになって気持ちいいんですよね。二分ぐらいしか持ちませんけど。あ、念の為補足しますけど、自宅の冷蔵庫ですよ。お母さんか、嫁には怒られると思いますが是非一度お試し下さい。。

あまりに更新しないのは復活できなくなりそうなので、振り絞って少しだけ書きますね…。


対戦結果をかかずにその結果の順位だけ事実情報なので転記します。

[C級2組成績一覧] ( )内は順位/*は降級点1つ/**は降級点2つ

【3勝0敗】佐々勇(5)、西川和(8*)、阿部光(14)、大石(18)、高見(23)、瀬川(39*)
【2勝1敗】澤田(4)、村田顕(7)、及川(10)、吉田(13)、岡崎(16*)、八代(17)、中村亮(19)、伊藤(24)、村中(25)、佐藤和(29)、藤原(31**)、村田智(32*)、小倉(38*)、伊奈(42**)、石田(44)、千田(45)
【1勝2敗】森(1)、横山(3)、永瀬(6)、矢倉(9)、中田功(11)、西尾(12)、佐藤慎(20)、神崎(21)、中座(22*)、田中悠(26)、牧野(28)、門倉(30)、長岡(33**)、藤森(34)、増田(36*)、遠山(40**)、西川慶(41*)、上村(43)、竹内(46)
【0勝3敗】内藤(2)、佐藤紳(15)、勝又(27)、田中魁(35)、石川(37*)

全勝が6名。やはり若い人が目立つなかで、かつ居飛車党優勢な中での西川jrの名前は光りますね。独特の将棋感覚を持つ人で私も居飛車党ながらにjrの将棋は好きです。

ベテラン勢と呼んでしまっても差し支えないだろう瀬川さんも頑張ってますね。前期の高級点に発奮されてここまでいい流れできています。ここからも強敵が続きますが頑張ってほしいですね。

昇級ラインが上がっているので上位の二敗が届くかどうか?という展開でしょうか。となると、現時点で2-1のメンツ+1-2の上位まで、となりますか。

個人的には佐々木勇気+阿部光瑠+Xという感じの昇級を期待しています。昇級と打つと最初に昇給と出るんですが、夏なので今後は直さずに昇給とそのまま打つ可能性がありますが、大まかには似たような話なのでご容赦ください。。

貰ってしびれる高級店の行方なのですが、二つ持ってる方が4名いらっしゃるのですが、一つ消しにいく戦いをしてるのが二人、まずは回避の展開になっているのが二人、という感じです。

全対局並べてないのですが、戦型的には相掛かりとダイレクト向かい飛車が多い印象で、どちらも居飛車系の将棋というかダイレクト向かい飛車も展開の含みを思うと居飛車党の作戦だと思うので、振り飛車受難は続いているのだろうな、と思いました。

後手の横歩取りがまた盛り返してるからか、それで相掛かりが増えたのかな?とも思いましたがよくわかりません。だいぶ涼しくなってきましたが、まだ夏ですね。

明暗を分けたシーニ。

シーニ。と書くとなんか不思議な感じですが、順位戦の話です。

連勝スタートは十名でしょうか。小池十名。。つまんないですね(^o^)


若手が多いですが、ベテランもチラホラ。コール君と勇気君が連勝してるのは嬉しいですね。

そして連敗は十一人…かな。辛いです。誰が負けても辛い。まだ高級店を取ってない人たちばかりなのが、なんとなくの、せめてもの救いでしょうか。

将棋自体はそんなに観てないです。眠いです。あとでチェックしたいと思います。。

ハイレベル!第72期C級2組順位戦 第1回戦

さて、三段リーグの延長的でもあり、C1リーグのようなレベルの高さでもあり、というC級2組順位戦が開幕しました。46名で昇級3名、降級点9名の枠を争います。

まずは全体感から。平均年齢は35.1歳。以前はどんどん若返っていった印象がありますが、遂に古豪がC2に落ち始めているので年齢が再び上昇してきました。

平均段位は5.5段。

段位別の年齢は9段が3名で68.7歳。8段が居なくて、7段が6名で47.2歳。6段が12名で36.8歳。5段が10名で28.4歳。そして四段が15名で24歳。計算間違いあったらすいませんが、そんな感じです。

降級点1つ持ちが9名。2つが4名。その13名の平均年齢は40.2歳、段位は5.9段。平均順位は31.9位。46名いて、9名降級点ということは38位から46位がもらうということなので、安全圏という気もするし、そのかなに4名の新四段が含まれているので、34位から42位がもらう?という考え方もできるので、ぎりぎりなのかもしれない。

シンプルには20代の四段五段が昇級を競い合って、30代後半以上の6段以上が降級点を競い合う・・・という構図が頭に浮かびます。

今期開幕戦の対戦組み合わせを見たときに私が思ったのは「どの対局も観たいな」ということでした。

捨て試合がないというか。これは見なくていいという対局がない。とてもハイレベルな、あるいは個性の感じる棋士同士の組み合わせ。

ここから一年かけて、誰が降級点を取るのか?というのを眺める悪趣味な催し物・・・という側面は少なからずあると思います。というのも、昇級枠が3つしかなく、しかもその3つは大体5人ぐらいの候補者で戦う一方、煮詰まってレベルが上がっているので誰が降級点をとるのかわからない上に、9点分も枠があるわけですから。。

電王戦の残酷さも勿論理解できるところですが、あれは選ばれしもののための戦いであり、そして負けた棋士たちも胸を張ってむしろそれを糧としているように見えるのに対して、順位戦C級2組で負けて降級点を与えられるということは何のメリットもありません。純粋な残酷さしかそこにはありません。

・・・と前置きがながくなりました、がそういう大枠の観かたはありつつも、日々はその対局を楽しむのが我々ファンの役目?でしょう。

対局開始前に私が思ったのは、「瀬川vs森けいじ戦がなかなか面白そうだな」ということ。

森先生がその魔術師らしいパフォーマンスを発揮すれば、瀬川さんもどちらかというと激しく行くタイプなので、華やかな戦いになるだろうなと。

今は夕方ですが、その予感は的中したようです。この将棋はまだご覧になられていない方は是非みてほしい一局です。

あとはお勧めを書くとすれば・・・まあ、好みですねw

ノーマル振り飛車がいくつかあったのが目につきました。個人的には岡崎遠山戦の岡崎プロの陣形、対穴熊に地下鉄飛車かな?というような陣形の将棋が好みです。左の桂馬を活用できれば、かなり有望な気もします(穴熊はなんやかんやで遠いのがこの戦型ではありますが)。

あとは西川パパvs千田さんの将棋。千田さんの金が四段目に行きそうですね。こういう将棋が好きな人は楽しいと思います。私は好きです。勝率的には苦労しそうな気はしますが、中終盤力次第、でしょうかね。

忘れてはいけないのが田中かいしゅう先生の奔放な将棋。ここはいつでも注目ですね。筋のよい駒の効率性の高い指し回しで若手を翻弄する図・・・が毎回期待されるところです。

居飛車党で矢倉が好きなら、藤森vs西尾の後手急戦も注目です。いわゆる米長流ですかね。ここが面白いのは先手の藤森さんもこういう急戦調の将棋を後手番で得意にされていることです。対策を聞いてみた、というような西尾さんの採用ですね。

若き天才、美しき天然、こと佐々木勇気と竹内@やっぱり森門下の将棋もなかなかすごいです。こういう将棋を強い棋士同士で、しかも持ち時間長いところでみれるってのは順位戦の醍醐味ですよね。是非明日の朝まで死闘を繰り広げてほしい…。

ノーマル振り飛車好き、相穴熊好きの人にはうってつけの将棋も数局ありますね。私はそれほどでもないのでさらっと観る程度にします。絶品のさばきがありそうな対局組み合わせもあるので、それだけあとで味わいたい、という感じですね。

八代vs内藤という若者vs老人の対戦もなかなか、将棋センターとかじゃないとみれないですよ。年の差たぶん50歳ぐらい。戦型も相居飛車党であれば興味を持てるものになっていると思います。

というわけで、ここまで夕方の局面をみてのレポートでした。

今はあけて翌日の早朝。ここから結果を見ていきます。

瀬川森は華々しくはなったものの、終始瀬川攻勢でそのまま押し切りました。▲5三歩が取れないようでは・・という手が中盤の入り口でありました。

八代内藤もなんというか往年の内藤先生からすると驚くような終盤。勿論粘りの効きにくい将棋だったとは思うのですが、あそこまで指すのだなと。

横山吉田は、後手の穴熊があまり活きない展開に。角換わりで先手が最後まで攻めまくる将棋になりました。

昇級候補の澤田は相矢倉の後手番でうまく攻めきりました。

佐々木勇気も序盤の優位を綺麗に拡大しての勝利。

中座永瀬は陣形の差がでた将棋で後手の左金のぶん辛い、という印象。

西川パパと千田の戦いは、新四段の千田が勝った。将棋としてはねちっこさが私の好みで今後に期待したいと思う。

岡崎遠山は遠山の完勝。遠山の穴熊の巧さがよく出た将棋だった。

矢倉サトシンはサトシンの負け。これは負けてはダメな将棋だったと思うが…どうなんでしょう?

佐藤和と及川の戦いは振り飛車党としては先手の作戦と指し回しが大変参考になるのではないか。振り飛車のトップクラスにあるであろう、佐藤和俊が存在感を示した。

藤森西尾戦は相居飛車の急戦矢倉党は必ず見ておきたいところだが、こんなにあっさり決まるものですか、というぐらいの後手の快勝。後手のこういう矢倉が得意なはずの藤森だったのでとても意外な気がする。。

上村村中は夕方に見た局面では相当上村がやらかしたようにみえていたが、良すぎて目が見えなくなった・・・の典型で後手が逆転された。それだけ後手番というのは難しいところがある・・・ということで前述の藤森西尾戦と合わせて鑑賞してもらうのがいいように思う。

田中魁秀大石戦は私好みの序盤から田中先生が攻めまくったが、後手にうまくかわされてしまった。田中先生は若手にこういう将棋で勝ち切る事も多いが最近はこういう誤魔化され方もしてしまうことも多い。個人的には残念だが、大石さんは地味だが相当に強いので仕方ないか。

勝敗結果は以下のとおり。
昇級候補での負けは永瀬拓矢ぐらいだろうか。

瀬川 晶司五段(1勝0敗)○-●森 けい二九段(0勝1敗)…20時8分
岡崎 洋六段(0勝1敗)●-○遠山 雄亮五段(1勝0敗)…20時37分
横山 泰明六段(1勝0敗)○-●吉田 正和五段(0勝1敗)…20時48分
八代 弥四段(1勝0敗)○-●内藤 國雄九段(0勝1敗)…21時18分☆
西川 和宏四段(1勝0敗)○-●石川 陽生七段(0勝1敗)…21時54分☆
西川 慶二七段(0勝1敗)●-○千田 翔太四段(1勝0敗)…22時0分☆
藤森 哲也四段(0勝1敗)●-○西尾 明六段(1勝0敗)…22時40分
伊奈 祐介六段(0勝1敗)●-○村田 顕弘五段(1勝0敗)…22時57分☆
小倉 久史七段(1勝0敗)○-●中田 功七段(0勝1敗)…23時10分
藤原 直哉六段(1勝0敗)○-●佐藤 紳哉六段(0勝1敗)…23時15分☆
勝又 清和六段(0勝1敗)●-○牧野 光則四段(1勝0敗)…23時26分
佐々木 勇気四段(1勝0敗)○-●竹内 雄悟四段(0勝1敗)…23時52分☆
佐藤 和俊五段(1勝0敗)○-●及川 拓馬五段(0勝1敗)…23時54分
田中 魁秀九段(0勝1敗)●-○大石 直嗣六段(1勝0敗)…0時1分☆
長岡 裕也五段(0勝1敗)●-○高見 泰地四段(1勝0敗)…0時23分
中村 亮介五段(1勝0敗)○-●田中 悠一四段(0勝1敗)…0時38分
門倉 啓太四段(0勝1敗)●-○伊藤 真吾四段(1勝0敗)…0時38分
阿部 光瑠四段(1勝0敗)○-●増田 裕司六段(0勝1敗)…0時39分
村田 智弘六段(0勝1敗)●-○石田 直裕四段(1勝0敗)…0時40分☆
矢倉 規広六段(1勝0敗)○-●佐藤 慎一四段(0勝1敗)…0時42分
上村 亘四段(1勝0敗)○-●村中 秀史六段(0勝1敗)…0時46分
中座 真七段(1勝0敗)○-●永瀬 拓矢五段(0勝1敗)…0時51分
神崎 健二七段(0勝1敗)●-○澤田 真吾五段(1勝0敗)…1時9分☆


全部見切れてないですし、ぱっと並べただけなのですが、それでもどの昇級候補であっても、降級点を取る可能性がある棋士でもかなり熱の入った戦いを見せているので、悪趣味かもしれませんが、このクラスが一番人生掛かってるかんじで、じっくり見るべきクラスのような気がします。

特に半分ぐらい終わったところからの真剣みでいうと、他のクラスの比ではないように思います。


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(2013/05/23)
先崎 学

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関連するタグ 佐々木勇気 澤田真悟 横山泰明 阿部光瑠

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将棋界の一番「怖い」日。。第71期C級2組最終戦。1敗勢が3名昇級!降級点は…。

A級順位戦が一番「長い」日だとすれば、C2の最終戦は一番「怖い」日だろう。降級点という、3つもらうともれなくフリークラス行のチケットをもらえる点数がある。

その割り当て数は9人分ある。昇級が3名に対して、9名分。いつだったか調べたのだが、C2の平均年齢がどんどん下がっている。若くなっている。

要は、この降級点というのは将棋界という野生の王国における淘汰の仕組みである。弱いものが食われる。その中には老いたものが比較的含まれる、ということだ。

20年以上将棋をみている人間として思うのは本当に将棋棋士のトーナメントプロとしての待遇を維持するのが年々大変になっているな、ということだ。

そしてこれは日本の縮図でもある。我々が将棋界を憂うとき、哂うとき、それは我々自身を憂い、哂っているということでもある。

一昔前のC1やC2はまだよかった。青春の苦悩、上がれる才能を持つのに上がれない人間の苦悩とそれを突き抜けたときの歓びを感じることができた。屋敷や先崎。森下。

数えればきりがない天才たちがCクラスで苦労していた。でもそれはのちに大輪を咲かすための糧となっていたはずだ。

だが、今は違う。

将来の名人候補はいつかはあがっていけるが、もしかすると次世代の新戦法や新構想の発信者になるかもしれない人たちが、上がれないのではなく、落ちるのだ。

或いは落ちる恐怖におののき、その本来持っていたであろうクリエイティビティを発揮できずに、縮こまってしまう。そういう雰囲気を今のC2には感じる。

三段リーグからプロ入りしても単純には喜べない。なぜなら、そこからまた第二の三段リーグともいえる、C2クラスが始まるのだから。

C2クラスの平均年齢が下がった結果、もちろんC2のレベルは上がった。4名の天才が入り、3名が抜ける。降級点3つ持ちのロートルや不幸者が落ち、クラスのレベルが煮詰まり濃縮し、より高くなっていく。

日本の若者が苦心・苦労しているのとまったく同じ構図がここにはある。

こういう現状を踏まえたうえで、昇級・降級のレースをみると、より一層理解できるはずだ。

まずは昇級候補。この高レベルなC2のなかで、1敗しかしてない棋士が4名もいる。阪口を除く3名の平均年齢は20歳。

2敗未満のメンツの年齢をみると最年長が矢倉の38歳。もちろん、才能ある人間は上のクラスに抜けていくとはいえ、その若さに私は改めて驚いた。

これを書いてるのは当日の朝、だがおそらく菅井・澤田・斎藤があがるのではないか?とみているが。。

そして降級点。

こちらは9点に対して確定が3点。西川パパ、伊奈、川上。川上はこれで降級となる。まだ40歳だ。

残りの6点を14人で回避の争いを行うこととなるが、4名の20代以下を含む。(高見、牧野、長岡、藤森)。

そういえば、余談になるが、先日のA級順位戦のニコ生解説で、勝負の前に震えるかどうか?という話を解説者4名でしていた。

その時に、豊川先生が、長岡プロの前で「C2で一度だけ降級点を取りそうになったときがあったが、その時は1か月ぐらい体調が悪かった。回避したら治ったけど」という話をしていて痺れた。

長岡プロは降級点をとるかとらないかではなく、降級するかどうか?の勝負を数日後に控えていたわけで、ニコ生の粗い画像を通じても、その顔色が変わったのがわかった。

見ていて忍びない気持ちになったが、それが勝ち負けだけですべてが決まる、将棋の世界なのだった。

佐藤深夜先生が機転を利かせて、話題を変えたのをみて彼の優しさを知った。二人は米長邦雄の葬儀で遅れたC2の対局を、二人っきりで指した仲?なのだった。長岡は喪服?黒ネクタイ?で勝負に臨んだが、正直に書くとひどい将棋だったのを覚えている。

降級点が確定している、あるいはとる可能性がある棋士をみると、すでに1点以上もらっている人が散見される。運の要素がほとんどない(対戦相手、先後のクジ運ぐらい?)将棋の世界では、いつかどこかでその実力の適正なところに、自身の立ち位置が収れんしていく。そしてその収れんまでの時間というのは、それほど長いものではない。

もっといえば、三段リーグの成績と順位戦の成績の相関関係というのがある。三段リーグでの活躍ぶりをみれば、順位戦での活躍もわかる、というものだ。

戦法・戦型のトレンドはあるものの、それがどのように変わっても一定の活躍をするには実力が必要ということなのだろう。波が来た時にうまくとらえて、そうではないときには自暴自棄にならずにこらえる・・・という意味では、その戦い方・姿勢に私が学ぶところも大きい。

と、ここまでが対局開始直後に書いたものになります。ここから先は、全局・・・は難しいので、好きな将棋、昇級に絡んだ将棋、だけを取り上げる予定。降級点については結果のみを記したいと思う。



+++++++++++++++++++++++++++++++


まずは昇級だが、結論だけ書くと1敗勢のうち、菅井竜也阪口悟斎藤慎太郎の三名がキープしての昇段となった。斎藤慎太郎は佐々木勇気と並ぶ逸材であることは小さい頃から言われていたが三段リーグで常に良い成績を残したもののなかなか上がれなかったが、ちゃんと帳尻は合うものだ。

また、斎藤慎太郎はいわゆるしょうゆ顔(今言わないの?w)のイケメンでもあり、その性格も素晴らしく、将棋のタイプも魅力的なので、見た目的にも佐々木勇気と人気を今後二分しそうな勢いである。菅井竜也はそのプライスタイルというか、闘志むき出しの感じがたまらなく素敵で、そのガッツがなくなるまでは延々と活躍しそうな雰囲気がある。

阪口悟プロは、奥さんが喜んでるんじゃあないでしょうかw 今期は特に振り飛車党同士の対戦が多く、そしてその相振り飛車において、一日の長を示した、という印象です。

早々に勝負を決めたのは、菅井竜也プロ。夕方前に昇段を決めて、そのまま関西に戻り、解説会に登場するというかっこ良さだった。このバイタリティーが菅井竜也プロの持ち味を示している。

戦型は先手中飛車に後手が5筋を突く形で乱戦模様。こういう将棋は菅井竜也がもっとも得意とするところだ。ヒラメ戦法で出てくるような筋が炸裂して、先手の菅井竜也プロが圧勝した。

阪口悟プロは相振り飛車の後手番で西川ジュニアと対戦。シンプルな美濃囲いから相手の三筋を凹ませて優勢を築いた。今期は本当に相振り飛車での勝利が多かった。△4六歩という筋が炸裂して先手陣は持たなかった。ここも圧勝に近い。

私のもう一人の?アイドル、斎藤慎太郎プロは中座プロと横歩取りの戦いで先手番。本家の8五飛車にやや不思議な作戦(相中原囲い?)で対抗したが1-3筋への集中攻撃が続く形となり、優勢となった。

斎藤慎太郎の将棋は強いと思う。佐々木勇気の粗削りさと瞬間みせるセンス、みたいな感じではなく、作戦に最新さよりも古風さを感じさせつつ、中終盤の強さ、特に中盤のねじり合いの強さがありつつ、序盤の無難さがあるというか。終盤型はもっと序盤が独特な事が多いようにおもうが、それがない終盤タイプ。

もう一人の一敗だった澤田プロは先手番だったが苦しくして千日手王の永瀬に無理せず千日手に持ち込まれた時には時間が2時間ぐらい違った。

指し直し局は永瀬の先手で手損からの先手ゴキゲン中飛車。澤田の取った作戦がやや独特で、序盤早々に先手が良くなったような将棋だった。澤田はこういう意味で終盤型らしい将棋だと思う。

1敗勢から3名は上がるだろうなと思っていたが、前年に引き続き、ハイレベルな戦いが続いた。その煽りを受けたのが、降級点争いだった。熾烈の一言。

石川、松本、小倉、瀬川、上野、遠山、川上、西川慶、伊奈の9名で、松本・遠山・伊奈が2点目。上野と川上がフリークラス降級。

ギリギリしのいだメンツとしては、長岡、藤森だろうか。藤森はやはりこういう運の良さを持っているというか、居飛車穴熊をちゃんと完璧に指しこなせる、というのはやはり大きい。序盤でかなり安心できる展開だったように思う。長岡はニコ生での例のやりとりをみていたので、震えずにしのいだのは素晴らしいと思う。

ネットでも発言・活躍している棋士にとって、こういう時は辛いと思うが、嫌にならずに頑張って欲しいと思う。特に瀬川さんはTwitterで、将棋をやめたい、ぐらいのことを書かれていて衝撃を受けたが、勝手に補足すると、こんなに不甲斐ない将棋を指すようであれば、将棋をやめたほうがいい、というような精進が必須であるということの裏表の覚悟を示すような、一言だったのだろうと思う。

最後に、教授こと勝又清和プロのTwitterの言葉を紹介して終わりとしたい。

へとへとに疲れた。腰が猛烈に痛い。寝たいが頭が冴えて眠れない。棋士としての寿命は延びたが、寿命は縮んだなあと実感する。それでも棋士として対局が出来ることが嬉しい。うれしい。おやすみなさい。

https://twitter.com/katsumata/status/309001646929752064





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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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