【盤外戦術その7】端歩を突かない・受けない

盤外戦術という言葉からだいぶかけ離れつつありますが、ニュアンスとしては「棋力以上の成果を発揮する」「楽して勝ちたい」というケレン味あふれる盤上の本格的な戦術から外れたもの、という具合で考えてもらえればと。

この「端歩を突かない」・「受けない」というのは、ちょっとその人の用いる戦型に拠るところが大きいかもしれない。しかし、「端歩の突き越し」を勝敗に直結させるのはプロであっても難しいので、有効かもしれない。

以下、私が考えるポイント。

■対抗型(居飛車対振り飛車)
・相穴熊は自分から突く必要はない。(手がない側が突いて、作戦勝ち側は手抜く選択肢を持つ)
・急戦は双方玉側は突いて損はない。どちらかと言えば居飛車側は突くべきで、振り飛車側は手抜ける場合もある。
・対振り右玉は右玉側は相手の玉側は突きたい。自玉側は手抜きを最初に考えたい。(振り飛車としては玉側は突く勝ちはあるが、自玉の逆側はなるべく後回しにするべき)
・対穴熊は穴熊を仕留める側は突き越したい。角と桂馬か香車を刺し違える位でも勝負になることが多い。

■相振り
・美濃・矢倉では玉側は突かない、相手の玉側は突きたい(付きあわせたい)
・金無双は突いておきたい。(端に銀が出る筋、そこからの穴熊もある)

■相居飛車
・矢倉・角換わりは攻めの端歩は突きたい(付きあわせたい)が、玉側は手抜けるならば手抜きたい
・相掛かり・横歩取りはよくわからないが、角を打って二段目に香車を釣り上げる筋に注意する
・一手損は後手側から突くことは避けたい。付き合うことは選択肢としてある。


++++++++++++++++++++++

私が用いる戦法で、対振り飛車の右玉があるが、自玉側の端歩はなるべく後回しにする。1五の地点に角が来て、或いは打たれて辛い、という展開は当然ながらにあるわけだが、手抜くと△1五歩と突き越してくれて、その筋がなくなることもあるからだ。

端歩を突いている・突いていないで金銀n枚違う、という話もあるが、ある程度のレベルになるまでは直接手を正しく指せるほうが圧倒的に良い。と私は思う。

逆に言えば、有効手を正しく繰り出し続けられないことを前提に自玉を広くして受け将棋として対応する、という戦術も無くはないわけだが。

また、対振り飛車で端を凹ませる形というのは見た目以上に凹ませると居飛車が勝ちやすいので絶対にそうするべきだと思う。振り飛車が突き越した場合、94や96の地点に桂馬を放りこまれていきなり寄り、みたいなことがあるので特に美濃囲いの時は注意するべきだ。

玉側の端攻めの手筋は即効性の高い、まず覚えるべき手筋だと思う。

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