第18期 銀河戦 決勝戦 ▲丸山忠久九段 vs△佐藤康光九段

羽生名人を撃破した丸山プロと今期絶好調の佐藤康プロの対戦。戦型は一手損の早繰り銀最先端の形となった。通は32手目で△4五銀と出る定跡、といえば伝わるだろうか。知らない方のために簡単にいうと、もっとも柔軟性のある・含みのある手だと思う。先日のNHK杯、慈明vsダニー戦と同じ将棋

後手は無理をしているので目一杯に行くしかないのだが、最初から目一杯でいくと息切れするのでちょっと溜めたというかそういう味のある手。対する先手の応手▲3八金が安全堅実なようでいて、あまりイケテない。こう指してくれるなら私は毎日この戦型の後手番を持ちたいところだ。

具体的に変わる手は難しいのだが、こう指してくれるならば、後手の言い分は通っている。37手目の▲5五銀までは前述の慈明ダニー戦と同じ。収録日-放映日の関係でどっちが先なのかは分からない。

38手目の応手、△1五角がとにかくゴツい手だ。如何にも佐藤康光、という雰囲気が漂っている。そこからは必然の応酬プラスプロっぽい7七の地点を開ける手、▲6六銀上があったのが51手目。
丸山さ


駒の損得は▲角銀△飛桂馬(と金)でやや後手。手番は後手。玉形は微妙。ということでここでは後手を持ちたい気がする。特に先手の攻めの常套手段である▲3四歩が4五の銀でケアされているのが大きい。6四手目の歩頭に桂馬の△8六桂が勝利打点の味。

+++++++++++++++++++++++++++++

ここまで見て、後手の凄い圧勝っぷりに驚き、この局面になったら絶対に指そうと思ってみた先週の週刊将棋に、真相が出ていて再度驚いた。プロっぽい、強い人らしい▲6六銀上が悪く、7七玉⇒8八玉と動くつもりがその暇がなかったとのこと。

2筋の折衝でかなりの駒損を強いられた後手だが、寄れば終盤なので関係ない。寄らなければ流石に酷い。そして▲6六銀の代わりに▲7九玉からの普通な手順だとどうなるか?というのがその5日後に行なわれたという対木村戦で、将棋世界 2010年 11月号 [雑誌]の後ろのほう、194ページに載っている。

その手順がなかなかのものでこれぞ丸山激辛流というものだった。後手が無理やりに攻めずに香車を拾ってと金を寄せていく手順だと流石に忙しいので、この展開はプロではもう現れない。そうすると出てくるのは5五の銀をどかすような、村山糸谷戦のような展開だろうか。

個人的には昨日早繰り銀の場面で相手に指された手を咎める手順で頭が一杯なのですが、飛車の横に金が来てくれる展開というのは有難いように思うのですがどうでしょうか?


佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)
(2010/08/25)
佐藤 康光

商品詳細を見る

関連記事

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス - ジャンル : ゲーム

Tag : 将棋 一手損早繰り銀 佐藤康光 丸山忠久

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)