髙見泰地叡王の勝負術が参考になりすぎる件。
https://www.shogi.or.jp/column/2018/08/takami_01.html
髙見泰地叡王 、常識的な振る舞いや空気をよんだ感じがいかにも近年の若者らしい棋士です。最近の若手棋士は本当に人間としての、社会人としてのバランス感覚が素晴らしいですね。親御さんの教育が良かったのでしょうか。一人の親として羨ましい。こんな子に育って欲しい、と思わせる立派な人格者のお一人だと思います。
失礼ながらに、あまりきちんと高見叡王の将棋に注目していなかったんですが、すごく面白いですね。勿論、良い将棋を普通に勝ち切る展開も多いのですが、ソフト的にいうと少し悪い局面、200-300点ぐらいのちょっとだけ模様が悪そうな局面で見せる勝負術が素晴らしい。糸谷さんだともっと悪くなってから悪力でどうにか誤魔化しに行くかんじですが、そこまでじゃなくて、怖いけど開き直って勝負手を放ち、割と相手を急かせるような感じで形勢差を縮めたりひっくり返したりするのが見事というか。
そのへんは最近のAbemaの番組でもそうですし、タイトル獲得までの道のり、タイトル戦での指し回しも同様です。 羽生マジック、じゃないですが、高見シャイニング!みたいな笑。
10代でプロ入りはタイトル獲得の可能性が高い、ということで大学進学&卒業を差し引いても当然の活躍といえます。また、個人的な見立てでは大卒棋士は寿命が長いというか、活躍期が長くなるのではないか?という印象もありますので、ご自身が語られていた通り、今後もタイトル戦に絡んでくるのではないでしょうか。
初タイトル獲得後に調子を落とす棋士が本当に多いですが、そういう感じがしないですね。順位戦は初戦で負けてますが上位陣がつぶしあいの取組表になっているのでまだ全然間に合います。
たまたまなのか、相性なのか対戦相手によって星の偏りがあるように見せますが、勝負手が奏功するときとしないときがあるのか、そういうのにハマりにくい相手とは相性が悪いのか?はよくわかりません。対同年代とは大体五角以上の一方で何人かの特定棋士には全敗、というのが面白いですね。
タイトルをとって更に強くなるタイプの性格にみえるので、今期から数年間はフィーバーが続く可能性があると見ていますがどうなるか?
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Tag : 髙見泰地
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