最近の将棋界(八大タイトル・王座戦挑決・うつ病九段・藤井聡太)
八大タイトルは複数冠が不在となり、長らく無冠だった豊島さんがホルダーとなり、初挑戦早よ!となってる藤井聡太さんはなかなか届かず…というのが現状。
王座戦の挑戦者は斎藤慎太郎さんになったので、中村太地王座が防衛しても奪取されても八人タイトルホルダー体制は維持されますね。
タイトル戦挑戦も最後あと2・3で挑戦、と煮詰まってくると流石に棋士の本気度も違うというか、本当に本当にみんな強いんだなーと思います。
藤井聡太さんにAbemaの収録で連敗した増田康宏さんが「一週間後に当たるかもしれないのでそのときは対策を練ってがんばります」と言っていたのが7月29日、日曜日のAbemaでした。収録タイミングから言って当たるかもしれない対戦というのはまさに竜王戦決勝トーナメントのことで、そこではしっかり勝ちきった増田康宏さん。凄すぎますね。
その後の王座戦でも後手番を引いた藤井聡太さんですが、相手は今回挑戦を決めた斎藤慎太郎さん。内容的にはほぼノーミスの、僅かな先手番の有利を上手く拡大して勝たれた印象があります。続く渡辺明棋王との挑決ではかなり序盤から苦しい展開だったように見えましたが、歩頭にうつ▲35桂が 狙っていた筋だったようでこの一発で逆転して挑戦獲得。噂では挑決では一度も逃したことがないらしいですね。
中村太地王座は去年度後半はかなり調子崩しているというか、初獲得したタイトルホルダーあるあるな展開というか、やはり色々細かな部分であるんでしょうね、という感じでしたが今期は復調気味?かどうかはここからタイトル戦が始まるまでで明らかになるでしょう。とはいえそれまでの調子とタイトル戦は別物、というタイプも多いですよね。
中村太地vs斎藤慎太郎といえば東西イケメン王子対決、ということで各地で女性ファン(及びおっさん)のイベント参加率が高まりそうです。私も一局ぐらいは行きたいなあ。太地さんは見たことあるけど、慎太郎さんは無いので…。
この二人の戦いだと、なんとなくですが中村太地王座のものすごい攻めと斎藤慎太郎さんのやや受け、という感じになるような気がします。最初の1・2戦で勢いを掴んだほうがストレートで獲得する、というような。
中村太地王座、といえば兄弟子の先崎学九段がうつ病で休場、そのことを書籍にして発表されました。うつ病九段というそのものズバリのタイトルでした。その中で何人かの棋士との親交というか練習というか、交流が描かれているのですが、弟弟子としての中村太地王座の件が登場人物としては一番ページ数が割かれている気がします。
人間同士の戦いでは人間力?的なものがモノを言う気がするので、先崎学九段との交流は一つ大きなチカラになるのではないでしょうか。先崎学さんと研究会をされている幾人かの棋士の名前を見ましたが、彼らもまたなかなかに活躍しているので、無関係ではない気がしました。
藤井聡太さんの初タイトル挑戦ですが、やはりまだクラスがC1なので予選スタートが多く、プロはどこまで行っても紙一重なので流石に確率的にどこかで負けてしまいますね。あと後手番が多すぎる。今期の対局、先手4局、後手12局、みたいな感じらしいですよ。あり得ないぐらいの後手番の多さですね…。通算でも57%ぐらいが後手番らしいです。そのうち収れんするのだとは思いますが。
藤井聡太さんの初タイトル挑戦の目が残っているのは棋王戦ですが、六連勝ぐらい必要ですよね。シード権などクラスが上がればそれなりに複数タイトル挑戦ありそうですが、それまではなかなか難しいかもしれません。逆に言うと、それでも挑戦出来た場合は番勝負で藤井聡太を負かす棋士がどのぐらい居るのか?という気はしますね。
まずは新人王戦、藤井聡太さんは最後の出場なのでぜひ決勝まで勝ち上がって番勝負を戦う所を見せてほしいです。
現在ベスト8まで来てますね。→ https://www.shogi.or.jp/match/shinjin/49/
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