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渡辺明が谷川浩司だとすると、次に出て来る若者が羽生善治だろう。

渡辺明が谷川浩司だとすると、次に出て来る若者が羽生善治だろう。

このネタ、過去数年何度も書いてる気がしますが、また書きます。大体世代交代のタイミングや出現具合でそのタイプや立ち位置ってその人の個性とは別に定まってくると思うんですよね。

そういう意味でいうと、大名人というか王道の系譜というのがあり、そこに乗っかったのが羽生善治。このまえ永世七冠になった人。その前でいうと中原誠。棋界の太陽と呼ばれた中原と、そこに割りを食った棋士たちがいて、やっぱり羽生さんの周りもそのように羽生世代と一括りにはされつつも、圧倒的に羽生さんのせい?で割りを食った棋士たちが居た。

中原誠のあとに台頭してきたのが谷川浩司で、同年代の棋士よりに一歩先んじてタイトルを獲得。羽生さんさえ登場しなければ一時代を築いていたはず。しかし羽生さんの棋力的な成長期と自身の黄金期がかち合うことにより、その切磋琢磨によって成長が更に促成されたかのように一気に抜き去り、遂に七冠まで取られてしまった。谷川浩司に近い年代の実力者たちも、つかの間の戦国時代でタイトルを分け合うものの覇権を得るには至らず、谷川浩司ともども羽生善治にやがて敗れていった。

そこに現れたのが、渡辺明。中学生棋士であり、過去の中学生棋士の実績からしても間違いなく将来の竜王名人候補であるとお墨付きでデビュー。デビュー当初は色々言われることもあったが、やはりその前評判通りに竜王を奪取し、初の永世竜王にもなった。羽生さんも流石に50歳が近くなり、過去の棋士の成績をみても五十代になると流石に勝てなくなっていく時期でもあり、2017年、立て続けに20代の若者にタイトルを取られて一冠に後退した時には多くの人が流石にこれは…という感じになったと思う。

他人の気持ちは分からないが、私はここ5年ぐらいは「いやいや流石に羽生世代も…」と言い続けていた気もするし、流石に適正な世代交代していくべきだろうと思っていた。ただ、思いっきり実力主義の世界なので特に老害的に居座っているわけでもなく、一昔前によくあったといわれる盤外戦術で若者にチカラを出させなかったわけでもないので仕方のないところ。負けたほうが獲れなかったほうが悪いという話。

とはいえ遂に羽生さんが一冠となった。過去の例をなぞるとするならば、ここで群雄割拠の世が到来し、誰が覇権を握るのでもなく王道に当てはまる天才棋士が現れ、その棋士が再び七冠とまでは行かないかもしれないが、過半数のタイトルを得るのだろう、と私は思っていたし今でも思っている。ただ、今年の竜王戦は羽生vs渡辺となり、ここで渡辺が勝てば二冠保持、羽生が勝てば永世七冠を実現しつつ棋界最多の二冠に復帰、という状況のなか、羽生が見事に奪取することとなった。羽生さんは最初のタイトル以降、過去に一冠になったことはあるが、大体そのあと数ヶ月で複数冠に復帰している印象があるが今回もまたそうなった。

羽生善治が七冠を達成したときの相手が谷川浩司で、永世七冠を達成したときの相手が同じポジションにあると思われる渡辺明だったのは奇妙な偶然にも思えるし、特に意味のない出来事に意味を見出してしまう人間のさがなのかもしれない。

ここから、過去の経緯を踏まえた流れでいえば藤井聡太が実力をつけて棋界を統べる機会を伺うようになるのだろうと私は考える。ここから5年でその可能性がどのぐらいなのかわかるだろうし、10年後にはある程度はっきりしているだろう。その相手として対峙していくのは渡辺明を最年長とした今現在二十代の棋士達であり、藤井聡太の若手実力者との対戦の全てが将来の大舞台での戦いの前哨戦、のように見えて仕方がないし、そのように観ることで盛り上がれる喜びがある。

羽生善治の七冠制覇までの道のりで唯一欠けていたピースがある。それは前時代の覇者だった中原誠と羽生善治のタイトル戦での対戦がなかったことだ。王位継承という手続き的なタイトル戦が無いままに終わってしまった。そこだけがファンとしては心残りであり、今回の藤井聡太の道のりの途中には是非、羽生善治とのタイトル戦があって欲しいと心から思う。

このまえの永世七冠達成の将棋をみる限りでは、羽生善治竜王はあと十年は恐ろしく強そうだし、大山康晴先生のような健康上の問題が出ることがなければ二十年ぐらいは強そうにも見える。羽生さんの活躍期が伸びれば伸びるほど、若手実力者の頑張りが続けば続くほど、藤井聡太にとって覇権への道のりは険しくなると思うが、その険しさを乗り越えたからこその風景というのがあるはず。

なので個人的には藤井聡太に頑張って欲しいという気持ちはあるものの、その他棋士の活躍にも当然期待したいし激戦の末に誰が棋界の頂点に君臨しているのか今からとても楽しみでワクワクしている。個人的には来年からタイトル戦巡り、のようなものの準備を始めようと思っている。藤井聡太のタイトル戦登場にしっかり対応できるように追っかけの準備体操のような感じで。

ダラダラと書きましたが以上です。

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テーマ : 将棋 - ジャンル : ゲーム

Tag : 羽生善治 渡辺明 中原誠 藤井聡太

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