腰の重い両者の激突 ▲藤井聡太四段-△高野智史四段(第76期順位戦C級2組7回戦)

▲藤井聡太四段-△高野智史四段(第76期順位戦C級2組7回戦)

若手同士の将棋とはちょっと思えない、じっくりした如何にも順位戦らしい将棋だった。というか…対局を観戦中に以下のように私は呟いた。



出だしから駆け引きがあった。藤井聡太四段が最も得としている作戦はやはり角換わりだろう。その意向のオープニングに対して後手の高野四段は44歩とし、雁木に進めた。その手を見た瞬間、藤井聡太さんががっかりする様子が映っていたという。

後手の雁木に対しては先手が必要最小限の囲いで右四間飛車から攻めたてる構想がある。豊島将之が得意としている作戦だ。藤井聡太もその道をなぞるが44歩とするということで高野四段は想定内だったのだろう、本譜手順で右玉に構えた。一旦雁木をみせ、先手の形が判明してから右玉にすることで通常の右玉よりも条件が良くなっているのが主張点。

高野智史四段は師匠が千駄ヶ谷の受け師とも呼ばれる木村一基九段。師匠同様、受けが強い将棋なのかな?と思わせる序盤戦で、後手としては徹底待機。先手には打開の権利と義務がある展開に。後手の構えは丁度飛車落ちの上手のような感じで、飛車がある分反撃がキツいので先手も攻撃するのに勇気がいる。というわけでなんとも言えない手順がしばらく続く中盤戦となった。

しかし徐々に後手の指す手が難しくなっていく。最近の将棋では手得の重要性が薄れてきたとは言え、先手と比べて余りにも損をしすぎたかもしれない。端攻めを受けるための22金は駒落ち将棋で言えば正に仕掛けどころ。藤井聡太四段も、後手玉が居玉になった瞬間に攻撃を開始した。



そこからは勿論難しい局面が続いたのだが、先手ペースを維持拡大し危なげなく藤井聡太四段が勝ち、順位戦七連勝となった。まだ順位が低いので昇級確定ではなく、どこまで行っても全勝しかない厳しいレースが続くと思うが後半戦一つの山、強敵だった高野四段に勝ったのは大きい。

昇級争いは以下のメンツに絞られたように思う。

【7勝0敗】藤井聡(45)、今泉(47)
【6勝0敗】増田(5)
【6勝1敗】伊藤(14)
【5勝1敗】牧野(17)、佐々大(48)
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Tag : 藤井聡太 高野智史

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