羽生棋聖激戦を制す!(第76期順位戦A級6回戦▲羽生善治vs△三浦弘行)

第76期順位戦A級6回戦、▲羽生善治vs△三浦弘行は角換わりの最新形になりました。

序盤は先日の中村太地が王座を奪取した王座戦の第三局(後手が羽生さんで勝ったのは後手だった)と同じ進行となった。が手を変えたのは後手の三浦さんだった。ただ、48手目の△73角は素人でも相当に打ちにくい角に見える。

先手だけ銀を手持ちにして手段がなさそうな局面、後手の三浦さんは9筋に手を付ける。がこれも素人目にはよくある歩で止める手筋があり、ちょっと指しにくい。先手はその得た一手で2筋を詰めて満足かと思ったが詰めた2筋に▲27香車と利きを足したのにはびっくりした。これも素人目にはちょっと指しにくい気がした。

後手にと金が出来た局面がひとつの分岐点で、三浦さんの応手は普通に見えたが78手目、金を見捨てる85飛車があったようだ。85飛車以下、62銀成に同角と取れるのがミソで、本譜では結局角が目標になってしまい飛車が攻めに使えなくなったので、たしかにそのほうがよかったかもしれない。

本譜は普通に見えたが後手の攻めの土台である95の角を取った金でいじめられて逆に後手が忙しくなってしまった。先手は4筋に逃げ出した中段玉が右玉のような感じになって一段飛車とのバランスもよく案外堅かった。

後手が39銀の割り打ちの含みをなくす歩の叩きをした手が悪く、その後は先手が指しやすくなった模様。人間は読みのなかで数学的な判断ではなく文系の、流れや物語のようなものを感じながら指すことが出来ることが魅力でもあり弱点でもあるが、特に私はあまり読まずにこういう時はこう指すものだ、という感じで確かめもせずに指すことが多いが、それだと含みがなくなってしまう事も多い。

本局は素人目にはこうでしょ、という感覚とは違う手が多く指されたような気もした。金銀交換になる割り打ちはタイミングの是非はあるものの、たいてい逃さないのがアマの感覚だと思う。プロは相手の手を殺す、相手の思い通りにさせない手が多いので含みの多い局面が延々と続く印象がある。

復帰後好調な三浦弘行九段だったが羽生さんは全体を通してみると快勝といえる勝利を納めた。順位戦で先手番をきちんと勝ち切るのが重要で、羽生棋聖はひとまず二番手の位置をキープした。豊島将之との直接対決が済んでいるのでこのまま逃げ切られる可能性も高いがどうなるか?

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Tag : 羽生善治 三浦弘行

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