第67期王将戦、挑決リーグ 豊島将之、全勝キープ!

先手が豊島将之、相手は渡辺明竜王。戦型は最近豊島将之が多く用いている角換わりが拒否されても猛烈に攻めまくる作戦。序盤のポイントは▲6八銀。そうすることで玉を深く囲うことができるし、囲う展開にならなくても玉のそばに銀がいるので守りが堅い。

先手は3筋の角頭に狙いを定め、対抗型の棒銀のような手順で銀を三段目まで繰り出す。後手は棒銀を緩和するために角交換から55角の筋に託すが、先手としては攻めの香車を取ってもらう分には構わない、ということなのだろう。両者香車を取りながら馬を作るが先手の馬のほうが働きそうで、かつ取った香車の価値としても高い。このあたりは先手がうまく指しているかんじ。

50手目の71香車の代わりに25香車と打って桂馬とって47馬で先手の金を上ずらせてから飛車を無理やり取って39飛車に期待する…みたいな構想はなかったでしょうか?本譜は後手の馬が活用できず、金が遊んだのが痛かったように見えました。

ただ本譜の展開で悪かったか?といえば全然そういうこともなく△65桂馬と打ったあたりからは猛烈な後手の追い込みがかかっているようにもみえ、57香車打ちを警戒して66に龍を逃がすようでは後手にチャンスがあったどころか、このへんではもしかしたら後手が良くなっててもおかしくないように見えました。

66に龍はいるものの、それでも△57香車と打ち込む手順があったかどうか。66龍のあたりは後手にチャンスボールがきていた感じもあります。こういう局面での嗅覚の鋭さというか早見えの才能が渡辺明だと思うのですがやはり完全復調していないという印象を受けました。

ただそれにも増して豊島将之さんの勢い、震えなさ、みたいなものがここ最近目立っていますが本局もその姿勢で勝ちきった感じがします。

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Tag : 渡辺明 豊島将之

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