第二期叡王戦に羽生さんが出場。電王戦はPonanzaの2連勝。

電王戦は、後手番のPonanzaが2連勝しました。山崎隆之プロはらしさをその戦いの中で出してくれたような気がします。

びっくりしたのが、先手番であっても序盤から優位になる局面がほぼ一度もなく終わったということです。序盤ひねり過ぎた感じでしょうか。

24手目の△4二銀のあたり、先手の飛車先の歩交換を怖がらないあたりで少し辛さを感じます。低い陣形で先攻している後手、居玉で飛車先交換すら手損で終わりそうな先手という図です。

それぞれに12手しか指していないのにこの辛さはなんなんでしょうか。(もっとも私のレベル感ではそう見えるだけで案外微差なのかもしれません)。

コンピュータの柔軟さというか無軌道っぷりを感じさせるのが48手目の△6三金。ここでこの手を指すプロ棋士はいないと思います。こういうのが再現性のない、ストーリーとしての将棋を構築しないコンピュータソフトの強みであり、人間にとって学びのないところではないでしょうか。

封じ手の局面は金銀のいち関係が気になるものの、後手のほうを持ちたい人が多い気がしますが、びっくりしたのが封じ手の4九玉。米長会長の亡霊でもでたかのような手ですし、山崎隆之プロが指しそうな手でもあります。棋風に殉ずる、という手というか。

そこからの手順もなかなかに個性爆発。しかし素人目にみても良さそうな局面はなかったと思います。


そして、その後に発表されたのが、第二期叡王戦に羽生さんが出場すること。逆に言うと資格者で出場しなかったのは、渡辺明・ハッシーなど四名ぐらいしかいなかったようです。

不参加の理由はさておき、羽生さんが出た理由について考えてみました。

・単なる羽生さんの好奇心
・タイトル戦など新聞系スポンサーのお許しが出た
・ALPHAGOの結果、どっかしらのGO!が出た
・カドカワ?側からの羽生さん出場養成があり、長期契約とのバーターだった
・山本一成が、羽生さんを口説いた(口説く技術は嫁獲得時にモンテカルロ法的に習得済み)

最後の理由がもしかしたら主たるきっかけのような気もしますが(嘘です)、全部複合的に絡んでいる気もします。

長期契約とのバーターもあくどい感じではなく、羽生さんの対局料は故米長会長が示した金額があり、一括では払いにくいが長期契約的に、結果的に出来上がりで数億になりますよね?という打診の仕方を私だったらするとおもいます。

あるいは、僕が山本一成さんだったら、ストレートに「Ponanzaと戦ってください!戦って欲しいんです!」と言って即フラれる・・・こういう様式美を二年ほど繰り返していたでしょう。


ここからは不謹慎な予想になりますので、ムカつく人はiPhoneを地面に叩きつける、ノートパソコンを鯖折りにする、デスクトップPCを窓から投げ捨てるなどの処置を行って閲覧を極力回避してください


・・・捨てましたかね?

http://www.eiou.jp/qualifier/
ここのトーナメントを観ると、羽生さんは二連勝で本戦出場です。

塚田or南に勝つと、森下or屋敷との対戦。確率的には本戦に抜ける可能性が高そうです。(最近の屋敷さんは強いのでわかりませんが)。

他の九談のブロックをみて予想すると、丸山or森内(多分森内)、深浦or郷田、三浦or佐藤康光、久保or藤井という感じ。

八段は天彦or松尾、阿久津or広瀬or木村、稲葉or行方or糸谷。

七段は菅井or野月or小林裕、豊島or村山。

六段は斎藤慎or永瀬、中村太or戸辺。

五段は佐々木と青嶋。

四段は増田さんに上がって欲しい。

というかんじ。

決勝トーナメントは3回勝つと三番勝負になります。一発できまるトーナメントではあるものの、今上がりそうな面々を並べてみると羽生さんが三番勝負に進んでいる可能性はそこそこあるように思います。

逆に決勝トーナメントに進んだ他棋士は、羽生と別山別山別山・・・と祈っていることでしょう。

電王戦は、今回の結果を見る限りでは多くの棋士にとっては叡王になったことのご褒美罰ゲームのような感じになることはほぼ間違いないですが、羽生さんの出る三番勝負も観たいし、羽生さんか羽生さんに勝つぐらいに強い棋士とコンピュータ将棋ソフトとの対戦は見てみたいです。

できれば定跡系や序盤に凝るタイプの棋士のほうが、面白い気もしますがどうでしょうか。

ひとまず叡王戦の三番勝負が年末みたいなので、それまでは楽しめそうです。
関連記事

コメント

非公開コメント

将棋観戦記のプロフィール

将棋観戦

Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

将棋観戦記の記事検索

将棋観戦記のランキング

[ジャンルランキング]
ゲーム
231位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ボードゲーム
5位
アクセスランキングを見る>>