糸谷哲郎、羽生善治を破り竜王戦でタイトル初挑戦!

いやー私の願った通りの展開になりました。

羽生さん相手に、後手番で勝つのはまー無理なんですよ。無理とは言わないですが、かなり難しい。しかし同じプロ同士であれば、そして若手実力者陣であれば、実力を出し切れば先手番をキープ出来るはずだし、してほしい、そういう気持ちで今回の豊島将之の挑戦と、糸谷哲郎の挑戦者決定戦を見ていました。

どうやらトッププロ同士だと後手番が苦しいのではないか?というのはずっとココ最近言われ続けてきた所ですが、裏を返せば、あの羽生さん相手でも、先手番を取れば実力を発揮するチャンスを与えられて、そして勝ち切ることもできるという。今日は糸谷哲郎プロが先手だと知って本当にうれしかったですね。

後手番の羽生さんは角換わりで追従するか、或いは横歩取りで主導権を握るチャンスがある可能性に賭けるか?というところで横歩取りにしました。最近は横歩取りを大目に投入してる感じでしょうか。

羽生さんが早めに飛車をぶつける作戦を取ったのはなにか準備があったのでしょうか。こうなるとかなり激しい展開になります。糸谷哲郎プロとしては嫌いではない展開だと思いますが、そしてちょっと羽生さんの手としては意外な印象を受けますが、相手の得意を避けない羽生さんならではの手ともいえるかもしれません。

激しい大駒の交換の後に糸谷哲郎プロが見せた45手目の1六歩が地味に効いた一手だったように思います。こういう手は羽生さんがよく指す気がします。ちょっとゆっくりしているようで、しかし確実な一手で、相手が羽生さんだと焦りそうです。

しかし馬で言うとちょっと掛かり気味なことが多かった糸谷哲郎プロが昼食休憩後に指す、というあたりがモデルチェンジ後のダニーだなーという気がします。以前の糸谷であれば、お昼前に指していた気がします。早見え早指しというところから、順位戦を主戦場に、メインに考えてモデルチェンジをした成果、みたいなものをこの手に感じました。

挑戦が決まってから、糸谷の早指しを不安視するつぶやきもツイッター上で幾つか拝見しましたが、そういうわけで私はあまり心配していません。この第三局も、途中までは糸谷プロのほうが羽生さんよりも時間を使っていた!んですから。

焦らされたわけではないでしょうが、羽生さんの△2六銀捨ては通常の手ではないことは確かです。ここからは先手が正確に指せば、何手後なのかはわかりませんが、先手が良くなっていてもオカシクない、そういう大局観で読みを入れたい局面ではないでしょうか。

51手目の▲3三歩も桂馬を跳ねさせるだけで損のように私には見えましたが、効かすならこのタイミングが絶妙であることもわかります。そして結果からみるとこれで十分に後手陣を弱体化できていたようです。

とはいえ、後手には千日手コースの権利があったので、先手がよくなったというわけでもなく、銀捨てした手順で後手に戦日手の権利があったというのは、驚きましたが、後手が選ばなかったということは先手に打開策があったのかもしれません。このへんは専門的な分析を待ちたいところです。

先手は手順に馬が働くようになって、後手からの攻め筋が5筋一本になったところでは先手のほうがわかりやすくなっていたように思います。先手の馬が働く展開になれば先手良さそうだなと私はツイートしてましたが、終局までこの馬が大活躍することとなりました。

羽生さんや羽生ファンとしては永世七冠の道が一旦は途絶えて残念だと思いますが、糸谷ファンの私としては持ち時間の長い将棋にも対応できるように肉体改造した糸谷哲郎が、その成果を早くも発揮しはじめていること、そして二十代半ばでのタイトル挑戦を決めたということを素直に嬉しく思います。

公私ともに忙しく、ITスキルが乏しく、メモ帳と手描きでしか更新してない糸谷哲学というファンサイトも、そんな言い訳は言ってられないな、これからはちゃんと更新しなくちゃいけないな!と思いました!本当に二〇世紀の技術力なので大変なのですが、頑張りたいと思います。

またハワイでの対局ですが、冗談でいくかぁ?と言ってましたが、若干冗談じゃなくなってきた気もしますが、家族の冷たい目線を感じながら、その時間とコストを応援サイトの更新に費やして陰ながら応援しようかな・・とも思っています。

糸谷哲郎プロ、まずは挑戦おめでとうございます~!タイトル戦の結果はわかりませんが、まずはフルセットにもつれるぐらいに、思う存分初めてのタイトル戦を楽しんで欲しいですね!
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こんばんは。いつも興味深く拝見しております。
まずは何よりも糸谷六段(新七段)挑戦おめでとうございます!
仰るとおりタイトル戦を勝ち抜くには先手番のキープ力が何より求められるところだと思うので、その意味でもこの勝ち方は大きいですね。
糸谷哲学怒涛の(?)更新も楽しみにしております!
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Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

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