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第三回電王戦、第三局は豊島将之が勝利。

正直棋譜としては微妙、序盤の不備を的確に咎めて優位に立ち、そのまま押し切った。こういう将棋と、ものすごく強い将棋の両極端になるのは、ものすごく不思議ですよね。

佐々木勇気プロもコンピュータの将棋みてなにこれひどい的なことを言っていましたがコンピュータに勝てる人と勝てない人には、それこそ何かの差異があるような気すらしている。

阿部こうる君も豊島まさゆき君も、非常にたんたんと優位を拡大して行ったけど、あれが多分僕が憧れを持っているプロの技術なんだよな。居飛車穴熊もったら、ああいう具合に差を広げて行って欲しかった。

だからある意味、砂糖深夜先生が相手が強いというよりは、自分が弱かったというのは正しいのかもしれない…ぐらいに思った。

本局ぐらいの差であれば、プロなら誰でも勝てただろうとやねうら王の開発者の方は言っていたけど、下手したらあそこからでもミスするプロはいるかもしれない。

今回の結果をみて、コンピュータ将棋ソフトは人間との対戦において、勝利への道筋を探しているというよりは、人間のミスや疑問を的確に咎めることで、結果的に勝っているような印象を受けた。

もしかしたら、砂糖深夜プロは、あの角交換を避けてはいけなかったのかもしれない。あとはやはり勝つにはちゃんとした事前準備と時間の使い方にシビアじゃなくちゃいけない。

本局におけるとよぴーは、本当にサクサクと指していた。あり得ない位の決断と踏み込みの良さから、その後の慌てなさ。そういう意味では、第一局第二局とは全く違う将棋だった。

なんというか、七割勝つ人はやはりそれ以外の人たちとは何かが違うなと思わされた。羽生さんなんかも、ソフトをわたしてしまうと、その人格?を把握して勝ってしまいそうだし、渡辺明二冠だったら、カリカリに研究して、時間の使い方も完璧で、そしてローソンのおやつはとりあえず全部オーダーすると思う。

あの序盤の明確な穴以降を百パーセント勝てるのは、勝率七割の人たち。天才中の天才。その中で七割勝つ人ならば、ちゃんと勝ち切れるぐらいの差だったんだと思う。ふなえもんのリベンジ戦もそういう感じ。こーるくんのも。

人間が勝ってよかった。でも、やっぱり棋譜としては違うものを見たい気がする。そしてそこで人間が勝つのを見たい。

残りの二つ、森下先生と屋敷さんにはそういう戦いの結果勝ってほしいけど、でも穴があったら、そりゃつくだろうし、突くべきだとも思うので、悩ましいわな~。人外との戦いってのは大体にしてそんなもんだし。スカイクロラとかみたいに。

でもまあ、はめたはずがひっくり返されまくったアマチュアトップレベルとの差、勿論持ち時間は違うけど、元三段の惜しい戦いと、今までのプロの戦いぶりを見るとコンピュータ将棋ソフトとプロの位置関係が徐々に見えつつありますね。

ここからは角換わりと横歩取りのどちらかしか出てこなくても驚かないし、やっぱり対抗形の居飛車穴熊は勝つべき将棋だった気はする。プロ全体としての勝率から考えるとね。

羽生さんは穴熊に組み上がったら八割買ってるんだから。七割勝つ人たちならば、あの将棋は勝ってたんだと信じたい。そういう信じたい気持ちが復活するような、とよしーの勝利でした。よかったね。



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Tag : 豊島将之

コメント

No title

あれだけの才能を持ち、各棋戦で忙しい中で1000局近い研究を重ねた豊島氏。
特に活躍もせず、棋士の中では凡庸なのに40局しか対局しなかった佐藤氏。

そりゃ結果が違って当然ですわね。
負けられない覚悟と将棋にかける想いが違い過ぎる。才能の差の前に。

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