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第3回朝日杯将棋オープン 松本佳介六段 - 清水上徹アマ 

清水上といえば、アマ棋界に燦然と輝く星。小学生タイトルから社会人タイトルまで文字通り総なめにしている。奨励会試験で落ちたり理由が分からないが、プロの将棋界にとっても或いは損失だったかもしれない。

対する松本プロはというと、正直特に印象はない。デビュー当時10連勝を飾り、その実力・才能について専門誌の随筆で触れられていたのを覚えているぐらいだ。確か居飛車党。

戦型は先手清水上の中飛車。マギレの無い初手▲5六歩にこの対局に掛ける思いをみた気がする。先手は早めに5筋の歩を交換し、大捌きを狙う算段か。対する後手の松本は、なかなか角道を開けずに、攻めの銀を繰り出す。

銀の進出が約束されると既に後手が指しやすいように思えた。角道が開いていないことにより、角交換がないため、先手が捌けず、攻めの銀が5段目進出している分、後手が良いという理論。

続けて後手は右金も繰り出す。こうなるともう角道は開かずに3一に使って玉を広くするイメージか。後手の7筋の歩は、あくまでも裁きを封じる手で、後手の方針は一貫している。

後手が角道を開けたのは44手目。7七の地点における数的優位を絶対なものとするためだった。6六の地点で角銀交換となるものの、後手の方針が押さえ込みだったとすれば、先手の五筋突破が見え、後手玉が薄い時点で「後手優勢も実戦的には大変」という状態だったのだろうか?

私が良く分からなかったのは54手目。松本プロは5五に歩を受けたが、▲7六金で角が死んだ。61手目の状況としては、手番は後手、駒割りは飛車と金銀の二枚換えで先手、陣形は先手と先手有利の様相。

解説では63手目においてまだ後手の松本プロ有利とのことだったが、素人目にはかなり後手自信のない局面だ。清水上が才能を見せたのは5三への垂らしだろう。この一手が非常に厳しい。玉の位置が悪く、角とのコンビネーションはどの駒があっても受からない。

仕方なしに松本は攻めあいに出るが、こうなると金銀の枚数がものをいう。通常は居飛車の得となる端歩の突き合いが無いことまでが清水上に味方する展開に。清水上は受けるだけ受けて、満を持しての6三角を放つ。

投了図の手もしゃれた一手で、同飛、同桂が単純な詰めろで、先手玉が鉄壁とあっては投了も仕方ない。

辛抱するだけ辛抱して、角銀交換の駒損からいつの間にか体勢が入れ替わった。押さえ込みの方針から捌きあいに行ったのがまずかったのであれば、すぐに6六銀と出た局面で、5六歩だろうか?6六を防いでも8六の地点に進出できるわけで、押さえ込み方針からしても何らか五筋の防ぎを一手入れつつ、先手の攻めを面倒見る展開にするべきだったのだろうか?

このあたりは、素人の戯言なので、専門誌の見解を待ちたいところだ。

ともかく清水上はこれで、二次予選進出。対プロ戦績も勝ち越しをキープした。

プロの実力を例によってレーティングで測るとすれば。
http://homepage3.nifty.com/kishi/rcross1.html
ここが参考になる。

途中の話を端折って自論を展開すると・・・。

もし清水上がプロ入りすれば、瀬川のようにC2への参加資格は得られるだろうが、C1には上がれないだろう。ただし通算成績では少なくとも5割はキープし、恐らくは6割以上勝つだろう。しかしそれでは層が厚くなりすぎたC2を抜けることは出来ない。

才能があって、十分に若いうちから何度も昇級の目を作って、籤運にも手伝ってもらって、漸く上がれるか上がれないか?というのがC2からC1への昇級戦線なのだ。

毎年プロの平均レベル以上と思われる若き天才が最低4人上がってくる一方で、C1への昇級は三名。どんどん煮詰まっていく地獄のような世界。

清水上の存在意義は、プロのあり方を変えることにあると私は考えている。今のアマチュア(セミプロ)という立場のまま、どんどん活躍して欲しい。


長くなったが、最後に二次予選の予想。まだ出揃っていないが、十分にもう一丁ありえる面子構成だ。1500点台後半だとキツそう(勝率50%以下と思われる)だが、1500点半ばまでであれば、五分。福崎・平藤のベテランあたり、もしくは青野あたりが勝ちあがってくれば、棋風的にもどうにかなりそう。

それ以外だと勝率5割以下ということで、次勝つ確率は大雑把に13%(2/15)としておきます。
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