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コンピュータとのお付き合い・・・の先輩、バックギャモンから。

http://blog.goo.ne.jp/mochy3_8/e/51a5cc147458958345ca54282b0197d9


ポナンザの山本一成さんが、この前の日曜日のニコ生でちらっと話してた内容があって。

僕は普段通りギャンブルではなくお仕事としてのデータに基づく競馬をやりながらみていたんですが、すごく興味深かった。

で、そのことについて記事も書いたんですが。で、ツイッター上でそれにリアクションをくれた方もいて。僕はあまり有名人?にメンション飛ばさない(というかチキンで飛ばせないw)んですが、ちょうど一成さんのアカウントにもメンションされてて。

きっと山本一成さんがそれに反応してくれて、この記事を紹介してくれたんだと思う。

ので、紹介します。全部読んだんだけど、最初から最後まで鳥肌立ちまくりでした。それぐらい、僕にとっては興味深い内容でした。観る将棋ファン、そしてコンピュータ将棋と人間プロ棋士の将棋の良い関係、さらなる将棋の進化、に興味がある人は是非音読してほしいエントリです。

以下、あまりにわくわくしたので、個人的な感想を記します。引用しだすと結局全部引用してしまいそうなぐらいにいい記事ですので、絶対に上記リンクから原文を読んでみてくださいね。

親兄弟、親戚一同ぐらいにはURLをスパミングしたほうがいいと思うぐらいに感激したよ!わんわんお!

以下、引用しつつ私の感想。

> ・いつ頃から、ソフトのほうが強いと認識されるようになったか
1999年にNack Ballardがコンピューター(多分Jerryfish)と勝負して、Nackが60点勝利。この勝負は
コンピューターの欠点をついたとかそういうことはなかった。単に彼が強かったんだと思う。



このへんは将棋のケースと非常に似通っていますね。昔はプロ棋士であれば角落ちでも簡単に勝っている印象がありました。

しかし、2003年(私がラスベガスで優勝した年)はみんなの共通認識としてBotは人間より強いと思われていたと思う。だから、2000年前後ではないかと思います。2001年か、2002年だと思います。



この時期にはすでにプロを凌駕していたということです。その理由が非常に示唆的なのですが、

> ・どういう理由で、そう思われるようになったか
人間がたくさんいるゲームサーバーで常に上位にいたのは大きかったと思う。また、コンピューターの言うムーブに逆らっても(プロポジション等)まず勝てない。



とのこと。ゲームサーバー、いわゆる将棋でいえば将棋倶楽部24や将棋ウォーズがそれに当たりますね。そこで常に上位に居たという事実をもって、人間を超えているというコンセンサスが生まれていたと。また(将棋でいうところの)コンピュータの局面における評価値の正確さもかなり認識されていた。このあたりは将棋ソフトにおける詰将棋の解答能力、のようなものでしょうか。

> ・ソフトを強くしていく過程で、どんなことがあったか
技術的なことは皆上さんや山本さんにきいた方がいいと思いますが、ニューラルネットなので自分同士の対戦を繰り返して強くなったはずです。成長が止まったら人間が介在してすこし評価関数をいじり、また対戦を繰り返させる。

それ以前のコンピューターは人間が頑張って評価関数を作っていたはずですが、めちゃくちゃ弱かったです。



これも興味深いですね。ボナンザがもたらしたブレイクスルー、機械学習による評価関数の精度向上、コンピュータ同士の対戦での実力の把握、そしてそれを踏まえての人間によるチューニング。全く同じことがコンピュータ将棋でも起こっています。


以下の望月さんの発言はもしかするとプロ棋士やその界隈?に読まれることを強く意図してない可能性があるのですが、かなり興味深いところなので引用しますね。


ところで、将棋関係のいろいろな記事を読むと、将棋の人はコンピューターに対してうぶというか、負
けてはいけないというアレルギーがあるのかと思います。でも、コンピューターが強くなると、人間のレベルはどんどん上がると思いますよ。



ここですね。文章の前半部分は若干人によっては煽りっぽさを感じるかもしれませんが、それこそがナイーブであることの証明かもしれません。後半部分こそが重要で「コンピュータが強くなると、人間のレベルはどんどん上がる」かもしれない、と望月さんは語っています。

これは単なる予想ではなく、望月さん本人が実感していることです。具体的には以下のようなことを語っています。

たとえばSnowie1と勝負しろと言われたらわたしはやります。多分勝てると思います。私の技術がそれ以降のBOTによってだいぶ進歩したからです。また、BOTによって創造的なムーブが増えました。自分の引き出しが増えていった感じ。将棋でもそういうことが今後どんどんでてくるんじゃないかな。



これです。読んでるだけで、これが将棋でも起こると思えばワクワクしませんか?続く次の発言も興味深いです。

BOTは創造しているわけじゃないんだけど、固定観念がないから人間にとっては面白い手を指すと思いますよ。



ここはどちらも将棋倶楽部24など等で将棋でも思い知らされているところですよね。「創造しているわけじゃないんだけど」という言葉がすごくいいなと思います。創造するのは藤井猛をはじめとする人間なんですよ!><


あと、これはギャモン特有の話だけど、BOTの一番強いところは常に同じ実力を出せて、疲れを知らないことだと思う。ギャモンは回数を重ねて勝負してなんぼのもんなので、その時に疲れを知らないのは本当に有利です。



これはもしかするとギャモン特有の話じゃないかもしれません。武道でも百人組手、みたいなのがありますよね。ああいう感じです。人間も結局順位戦の終盤とか二日制の最後の秒読みとかを思うと、常にポテンシャルを安定的に発揮することが重要なはずです。

そういう意味で新人棋士たちのなかに、菅井竜也や永瀬拓矢のようなタフな棋士たちがすでに含まれているのは素晴らしいことだと思います。


最後の〆もカッコいいですね。

自動車と徒競争をするひとはいないわけで、車に乗って楽しめばいいじゃん、というのが私の見解です。



戦う相手ではなく、ツールであると。便利な道具として活用すればいいじゃんと。そういうことですね。

ここで一つ私が困ってしまうのは、電王戦はまさしく「車と競争することを愉しむための場」であるということ。あるいは「剣闘士と猛獣の戦い@コロッセオ」。

これについては、どんなにいろんなことを言っても、絶対にここに帰着すると考えています。すでに人間がコンピュータ将棋に凌駕されているのであれば、その凄惨さは強まるのは間違いないです。

ここについて、羽生さんと川上会長の話し合いでは、人間が負けることを受け入れる途中段階のもの、通過儀礼的なものだ、っていう趣旨のことを言っていたように記憶しているんですが、ややきれいごとにすぎる、可能性はありますね。

既にプロ棋士をコンピュータ将棋が超えていたら、決着のつき方として、ドン引きするようなオチが待っている可能性すらある。

一旦は決着をつける意味で第三回なり四回なり決着までの開催があったとして、そのあとはさすがになくなるのかな?あるいはもっとも人を呼べるコンテンツということで継続されるのか。レギュレーションの変更で接戦をマッチアップするのか。

この望月さんの記事のタイトルの問いの答えが最後の一文なわけです。

自動車と徒競争をするひとはいないわけで、車に乗って楽しめばいいじゃん、というのが私の見解です。

だとしたら、電王戦に、特に決着がついた電王戦にどんな意味があるのか?もたせるのか?というのはなかなかに難しい問題です。

正直、個人的にはポナンザの将棋倶楽部24降臨の最終日には、最高点更新の興奮もなく、対局内容についても特に熱戦があったわけでもなく、むしろニコ生放映内容のほうが楽しかったぐらいなので。。

次回は開催されてほしい。でももし第三回電王戦で内容的にもプロ棋士が圧敗したら?それなりにすごいメンツを集めて言い訳の利かない条件設定にして、それで5-0とかになったら?

その時に次をどうするか?ってのは一つあります。あるいは、本当にその可能性があるなら、行わないという選択肢もあるかもしれません。

ただ逆に言えば負けて当然の勝負に金を払うスポンサーがいるってことは、一度は決着をつけるべき、という気もします。

グレーシー柔術とか、プロレスが異種格闘技戦に参入したころ、K-1グランプリなどなどが人気で始めた時代・・・をいろいろと思い出しますね。



合わせて読みたい:
「人間対コンピュータ将棋」頂上決戦の真実【後編】一手も悪手を指さなかった三浦八段は、なぜ敗れたのか

こちらもすごいですね。山本一成さんの逡巡と、三浦弘行プロの検証後のコメント。


そして今晩20時からは渡辺明邸から、ポナンザの放送がありますよ!

将棋中継コミュニティ

ponanza in 将棋倶楽部24
5/17(金)20:00〜 渡辺明竜王、保木邦仁さん(Bonanza)



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Tag : 渡辺明 保木邦仁 山本一成 ponanza 行方尚史

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