FC2ブログ

二人の早指し棋士、田村康介と鈴木大介(の最近)

二人の早指し棋士。

昨日の携帯中継は、松尾歩vs鈴木大介田村康介vs広瀬章人という対戦だった。全然気づいていなかったがそういえばこのそれぞれの対局に登場している田村さんと鈴木さんというのは若かりし頃?は早指しで競い合うような早見え早指しの棋士だったのだった。

なぜこのようなことを書くかというと、夕方にふと見てみたらどちらの対局も18時よりも前に終わっていたから。終わっていたのをみて「あ、そういえば・・・」と思った次第。

早いといっても昔のような消費時間30分、みたいな感じではなかったので早すぎてがっかり、ということはない。むしろ戦型的には面白い趣向が両方の対局にあり、そしてその趣向を出したのが田村康介プロと鈴木大介プロの二人だった。片方の工夫は幸いし、もう片方の工夫は残念な結果に終わったのだが。

まずは幸いしたほうから。田村康介vs広瀬章人戦は、広瀬章人ゴキゲン中飛車に。最近流行復活の兆しがある丸山ワクチンの端歩交換を入れる前に角交換してしまう展開に。

その後の展開は、瀬川プロが得意としている、すきを作ってその隙を突かせる形で後手だけ角を手放させる・・・という作戦。対筋違い角ではないがそれに似た発想で後手の歩得と先手の持ち角の違い、&手順で固めた・・・というのが先手の主張点。

シンプルに左美濃に囲ってからの先手田村康介プロの速攻が素晴らしかった。イメージ的には左美濃に対する藤井システムのような素早さ。玉は8八ではなく、7九の地点で前述の手得と合わせて、後手陣が未整備な状態で仕掛けてそれが成功していた。

広瀬章人プロは強いのだが序盤にやや難があった・・・という過去の印象があるが、それがここ最近は明らかに表に出ているような気がする。前回の対行方尚史戦のゴキゲン中飛車での穴熊もそうだし、今回もそんな感じ。

53手目の▲3五銀が素晴らしい一手。遊びかけてた銀を活用してこの手で先手良しが確定したように思う。

そこから後手も猛烈に追い込むものの、田村康介プロが淀みなく寄せて勝利。ケンカ殺法、いい意味でのラフファイトな味も含めてすべて田村康介プロペースだった。

広瀬章人プロは後手番は四間飛車穴熊も目が慣れられてしまい、ごきげん中飛車も対策が進み、勝率が良かった後手番も苦労するようになってしまった。ただ才能は段違いなのでこれで終わることはないと思うが、苦難は続く。

松尾歩vs鈴木大介戦は鈴木大介プロが後手番でかなりの趣向をみせて面白かった。結果は失敗に終わったのだが、おもしろい将棋を見せようという心意気は感じた。一手損の3手目角交換から、ダイレクト向かい飛車ではなく△5三銀を急いでそれから振ろうとした手順を先手が2筋突破を目指して咎めに行く・・・という展開。

結論からいうと無理だったのだが、本当に面白い将棋だった。(先手の▲7七桂という序盤の一手で終了していたようだが…)。

こちらについては携帯中継でご確認ください。

アマの振り飛車にはゴキゲン中飛車よりもこっちのほうが合うかもしれません。

振り飛車4→3戦法 (マイナビ将棋BOOKS)振り飛車4→3戦法 (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/03/27)
戸辺 誠

商品詳細を見る
関連記事

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス - ジャンル : ゲーム

Tag : ゴキゲン中飛車 田村康介 鈴木大介 松尾歩 広瀬章人 行方尚史

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)