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第一回電王戦、ボンクラーズvs米長邦雄はCOMの圧勝


ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)
(2007/08)
保木 邦仁、渡辺 明 他

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「まるでモハメド・アリvsアントニオ猪木の戦いのようだな」と私は思った。

圧倒的な打撃力を誇るアリ(ボンクラーズ)と、寝技(泥沼流)にも長所のあるアントニオ猪木(米長邦雄)の対決。アリのビッグマウスぶりと開発者の歯に衣着せぬ発言は被るし、アントニオ猪木と米長邦雄の稀代の興行師っぷり、トンデモっぷりも似てなくもない。

プレマッチの作戦を再び用いた米長邦雄だったが、事前には使わないような話もしていたらしい。だが使った。頼らざるを得なかったということだろう。

この戦いの評価は非常に難しい所だが、渡辺明的にリアリスティックに評価すれば、勝ちにくい戦型を用いたところで既に勝ちにくくなっているのは当たり前、ということなのだろう。

序盤を上手くやったという評価がネット全般的にはあるようだが、果たしてどうだろうか?

専守防衛の構えを取る米長邦雄。手が変わったのは71手目あたり。米長邦雄が後手陣に飛車成りを誘う手(金を玉側に寄せつつ角のそばが疎かになる手)を指したのにボンクラーズが呼応した。

個人的にはボンクラーズが手を変えるか、時間がなくなるまで同一局面を千日手にならないように繰り返して欲しかった気もする。本当に勝ちにこだわるのであれば、この戦型で勝つことを本当に考えるならば、そうするしかなかったように思う。

素人目の敗着は82手目の△4四歩だったが、記者会見での米長邦雄永世棋聖の話では、80手目の同歩が敗着のようだ。

しかし、である。

70手目までは戦う素振りを見せなかった米長邦雄と、それに対して攻めるつもりがなかったボンクラーズだったわけで、そこからわずか10手で負けた、とも言えるわけである。

そこから先の手順はプロでなくとも、アマチュア有段者であればわかるような、将棋大観の駒落ち定跡のような鮮やかさで、下手が上手角落ちを打ち破るが如く、ボンクラーズが勝利した。

***************************************

この戦いを将棋に詳しくない人に説明するのであれば、モハメド・アリ対アントニオ猪木というのが一つ。もう一つ言うのであれば、ライオン対人間、だろうか。人間がまず木の上に登ったのに対し、ライオンが下をウロウロする。木には綱が、遠くの木まで結ばれており、その上を20メートルほど、素手で渡っていくとそっちの木の枝の先のほうに1発だけ弾が込められた短銃がある。そういう戦いだった。

米長邦雄という稀代の興行師は、自らライオンとの戦いを引き受け、戦いを期待した30万人を超える観客の前で、ライオンに背を向け、木の上に必死でよじ登り、そして綱を渡り始めた。噛み付かれることなく、樹上に到達した。あとは向こう側の木まで到達できるかどうか?だったが、あえなく墜落して、待ち構えるライオンの餌食となった。

そういう戦いだった。ライオンとの戦いを期待した人にはどうだったか。ただし、ライオンに喰われる人間を見に行った人にとっては満足する結果が得られたであろう。

***************************************

事前にわかっていたことではあるが、コンピュータ将棋は人間の頂点に近づきつつあるようだ。しかも解説の渡辺明二冠の表現として、「終盤が強い」ということではなく、中盤以降の指し回しにおいてもはやプロと遜色ないのだということを、私は感じ取った。

対局後の、記者会見までに少し時間があいた。私は対局後すぐに食事に出てしまったので分からないのだが、10分以上の時間があったように思う。そしてその間に、驚くべき決断がなされていた。

毎年1名選出したプロ棋士がコンピュータと戦うのではなく、来年は5対5で対決するというのだ。一人が船江恒平であることから、その他もそれ以上の水準のプロが集められると思われる。

船江恒平はプロ棋士の中ではベスト30ぐらいの位置にいると考えられるので、他の棋士を五段、六段、七段、八段と集める形になるのではないか。

勝手に選出するとすれば、

遠山雄亮五段:モバイル編集長。振り飛車党。コンピュータ将棋にも詳しい。
糸谷哲郎六段:独特の戦型、粘りの終盤力がどのような結果をもたらすか?
橋本崇載七段:ネット上の人気でいうと本命馬。
三浦弘行八段:研究家。対コンピュータの必勝法を見つけられるか?

或いは。
阿部健治郎五段:群馬組の切込隊長。序盤感覚は藤井・三浦を確実に継承。
戸辺誠六段:若手随一の人間力と、その「戸辺攻め」でコンピュータを屠るか?
広瀬章人七段:振り穴王子。最もコンピュータに近い終盤能力を有する数学科卒の若手。
木村一基八段:コンピュータの攻めをいなし切るのは「千駄ヶ谷の受け師」か?

このへんだろうか。

棋力上位で、ガチンコで勝ちに行くメンツを選出してほしいところだ。振り飛車2の居飛車3という比率。研究家と独自の棋風のバランスで選出してみました。是非参考にして欲しい(誰が?!)


以下、殴り書き、推敲なし、誤字チェックゼロの、対局後の記者会見メモ。
***************************************

対局、米長邦雄投了。

長い間(ま)→ここで従前の予定を白紙、5vs5にした?

対局後の記者会見

米長邦雄:

皆様こんばんは。只今の司会者のほうからですね、今日の対局の感想、今日の対局者ですので私がお話させていただきますし、質疑応答も受けます。

ルールが変りました。それにつきましては、また後ほど話しますが、来年5局一斉対局と急遽変えました。5人と5ソフト。

主催はドワンゴ、ニコニコ動画が主催者の一人として名乗りをあげている。

プロ側の五人のうちの一人は船江、私がでる可能性もある。ボンクラーズが出るかもしれない。

将棋連盟会長としての発言でした。

対局者に立ち返りまして、申し上げますと、残念ながら負けてしまいました。将棋の中身は、ボンクラーズに対する後手番の最善手が△6二玉であるという結論が出ました。私がプレ対局の時に見せた△6二玉をもって奇を衒ったという表現をしている社もあったが、私がその後上手くさせなかっただけなので。最善手であると決めていた。

序盤は完璧に指した。残念ながら途中△6五桂を見落として負けた。私が弱いからです。



伊藤:

今日の対局を振り返って。最初は苦しいかなと思っていたが、おかげ様で勝利することが出来ました。あたまが真っ白になって、言葉がない状態。ボンクラーズの作者ですが、私一人が実現したものではありません、マシン環境設定の富士通研究所ならびに富士通の方々、ボンクラーズの開発に大きく貢献しているボナンザの作者などに感謝したい。



ドワンゴ川上会長:

我々IT企業ですので、人間側かコンピュータ側か、難しい立場だが基本的には米長会長に勝って欲しいと思っていたが、来年五対五の実現と聞いて非常に興奮している。人間対コンピュータの対決を支援・ネットで中継したい。



小林会長:

米長会長を応援していたので残念ではある。中央公論で梅田米長対談があり、実現した。そのご縁で、協賛させていただいた。今後米長会長と話し合い、活字にしていく。



渡辺明

神経戦というか難しい将棋で、本格的に局面動いたのは午後三時四時、駒がぶつかってからのボンクラーズの指し手に予想されたことだが緩みがなく、圧巻。

米長先生の序盤作戦はうまく行っていたが、作戦だけで勝てるレベルではもうない。人間にとって手強いレベルになっているということが、事前にわかっていたが、改めて認識した。




谷川:

プレ対局も解説していた。今日も△6二玉と来るとは思っておらず驚いたが、有力な作戦であることがわかりました。COM側は飛車が行ったり来たりして、COMの弱点というか曖昧な局面で有効な手を見いだせない、しかし優勢になってからの強さがわかりました。

これからも続いていくと思うが、人間側にもCOM側にも長所短所あるので、お互いに認め合って、カバーしあって友好な関係を築ければ良いなと思います。




船江恒平四段:

はじめは米長先生の作戦が上手く行っていると見ていて、そこからボンクラーズの何もやらないという我慢強さを長所じゃないかなと、その我慢強さに自分がどう対応すればよいかと考えていました。



質疑応答
読売:奇策と書いたのは読売なのですが奇策ではない理由は?

米長:あなたのような考え方ではわからないと思います。
読売:わからないからきいているのですが

米長邦雄:

ボナンザの保木さんに教えてもらった手。金銀四枚密集した形のところまでは研究。こうなれば後は行ける、という形。振り飛車に対して銀を二枚並べて、おもむろに圧迫していく、という作戦。一秒間に1800万手読むという機会に対して、こちらは手を読むというよりも読ませない、という作戦。万里の長城を築く第一手目が△6二玉だった。

技術的なことで説明すると一冊の本になるので、後は中央公論新社からの本をお読みください。

途中までは完璧、重大なミスが出た。指し手でいうと私が一番悪かったのは一番後なのですが六六歩に対して同歩という手があったのだが、86歩同歩と突き捨てて72玉とすれば優勢だった、65歩同桂、66角、同角、同銀で86飛車と走る。

人間相手であればそう指したが、安全に行っていたために切り替えができなかった。91手目の77桂馬と跳ねられたときに重大なミスに気づいた。66歩には74歩、同歩同銀で試合終了だと思っていたが、75歩、同銀左と取ったときに65桂と跳ねらる手をウッカリした。それが取り返しのつかないミス。

その形になると負けると研究ではでていた。



質問者:
練習対局は何局?

米長邦雄:
恐らく150局ぐらい。

質問者:
勝率は?

米長邦雄:

勝率は10月に機械をいれてもらい、1手30秒で10連敗、1分将棋で勝率1割。直近では4連勝していた。長所も短所もようやくわかるようになっていた。

3時間に持ち時間を多くした将棋では1勝2敗でした。



質問者:
ボンクラーズの長所は?

米長邦雄:

私の研究相手にしていたものの10倍のスピードで読むというもの。1秒間に1800万手読むというのは途方も無い数字。読み筋として、私が読んでも意味が無い局面に持ち込んだのが△6二玉からの序盤。それは上手く行ったのだが・・・



質問者:
伊藤さん、勝因は?

伊藤:

COM将棋ソフト開発は、こうやってやるというのが決まっているので、それを地道にやってきた。どれが勝因というのはしいてないが、着実に積み上げてきたのが勝因といえば勝因。

ボナンザと比べて違うところもあるが、定跡、入玉、クラスタ配列。クラスタ配列が一番大きくて、深く早く読むようになっている。



NHK:禅問答のような質問ですが、COMに対して人間らしさを感じたか?

米長邦雄:
良い質問でもあり、困る質問でもある。将棋盤に向かうと相手がCOMでも人間でも関係なくなるというところはある。

NHK:向こうが手待ちしているときにどう思ったか?

米長邦雄:

コンピュータが私という人間をよく知っているな、勝とうとしたらカウンターパンチを繰りだそうという作戦。私が間違うのをじいっと手待ちしている。そういう意味で言うと大山康晴と対戦しているようなもので、私も大山康晴でいく、という作戦だったので二人の大山康晴の対戦だったとも言える。途中で私の将棋に切り替えるべきだったが、それができなかったのが敗因。



朝日:
決着がついた時点で、コンピュータがこれだけ強くなっていたこと、今後について

米長邦雄:

△6二玉はいい手ですからね。CSA(日本コンピュータ将棋協会)とは毎年5月の世界選手権の時にはお金と人を出している。38年間、社団法人として応援している。コンピュータソフトがプロを負かすのか負かさないのかということよりも、真理の探求が目的。親子みたいな関係で赤ん坊抱いているうちはよかったが、だんだん反抗するようになってきて、息子のほうが強いんだと主張したり、娘が家を飛び出したりしたんですね。

このあとはコンピュータはコンピュータとして更なる進化をして、人間は脳に汗をかくほどに精進していく。駅伝と車(の会社)のような関係で。駅伝は、ランナーの横を追い越そうとすれば追い越せる車が並走している。そういう関係でありたい。



質問者:
対コンピュータ戦としての研究、力を戻すためのリハビリの比率は?

米長邦雄:

ボンクラーズの研究は1日六時間、300時間ぐらいは費やしました。プロと指す場合、まったく役に立たない。現役に復帰するとか自分の将棋を更にたかめるというのとは全く関係のない話。そこがCOMと人間が指すことになるときに、人間との対戦を主とする人間と勝ちに専念するコンピュータの違い。

私の力の戻し具合は、渡辺・谷川に聞いてもらったほうがいい。




渡辺:
全盛期の米長をしらない。公式戦で一局指したのは引退間際だったので。

谷川:
米長先生とタイトル戦闘ったので渡辺さんのように逃げることは出来ないのですが、勝負勘というところで、序盤中盤はうまく行っていたが、どこかで斬り合いにいかないと勝てないが、そういう切り替えのあたりが、やはり現役退かれて8年間というのが少し響いてこのような結果になったのかなと考えています。

ニコ動:
練習用のボンクラーズと本番用のボンクラーズの違いを感じたか?

米長邦雄:
正直、感じなかった。1800万手という時点で人間が絶対に勝てない部分は既に勝てなくなっている。例えば詰将棋で1時間私が考えるところをコンピュータは1秒で解くとか。そうではないところの戦いになるのであまりここから読む手数が増えたとしてもあまり変わらないのではないか。

質問者:
(渡辺竜王に対する質問)対戦を申し込まれたらどうする?

渡辺:
他が倒されてしまったら、出ざるを得ない。(それまではでない)。



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(2011/02/10)
田中 徹、難波 美帆 他

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Tag : ボンクラーズ 米長邦雄 渡辺明 GPS将棋 ポナンザ 三浦弘行 電王戦 大山康晴 木村一基 糸谷哲郎

コメント

面白く読ませていただきました。

トラックバックをさせていただきました。記事をおもしろく読ませていただきました。「米長木の上で待機」っていうたとえは笑えます。

序盤でボンクラが65の歩を取らずに58金左としましたね。渡辺明も「?」の一手でしたが、あの後米長も位取りにはすぐには行きませんでしたが、あの局面はその後の千日手模様には影響してないんでしょうかね?

Re: 面白く読ませていただきました。

あの人間ではありえない手順がコンピュータ将棋(あるいはボンクラーズ)の特徴ですよね。優勢な局面でも取る一手を取らずに更に取るよりも良い手を探している、という読みの深さを示すものです。

あれ、位を抑えると、その位が負担になって更に負けやすくなるとみてるんですよねえ。恐ろしい読みです。千日手への影響はないと思うのですが、そこまで読めるボンクラーズが手がないとみて打開しなかったということなんでしょうね。

> トラックバックをさせていただきました。記事をおもしろく読ませていただきました。「米長木の上で待機」っていうたとえは笑えます。
>
> 序盤でボンクラが65の歩を取らずに58金左としましたね。渡辺明も「?」の一手でしたが、あの後米長も位取りにはすぐには行きませんでしたが、あの局面はその後の千日手模様には影響してないんでしょうかね?

No title

いつも楽しく読ませていただいています。
いやぁ、本当に、「定跡で勝てないから力将棋で」という戦型選択をしている時点で、
ある種負けを認めているわけで、ライオンのたとえは本当におっしゃる通りだなと思いました。

指さない将棋ファンである自分は、
COMが強いとなった時点で
時間とお金を費やしてプロの将棋をわざわざ見ようという気にはならなくなると思うので、
(そういう人は多いんじゃないかなと思いますがどうなんでしょうね)
寂しいなぁという気持ちで見ていました。
将棋がスポーツではなく、ただの二人零和有限確定完全情報ゲームにすぎない、
という、当たり前でありながら実感しないですんでいた事実を実感させられている、というか。

渡辺名人誕生とCOMが渡辺竜王を破るのとどっちが先でしょうね?

Re: No title

最近、サボりがちですみません…(汗

今回の戦型選択について、少なくとも私が確認しただけでも二人のプロが「あの戦型を取るプロは居ないだろう」という発言をしていたので、やはり制約条件というか、前提条件から最善とみた「モハメド・アリvsアントニオ猪木」だったのかなーと。

COMが強いとなった時点で、何かが変わるんだと思います。それがなんなのかは分からないのですが、曙が異種格闘技戦に出て、大晦日に酷いダウンをした時のような、「その競技の誉れ」のようなものがもしかしたら失われるかもしれない。

勿論、負け方・戦い方に拠るところは大きいと思うのですが。多分、全戦全勝という世界ではもはや無い。そういう中で、負け方の美学もあるだろうし、勝った時のかっこ良さの増幅もあるでしょうし。

COMがトップアマを倒した時点で、私の場合は終盤の勉強を一切しなくなりました。昨年ぐらいからCOMがどうやらプロレベルにあるっぽいぞ?という推測ができたあたりからは、定跡本を買うことも少なくなりました。棋譜を見ると言うよりも、ニコニコ動画を楽しみたくなっています。

多分、大まかな流れとしては今まで以上に、単純にコンテンツとして消費されていく道にあるんだと思います。そういう意味では米長邦雄という稀代の興行師の功績は大きい。ただ、それは将棋というものの誉れを代償にしたものなんだと思います。

中川理事の退任がそれらの流れと無関係だとは、ちょっと考えにくいのですが、これは下種の勘繰りを大いに含むので割愛。

渡辺明は自分の子供がもし奨励会に入れるぐらいになるのであれば、「将棋指しは良い商売なのでやらせたい」と将棋世界の最新号で語っています。まだ楽観視しているところはあるでしょうね。

将棋が格闘技やアスリートであれば、恐らく良い商売ではなくなるでしょうし、相撲や野球的な道であれば、安泰でしょう。この推測はどちらも当たっていて、その基盤、財務的な基盤が崩れるまでは安泰ということなのだと思います。

渡辺名人誕生とCOMが渡辺明を破るタイミング、面白いお題ですねw このへんはじっくりと妄想したいところですね~。

ということで、コメントありがとうございました!


> いつも楽しく読ませていただいています。
> いやぁ、本当に、「定跡で勝てないから力将棋で」という戦型選択をしている時点で、
> ある種負けを認めているわけで、ライオンのたとえは本当におっしゃる通りだなと思いました。
>
> 指さない将棋ファンである自分は、
> COMが強いとなった時点で
> 時間とお金を費やしてプロの将棋をわざわざ見ようという気にはならなくなると思うので、
> (そういう人は多いんじゃないかなと思いますがどうなんでしょうね)
> 寂しいなぁという気持ちで見ていました。
> 将棋がスポーツではなく、ただの二人零和有限確定完全情報ゲームにすぎない、
> という、当たり前でありながら実感しないですんでいた事実を実感させられている、というか。
>
> 渡辺名人誕生とCOMが渡辺竜王を破るのとどっちが先でしょうね?

No title

長いコメントバックをいただいて恐縮です。
しかも私のために久しぶりに棋戦解説もしていただいて(違う)

コンテンツとして消費される方向にある、というのはまさに思っていたところです。
米長会長の興行師としての腕前はさすがだなと思いましたが、
冷静に考えると、ライオンに喰われる人を見たい人にショーを見せても
プロ将棋のファンが増える訳ではないでしょうから、得のない取引だったんじゃないか、
「定跡データ搭載はフェアじゃない」とか難癖をつけてしばらく延命した方が得策だったんじゃないか、とか、思ったりもします。

個人的には、ネット中継が一般化した今日、
閲覧数の増減というのは、それこそ財務基盤が年々厳しくなっている新聞社に
タイトル戦のサポートを打ち切る十分な口実を与えうるのではないかと思っていて、
私みたいな人が興味を失うと、一社の降板をきっかけにプロ将棋の財務基盤が一気に厳しくなる、
ということはありうることかなという気がします。

将棋世界の渡辺明の発言については、
「期待の若手」が入ってこなくなったらおしまいだ、
ということを見越した上での外向きの発言、と思って読んでいました。
ニコニコの解説の渡辺明のテンションからも物悲しい視線を勝手に感じ取ったりして。

また無駄に長くなってしまいました。
楽しみにしておりますので、また棋戦解説の投稿もどうぞよろしくお願いします(笑)

思わず吹き出しました。

モハメド・アリvsアントニオ猪木の例えに思わず吹き出しました。
「中央公論」2012年2月号では
「私は永世棋聖として必ず立って戦います」
http://www.chuokoron.jp/2012/01/post_115.html
と言ってたんですがね・・・
作戦がばれたら簡単に対応されてしまうのでわざと嘘をついた、と考えるのは邪推が過ぎるでしょうか。
ちなみに私はコンピュータの準備が遅れたのを見て巌流島の戦いかと思いました。
米長永世棋聖が直前特番で「宮本武蔵になる」とか言っていましたので。

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