将棋プログラム「ponanza」が将棋倶楽部24で最高点(3211)を達成、テストを92勝8敗で終える。



最近、リアルタイムでネット上の将棋情報を終えてないのだが私がウォッチしているツイッター上の将棋TLでは度々「ponanza」の名前が上がっていた。てっきり水門(コンピュータ用の対戦場)で人間と戦っているのだろうと思っていたのだが、違った。

逆だった。人間の対局場にponanzaが登場しているのだった。

私が現時点(5/14)で見る限りでは5月10日に参加しているようだ。2400点で開始して2583点になるまでかるーく10連勝。そこで1敗目を喫した。相振りで序盤からハマった格好。ハマったというか序盤が文字通り可笑しかった。

わらしべ長者的に人間が有利を拡大して楽勝、という将棋。

そこからまた軽ーく21連勝して、2867点で2敗目。一手損の先手から部分的には早繰り銀でこれはNGというかなり酷いのを食らい、合わせて右側では先手の分が悪いとされている定跡に進み、馬を作った後手が手厚い展開に。

最後はおなじみの水平線効果も出て圧敗。


そこからまた軽ーく31連勝中してR点は3172点、というのが現時点の途中経過。驚きの64戦して62勝2敗。ここまでの勝率から、統計的な安定R点というのはもっと上であることが確かなので、確実に3200点は行くだろう。

実はこのへんの推察は丁度去年の今頃に行なっている。
http://shogiwatch.blog63.fc2.com/blog-entry-363.html
コンピュータ将棋の将棋倶楽部24でのレーティングは3000点以上か?

第20回:YSSは2950点、決勝1-6⇒決勝戦のレベルは3250点ぐらい?

というのが私のその時点の推測。これは当たらずとも遠からずだったようだ。下手するともっと上の可能性がある。

この点数はプロで言ってもTOP30以内に収まるような点数になると考えているのだが、僅か2敗とはいえ、その負けている棋譜自体をみると、通常のプロが負けるような将棋ではないので序盤中盤のレベルの違いがかなり重要となる。

例えば渡辺竜王の角換わり腰掛け銀の後手番での地味な金の移動のような、ああいう細かすぎて伝わらないモノマネ選手権的な、機微はない。コンピュータに笑うマネはできても、心の底から笑うことは出来ないのだ、というような。

ただし、コンピュータが笑う日は遠からず来るだろう。上記の意味、及び別の意味、ダブルミーニング的に。


【追記】
昨日、ponanzaによる対人対局のテスト?は終了した模様。結果は100戦して92-8というものになった。100戦目でのR点は3134点となった。最後のほうに負けが集中しているので、恐らく何かの時に羽生善治が言った「コンピュータ将棋はアマ強豪レベル」というのは皮肉なまでに合っている可能性がある。

アマ強豪レベルというのは、プロをも倒しうる存在であり、羽生善治に対しては二面指しの角落ちで両方負けうる存在でもある。

超一流の高みというのは限りなく、遠い。コンピュータ将棋が99%を99.999%するそのカンマ幾つが限りなく遠い、という世界に突入し始めていることは間違いないようだ。


コンピュータVSプロ棋士―名人に勝つ日はいつか (PHP新書)


ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)


閃け!棋士に挑むコンピュータ閃け!棋士に挑むコンピュータ
(2011/02/10)
田中 徹、難波 美帆 他

商品詳細を見る
関連記事


関連するタグ GPS将棋 ポナンザ 羽生善治

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

将棋観戦記のtwitter
将棋観戦記のプロフィール

将棋観戦

Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

将棋観戦記の人気記事
将棋観戦記の記事カテゴリ
将棋観戦記の最近の記事
将棋観戦記アーカイブ
将棋観戦記の記事検索
将棋観戦記のランキング
[ジャンルランキング]
ゲーム
191位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ボードゲーム
5位
アクセスランキングを見る>>
将棋相互リンク