高見泰地六段について。(叡王戦で初タイトル挑戦)

最近更新が途絶えているものの、私が好んでみていたサイトがあります。奨励会の成績を観ることができるサイトで、そこで高見泰地さんの成績をみて驚きました。

http://www.ne.jp/asahi/yaston/shogi/syoreikai/3dan/kojin/geneki/182_takami.htm

なんという順調さ。四段になったプロの奨励会の戦績をみると大体アベレージ型と連勝型に大まかには分かれるんですが、ほぼ停滞なしのエリート型の成績ですね。更新はとまっていますが、三期目で四段になっているので十代でのプロ入り。大体プロ将棋というのはこの辺の成績とその後の活躍に強い相関があり、十代でのプロ入りというのは将来的にタイトルを獲得することが多いです。(対する金井恒太六段は連勝タイプで二十歳でプロ入り。二十歳プロ入りも挑戦者まではなることがおおく、タイトル獲得も前例があります)。

師匠は東の名門、石田和雄門下です。兄弟弟子に勝又清和、佐々木勇気、門倉啓太、渡辺大夢がいます。

十代でのデビュー、奨励会成績の良さを考えると、最初の数年間は正直そこまで期待に答えた活躍ではなかったと思いますが、四段になってから大学に進学しているので四年間エンジョイ…学業の忙しさもあったのではないでしょうか。

本格化は2016年度から。2017年度は特に年末に白星が集まりました。特に増田・豊島・行方に三連勝したのは本当にすごいことです。

高見さんと金井さんのレーティング差でいうと高見さんが勝つ可能性が高く見えます。ただし金井さんの最高レーティングが2013年頃のものであり、近年不調であった、もしくは最近の戦型トレンドが金井さん自身に合致しているために今回のタイトル挑戦につながっているのだとすれば、実力的には互角の可能性も高いと考えています(ちなみに二人は初対戦)。

叡王戦は持ち時間に特徴があります。その特徴をどのように活かして戦うのか?も見所です。複数の持ち時間を交互に選んでいくので、そのタイトル戦の持ち時間に慣れる、ということが難しいように思います。タイトル戦出場者決定までの持ち時間・開始時間が独特だったことも今回フレッシュな顔合わせを産んだ一つの要因だとすれば、タイトル獲得のキモとなるのは異なる持ち時間でどのように戦うか?という点にあるかもしれません。

普通に考えると長い時間から順番に消化していく、挑戦まで勝ち上がってきた縁起の良い時間帯を勝負どころで投入する、などが考えられますがどうなるか?

最後に伊藤真吾プロと藤森哲也プロのツイートを紹介して終わりとします。



普通の社会でも出世レースや受験進学など、色々ありますが勝負事ならではの複雑な感情がみえて素敵ですね。

テーマ : 将棋 - ジャンル : ゲーム