矢倉PONANZA新手で防衛! 第71期名人戦第5局▲羽生善治三冠 vs △森内俊之名人

今判明しましたがポナンザが将棋倶楽部24に降臨していた時に、やはり指している新手だったと。これはかなり重要な話で名人防衛の一局で、この一手で駄目になったと羽生さんがインタビューで語ったような手が、コンピュータによって発掘されていた、という事実。


今日の名人戦を見て、まず思ったのが24でのponanzaとLycaon pitus氏との将棋。 見てみるとやはりponanzaが62手目に37銀と打っていた。 これは名人がソフトで研究してる説がありますね。

https://twitter.com/kamemaru999/status/339986100070252544



最後の1行は私はわかりませんが、衝撃的であることは間違いないです。

以下、感想になります。

森内名人からみて3-1で迎えた第五局はシャチホコシティこと、名古屋で行われた。

ちなみに名古屋はエビフリャーシティーとも呼ばれており、豪華な結婚式、経済観念に優れた県民性、しかし見栄っ張り、所により味噌、という感じ。名古屋こそが日本の中心、いや地球の中心と言っても過言ではない、まさに中華思想、世界に一つだけのトヨタ、そんな感じです。

全て、他県民からみたものすごくステレオタイプなイメージですが。あと、ういろうね。うりろうと、あかふく?どっちかといえばあかふくのほうが好き。単なるあんころもちですけど。ういろうはあの、筒に入ってて糸で切って食べるやつのほうが、玉になって水風船に入ってるやつより好きですけど、風味が嫌い。

名古屋といえば、将棋棋士では最近は豊島さん。あとは、中堅どころでは杉本さん。昔だと板谷先生。板谷先生といえば、徹夜。徹夜といえばヒロポン。そういう時代でした。

水木しげるの自伝的なマンガでも出てきますが、ヒロポンをはじめとする覚せい剤はわりと一般的に使われていた時代がありました。今でいうカフェインみたいなもんですね。

漫画家も徹夜が大変なのでよく使ったと。でも水木さんは、寝るのが好きなので何度か使ったけど、使うのをやめてしまったと。それゆえの長寿のように思います。徹夜は確実に寿命を縮めます。

それはさておき、名人戦。名人戦の初日のお昼のエビフライカレーがすごかったですね。巨大なエビを日本繋げてるんじゃないか?それは生前どんな姿をしていたんだ?というような豪華なエビフライでした(また名古屋ネタに戻る)。

将棋は羽生善治挑戦者先手で矢倉になりました。例の羽生さんの手が震えたことで有名な、渡辺明との王座戦で登場した戦型に。

後手番でこれを選ぶということは森内さんに何かしらの工夫があるはず、ということで見ていましたが、さっそくでました、△3七銀。飛車先をこうやって角の利きを生かして止める、っていう構想自体は、いままでもありましたが、このタイミングではたしてどうなのか?という。

こういうのって、どうなんでしょう。どうなんでしょうというのは、新手です!って言われて皆さん「マジすか!!!すごい!!!」ってなりますか?この手で唸れるのは相当なマニアですね。ま、言い方を変えると強い人ですw

ただし、ツイッターのTL上では観戦記者の方がそれぞれにかなりすごいリアクションをしていました。どのぐらいすごいかというと、名古屋城の上に登って1円札を屋上からばらまくという行為をするぐらいに。もちろん嘘ですけど。懐かしいですね、名古屋ではそういう事件があったんです。昔。足利銀行事件として記憶されています。事件名は違うかもしれません。

別の方のツイッターではこれはボナンザ新手ではないか?という話もありました。だとしたら観戦記者の方々が驚いた理由もわかります。そりゃ、シャチホコに上るわけです。

で、今判明しましたがポナンザが将棋倶楽部24に降臨していた時に、やはり指している新手だったと。これはかなり重要な話で名人防衛の一局で、この一手で駄目になったと羽生さんがインタビューで語ったような手が、コンピュータによって発掘されていた、という事実。


この△3七銀がすごいところ。簡単にいえば、前例としてあったのは先手の攻めを受け止める手だったわけです。角・桂馬・香車が働きそうな1三の地点への攻撃を緩和するような手。

それがこの△3七銀の場合は、その一筋の攻めはもう認めますと。決壊するのに甘んじますと。その代り、そのあとに待ってる3筋からのメインの攻めだけは勘弁してね、という手です。

対する先手は、飛車を捨てて猛攻する手段もあったと思います。げんにニコ生の初日の解説者だった鈴木大介プロの説明では飛車を見捨てて猛攻するでしょうね、と言っていました。プロだとこういう手は先に読むような気はします。現にそれで攻めきる定跡が矢倉でも角換わりでも存在します。

ただ、森内名人がこのように指したということは、それは大丈夫、待ち構えています、ということなんでしょう。羽生さんはここで長考して、飛車を逃げます。逃げ場所は5八.すなわち、後手の6五歩が活きる、先手の突き捨てが逆用された形です。

ようするに、なかなか深い手だったわけですね。本譜の先手の手順はかなりひねった印象があります。封じ手の銀の一時的な撤退は、かなり意表でしたが、封じ手場面をみた矢倉の大家である高橋道雄プロは、「羽生君がこういう攻めで攻めきれなかったことは見たことがない」と言い切っているので、信じたいところですが。。

封じ手の銀引きはかなり意表。後手の応手はかなり自然。銀引く、当てて馬作る、防ぎようがないので角ぶつける先手、交換する後手、同歩の先手、手番を生かして遂に△6六桂の両取り。飛車を6筋に逃げる。この飛車が、後手陣に言葉は変ですが潜在的には直通しているのがポイント。

羽生渡辺戦で似たような展開があったように思います。まだこの辺は森内名人の事前構想、事前準備の範疇のような気もしますがどうでしょうか。

そして昼食。まさかの森内名人、豪華なエビフライ連投でした(また名古屋ネタに戻る)。

手順としては少しずつ先手の羽生三冠が相手の思惑を外すような手を指しますが、少しづつ苦しさが増してきているような気がします。

ただ、先日の行方佐藤戦のように、後手は最善を尽くしてぎりぎり勝ち、みたいなところもあるので羽生ファンはまだ望みを捨てないでほしいです・・・という85手目。このラインは常に脅威です。ただ誰がみても、大体の人は後手が指しやすそうと思われる局面ではあります。

そして将棋はあっというまに終わりました。後手が8筋を詰めて、自然に応じて、先手が斬り合いに持ち込んでの明快な先手の敗けでした。

ポナンザが将棋倶楽部24で人類を蹴散らしましたが、その指し手が名人戦で再現されて、そしてそれで名人が防衛した。これは今の時代を象徴する、衝撃的な出来事だと思います。

さて、第三回電王戦はあるのか??


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