第43期新人王戦第3局、永瀬拓矢五段-藤森哲也四段戦

第43期新人王戦第3局、永瀬拓矢五段-藤森哲也四段戦を、iPhoneからの携帯中継で見ての感想。

後手の角道オープン型の四間飛車から、相穴熊となった。

53手目の時点で先手の歩損がおおきく、やや先手の方が攻めを急かされる形になった。先攻というのは基本的に歩の突き捨てから始まる訳で開戦前後の歩の数で攻めてるのがどちらなのか判断出来る。

藤森プロは飛車を7筋に転回して攻めを狙ったが、ここで永瀬プロらしい力強い受け、責めの手がでた。狙われている金をぐっと出たのだった。

角と金の交換となったあとの絆創膏を貼るような7三歩で後手が余しているように見えた。

そこからも後手の受けというか、攻めの催促が見事で、投了局面は大差となったがこれは永瀬プロが得意な展開になったからだろう。


これで加古川の若手棋士戦の優勝と合わせて新人王戦も優勝となり、ある意味若手の頂点に到達したと言ってもよい。

若手の頂点に、この定跡にがんじがらめになった現代将棋の世界で、このような独自の棋風を有する棋士が就くことの喜びを感じる。そして、定跡が広がり過ぎたがゆえにその中で個性を出す重要性が増したようにも、或いはその余地が逆に生まれたようにも感じられる。

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