2010年12月20日?12月24日の日本将棋連盟モバイル中継の感想

一週間間があいてしまったが、携帯中継の感想を以下に記す。AUでも見れるようになって、携帯を持っている人であれば見れるはずなので、是非お試し頂きたいところ。

PCと携帯、両方見れるようになって気づくのは、PCで観るよりも気軽であるという当たり前の事実。特に忙しくなった最近の状況からすると大変便利かつ勉強になっている。

一日1局は指していたのが先月まで。それがほぼ平日は時間が取れなくなった。実力の低下が懸念されたが、幸いにも久しぶりに指す将棋が破綻していないのは、携帯中継のおかげだと思っている。

以下、先週の中継から。どちらも棋聖戦の二次予選。

井上慶太プロvs南芳一プロ
Photo 12月 25, 9 46 50

後手番の南プロ、といえば右玉党必見の指し回し。本局も素晴らしかった。上図の△3三歩は通常の将棋においては土下座の一手であり、指すべきではない手だが、後手番の在り方、右玉・陽動振り飛車の在り方としては実戦的だと思う。

正確に攻めるのが先手の義務と権利であれば、ごまかしにかかるのが後手の選択肢の一つだろう。後手の陣形も含め、この後もらしい展開が続いたが、最後は先手勝ち。終盤の玉の追われ方・逃げ方も如何にも右玉風味だった。



畠山成幸プロvs阿部隆プロ
Photo 12月 25, 9 46 40

角換わり腰掛け銀から後手が先攻。しかしその後は先手の攻めを渡辺明竜王よろしく受ける展開になった。最近の相居飛車における後手番の戦い方に、「ポストあきら」的な風潮を感じ取っているのだが、本局もまさしくそういう将棋だった。

広瀬以降の穴熊、渡辺以降の後手番、戸辺以降の石田流、とそれぞれに新しい時代の幕開けを担っている。

上図は、如何にも阿部隆プロらしい、筋の良い勝利の一着。これで勝てればこれほど気持ちの良いことはない、という類の手だ。穴熊では一段目に金を誘って無力化するという頻出手筋だが、ここまで薄い玉で、というのは珍しい。

一手損を含む角換わりの後手番が勝つときはこういう秘奥義を繰り出す必要があるが、それゆえに勝ったときの爽快感は格別のものがある。


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(2011/01/25)
浦野 真彦

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白夜書房から、というのが珍しいですね。パチンコ系の雑誌出版社とみていましたが。

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Tag : 角換わり腰掛け銀 陽動振り飛車 渡辺明 井上慶太 阿部隆