居飛車の攻め 第59回NHK杯戦 ▲久保vs△渡辺

久保利明のさばきの極意


■ 1月31日 3回戦第8局
渡辺 明 竜王 VS 久保 利明 棋王
解説:井上 慶太 八段

久しぶりに録画でNHK杯を見た。私がNHK杯を見ない理由としては日曜日の午前中から眠くなるからだ。テレビ番組としてはあまりに静かすぎる。感想戦も字幕スーパーが欲しい(先週の糸谷-鈴木戦は違ったようだが)。

また手の進みが遅すぎて、かったるい。故に録画して2倍速で見た次第。

久保の初手中飛車宣言をみて、渡辺の三間飛車。今期順位戦における対鈴木戦のリベンジだ。色々修正してきているだろうし、そもそもの原理としては三間飛車が良いはず。あとは経験値の違いがどう出るか?というところだが。

序盤少し気になったのは久保の早い銀上がりと、8筋の対応だった。久保は相振り飛車の時にこういう挑発じみた手を指す印象がある。後手の飛車が押さえ込まれるとまずいのだろうなあと思って見ていたところ、(早送りなので分からなかったが)、突如後手が勝ちになっていた。

感想戦だけ通常速度で見ていたが、角・銀・桂馬・香車の4枚の攻めで、一転攻め駒を攻めるB面攻撃(しかも8筋の歩突きを咎めている)が出て、後手優勢。これぞ居飛車党という攻めだった。

私が相振り飛車を好まない理由は、振り飛車党同士の相振り飛車はねちっこいだけで、チンタラとしていて、何の面白みも感じないからなのだが、居飛車党の相振り飛車は居飛車党らしい踏み込みの鋭さがあり、楽しいことがある。本局はまさにその例で、投了図は大差だった。

先日の朝日杯の佐藤戦や王将戦第二局の羽生との戦いで、居飛車党もびっくり、というような一手違いの斬り合いを演じた久保だが、やはりこういう踏み込みの鋭さは居飛車党ならではのものだと思う。


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