羽生、永世七冠誕生!第30期竜王戦第5局 ▲羽生善治棋聖vs△渡辺明竜王

これ、いわゆる速報系のブログだったらみんなこぞって獲得前提で書いてるはずなんですよ。私もそうですけど。私なんか11月から書いてますからね。挑戦者になった瞬間書いてます。嘘ですけど。

両者不調っぽい状態で開幕してから、ぐんぐん羽生さんが戻してきましたよね。なんというか鬼強い羽生さんが戻ってきました。ちょっと前期とか今期はタイトル奪取されちゃったりしつつ、鬼強いというよりは劇強いぐらいでしたけど、いまは完全復調ってかんじです。

ここ最近、戦型選択の道が広がり、拡散した結果、序盤よりも中終盤の捻り合いで決まることも多くなりましたし、逆に持ち時間がある程度長くて準備をし易いタイトル戦ではそれぞれに練った作戦で来るため、流石に挑戦者有利というか、ソフト的な形勢数値でいうと200-300点ぐらいは持ち込みでやってる印象がありました。しかし竜王戦開幕してから羽生さんの積極的な開戦と、そこからの円熟の指し回しのバランスが見事で、桂馬と角の運用における新常識、みたいなものを完璧に自分のものとされたようです。

ちょうど、中原先生が矢倉から新しい軽い速い作戦であるところの相掛かりを主戦法にされたような、そこまで劇的なモデルチェンジではないですが、積極的に最新トレンドをうまくモノにしたかんじです。

それにしても第五局は先手の圧勝といっても良いのではないでしょうか。渡辺竜王は全体的に特に秘策を用意しているわけでもなく、普通に指していた気がします。第五局もちょっとした工夫は最近の将棋感覚に近いものというよりは自身のこれまでの感覚に近い選択だったようにみえます。そういう序盤の組み合わせに対して、羽生さんがもっとも的確に咎めに行ったのが本譜の順なのではないでしょうか。

後手は飛車を一段目に引く手と、31に玉を囲う手が全くの無駄というかマイナスになってしまいました。封じ手の局面では先手が少し良さそうかな?ぐらいにみていましたが、そこからの手順、先手の指す手、指す手が気持ちよく、これは後手のココセですか?と思うぐらいの流れる手順が続きました。後手の渡辺竜王としては先手のミス待ち、キャンセル待ちで頑張るしか無いわけですが、キャンセルどころかおかわり自由、もりもり食べ野菜?みたいなかんじでしたね。指して気持ちのよい手順が続くのに、まだ必殺手が控えているという、最盛期のどっかのプロ野球チームみたいな感じでした。

69手目、▲15香とした手がまた気持ちよすぎますね。先手の攻めが全部通った局面です。ここで後手がなにをしても▲67角が更に気持ちのよい両取りで、下手するとこの場面での投了すらありえると思います。とここまで書いた所で予約投稿でしょうかね?




こんな鬼畜なツイートもしておりましたが、もっと早くに終わる可能性もありますね。




へぎそばって喉越し抜群なので、おそらくオクラうどんもその類かと思います。つなぎに粘り気のあるものを使う料理って正義、って感じがしますよね。




昨日の封じ手時点の私のツイート。ここから全く後手に有効な手段がありませんでしたね。飛車先の突き捨ても同銀ととられて全く
響かないとなるときつすぎます。







まさにこの辺ですね。しかし羽生さんにして最後のチャンスかもしれないという気持ちで臨んでいたという話がかなり衝撃でした。それだけ若手の台頭が著しいということなんですね。。

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永世七冠の可能性が高まった? 第30期竜王戦第五局▲羽生善治棋聖vs△渡辺明竜王

今日から始まった第五局ですが、これはもしかすると羽生さんの想定していた局面、研究していた展開に渡辺明竜王がハマったかもしれません。

先日のA級が羽生vs渡辺明で、角換わりになりました。以下、当日の私の呟きになります。








多くの人が似たような予想をしていたようです。先手番の羽生さんは角換わりを志向するだろうと。それを渡辺明竜王がどういうふうに対応するのか?が見所になるであろうと。

で迎えた当日。やはり角換わりになりました。先手の羽生さんは比較的金を48ではなく58に置くことのほうが多いように思います。対する渡辺明竜王は最近のはやりである、62金-81飛型。A級での対戦を下敷きにしてどこでどのように変わっていくのか?に注目していると、渡辺明竜王は早めに△31玉としました。

最近の角換わり腰掛銀ではやや珍しいかもしれません。玉を42、68の地点に置いて戦うのが流行?ですが、先日のA級では42玉のまま先攻したものの、反撃がきつかったことを念頭に置いたものかもしれません。

先日のA級でも羽生さんの反撃は銀のぶつけから桂馬の飛び出しでした。本局においてもいわゆるガッチャン銀と言われるぶつけから、後手がかわした後の桂馬跳ねが勇敢な一着でした。桂馬の高飛び歩の餌食という格言がありますが従来のプロの常識にはない一着だったようで、解説陣が驚いていました。

このへんの手順をみて私は以下のように呟きました。




先日のA級順位戦でもそうでしたが、この角と桂馬という飛び道具系の使い方のタイミングなどが如何にも最新将棋の感覚、という気がしています。いつまでも柔軟な考え方を保ち続ける羽生先生はついにこのような新しい感覚を自分のものにしたような印象を受けました。

丁度、中原誠十六世名人が、矢倉の重厚な将棋から軽快な相掛かりの将棋にシフトチェンジしたような、そこまでドラスティックではないものの、新しい感性を取り入れた印象。ここからの羽生さんは更に一時代を築く可能性すらあるのではないか?と思わされるここまでの展開です。

封じ手の局面、封じ手の候補はいくつかありますが、本戦は飛車をぶった切る▲46飛ではないでしょうか。△同銀に▲34銀と出た手が、次の45角の先手なので後手がその場面で何かする必要がありますが、どういう手があるのでしょうか。後手が辛いのは銀がそっぽにいくことと、自身の攻めごまからの早い反撃の筋がなさそうなところです。

形勢としてはまだそこまで大きく離れている感じはありませんが、羽生さんの構想発表会に延々と付き合う時間が長くなりそうで、人間同士の戦いにおいてはかなり精神的に疲弊するのではないでしょうか。

もしかするとこれは永世七冠に一歩近づいたかもしれません!

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第30期竜王戦 第4局▲渡辺明竜王vs△羽生善治棋聖は羽生圧勝、藤井聡太ゴキゲンに勝利!

王位戦予選 ▲藤井聡太vs△北浜健介

予想通り、後手のゴキゲン中飛車に藤井聡太さんの急戦策。急戦といっても本当のド急戦でみていて本当に楽しいですね。しっかりしてますが、魂は中学生ですよ。この震えない作戦選択と、その後のどこの大山先生ですか?ってぐらいの落ち着きのコンビネーションがオジサン、大好きですw

24歩の突き捨ての早さにはびっくりしましたね。後手はもはや玉を囲うヒマがありません。仕方なく玉を動かした局面では既に一手遅れている印象。

そこからの展開もあまり波乱なく最後は辛い底歩で北浜さんの投了となりました。

第30期竜王戦 第4局▲渡辺明竜王vs△羽生善治棋聖

先手が77銀型から飛車先を早めたことにより相矢倉になりました。66歩型だと後手からの66を争点にした左美濃が脅威、飛車先決めないと雁木がだるい、ということで本譜の手順ですね。先手は脇システムか藤井矢倉か、というところで先手の渡辺竜王は藤井矢倉模様を選択。初日の角をどかす▲65歩が突っ張った手で、お互いに沢山歩をもちながら、角の位置が不安定な展開となりました。

こうなるとどっちの玉が堅いのか、安定しているのか、というのがよくわからず、封じ手はひとまず角を追う▲65歩かな?と思いましたがここではそうせず、▲24歩でした。この手はかなり意外な印象を受けました。後手に手番が回った後の△33銀が良さそうな手で、ここで先手によい継続手段がないと後手が少し指しやすくなってるのかもしれないと思ってみていると先手は▲55歩。一目イマイチ効いておらず、歩得を活かした△76歩からの後手の反撃のほうが効いてる感じがしました。

そこからの手順は色々あったと思いますが、どう指しても後手のほうが指しやすい状態になっていたのか、51手目の64角からは渡辺竜王の指し手がたんぱくに見えましたが気のせいでしょうか??

これで羽生さんからみて3-1.後手番でブレイクしたのは大きいですね。このまま次勝って4-1で終わるのもありえるかな?というくらいの圧勝でしたね。

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第30期竜王戦第3局は後手番の渡辺明竜王が勝利。対戦成績1-2に。

羽生さん、なんで先手なのに中飛車に?とか思いましたが、どうやらこの二人の対戦では羽生さん先手での中飛車で二連勝していたみたいですね。しかし本局は渡辺明竜王の完勝でした。後手番での勝利は1.5勝分ぐらいの価値があります。次の先手で勝つと五分の星になりますからね。

封じ手あたりの評判では後手がやれそうとのことで、そういう微妙な形勢の差はずっとあったように思える将棋でした。終盤82銀というトンデモナイ手が飛び出ましたが、これは一瞬は考えるものの味が悪すぎる手なので流石に感想戦でもとくに言及されることはなかったようです苦笑。

終盤のまとめ方は流石というか、後手の△82飛車一発で終わったというあたりに、先手中飛車の苦心が現れているように思えました。

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第30期竜王戦七番勝負第2局、羽生棋聖が2連勝。渡辺竜王は不調?

第30期竜王戦七番勝負第2局が28、29と土日で行われた。場所は岩手県大船渡市。挑戦者の羽生善治棋聖が後手番で雁木を用い、128手で渡辺明竜王に勝った。史上初の「永世七冠」に向け、2連勝とした。

土日のタイトル戦は良いですね。私も来年からはタイトル戦観戦になるべく行こうと思っていますが、土日だと旅行がてら行けそうです。地域復興的なノリで将棋連盟が売り込みをかけるのがよいと思いました。

地域振興のネタがないとか物理的に行きにくい土地…などが最近ではマラソンイベントなどで集客していますが、それと似たような手法がとれるきがします。棋士の生まれ故郷…ではないけど、縁のある土地、とかその棋士が出身の県のどこか、ぐらいの薄い地縁でもよいような。

さて、第二局の感想ですが、渡辺竜王は不調なのでしょうか。前局は二択を二回間違って駄目にしてしまった、という感想を残していましたが、本局もなんとなくチグハグな印象を受けました。作戦巧者のはずが先手番で思うような局面を作れなかったというか。封じ手の銀を上がる手は、金を引いて桂馬を取りに行く手が見えますが個人的にはその桂馬を取りに行って幸せにならないことが多い気がするので、そこではまだ悪くない気がします。

66手目の△77桂が何というか、羽生さんの竜王奪取にかける意欲というか意思を感じさせる強手でここからは後手ペースになったと思います。

渡辺竜王は三連敗四連勝があるのでまだわかりませんが、このまま押し切られる感じがいまのところあります。羽生さんはいつもだと竜王戦では疲れ切っている印象ですが今回はみなぎっている感じがします。

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