昨日の糸谷プロの勝ちは本当に大きい。

いやー、糸谷プロのファンとしては本当に嬉しい。

先手番で千日手から、後手番になった時点で嫌な予感。そしてイッテソンの得意な形に持ち込んで先攻したものの、逆に苦戦に陥る。

頼みの綱は、相手の陣形がいびつであること。そういう将棋は、糸谷プロの土俵ではある。

昔から少し苦しくなってから妖しく粘るのは上手い棋風だけど、順位戦では流石にそれも通用しない…というのが初期の糸谷将棋だった。ネット将棋で鍛えた功罪とも言える。

しかし今となってはそれも解消されてじっくり時間を使いつつ、持ち味を損なわずに、良い将棋はしっかり勝ち、苦しくなる前にペースを落として戦うようになった。

負けててもおかしくなかった序盤の勝ち星というのは勢いを生む。是非この調子で頑張ってください!( ^ω^ )









糸谷哲郎、昇級一戦目を快勝!第73期B級2組順位戦

昨晩は、B級2組の開幕戦がありました。全く見れてませんが、気になっていたのが、勿論糸谷哲郎の初戦。バリバリの順位戦スペシャリストと言っても良い、高橋道雄先生相手にどういう将棋を見せてくれるのか。重厚な将棋で順位戦という長時間の将棋で、後手番でどういう戦い方を見せてくれるのか。

そういう気持ちでいたわけですが、先ほど棋譜を見ましたが、かなりの快勝でしたね。飛車を使わずにここまで圧勝するとは棒銀対策が万全だった証拠です。

一手損をやると、この高橋道雄先生のように一直線棒銀に来られることがありますが、普通に右玉にするのは間に合わないこともあるんですよね。そういう前提でみるとこの将棋の面白さがわかると思います。

次の稲葉戦が鬼勝負ですが、そこを勝つと連続昇級までありそうな気配ですね。将棋の面白さ具合は変わらずに、時間の使い方だけ順位戦適正でてきて悪くなる前の粘りが持ち前の粘りを更に進化させた形なので、かなり期待できると思います。

他の結果は事実情報のみ記しますが、目立つところとしては森下卓先生の電王戦効果でしょうか。いやーそれにしても糸谷哲郎の勝利、めでたいですね!><



[B級2組]
中川 大輔八段(1勝0敗)○-●泉 正樹八段(0勝1敗)
畠山 成幸七段(0勝1敗)●-○安用寺 孝功六段(1勝0敗)
高橋 道雄九段(0勝1敗)●-○糸谷 哲郎六段(1勝0敗)
青野 照市九段(0勝1敗)●-○窪田 義行六段(1勝0敗)
野月 浩貴七段(0勝1敗)●-○森下 卓九段(1勝0敗)
北浜 健介八段(1勝0敗)○-●井上 慶太九段(0勝1敗)
中村 修九段(1勝0敗)○-●飯島 栄治七段(0勝1敗)
島 朗九段(0勝1敗)●-○豊川 孝弘七段(1勝0敗)
先崎 学九段(0勝1敗)●-○田村 康介七段(1勝0敗)
杉本 昌隆七段(0勝1敗)●-○阿部 隆八段(1勝0敗)
中田 宏樹八段(0勝1敗)●-○佐々木 慎六段(1勝0敗)
稲葉 陽七段(1勝0敗)○-●鈴木 大介八段(0勝1敗)

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(追記有)ベテランのスタートダッシュ。第72期B級2組

また少しだけ順位戦について。結果からいうと、私の好きな棋士が沢山2連勝していたので良かったです。



堀口 一史座七段(1勝1敗)○-●中村 修九段(0勝2敗)…15時19分

まずいちばん早く終わったのはここ。後手の中村が角交換四間飛車をやってから、飛車交換に応じてからの受ける中年。しかし受かってませんでした。先手の圧勝。やはり飛車交換した時点で辛かったか。

中川 大輔八段(1勝1敗)●-○田村 康介七段(1勝1敗)…19時51分
先手の横歩取りからのひねり飛車。ただし後手も2筋に絆創膏を貼らずに頑張る手順。両者の特徴がでた将棋でしたが、先手陣のほうが攻められる箇所が多かった…という印象。特に受けなかった2筋を活かした攻めとひねり飛車の角頭が目標になる手順が生じたのが先手にとっては痛かった。


青野 照市九段(2勝0敗)○-●豊川 孝弘七段(1勝1敗)…20時27分
私の愛するトルイチ、こと青野先生。本当に青野先生の将棋は好きで、対振り飛車急戦ではお世話になりました。最近のこの角換わり、一手損での序盤研究の深さも素晴らしく、初戦に引き続き、一手損撃破で圧勝でした。横歩取りでも青野流が流行っているように、その序盤感覚はいまでも序盤研究の第一人者であるといえます。


野月 浩貴七段(1勝1敗)○-●畠山 成幸七段(0勝2敗)…21時44分
横歩取りで野月プロらしい攻めが炸裂。と金作った時点では良さそうだったが、そこからの決め方も震えない指し方でかっこ良かった。


南 芳一九段(0勝2敗)●-○先崎 学八段(2勝0敗)…23時31分☆
相矢倉から先手良しとされる定跡に入るが、途中で後手の先崎プロが前例から変化。ただしそれで良かったわけではないので今後は微妙だが、中盤のねじり合いで先手の疑問手もあり逆転。これで先崎プロも連勝。


島 朗九段(0勝2敗)●-○杉本 昌隆七段(1勝1敗)…23時38分
角交換振り飛車にいつのまにか先手陣の金銀が分断されてさしきれないと判断されたのか、島先生早めの投了となった。


井上 慶太九段(0勝2敗)●-○佐藤 天彦七段(2勝0敗)…23時48分☆
横歩取り青野流の最新形に。例の羽生vs小林裕士戦の形だ。52手目で後手の天彦プロが手を変える。前例では2九の香車一発で先手の勝ちになったように見えたが、それを回避するような、香車を除去する手順だった。その構想が良かったようで、後手の勝ち。天彦も連勝。


以下、まだみてないので結果だけ。どうやら戸辺さんは詰みを逃したらしい。(ツイッターでの呟きより。)また、注目していた稲葉中田戦は後手の勝ち。中田先生の連勝も嬉しいし、角換わり腰掛け銀で後手待機策をとっていたので、どういう構想で勝ったのか?をあとで楽しみに鑑賞したいと思う。

窪田 義行六段(1勝1敗)○-●森下 卓九段(1勝1敗)…0時5分
安用寺 孝功六段(0勝1敗)●-○飯島 栄治七段(1勝1敗)…0時41分☆
北浜 健介八段(1勝1敗)●-○阿部 隆八段(1勝1敗)…0時51分☆

村山 慈明六段(2勝0敗)○-●戸辺 誠六段(1勝1敗)…0時57分

ここは本日の大一番、という将棋でしたね。携帯中継もありましたし、ご覧になられた方も多いと思いますが、こういう将棋を毎回みたい。

どちらもこれぞプロ!という序盤の構成力と真剣勝負ならではの中盤、端からの攻撃。本当に素晴らしい将棋でした。

戸辺プロとしては詰みを逃して残念だったと思いますが、本当にかっこよかったですね。


稲葉 陽六段(1勝1敗)●-○中田 宏樹八段(2勝0敗)…1時13分

この将棋も良かったです。角換わりの後手で様々な工夫を編み出している中田宏樹プロですが、本局もかっこよかった。

序盤の馬を作った所では先手がすぐ行けば後手も苦しかったように思いますが、銀を立て直したあたりでは後手も相当。

特に壁銀ならぬ壁馬でしたが、馬と銀の性能の違いを思い知りました。

終盤の寄せも鮮やかで中田宏樹プロのいい所盛りだくさんの将棋でした。

その結果が以下。連勝スタートは五名。全員私の好きな棋士なのでとても嬉しい。(連勝してないところにも好きな棋士はいるのでもちろん複雑な気分ではありますが)。

[B級2組成績一覧] ( )内は順位、*は降級点

【2勝0敗】中田宏(2)、佐藤天(4)、青野(11*)、先崎(16)、村山(22)
【1勝0敗】泉(25*)
【1勝1敗】飯島(3)、窪田(5)、北浜(6)、戸辺(7)、阿部隆(8)、森下(10)、野月(14)、杉本(15)、田村(17)、豊川(18)、中川(20)、稲葉(21)、堀口(23*)
【0勝1敗】安用寺(9)
【0勝2敗】井上(1)、島(12)、畠山成(13)、中村修(19)、南(24*)



勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像
(2013/06/26)
高橋 呉郎

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内容紹介
羽生善治が、谷川浩司の光速流を目の当たりにした際の高揚を楽しげに語る。
佐藤康光が、タイトル戦の終局直後に思わず涙した理由を語る。
郷田真隆が、自らの信念と美学に裏打ちされた独特の将棋観を笑顔で語る。

トップ棋士だけではない。勝負に生きる者には、ひとりひとりに大舞台がある。
自らの哲学を、名誉を、人生を懸けて戦う棋士の姿にベテラン観戦記者が迫る。
将棋世界の人気連載「感想戦後の感想」から、32編を選り抜いて収録。
著者について
高橋呉郎(たかはし・ごろう)
将棋観戦記者。
昭和8年生まれ、千葉県出身。早稲田大学文学部仏文科卒業後、光文社に入社。『女性自身』『宝石』などの編集に携わる。
梶山季之主宰の月刊誌『噂』の編集長。将棋ペンクラブ大賞選考委員。著書に『週刊誌風雲録』(文春新書)など。


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第72期B級2組順位戦

井上慶太、中田宏樹がB1から落ちてきて、稲葉陽と村山慈明がC1から上がってきたB2。

平均段位は7.5段。年齢は41.4歳。

ここにくると6段ということを考えると、また近年のB2昇級者の年齢を思うと平均段位も年齢もやや高め。20代半ばから後半でこのクラスだと出世頭で、30代半ばまでにB1に上がると・・・という展開イメージがある。

段位の幅が少ない(昇段で六段、平均で7.5段)ので、全勝であがる・・・ということはない激戦区。

降級点もちは4名。保有者?の段位平均は8段、年齢は50歳。

生存競争が激しい韓国社会のサラリーマンの厳しさ・・・が将棋連盟における順位戦に感じるところですね。日本のサラリーマン社会はまだぬるいかもしれない。あるいはここまでそのうち行くんでしょうね、と日々順位戦の基本データをみて思うところです。。

以下、本日のメニューになります。

B級2組1回戦
【東京】
▲中田 宏樹八段-△島 朗九段
▲飯島 栄治七段-△北浜 健介八段
▲佐藤 天彦七段-△堀口 一史座七段
△窪田 義行六段-▲戸辺 誠六段
△青野 照市九段-▲田村 康介七段
△野月 浩貴七段-▲先崎 学八段
▲杉本 昌隆七段-△泉 正樹七段

【大阪】
△井上 慶太九段-▲豊川 孝弘七段
▲阿部 隆八段-△村山 慈明六段
▲森下 卓九段-△南 芳一九段
▲畠山 成幸七段-△中川 大輔八段
▲中村 修九段-△稲葉 陽六段

シェフのお勧めは…全てですが、個人的な好みでいうと・・・

「▲飯島 栄治七段-△北浜 健介八段 ~両者得意の相掛かり、後手暴れんぼう風味~」
「△野月 浩貴七段-▲先崎 学八段 ~先手の気まぐれ力戦、泥沼風~」
「△窪田 義行六段-▲戸辺 誠六段 ~相振り飛車のジビエフルコース~」
「▲阿部 隆八段-△村山 慈明六段 ~横歩取り懐石~」
「▲中村 修九段-△稲葉 陽六段 ~ウケる中年、後手の切れ味ソース添え~」

あたりですね。

本当の注目局は
「△青野 照市九段-▲田村 康介七段 ~先手居玉速攻、トルイチ継ぎ歩風~」
なんですけどね。

この日は先日のC2よりも居飛車党同士の対戦というか、戦型的に相居飛車率が高い印象で、居飛車党の将棋観戦ファンにはたまらないものがあるのではないでしょうか。

横歩取りもありますが、戦型バランスもとれていて、矢倉・角換わり、それぞれに楽しめます。

今ちょうどお昼休みなんですが、先崎学プロが先手で▲3六歩とやっていてですね、これはいいなと思いました。なんと言っても米長泥沼流のお弟子さんですからね。腕力の強さも依然健在。最近も順位戦で若手の阿久津をフットバス・・・じゃなくて吹っ飛ばす活躍があったりとか。

是非、泥沼流の正当な継承者としてたまにはこういう将棋を見せてほしいですね。

(ここまで昼食休憩の感想)。

以下翌朝みた結果とその簡単な感想です。

中田 宏樹八段(1勝0敗)○-●島 朗九段(0勝1敗)
ここは昼食時には上部開拓できるかどうか?と思っていましたが結局それが叶わず。

佐藤 天彦七段(1勝0敗)○-●堀口 一史座七段(0勝1敗)
矢倉の先手らしい強烈な攻めがひたすら続いて、後手の攻めのターンは回って来ませんでした。


先崎 学八段(1勝0敗)○-●野月 浩貴七段(0勝1敗)
これは先崎さんの完勝。見落としが後手の野月プロにあったのか、分かりやすい十字飛車の筋があって粘れずとみて投了。


豊川 孝弘七段(1勝0敗)○-●井上 慶太九段(0勝1敗)
角換わり調から後手がそれを回避したのをみて先手が四間飛車というか右玉で攻勢を取る形に。個人的には相当好きな先手の対応でここも先手圧勝。ここまで4つ、先手の圧勝ターンが続きます。


畠山 成幸七段(0勝1敗)●-○中川 大輔八段(1勝0敗)
後手の中川先生が得意の右四間で勝利。これもアマが参考になるかもしれない将棋ですね。はじめて後手がプレイク。


戸辺 誠六段(1勝0敗)○-●窪田 義行六段(0勝1敗)
シンプルに美濃に囲った先手と少し欲張った後手という図から戦いが始まってみると後手陣をまとめきるのが難しかった、という感じ。後手玉の一騎当千な動きは眼を見張るものがありますが多勢に無勢でしたw

田村 康介七段(0勝1敗)●-○青野 照市九段(1勝0敗)
ここは嬉しいですね。あの十字飛車の筋がでた早繰銀で後手勝利というのは。先手の攻めの銀が後退して後手がと金を作ったあたりではもしかして・・・と思っていましたが序盤万全の指し回しでした。青野先生ファンとしては最高ですね。


杉本 昌隆七段(0勝1敗)●-○泉 正樹七段(1勝0敗)
角交換四間飛車からの振り飛車穴熊。いわゆるレグスペになるんでしょうか。後手の泉プロは落ち着いた指し回し。穴熊に食いつかれたかな?と思ったのですが、自陣飛車の味が良く、そこでは受けきっていたようです。


飯島 栄治七段(0勝1敗)●-○北浜 健介八段(1勝0敗)
相掛かりの名手同士の対戦。派手な中盤戦で龍を作った後手が良くなったのでしょうか。先手の7七金の形が古風な味わいでしたが、後手の北浜プロがらしい猛攻でした。

以下、ちょっと時間がないのでとりあえず結果だけ。あとで追記するかもしれません。


中村 修九段(0勝1敗)●-○稲葉 陽六段(1勝0敗)
これは中村先生惜しかったですね~。
ジリジリ苦しい将棋で飛車封印したあたりでは追いついて、最後もらしさ全開だったのに受けすぎたか…

森下 卓九段(1勝0敗)○-●南 芳一九段(0勝1敗)


阿部 隆八段(0勝1敗)●-○村山 慈明六段(1勝0敗)
これも凄い将棋でした。ジメイ選手更にパワーアップしてるな~と思わせるこの日一番の熱戦だったかもしれません。先手が良い局面もありましたが、そこから後手があれやこれやで捲りました。今期のジメイは期待出来そうです。

夕食のハンバーグが効いたんじゃないかなと思います( ^ω^ )



先崎さん圧勝でしたね!

棋士が数学者になる時 千駄ヶ谷市場3棋士が数学者になる時 千駄ヶ谷市場3
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先崎 学

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内容紹介
私は声を発した。
「詰んでただろ」
木村がきっと私を睨んだ。
「どこでですか」
「香を取るところ」
しばし木村の目が泳いだ。「どこですか」。
投了直後で興奮しており、図が頭の中で作れないのだ。
私はていねいに、先の変化を説明した。ふたりは同時に悲鳴のような声を出した。
(本文より)

特別な才能を持った選ばれた人間が、強いプレッシャーと戦い続けながら一手一手に魂を込め続ける棋士たちの日常。
高度な技術と強い執念がないまぜになった対局室には、今日も新しいドラマが生まれる。
先崎学が将棋そのものというテーマに真正面から挑んだ「千駄ヶ谷市場」シリーズ、ついに最終巻。


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藤井猛、鮮やかな勝利で一期でのB1復帰!&豊島将之深夜の逆転劇!第71期B級2組順位戦

まずは結果から。

阿部 隆八段(5勝4敗)○-●田村 康介六段(3勝6敗)
堀口 一史座七段(3勝6敗)●-○佐藤 天彦七段(7勝2敗)
島 朗九段(4勝5敗)●-○神谷 広志七段(2勝7敗)
野月 浩貴七段(3勝6敗)●-○豊川 孝弘七段(3勝6敗)
畠山 成幸七段(4勝5敗)●-○窪田 義行六段(7勝2敗)
中川 大輔八段(3勝6敗)○-●中村 修九段(3勝6敗)
泉 正樹七段(3勝6敗)○-●南 芳一九段(3勝6敗)
藤井 猛九段(8勝1敗)○-●森下 卓九段(4勝5敗)
安用寺 孝功六段(5勝4敗)●-○青野 照市九段(4勝5敗)
戸辺 誠六段(6勝3敗)○-●杉本 昌隆七段(4勝5敗)
先崎 学八段(4勝5敗)○-●飯島 栄治七段(7勝2敗)
北浜 健介七段(5勝4敗)●-○豊島 将之七段(8勝1敗)

結果だけみると、昇級争いをしている上位陣がまんべんなく勝った日だったが、まずは先崎学プロが、らしい将棋で飯島栄治プロを破ったのが大きい。この将棋は先崎学プロらしさがよく出た良い将棋だった。最新型には多少疎いかもしれないが、こういう将棋であれば元祖天才の才能が発揮される、ということだ。

この勝利の結果、先に勝っていた藤井猛プロの一期での昇級が決まった。

一期でB1復帰を決めた藤井猛プロの将棋が素晴らしかった。藤井猛といえば藤井システムだが、あの作戦が炸裂した時の淀みのない、無駄のない完璧な手順が本局でも繰り出された。▲8九銀からの手順は一手のムダもなくあの瞬間から後手玉が詰ましあげられるまで、魅了されっぱなしだった。本当に良い将棋で昇級を決めた。

千日手指し直し局で、最後の最後まで粘っていた豊島将之に奇跡が起きていた。苦しい戦いだったはずだが、入玉か詰ますかの選択で詰将棋の名手故に入玉方面ではなく詰ます方向に北浜が進めた、ということなのだろうか、最後は入玉できなかった玉が詰まされてしまった。

結果の順位としては以下のとおり。


【8勝1敗】藤井(1)、豊島(22)
【7勝2敗】飯島(5)、窪田(15)、佐藤天(21)
【6勝3敗】戸辺(4)
【5勝4敗】北浜(3)、阿部隆(13)、安用寺(20)
【4勝5敗】島(7)、畠山成(8)、森下(11)、杉本(12)、先崎(16)、青野(24*)
【3勝6敗】中村修(2)、中川(6)、堀口(9)、野月(10)、南(14)、泉(17)、田村(18)、豊川(19)
【2勝7敗】神谷(23*)

それにしても、新藤井システムともいうべき振り飛車を新たに生み出してその作戦とともにB1に舞い戻るとか、藤井猛先生、かっこよすぎだろ…ほれてまうやろ~w


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Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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