クラウドファンディングを用いた新棋戦のアイディア

一部プロ棋士のTwitterでは短めの、しかし賛同っぽい感想があったハッシーの棋士の一分ですが。

予想されたとおりほぼ沈黙、というのが大方の感じでしょうか。連盟の理事は怒ってそうですねw

特にあからさまに前会長&現会長批判になっているので、谷川先生vsハッシーの対局はかなりアツい気がします…(とても他人事。今年は既に順位戦での対局が終わってますがなんとなく感想戦がなかったような気もしますね、この対局。当日の棋譜や中継コメントからみるかぎり…適当な憶測です、すいません)。


ちょっと踏み込みすぎの記述あり、アツい男の真剣な提言あり、ちょっと浮世離れしてる話あり、やると見るとは大違いだよ?という私の個人的感想もあり・・・つつ、私もこのままだと大変だろうなあという意見を過去に書いていて、それを後藤元気さんの本に差し込んでもらった過去がありますので、言い回しはさておき、全体的にはまあそうだよね、という気持ちにはなりました。

その中で最もやってみて損はないかも?と思ったのは、クラウドファンディングでの新棋戦というか大会です。

この辺はプロアマが上手く連携できれば、アマ側に運営のノウハウもあるし、かなり実現可能性があるのではないかなと思うのですが。


大体棋戦をやるのにどのぐらいお金が掛かるのか?ですが、希望する棋士が出場できる新棋戦、叡王戦ですがドワンゴさんが初年度1.6億、翌年度2億ぐらい払ってる模様です。しかしこれはクラウドファンディングでは集まらない金額なので一般的な棋戦としてやるのは無理そうです。

もっと敷居を下げて、小学生名人戦があります。参加費取り、賞金無しで、ボランティア運営で、やすい会場使って、主催企業が二千万、協賛が静岡新聞、静岡放送ですね。


私のアイディアとしては。

1.プロ・アマオープントーナメントにする。

プロアマ戦にする。エントリー制にして、アマは一口5000円で一人5口まで・・・とか。1万円で3口とか。プロとさせるので指導的な意味合いもありつつ、一攫千金のチャンスもあるので割りとエントリーあるような気がします。マラソンみたいなものですね。勝てなくても楽しいから出場する、というような。

5段以上の免状をもつ、あるいはそれ同等の実力の場合はエントリー数の上限を3-5口にして、それ以下の場合は10口ぐらいまでOKしても良さそうです。金持ちの道楽的に運営費に回せると思います。


2.予選は全てネットで行う。24か将棋ウォーズを用いる。対局料無し。

予選はエントリーフィーは無い代わりに対局料も無しです。物理的な移動費用はかからないので、コスト負担ゼロで出場できるのがアマと比較してプロにとってのメリット。出場は義務ではなくエントリー制にして、情弱やロートルは足切りします。

この辺も、ハッシーが言っていた1票の重み問題の一つの(場当たり的ではあるものの)解決策になるでしょう。ネット上・システム上で適当なサイズのトーナメントを幾つか繰り返すのであれば、それほど時間はかからないと思います。プロ・アマで多少の持ち時間等でのハンデをつけてもよいかもしれません。

予選は早指しで、参加人数が何人でも1日で終わるように仕組みます。解説なしで、形勢判断と読み筋はコンピュータソフトのをダラダラ流すのが良いでしょう。


3.決勝トーナメントもネットで行う。対局料はあり。解説付きの中継も行う。

予選は観戦できるサイトと中継用のTwitter+観る将によるボランティア・・・ぐらいでよいと思います。決勝トーナメントは1日で終わらせるとして、午前9時ぐらいから初めて決勝が夕食休憩を挟む形で9時ぐらいまでに終わるイメージ。

運営費は協賛企業とアマチュアの参加費で賄い、優勝賞金+決勝対局料の分をクラウドファンディングで賄います。対局場は将棋連盟でも良いのではないでしょうか。優勝賞金200万+対局料総額200万+運営費100万で、集めるべき金額は最低500万位からでしょうか。

公式戦にせずに、チェスクロックを使って棋譜も残さない・・・と割る切るのでも良いような気がします。プロ棋士はどちらかと言うと棋譜に価値を感じている方が多い一方で、それをマネタイズできてないのでそこは割り切ってしまう。決勝戦だけきちんとやる・・・ぐらいでどうでしょうか。

有志の観戦記、があれば嬉しいな・・ぐらいで良いと思います。


4.棋戦の決勝トーナメントのルールはハンデ戦にする。

クラウドファンディングで募集を掛ける際に、目玉になるように、そのルールに特色をもたせるべきと思う。ひとつ、叡王戦が参考になったのは、段位別のトーナメントにした点だろう。普段見られない対局組み合わせがあり、とてもおもしろかった。以下、考えられるアイディアを記す。

・駒落ち戦。年齢・性別・段位・プロアマ…などの諸条件で駒落ちにする。落とす駒は一般的である必要はないと思う。香車(右or左)、桂馬(右or左)から飛車落ぐらいまで色々できる気がする。
・持ち時間ハンデ戦。年齢・性別・段位・プロアマ…などの諸条件で持ち時間や秒読み時間の加減を行うことで駒落ちはできなくても似たようなハンデを付加することができるはず。
・戦型くじ引きハンデ戦。年齢・性別・段位・プロアマ…などの諸条件で格上となった方が、くじ引きで戦型を限定される棋戦。

このぐらいまでのハンデ戦であればゲームバランスをそこまで崩さずに、それなりに楽しめる気がする。例えば、加藤一二三九段を相手にした若手棋士が戦型くじ引きで矢倉を引いた場合や、行方さんや木村さんを相手に振り飛車を引く・・・など。


実際の金額が全く分からないのでコスト的に合ってない可能性も高いですが、棋譜を残す…の意味が新聞社がスポンサーだから、という部分が大きかったのであれば、観る方に思い切り舵を切ってやってみるのもアリかなと思いました。

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新井田基信氏のご冥福を深くお祈りします

私は氏と直接の関わり合いはないものの、氏の書籍をプレゼントしていただいたことがある。その時に添えられたハガキの言葉を今も覚えている。

北海道の将棋界にとって、非常に大きな損失である。

新井田基信氏のご冥福を深くお祈りします



第3回朝日杯将棋オープン 松本佳介六段 - 清水上徹アマ 

清水上といえば、アマ棋界に燦然と輝く星。小学生タイトルから社会人タイトルまで文字通り総なめにしている。奨励会試験で落ちたり理由が分からないが、プロの将棋界にとっても或いは損失だったかもしれない。

対する松本プロはというと、正直特に印象はない。デビュー当時10連勝を飾り、その実力・才能について専門誌の随筆で触れられていたのを覚えているぐらいだ。確か居飛車党。

戦型は先手清水上の中飛車。マギレの無い初手▲5六歩にこの対局に掛ける思いをみた気がする。先手は早めに5筋の歩を交換し、大捌きを狙う算段か。対する後手の松本は、なかなか角道を開けずに、攻めの銀を繰り出す。

銀の進出が約束されると既に後手が指しやすいように思えた。角道が開いていないことにより、角交換がないため、先手が捌けず、攻めの銀が5段目進出している分、後手が良いという理論。

続けて後手は右金も繰り出す。こうなるともう角道は開かずに3一に使って玉を広くするイメージか。後手の7筋の歩は、あくまでも裁きを封じる手で、後手の方針は一貫している。

後手が角道を開けたのは44手目。7七の地点における数的優位を絶対なものとするためだった。6六の地点で角銀交換となるものの、後手の方針が押さえ込みだったとすれば、先手の五筋突破が見え、後手玉が薄い時点で「後手優勢も実戦的には大変」という状態だったのだろうか?

私が良く分からなかったのは54手目。松本プロは5五に歩を受けたが、▲7六金で角が死んだ。61手目の状況としては、手番は後手、駒割りは飛車と金銀の二枚換えで先手、陣形は先手と先手有利の様相。

解説では63手目においてまだ後手の松本プロ有利とのことだったが、素人目にはかなり後手自信のない局面だ。清水上が才能を見せたのは5三への垂らしだろう。この一手が非常に厳しい。玉の位置が悪く、角とのコンビネーションはどの駒があっても受からない。

仕方なしに松本は攻めあいに出るが、こうなると金銀の枚数がものをいう。通常は居飛車の得となる端歩の突き合いが無いことまでが清水上に味方する展開に。清水上は受けるだけ受けて、満を持しての6三角を放つ。

投了図の手もしゃれた一手で、同飛、同桂が単純な詰めろで、先手玉が鉄壁とあっては投了も仕方ない。

辛抱するだけ辛抱して、角銀交換の駒損からいつの間にか体勢が入れ替わった。押さえ込みの方針から捌きあいに行ったのがまずかったのであれば、すぐに6六銀と出た局面で、5六歩だろうか?6六を防いでも8六の地点に進出できるわけで、押さえ込み方針からしても何らか五筋の防ぎを一手入れつつ、先手の攻めを面倒見る展開にするべきだったのだろうか?

このあたりは、素人の戯言なので、専門誌の見解を待ちたいところだ。

ともかく清水上はこれで、二次予選進出。対プロ戦績も勝ち越しをキープした。

プロの実力を例によってレーティングで測るとすれば。
http://homepage3.nifty.com/kishi/rcross1.html
ここが参考になる。

途中の話を端折って自論を展開すると・・・。

もし清水上がプロ入りすれば、瀬川のようにC2への参加資格は得られるだろうが、C1には上がれないだろう。ただし通算成績では少なくとも5割はキープし、恐らくは6割以上勝つだろう。しかしそれでは層が厚くなりすぎたC2を抜けることは出来ない。

才能があって、十分に若いうちから何度も昇級の目を作って、籤運にも手伝ってもらって、漸く上がれるか上がれないか?というのがC2からC1への昇級戦線なのだ。

毎年プロの平均レベル以上と思われる若き天才が最低4人上がってくる一方で、C1への昇級は三名。どんどん煮詰まっていく地獄のような世界。

清水上の存在意義は、プロのあり方を変えることにあると私は考えている。今のアマチュア(セミプロ)という立場のまま、どんどん活躍して欲しい。


長くなったが、最後に二次予選の予想。まだ出揃っていないが、十分にもう一丁ありえる面子構成だ。1500点台後半だとキツそう(勝率50%以下と思われる)だが、1500点半ばまでであれば、五分。福崎・平藤のベテランあたり、もしくは青野あたりが勝ちあがってくれば、棋風的にもどうにかなりそう。

それ以外だと勝率5割以下ということで、次勝つ確率は大雑把に13%(2/15)としておきます。

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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

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