第72期A級(▲羽生vs△谷川)&C1順位戦開幕!

今日も軽めに行きますね・・・。すごく雑談っぽく。

どうやら、大和証券杯はなくなったっぽいですね。囲碁とセットなので、誰が悪いというわけではなく、双方にとってメリットのあるものではなかった、ということでしょう。

確かに老人が大和とか使ってそうですけど、将棋も老人がやってますけど、大和証券の口座数があの棋戦で増えるとは正直思いませんでした。

むしろほかのネット証券系のほうがよかったかもしれませんね・・・老舗との間にある、松井証券杯とかはどうでしょうか・・・。日興ビーンズ杯とかでもいいですよね・・・。(SBIとか楽天はちょっと違うかんじ)。

メー●ル―、またひとつー星が消えるよー・・・将棋だけにね。黒も白も消えました。

さて、順位戦ネタに戻ります。森内名人の長時間制無双のおかげで、また一年中順位戦で羽生さんの将棋が見れる歓びがあります、森内名人本当にありがとうございます。

羽生さんのお相手は往年のライバル、現会長の谷川先生。会長やりながらとかはとても大変なわけですが、しかしそのキャリアにおける後期円熟の極み・・・を今後見せていくことになるのだろうな、というわくわく感もあります。

中原先生の将棋はむしろ後期のほうが私は好きでしたし。最近振り飛車多用して後手番ではあまり勝ってない谷川先生ですが、先手番ではかなり勝っているという事実。ここに後手番のなんらかの作戦がひとつ二つあれば、もしかすると・・・という。

そういう意味ではこの日の谷川先生の作戦、ダイレクト向い飛車はなかなかに期待できますね。

順位戦C1のほうでも、加藤一二三vs福崎文吾戦が似たような形になっていて、▲6五角を打たないおとなしい変化を先手の加藤さんが選択しています。まあ加藤さんだけにこの後におとなしい展開がまってるとは考えにくいので好みの問題でしょうね。

羽生先生の場合は、何となく角を打つような気がしています。角を打った結果の後手陣の乱れ方はやはり大きいと思うので、そういう主張点は必ず主張しておく、というのが羽生将棋でしょうか。

この二つはセットで楽しみたいと思います。・・・と思ったら、平藤vs片上も同様の戦型で角を打たない変化ですね。そしてやはり、羽生さんは角を打ちました。この辺は個性が表れるところですね。

アマチュアの居飛車党にとってはどうなんでしょうね?私はこの角交換系の振り飛車というのを全く苦にしてないというか、むしろ歓迎ムード、ぐらいなんですが、もし力戦にそれほど嫌悪感がないのであれば、羽生さんがやってる手順に進めて損はないように思います。

後手はものすごくまとめにくく、勝ちにくいはずなので。

普通に囲いあうのは、アマだと振り飛車のほうが勝ちやすい気はしますね。駒組みというか陣形の性能が出やすいというか。

なのでどうせ研究するなら、角打つ変化ですね。ただアマチュアの場合は、途中下車型のほうが多そうな気はします。私の遭遇率も圧倒的に新藤井システムですね。。

C1についても少し。注目の糸谷vs大平戦は、ノーマル角換わりとなりました。ダニーのほうが時間を使っていて、先手番でこの戦型となると、是非勝っていただきたいところ。大平先生はツイッター上で質問すると気軽に答えてくれるナイスガイなのでぜひ頑張ってほしいとは思うのですが・・・。

注目点は大平先生になにかしら新しい研究がでるかどうか?でしょうかね。

そのほかの対局は個人的にはそんなに興味ない形ですかね・・・。あ、そんなこともないな。

田中寅彦先生の手順はアマがぜひ真似すべき作戦です。後手左美濃、かなり優秀です。

コバケン先生vs脇先生のは先手の構えが私のよくやる好きな形に似てます。先手に頑張ってほしい。後手の6五の歩は先手からみると反撃の糸口でもあるのでそんなに怖くないです。

佐藤秀司vs富岡英作戦はこれはなんですかね・・・一手損?一手損で相腰掛銀になって、3三銀を省略できて、飛車先を突いてない、という形になるなら、結構後手持ちたい気がするんですけど、どうなんでしょうか。

高野vs塚田泰明戦は後手の作戦に注目ですね。これはなにかやってくる気がします。攻めっ気100%炸裂するか?

とりあえず、お昼時点での私の感想は以上になります。あとは夕方に可能であれば少しと、対局後になると思います。。

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さて、夕方。とりあえず、早見え早指し同士の対戦だった、糸谷vs大平戦は17時前に決着。糸谷プロの勝利となりました。先手の単に桂を跳ねた手が軽くなる恐れもありましたが銀桂交換が確定し、それを甘受しつつの後手の逆襲が少し及ばなかった・・・という感じでしょうか。

ダイレクト向い飛車となった3局、A級の羽生vs谷川は、谷川が一歩獲得のために角を筋違いに手放しました。この戦型ではある筋違いではあるのですが、歩の入手だけのために打った角が今後どのように働くか?が一つのポイント。(プロ将棋としてはこの角を打って幸せになるイメージはないですが・・・)。

平藤vs片上戦は後手の片上が角を犠牲に竜を作りました。手番は後手、陣形も後手。ただし駒損、という勝負。後手の攻めがとまると危険そうですが、ペースは握れています。

同じ戦型の加藤一vs福崎は先手が先に角を手放した代わりに一歩得。陣形はどちらもある程度囲えている・・・ということでこれからの勝負でしょうか。

神谷vs中村太は、神谷さんが得意としている中飛車ですね。陣形をみると似たような形なので、押し引きでうまく行けば先手が勝つ可能性も結構あるのかなと。

菅井vs阿部健は・・・うーん。どうなんでしょう。結果は夕方時点で菅井さんの圧勝だったのですが、先手の飛車が苛められない&居飛車穴熊完成、という時点で先手が指しやすかったんでしょうか。これまた、将棋ウォーズで糞戦法として流行しそうな・・・。


他の将棋はみてません。とりあえず、ダニー勝ってよかった。。

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[A級]
羽生 善治三冠(1勝0敗)○-●谷川 浩司九段(0勝1敗)…0時17分

ここは先手羽生さんの圧勝だった。先手も筋違いに角を打ってから飛車先を交換してからの手順がとても参考になった。田中魁秀先生の将棋をみているような気分になった。


[C級1組]
糸谷 哲郎六段(1勝0敗)○-●大平 武洋五段(0勝1敗)…16時24分
菅井 竜也五段(1勝0敗)○-●阿部 健治郎五段(0勝1敗)…17時21分

上記二つについては前述のとおり。

日浦 市郎八段(0勝1敗)●-○田中 寅彦九段(1勝0敗)…19時39分

これは田中寅彦先生らしい作戦勝ちから珍しく?もたつかずに鮮やかな勝ち方。

小林 裕士七段(1勝0敗)○-●土佐 浩司七段(0勝1敗)…20時0分☆

穴熊の遠さが生かされた戦い。

佐藤 秀司七段(0勝1敗)●-○富岡 英作八段(1勝0敗)…21時43分
小林 健二九段(1勝0敗)○-●脇 謙二八段(0勝1敗)…22時5分☆

コバケン先生がぎりぎりにしのいだというか、脇先生らしい猛攻がちょっと無理だった、という将棋。

斎藤 慎太郎五段(1勝0敗)○-●桐山 清澄九段(0勝1敗)…22時33分☆
平藤 眞吾七段(0勝1敗)●-○片上 大輔六段(1勝0敗)…23時12分☆
長沼 洋七段(0勝1敗)●-○北島 忠雄六段(1勝0敗)…23時15分☆
佐々木 慎六段(1勝0敗)○-●真田 圭一七段(0勝1敗)…23時17分
船江 恒平五段(1勝0敗)○-●阪口 悟五段(0勝1敗)…23時19分☆
高崎 一生六段(1勝0敗)○-●浦野 真彦八段(0勝1敗)…23時20分☆
中村 太地六段(1勝0敗)○-●神谷 広志七段(0勝1敗)…0時10分
宮田 敦史六段(0勝1敗)●-○近藤 正和六段(1勝0敗)…0時29分
加藤 一二三九段(0勝1敗)●-○福崎 文吾九段(1勝0敗)…0時35分☆
千葉 幸生六段(1勝0敗)○-●金井 恒太五段(0勝1敗)…0時38分
塚田 泰明九段(0勝1敗)●-○高野 秀行六段(1勝0敗)…2時8分

宮田近藤で宮田負け、千葉金井で金井負け、ぐらいが途中でみたのと勝敗が逆っぽい将棋だろうか。あとは大体見た時の形勢あるいは組み合わせ的にどちらが勝ってもおかしくないか、順当といえる結果のような気がする。

あとで追記すると思いますが、ひとまず。


勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像
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(2013/06/26)
高橋 呉郎

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内容紹介
羽生善治が、谷川浩司の光速流を目の当たりにした際の高揚を楽しげに語る。
佐藤康光が、タイトル戦の終局直後に思わず涙した理由を語る。
郷田真隆が、自らの信念と美学に裏打ちされた独特の将棋観を笑顔で語る。

トップ棋士だけではない。勝負に生きる者には、ひとりひとりに大舞台がある。
自らの哲学を、名誉を、人生を懸けて戦う棋士の姿にベテラン観戦記者が迫る。
将棋世界の人気連載「感想戦後の感想」から、32編を選り抜いて収録。
著者について
高橋呉郎(たかはし・ごろう)
将棋観戦記者。
昭和8年生まれ、千葉県出身。早稲田大学文学部仏文科卒業後、光文社に入社。『女性自身』『宝石』などの編集に携わる。
梶山季之主宰の月刊誌『噂』の編集長。将棋ペンクラブ大賞選考委員。著書に『週刊誌風雲録』(文春新書)など。


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C1順位戦の昇級者は稲葉陽と村山慈明!加藤一二三と森雞二が見せた魂

いやー凄い日でした。

結果的には夕方に昇級が決定していた稲葉陽と、激戦を制した村山慈明が1敗をキープして昇級。これで全階級において、昇級者は1敗平均ということになりました。棋界全体のレベルが恐ろしいことになってますかね…。

大平武洋vs稲葉陽大平武洋のカニカニ銀。ただ順位戦の初戦で児玉先生の元祖カニカニ銀に屠られたという苦い経験をもつ稲葉陽プロの対応が完璧で早投げがあることを予想していましたが、見事的中。あっさり昇級者の一名が決まってしまいました。

この早投げには賛否両論でしょうが、普通にやっては敵わないと思ってやりましたがダメでした。というような感想のブログがあがりそうな予感。もしこれで一敗勢が全員1敗キープしてたら、頭ハネの二名がゾネ…となっていたことは間違いないとは思いますがw でも結果的にはそうならなくて本当に良かったですね。

もう一人は天才村山慈明。彼もその才能の割りには苦労した印象ですが上がってみれば納得の昇級。上のクラスにいくほうがもっと活躍しそうな気がします。ここ数年の順位戦でその幹が太くなったような印象を受けます。

関西将棋会館で行われた対戦は大平武洋に引きずられたわけではないでしょうが、あっさり終わった将棋が多く、そうそうに全局終わってしまいました。

そして東京将棋会館。加藤一二三森雞二という二人のベテランが千日手に粘られ、そして順当に?若いほうが勝ちました。森先生の将棋が終わったのはつい先程です。加藤一二三先生が負けた時の写真、そして相手の阿部健治郎プロのメガネを外した写真はなんともいえない味わい。

ふたりとも優勢な局面がありましたがこの夜戦になってからの千日手、そして指し直し局での敗退というのはなんともいえない、言語化したくない趣がありますね…。


升田幸三の孤独升田幸三の孤独
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天才達には、その才気が溢れるゆえの孤独がある。
選ばれたものだけが辿り着く栄光と葛藤を描く「盤上の人生 盤外の勝負」シリーズ第2弾。

前著「盤上の人生 盤外の勝負」が覇道を歩んだ棋士を描いたのに対し、本書は異能派の棋士が多く取り上げられている。
彼らを語る老師の筆はひたすらに優しい。破滅主義的な危うさを漂わせつつも自らの才を恃みに生き、その才に殉じた数々の姿こそもっとも棋士らしいものであると語っているかのようである。
米長邦雄の追悼文を巻末に掲載。


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来期大活躍するのは、この居飛車党5人!

来期大活躍するのは、この居飛車党5人!(ただし既にブレイクしたイケメンは除く

来期はさらに居飛車党による「振り飛車虐め」が盛んになると思われる。それ前提でいうと、居飛車党の棋士の躍進が目に見えている。その中でさらに大活躍するであろう面々を紹介する…のがこの記事の目的だ。

まず最初に考えたいのは、羽生世代は来期も活躍するのか?である。私の答えはNOとしたい。羽生世代の成績もここ数年間は、かなり振れ幅の大きい状態になっている。確かに郷田真隆、佐藤康光とたてつづけにタイトルは奪取したが、この2つのタイトルは来期若手に譲られるべきものと考えたい。

ただし、羽生善治渡辺明は別格、という状況は続くように思われる。この二人と、羽生世代に食い込めるのは?という観点での5名が以下になる。(意図的に振り飛車党と振飛車に強みがある棋士は外している。)

船江恒平阿部健治郎中村太地

まずはこのC2全勝トリオは外せない。特に船江は20歳ぐらいで四段になっててもおかしくなかった逸材であり、木村一基コースのような活躍を期待したい。選択戦術のソツのなさ、中盤の安定運用に加えて、詰将棋作家としての安心の終盤力と、バランスに優れる。終盤も攻めて良し、受けて良し。特に対広瀬穴熊で入玉模様に粘り勝ちした将棋は必見。

阿部健治郎は、作戦巧者。巧者すぎて訳がわからない作戦を採ることもあるが、安直な流行作戦が出にくいと思われる来期においては、作戦の多寡が勝敗につながる。故に期待したい。糸谷山崎のような、素人受けする突飛な作戦ではなく、細かすぎて伝わらないモノマネ選手権的な作戦も多いが、船江同様に終盤までのバランス感覚と、受けに回っても攻めても強い終盤というのはやはり魅力的だろう。

中村太地は大学卒業から本業に専念し、今期勝率1位を獲得する見込みだが、元振り飛車党であることが前述の二人との違い。振り飛車党上がりの居飛車党は、独特の棋風に仕上がる印象があるが、この中村太地の「飛車捨て力」は半端ない。モテるのでフル。というような、飛車の見捨てっぷり。終盤はかなり踏み込む方なので、それが前述の二人との違いで、持ち時間の短いところでの不安はあるものの、本割の順位戦を含め、3時間より長い将棋ではかなりの活躍を期待したい。


豊島将之
この人は、来期はまた挑戦するのではないでしょうか。あと3年以内に2つぐらい持っててもおかしくない。糸谷哲郎ファンとしては最近の勝敗成績の分かれが悔しいのだが、戦型選択の違いによるものもあり、そつのない作戦選択をさせれば糸谷哲郎だって・・・と違う話題なので割愛。正直に言って、佐藤天彦に負けた新人王戦は相当に意外だったが、その佐藤天彦が圧倒的な強さでC1を抜けていったので仕方ないところか。

ちなみに、佐藤天彦を推したい気持ちもあったのだが(事実次のタイトル挑戦候補は佐藤天彦という記事を書いたこともあるので)外してみた。

棋風は安心安全の負けにくい棋風…という感じではない気がする。意外にスピード狂な面もある…きがする。スピード狂というか、派手なドーンという手が勝ち負けにかかわらず、意外に多い。可愛い顔してあの子、割りとやるわね…とスケバンに言われそうな、そういう棋風。

っていうか、居飛車党はみんな似たような作戦で、しかも中盤ぐらいまで定跡整備されているから、棋風の違いって本当に出にくくなっている気がするなあ。特に中座飛車とか中座飛車とか、あと中座飛車とか。


橋本崇載
ハッシー。活躍するんでしょうか?大丈夫でしょうか?期待しても。本当に?正直良くわかりません。ただ用いる作戦は独自だし、それでちゃんと勝ったり負けたりしてるのでいいんじゃないでしょうか。あの郷田真隆との訳のわからない戦いはとても楽しかったです。

よくわからないんですが、羽生善治に勝ちそうになってからちゃんと勝ちきれる人って少ないわけですが、ハッシーはそういう子です。

あとは変な振り飛車作戦がどのぐらい功を奏するか?ですね。ここは天彦先生と迷いましたが、やはりA級にあがったハッシーに一度は期待したい。まずは残留力のあるところを見せて欲しいです。変になげやりになることがない、最後まであがくハッシーをみたいですね。。



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C級2組4回戦(9/20)の感想

少し遅くなったが、C2の結果を。

最年長は室岡克彦七段で52歳。52歳…。自分の年齢との差を考えて後何年で?とするのは重要だと思う。(個人的に)。

四戦全勝となった面々に違和感はない。順位は悪いが当たりがよい、中村太地が昇級の筆頭だろうか。一敗勢では佐藤慎一まではチャンスがありそう。

フリクラ転出については、島本・藤原が危ない。全敗にいる面々中座・川上・阿部光は意外のひとことだが、レベルが上がりまくっているC2なので仕方ないところか。阿部コウル新四段はまだアジャスト途中という具合だが、後半メキメキアジャストして4-6までありそうだ。


[C級2組成績一覧] ( )内は順位/*は降級点1つ/**は降級点2つ

【4勝0敗】澤田(4)、阿部健(5)、中村太(20)、村田顕(31)、船江(41)
【3勝1敗】勝又(1)、菅井(6)、佐藤慎(21)、阪口(25)、長岡(27*)、田中悠(28)、石川(30)、村中(32)、増田(36**)、吉田(42)
【2勝2敗】西川慶(2)、遠山(3*)、横山(7)、中村亮(8)、西川和(9*)、及川(11)、佐藤和(12)、大石(26)、岡崎(34*)、上野(37*)、佐々勇(40)、門倉(43)
【1勝3敗】牧野(10)、松本(13*)、永瀬(14)、神崎(15)、佐藤紳(16)、伊奈(17)、小倉(18)、西尾(19)、藤原(22**)、矢倉(24)、瀬川(29)、村田智(35*)、島本(38**)、室岡(39*)
【0勝4敗】中座(23)、川上(33*)、阿部光(44)


阿部 健治郎四段(4勝0敗)○-●伊奈 祐介六段(1勝3敗)…23時45分☆
一手損の棒銀フェイク。これはアマでは普通に登場していたが、プロではなかなか出現せず、最近ようやく定着した。先手が二手得を生かせないはずはなく、しばらくは後手も善戦していたが、最近は殆ど先手が勝っている印象。

後手はひとことで言うと、形が悪すぎる。のでギリギリで難しいレベルで、一歩間違えると奈落の底。本譜は奈落コースだった。


中座 真七段(0勝4敗)●-○澤田 真吾四段(4勝0敗)…0時11分
C1から堕ちた時も信じられなかったがまだ白星のない状態も信じられない。現代将棋における攻撃的な相掛かり調の将棋の難しさが表れている気がする。

先手の意欲的な作戦だったが、中終盤型の澤田真吾が焦らずに普通に優位を築いた。中盤からはずっと後手ペースのままだった。


松本 佳介六段(1勝3敗)●-○船江 恒平四段(4勝0敗)…0時22分
攻めっけの強い松本佳介プロが攻めまくったが、詰将棋作家としても有名な船江恒平が自陣をしっかり読み切り、途中からの無理攻め模様をそのままに勝ち切った。こういう将棋は順位戦ならでは、というか、後手に勝ってほしい将棋だろう。


牧野 光則四段(1勝3敗)●-○中村 太地五段(4勝0敗)…0時58分
たぶん横歩取りの最新型、中座飛車+中原囲い+中住まいの後手陣。形勢が二転三転する、若手同士らしい若々しい将棋だったが、後手の形勢良い時間が長かった、というような印象の将棋。


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折れない心 第70期C級2組順位戦 三回戦@8月30日

終わって全勝が8名。教授こと勝又清和の全勝が特に素晴らしい。三局とも、戦い方・勝ち方がかっこ良く、棋譜として素晴らしいのだ。リーグが違うのだよ!とでも言いたげな、勝ちっぷりを見せてくれている。この調子でカッコいい戦いを見せてほしい。

反対に全敗は5名。この面子が全敗するのか?と恐ろしくなる。特に、今期順位戦に参戦している新四段の苦戦。。5人で15戦して8勝7敗。四段になるということは「C2リーグレベル(指し分け)に到達する」ことである、と言っても良さそうだ。

ちなみに前期も5名の参入があり、50戦して33-17だったので、後半水になれて巻き返してくるのかどうか?に注目したい。特に、ユーキャン通信講座のCM出演が掛かっている!と言っても過言ではない、阿部光瑠四段には残り全勝ぐらいでお願いしたい。

阿部光瑠四段についていえば、ちょっと時間の使い方に苦労しているように見える。早見え早指しは天才プロに共通したものだが、残りの対戦相手も相当に強い面子が並んでいるので、どうかじっくりと順位戦の味を堪能しつつ、アジャストしてほしいものだ。

昇段の三名だが、3連勝スタートの中から二人は出そうな雰囲気。勝又清和プロはアベケン・船江あたりをどう乗り切るか。船江は澤田・遠山。特に遠山の振り穴が出そうな雰囲気で、振り穴といえば広瀬王位が有名だが、遠山の振り穴も絶品だ。

順当にいけば、アベケン・澤田を推したいが、二人が当たりあっているのがポイント。澤田はその他にも、船江・佐藤和と当たっており、一番手には推しにくい。

アベケンも競争相手の村田顕と当たっている。また、アベケンvs教授の序盤戦術にも注目したい。

澤田真吾四段は私レベルのアマにはよく強さが分からないのだが、ごちゃごちゃしたところで力を出してくる雰囲気がある。重馬場得意、というような米長邦雄的なものを感じるところもあり、将来相当走るのではないかと見ている。その真価が今期発揮されれば、全勝で上がるまであるのではないかとは思っている。

当たりがもっともユルいのは、中村太地だろう。牧野戦に勝てばこれまた全勝まである。確か振り飛車から居飛車に転換していたが、最近後手番横歩取りでの安定感も出てきており、取りこぼしがなければ3人枠には収まりそう。

村中も当たりはキツクない。大平と似たような雰囲気を素人には感じるが、相手なりに走る矢倉の得意な居飛車党という感じで、残りを全勝しても全敗しても特に驚かない。村田顕は後半3つがポイントだろう。村中と村田顕は順位が悪いので1敗まで。

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阿部光瑠四段vs△阿部健治郎四段
阿部ダービーとなった対戦だが、時間を大量に残して阿部光瑠が負けてしまった。

序盤の端の突き合いが面白い。そしてそこから角道を封じての相振り飛車となった。この形は後手が攻勢を取りやすいように思う。

後手が美濃、先手は矢倉風味。後手の歩の突き捨てを逆用して陣形を盛り上げるが、玉の位置をみると、先手陣の立ち遅れが気になるところ。

先手が7筋を突き捨てて6筋も…としたところで手抜かれて、2枚の持ち歩で3筋で後手がポイントを稼いだ。素人目にはこれで後手がやりやすく見えるのだが、どうなのだろう。

▲6四歩で△6二金と凹ませた形は気分的にはいいのだが、意外に耐久力があるのは羽生vs広瀬の王位戦で観たような気がする。それを踏まえて本譜を見る限りでは、飛車を取らせたのはやはりやりすぎだったのではないか。

このへん、7・6筋の突き捨てといい、飛車を取らせる順といい、もっと読めるはずで読んでから決行して欲しかった。同じような早見え早指しの糸谷もそうだったが、エイヤと目をつぶって指したような気がする。

対するアベケンは最後まで時間を使い切り、自陣がぎりぎり受かっていることを見切っていた。



勝又清和六段-△藤原直哉六段
今期、順位戦での三局とも完璧な指し回しを見せている勝又清和プロ。この居飛車穴熊も繊細な序盤かつ大胆な終盤、ということで正にお手本。先日のダニーvs森けい二プロの居飛穴の大胆な序盤と辛い粘りとは訳が違った。

完全型の居飛車穴熊になり、後手も8筋9筋の位を取った四枚銀冠。65手目の飛車浮きまでの繊細な指し回しこそが居飛穴の本質だろう。

77手目の▲2五歩まであくまでも焦らない先手。次に桂馬の飛び出し、角の成り込みの両方が受からないので飛車を切って暴れるしかなくなった後手の藤原プロ。

85手目の▲4五飛車成りも素晴らしい。居飛穴に大山流がミックスされた指し回し。相手が暴れるということで、面倒みて勝つ方針に。最後まで後手の攻めが細く、切れて投了となった。


澤田真吾四段-△佐藤紳哉六段
横歩取りの中住まいvs中原囲いに。48手目の△5四角がどうだったか。この角が目標になり、先手が良くなったような印象を受けた。

61手目の▲5二歩が鋭い。この手が入って先手の優勢が確定したように思う。5三に拠点が出来て飛車が五筋に回った手が先手では流石の中原囲いも持たず、後手の投了となった。


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三回戦終わっての星勘定は前述のとおり。勝又清和プロを観て思うのは、将棋にかかわらず、何事もその取り組むべきものへの姿勢と熱情が重要なのだろうということ。

棋譜を見ていると、たまに酷い将棋がある。プロの商売は棋譜を魅せること、というのを理解していても、天才同士の紙一重の才能の違いの中で勝負プロとしての土俵から降りてしまうとそうなってしまうのかもしれない。

教授の将棋世界での連載を読んでいても、将棋って楽しい!という気持ちがあふれでていて、今期の充実の勝利もその折れない心あってのことと思う。

勿論、星が伴わないことはあるはずだが、そこで腐らずに全力を尽くすことの大事さを教えられているような気がする。

そういう意味では今期は全体的に不調だが、瀬川晶司プロも奇跡のプロデビューを実現させたわけだし、必ず復調してくるのではないか。

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Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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