B2、野月全勝キープで抜け出したか?二番手は混戦模様

昨日のB2ですが、全勝キープ出来たのは野月浩貴八段のみで、とくに中村太地王座は痛い敗戦でしたね。鈴木大介さんは理事になってから好調を維持しており、単に勝つのではなくかっこよく勝つかんじです。美濃囲いで居飛車穴熊を破るのはやっぱりいつみてもかっこいいですねえ。居飛車党の私でもウットリします。

その結果の順位、昇給に絡みそうなメンツは以下の通り。

[B級2組成績一覧] ( )内は順位
【6勝0敗】野月(15)
【5勝1敗】畠山鎮(1)、中村太(5)、北浜(8)
【4勝2敗】澤田(7)、村山(9)、鈴木(12)、横山(20)


野月さんは抜け出したか?とも思いましたが、順位がそんなによくないのでまだ分かりませんね。ただ最終戦、先崎さんのとの対局が不戦勝なはずなのでマジック2(残り4つのうち一つは確定なので3つのうち2つ勝てばよい)。

畠山鎮先生は後半3連チャンで振り飛車党と戦うのでそこがキモですね。1敗勢の中村太地と北浜健介の直接対決があるので必ずどちらかが2敗になりますし、どちらも澤田戦があるので二敗以上負ける可能性は結構あります。そうするとあと一敗しても順位の差で上がれる可能性がまだあります。

中村太(5)・澤田(7)・北浜(8)の直接対決があるのでここの星の行方が昇給戦線に大きく作用するので誰が上がるのかさっぱり分かりません。上位陣がそれなりに潰し合っての野月-畠山鎮というB1経験者の昇級というのが競馬的な発想ではあるかんじでしょうかw

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中村太地王座、連勝キープなるか?今日の対局の見所 11月15日(水)

15日はB2の対局があるので主にはそっちなんですが。ちょっとおもしろいなと思ったのは、以下の不戦敗2つ。

順位戦B級2組 先崎学 横山泰明 "名人戦棋譜速報"・不戦
王位戦 予選 森下卓 先崎学 不戦

どちらも先崎さんの休場に伴うものなんですが、日程調整のために二局ついている、っていう。不戦敗のときにはありがちな定跡なんでしょうかね?(ちなみに先崎さんは既に退院されていて来期から復帰見込みとのことです)。

で、B2ですが全勝が3名居ます。畠山鎮(1)、中村太(5)、野月(15)。(()は順位)。

というわけで当然注目はこの三人の対局になります(左側が先手)。

順位戦B級2組 中村太地 鈴木大介 名人戦棋譜速報・携帯
順位戦B級2組 畠山鎮 田村康介 名人戦棋譜速報
順位戦B級2組 野月浩貴 畠山成幸 AbemaTV・名人戦棋譜速報・携帯中継

パッと見の印象は、先手番を握っている全勝者の三人が居飛車党、後手番の三人が振り飛車党ということ。

後手番で振り飛車というと最近だと角交換振り飛車かゴキゲンでしょうか。と思いましたがちょっと違うかもしれません。

鈴木大介は中飛車か四間飛車、対する中村太地はイビアナ系の堅める作戦と予想します。

田村康介は三間飛車か中飛車。ここも相穴熊かな??

畠山成幸はこの三人のなかでは居飛車の可能性が一番高いかもしれません。兄弟の畠山鎮昇級のための援護射撃なるか?に注目です。

対抗形の場合、レーティング差とかそういう要素よりもまた違うところがポイントになる気がしますので三局ともどっちが勝ってもおかしくないものの、なんとなく3人共全勝キープする予感が…。

ちなみに残りメンツとの相手関係での厳しさを加味した昇級可能性ですが、野月>畠山>中村太という印象です。中村太地さんは当たりがキツいですね…。(村山・北浜・澤田という三人と当たってます)。

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昨日の携帯中継をみて思うこと。二人の振り飛車党(西尾明vs鈴木大介、野月浩貴vs小倉久史)

昨日の携帯中継は面白かった。居飛車党としては悔しい?気持ちもあるが、二人の振り飛車党がらしい戦い方で共に勝利していた。

鈴木大介プロは後手番で角交換振り飛車を選択。序盤角を投入した西尾明プロが良さそうにみえた。1-3筋で手を作って駒得を果たす。鈴木大介プロは駒得よりも駒の効率を重視する方針で序盤の苦戦を乗り切り、馬を自陣に引きつけ、そして局面をスローダウンさせた。

両者ともに駒得だが3筋の先手の攻め駒が重く、先手が実戦的には大変、という見解だったようだ。

トドメは斬り合いからの一段金で先手西尾明プロの攻め駒の力を弱めて、しかもその残りの攻め駒を素抜きする保険を掛けた局面を作り上げた。

そうしてから、華麗に詰みあげるというまさに鈴木大介らしさ全開の将棋だった。

もう一局は小倉久史プロの三間飛車に先手の野月浩貴プロが居飛車穴熊に。先手が端歩を受けたことがアヤとなり、後手が攻めに攻めまくる。

そうしていても居飛車穴熊が深い、ということが多いが、本局は後手の完勝だった。攻めを決断した小倉プロのコメントにシビれた。

どういうところから攻めを決断したのか?というところを聞いて、コンピュータ将棋が人間を超えるためには、ここを越えなければいけないのだなと思った。

端歩の突き合いがあるから右金の運用が立ち遅れており、攻めが成立するのではないか?という経験に基づいた仮説。そしてそれが実現したのが本局だった。

勿論、先手の野月浩貴プロも単純に不利を受け入れたわけではなく、先に一応狙いの筋・展開があったがそれが通らないほど後手の小倉久史プロの攻めが的確だった。攻め始めてからはずーっと攻めの手だけが続いた印象。野月浩貴プロの玉の遠さを生かした反撃の狙い筋が入らないぐらいの攻めだった。

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コンピューター将棋は西尾明vs鈴木大介戦における、3筋の攻め駒の重さと駒得をどのように見るのだろうか。こちらは何となく、先手良しとしてなんやかんやと攻めを繋げてしまう気がする。或いは受けきりを目指すかもしれない。

そして野月浩貴vs小倉久史戦では、小倉プロが決行した攻め筋をどう評価するのだろうか?コンピューター将棋だったら決行しようとしただろうか?それは無いように思う。攻め始めたところからコンピューター将棋に指し継がせたらどうなったか。といえば上手く指したような気もする。

収束していく局面や、人間に対する応手という意味で言うと相当に性能を発揮しそうなコンピューター将棋だが、この日の二つの将棋のような序盤の機微はやはりまだ及ばないということを再確認した気がする。

佐藤慎一プロが昨日更新したブログの中で、「コンピュータ将棋は点の読み、人間は線の読み」というようなことを書いていたが、まさにそういうことなのだろう。

「直感精読」という言葉もあるが、久保利明プロが座右の銘と最近している「前後裁断」という言葉のように、プロの中でも一局面一局面を初めて見るものとしてその場面での最善を常に考えていく、手なりで進めない、というような言葉が語られることもある。

このへんは優劣はつけがたいところではあるが、終盤の詰将棋においてコンピュータ将棋が人間を凌駕したように、いつかこの線の読みにおいてもそうなる日が来るのだろうと思うと、これについては正直私はワクワクしてしまう。

今回の電王戦の結果がどうなるとしても、人工知能的な意味合いでは既に最初の二局をみた限りでは人間の知性に及ばないところと凌駕したところの間の深い谷、については自分なりの理解ができたように思う。ここから先はジャンケン、ではないものの、勝負の側面がより強いというかそこしか無いだろう。

今後、コンピューター将棋が機械学習と評価関数のように新たなブレイクスルーでこの日の小倉久史プロのような決断が出来る日が来るとしたら、それは本当にワクワクするような出来事だと思う。

いつの日か無数の点がつながることで意思のある線を引けるようになる日がくればそれはそれで楽しいと思う。


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著者は「島研」を主宰し、羽生善治森内俊之佐藤康光という三人の名棋士の成長を十代の時からつぶさに見守ってきた。
著者は語る。「羽生善治という存在を中心として、佐藤康光森内俊之の追いかけ、追いつきそして並走し、また抜きつ抜かれつの、長い戦いの中で見せる棋士の弱さや脆さを、みんなが鍛錬の中で身につけた全人的強さで克服していく過程こそが、私が長年圧巻の思いで見続けている物語なのである」。
トップクラスで戦い続ける三人の、長持ちする驚異的な技術と、それを支える精神構造の秘密がこの一冊に結実している。
将棋ファンはもちろん、ビジネスマンにも参考になる「心の鍛え方」のヒントが満載である。


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電王戦開催中に、ニコファーレに行ってみよう!(後半に行くほど混むよ!w)

先週の第二回電王戦第一局、阿部光瑠(あべこうる)vs習甦(しゅうそ)の戦いはニコファーレにて行われた。戦い自体も注目されるところだったが、この今後も会場となるニコファーレがなかなか良かったので少しそのことについても触れておきます。

ニコファーレの詳細ページ

ニコファーレとは


日比谷線、六本木の4b出口から地上に出るとよいです。ラーメン屋の中華そば 幸楽苑 六本木店の前にでるので、それとみずほ銀行の間の道をひたすらまっすぐいく。
突き当りを右に進む。右手にみえる建物の地下がニコファーレで、セブンイレブンの入り口を過ぎたあたりに地下に下る入り口があります。

階段を下ると喫煙スペースがあります。その右手に入り口があり、中に入ると・・・正面が観戦スペース(有料)の入り口左手にエントランスホールが広がるかんじで、左手奥にはドリンクカウンター(有料)その右手に両替機があります。(プリクラ用の400円がなかったらここで両替できます)。

そのドリンクコーナーの上に巨大なモニターがあり、ここで観戦する分には無料でみれます。エントランスホールのモニター左側には、ニコクラ?(プリクラ)があり、そこで対戦棋士とのプリクラが撮れます。その奥には壁に沿う形で10席ぐらい椅子が用意されていました。その対面、右手には将棋スペースがあり、盤駒が10組ぐらいありました(こちらは席はなし)。

私が行ったのは初手前後だったのですが、有料客席についてはまだ余裕がありました。半分から6割ぐらいの入りでしょうか。ニコ生の直前企画、勝てたら100万円もそうでしたが徐々にこういうイベントは集客動員数があがっていくことが多いので、次回以降は初手前後で8割ぐらいの入りになるのかな?

奥のイベントスペースでは矢内女流と阿久津主税プロが解説していました。私は諸事情により遠くから眺めるだけで、エントランスホールにてプリクラを撮り、将棋の盤駒をチェックして(プラ駒とゴム盤でした)、15分ぐらい観戦してから先手一手損角換わりの戦型を確認してから会場を後にしました。

近場に安い食事処(一人でも入りやすい)が多いですし、夜飲みに行くにも六本木交差点そばということで困ることはないので、友達や一人で遊びに行くにはピッタリなイベントだと思います。入場料も大人1500円、学生で1000円と映画に行くよりも安い上に1日中楽しめます。出てくるゲストも豪華ですし、初戦の矢内女流プロを見ていて思ったんですが、NHK杯でのフォーマリティとはちょっと違った、いい意味で肩の力が抜けたやりとりがあり、とても面白かったです。

矢内さんは第四戦でも再登板の予定ですから、今回の経験を踏まえてさらにぐぐっと面白くなる可能性が高い!・・・とみています。(特に面白かったのは、佐藤深夜先生の登場で、例のNHK杯パフォーマンスについて、自ら深夜先生に振ったあたりw これは本当に見事だなと思いましたw)。

あとは、阿久津さんとのやり取りで面白かったのは、阿久津さんが女流のタイトル戦の記録係をやったときに、おやつを食べたかどうか?という話を他人事のように聞いていた矢内さんでしたが、実は清水女流プロの対戦相手が矢内さんだったということが判明し、当然のように気づいていなかった矢内さんとその事実を明かす阿久津プロのやりとりはとても微笑ましいものでした。

第二戦は、解説者:野月浩貴七段、聞き手:山口恵梨子女流初段、ゲスト:藤澤一就(囲碁棋士八段)、柴田ヨクサル(漫画家) 、観戦記:先崎学八段というかんじです。野月プロも解説上手ではきはきしていて割と形勢についてはっきり言い切るタイプで、タイプでいえばダウンタウンの浜田、のような印象。関西弁ではないけれどもその棋風同様、鋭い切れ味。山口恵梨子女流初段はどちらかというと天然系。その天然っぷりを生かした意表をつく野月プロへのえぐりと、逆に天然っぷりを突っ込む野月さん、という展開になるのでしょうか。野月プロはプライベートでも佐藤慎一プロと遊んでいるはずなので、その辺の暴露話も楽しみなところw。

ゲスト以外にも観戦記を書く先崎学プロもおそらく登壇されると思われます。そして将棋自体も相当面白そうな理由としては、佐藤慎一プロは全くソフト提供されていないので、普通の熱戦になる可能性が高いことです。第一戦の記者会見の後に、阿部光瑠プロが習甦との練習将棋、直近は8連勝だったと語っていたらしいですが、そういうことが全く佐藤慎一プロにはないでしょうから。しかも相手のポナンザの軍師というか作者も山本一成さん。かなりの策士です。

機械学習の詳細についてよくわかっていないのですが、たとえばなんですが序盤における端歩の価値を高めるような補正を入れることはできないのでしょうか。あるいは序盤で玉が三段目に行くこと&桂馬が5段目にいくことの評価を下げる、というような。評価関数が多すぎてそういうことができないのかな?変数の一つとして序盤特有の事象を組み込んでおけばいいような気もするのですが。

ニコファーレで形勢判断ボードに示されていた数値は、ぼんくらーずの最新版に近いものだったようです。ということは機械学習系のソフトは一様に端歩の評価と桂馬のシンプルな跳ねに弱点を抱えてる可能性があるわけです。コンピュータ将棋選手権を毎年見てて思うのはやはり序盤の穴があるな、ということ。電王戦の第一局は特にその傾向が出て破れてしまったわけですが、山本一成さんがどのような作戦をもって対局に臨むのか?は本当にわくわくしてしまいます。

作戦を考えてくるとしたらポナンザ側であり、人間側である佐藤慎一プロはもしかするとやる可能性があるのは、第一局をみての一手損角換わりでしょうか。ただ後手の一手損は定跡DBに入ってそうなのでボコられそうですね・・・。(後手△8四歩型の一手損は後手が悪い可能性が現時点ですでにあります…)。

というわけで、ニコファーレ。第五局は朝から並ぶこと必至なので、その前に早めに行くことをお勧めします。私は勝てたら100万円企画の初日の朝、始発で行かないと並んでる人いっぱいいるだろうなーとつぶやいたわけですが、初日二日目はそれほどでもなかったです。しかし最終日はなんと始発でも間に合ってなかったという。

そういうことを思えば、序盤にこそ早めにいって(たぶん待っても10分ぐらいで余裕で席はとれるはず)、堪能してもし最悪つまらなかったら六本木で飯食って帰ってくる・・・でもいいと思うので是非一度ニコファーレに行ってみてください。プリクラもありますし、将棋盤もありますし、楽しさは約束しますよ!

・・・と、以上、入場せずにエントランスホールだけ訪問したわたくし将棋観戦からのレポートでしたw


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12月13日以降のブログの予定

小ネタ?なのでツイッター連動は外しておきます。

12月16日は渡辺明竜王と羽生善治名人の竜王戦の翌日なので頑張って感想を書く予定。それ以外は既に予約投稿してしまったので、基本的には先週の将棋の感想になります。今日のNHK杯と大和杯については12月20日以降の投稿になります。(NHK杯の棋譜は見て感想まで書いたのですが)。

来週の土曜日は、盤外戦術シリーズのその1として「本道と脇道」というテーマで。日曜日は「米長邦雄と電子書籍」についての放談を書きました。

本業の繁忙のために速報性は薄れることになりますが、タイトル戦など大きなところはなるべく翌日に書きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

話はそれますが、先日のB2順位戦、野月プロが後手番で指した戦法がなかなか素晴らしく、ツイッターで感想を述べたところ、色々教えてもらえたので掘り下げてMY定跡への連動を試みていますが、なかなかに優秀。まだ実戦投入していませんが、私ごのみの激しい展開にほぼ必ず持ち込めるので実戦で試せる日も遠くないと思います。

気になるところがあれば質問してよいとのお言葉をいただいているので、色々研究&実戦で試してから質問しようと考えています。ツイッター凄い…。というか野月プロの、将棋に関する質問への丁寧な回答っぷりはすごいですよ。相掛かりに関するやりとりは、感動を通り越してあ然とするぐらいでした。

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