今日の見所 11/30(木)

11月30日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

順位戦B級1組 郷田真隆vs斎藤慎太郎
郷田真隆 8勝14敗 先勝率0.333 後勝率0.429。
斎藤慎太郎 27勝12敗 先勝率0.727 後勝率0.647。
過去の対局は3勝1敗で斎藤。実力者郷田が巻き返すか。

順位戦B級1組 松尾歩vs糸谷哲郎
松尾歩 10勝12敗 先勝率0.364 後勝率0.545。
糸谷哲郎 14勝11敗 先勝率0.462 後勝率0.667。
全勝で首位を走る糸谷と実力者の対局。前局の棋聖戦決勝トーナメントでは糸谷の勝利。今回も糸谷有利か。

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今日の見所 王将戦 挑決リーグ 郷田真隆vs糸谷哲郎

2-3の郷田さんは残留を賭けて、糸谷さんは3-2なので勝ってプレーオフ期待で。という対戦。

対戦成績は7戦して糸谷さんからみて5-2。

一手損角換わりが刺さりまくってる印象ですが、結構前の対戦も含んでいるのと、本局は糸谷さんが先手なので、どうなるか。

郷田さんは例の雁木の形はやらないので、糸谷さん次第でしょうか。角換わりか相掛かりを予想しておきます。

糸谷vs豊島をまたみたいので、プレーオフを期待して糸谷勝ちを予想しておきます。

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順位戦A級、一番長い日が終わる。

4月26日発売。これは面白そうですね。将棋指し57人の日常

さて。

A級順位戦ですが、ついに一番長い日が終わって、そして本当に長い日になったようですね。

私は翌日の野暮用などで行けなかったのですが、盛り上がってたので来年以降はなるべく調整したいと思います。

まずは結果から。

羽生善治挑戦、降級は谷川浩司、そして屋敷伸之。屋敷さんは3-6での降級なので深浦さんの4-5での不運というものとは少し違いますね。電王戦の準備等もあり、本人も言い訳にはしないでしょうが、全く関係無かったというわけではないと思います。

私はコンピュータとの対戦はしないのですが、理由としてはやはり感覚が破壊される…ではないですが、微妙な違和感を覚えずにはいられないからです。指し手の呼吸というかそういうものからして異質ですし。とはいえ、研究で使うプロも多いでしょうし、勿論コンピュータとの対戦を経て更に活躍している棋士もいるので難しいところですが。。

以下、ひとまず事実情報から。その後少しだけ感想を続けます。

[A級]
行方 尚史八段(6勝3敗)○-●屋敷 伸之九段(3勝6敗)…20時59分
郷田 真隆九段(3勝6敗)●-○羽生 善治三冠(8勝1敗)…23時18分
深浦 康市九段(5勝4敗)●-○谷川 浩司九段(2勝7敗)…23時36分
佐藤 康光九段(5勝4敗)○-●渡辺 明二冠(5勝4敗)…23時38分
三浦 弘行九段(4勝5敗)○-●久保 利明九段(4勝5敗)…2時0分


[A級成績一覧] ( )内は順位

【8勝1敗】羽生(1)
【6勝3敗】行方(9)
【5勝4敗】渡辺(4)、佐藤康(6)、深浦(7)
【4勝5敗】三浦(2)、久保(10)
【3勝6敗】郷田(3)、屋敷(5)
【2勝7敗】谷川(8)

そういえばこの日は対局を少し早めに開始したようですね。屋敷さんの敗戦を先ほど並べましたが、ちょっと不出来というか将棋の作り的に接戦になりにくいものだったような気はします。

行方尚史はなんというか、こういう全くプレッシャーのかからない展開では伸び伸びとその実力を発揮する印象があります。この実力をちゃんとプレッシャーのかかるところでも出せるかどうか?が団塊ジュニア世代の典型的な課題だと私は考えているのですが。そういう意味では三浦弘行と対極に位置する存在であり、それぞれが団塊ジュニア世代の代表として特徴的なタイプではないでしょうか。(世代論は…というのはありつつも)。

この順位二位を来期活かせるかどうか?ですね。

渡辺明二冠は例によってボールカウントの良い所で、消化試合ではないものの、影響の少ないところでトライアルとしての角交換振り飛車を投入してきました。このルーキーは来期活躍できるのでしょうか。それにしてもいい意味でA級とは思えない将棋になったのは、佐藤康光先生の人徳?ですねw

正直言って、振り飛車がうまくないとは言いませんが、いわゆる居飛車党の振り飛車だなあというのが個人的な感想です。居飛車党でたまに後手番でこういうことを演る人には分かってもらえると思いますが。なんというかやっぱりぎこちないですよね。

羽生さんは郷田さんに後手番の角換わり腰掛け銀を受けて立って余裕で勝ってましたね…なんなんでしょうかね、本当に。実力を最も発揮できる持ち時間の将棋でしっかりと勝ちきられると、長い間戦い続ける相手としては苦手意識をもたないほうが難しいというか。

しかも盤外じゃないだけに余計にたちが悪い気がしますw

人間的にも尊敬できるのに完膚なきまでに叩きのめされる。盤外戦術を全く使わないことがこういうことになっていくんだなという。

勿論、色々難しいところはあっての後手勝ちなんでしょうが、ぱっと並べただけだと後手つええ!ってかんじですよね。桂馬ではなく金でとるところとか、馬引きつけてからの指し回し・間合いは流石の一言でした。

深浦谷川戦はひとまずおいておきますか…少しだけ触れると深浦さんの負け将棋らしいな、という感じでしょうか。変なところに固執する空回り感のある将棋のような気がしました。

で、ですね。三浦弘行と久保利明の長時間に渡る戦い。これはなんというか、久保利明プロの良い所が発揮されまくってますね。降級とか残留とか、そういうのを超越した将棋でした。

なんというか、何度も羽生さんや羽生世代に折られて、それでものし上がってきた文字通りの鍛えや凄みを感じる将棋。

渡辺明プロの振り飛車と比較するとわかりますが、なんでしょうかこのネットリ感はw

ねちっこいんじゃないんですよね、ねっとりしてるんです。びびって控えるのではなく、次の覚悟が決まってるからこその備えという、振り飛車の本質が、真髄が随所にありますね。

やはり居飛車とは間合いの取り方が違うんだなあと、感覚的にはぁ~と唸らされる、驚かされる手が延々と続く感じ。ここ、壊してからまた修復するの?だったらなんで壊すの?みたいな。

行方尚史よりもロックですね。サーチアンドデストロイならぬ破壊と創造というか、杉本プロや窪田義行プロも特徴的な将棋ですが、久保さんのはもっとベーシックな感じではあるものの、そして超一流どころに互角以上に戦えるのに、やっぱりこういう居飛車からみて異質というか、簡単には負けないつくりなんですよねえ。

この日の将棋をみていて思ったのは、来期以降、居飛車党は本当に後手番の作戦が辛くなるだろうなということと、振り飛車の再度の流行の兆し、でしょうか。

たぶん、来期は振り飛車が来ますね。色々な意味で。そして昔のように力戦調の将棋が増えて、細かいアドリブを混ぜ込んだ、少しだけ悪いはずだけど、それでも力でそれを乗り越えていけるタイプの棋士が活躍するような気がします、はい糸谷哲郎ですねw

いやーいいもんみせてもらいました。応援掲示板(http://member.meijinsen.jp/pay/bbs/meijinsen/2014/03/07/1.html)の最後の方にのっている三浦弘行の言動がぐっとくるので、是非みてみてください。これみるだけでも、今期一年間順位戦に金払ってきて良かったなと思いました。やっぱり一年通してみるからこそ来るものだと思うんですよね、この感慨は。

三浦弘行の横顔が表紙ですね、そういえば。将棋世界 2014年 04月号 [雑誌]

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昨日のA級順位戦の感想。

いやー昨日はまさにどうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?と聞きたくなるような、そんな日でしたね。

羽生世代だけが、と言い換えてもいいですが。

もう40代前半なのに彼らだけが、他の世代が落ち目になってきた今でも充実している。充実人生。体感速度ならぬ体感勝率で7割近く、棋力年齢のイメージではまだ30代半ばの指し盛り、ってかんじですね。

佐藤さんも森内さんも衰えたか?みたいな年をたまに挟むものの、それと同じ以上の頻度で訪れる好調期。なんなんでしょうか、一体。

後手番の作戦が、若手の研究一発でどうこうなるような状況じゃないのもまた幸いしているような気もしますね。居飛車正統派の彼ら、独自の作戦をもつ佐藤康光、というところに対するブレイクスルーを起こすようなトレンドがなく、基本的には振り飛車苦戦、というのも要因の一つかもしれませんが。

無駄な前置きが長くなりましたが、昨日は谷川郷田戦、屋敷羽生戦がありました。

谷川郷田戦は角換わりから、谷川先生が攻勢をとる形になり、長いねじりあいが続きましたが、結果は郷田勝ち。これは谷川ファン、谷川先手の角換わりファンとしては結構悲しい将棋でした。

特に終盤の香車で銀・金とボロボロ取られていく順になったあたり、桂頭の玉で寄りにくくなってしまった後手玉、という辺りではどうしてこうなった?状態で、すごく悲しかったです。。

もちろん郷田さんが嫌いとか、悪い将棋だったとかそういうことではないんですが、この将棋の序盤の形から谷川先生がこういう負け方をするのはとても悲しいなという。。

まだわかりませんが、谷川先生が残留をみての後半戦になったことだけは間違いないです…。

そして、屋敷羽生戦。A級無双なのに名人戦で森内さんの掌の中、という定番が確立しつつある羽生さんと、先手番では勝ち、後手番では勝てないというのを長らく続けていた屋敷さんの対戦。この前屋敷さんが後手番でようやく勝利したところから、誰が羽生に鈴をつけるか?…じゃなくて土をつけるか?というところでの最有力候補だったわけですが、結果は惨敗。

2手目で羽生さんが△3二金。これは悩ましいところですが、振り飛車に誘導するべきところだったのかもしれません。というのも、後手飛車先不突きでの一手損になってからの組みあがりの形は後手がうまく固めることができていたので。

固めつつ先攻、という意味では今やってる竜王戦にもちょっと近い将棋かな?と思いましたが、もっと条件が良かった気がします。

後手が一手損で勝つ場合、多少良くても相当追い込まれる…玉の生命力が重要、みたいな展開になることが多い気がしますが、本局は正直後手玉が固すぎて全然先手が届かなかった、という感じ。

なんで羽生さんだけがこんなに後手番でもこんなに勝てるんでしょうねえ。。いやはや。。


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なめちゃん二連敗、昨日の佐藤羽生戦とか。

いやー夏バテ…ではないのですが、だるいのと忙しいのと、色々有りまして…。

そういうのに合わせて棋力を削がれる…もとい気力を削がれるようなことがあると滞るわけです、ブログも。

ネガティブな意味ではなくて、温度管理を間違えるとゼリーが固まらない、茶碗蒸しが出来ない、スポンジケーキが綺麗に膨らまない、そういうぐらいの話ですね。

無理に抗うことなく、ただ酒の海に漂う…はい、禁酒日はノンアルコールビールに漂うと。

来週からの二週間と一週間もちょっとアレでしてまあ、滞ることもあるかもしれないけど、私は元気です。生きよ!

風立ちぬのぬはなんのぬ?多分僕の予想だとフランス語だと思うんですよね。パリジェンヌ、みたいな。フレンチ訛りの英語だと語尾がNで終わるような言葉が全部ヌに聞こえる気がするんですよね。テレフォンヌ、みたいにね。

だから風立ちん!ってのを、フランス人が喋ったのが風立ちぬ。です。はい。これは歴史的事実ですから、マジレス的突っ込みは不要です。ナントカ行ナントカ活用とかいいですから。フレンチです。

というわけで、僕達の夏は終わった・・・じゃないですけど、なめちゃんこと行方尚史が、団鬼六の予想を覆して羽生さんにですね、連敗したわけです。しかも内容的に先後でどうなんでしょうか、ちょっとどういえばいいのかわからないんですが、順当感っていうんですかね。そういう感じで負けてる。

王位戦の第二局も一応途中まで書いてたんですが、結果見る前にいつもどおりに。でも負けちゃったのでなんとなく書けなくてやめました。

でもまだ最低2つありますから、ぜひ盛り返して欲しいところです。諦めたらそこで試合終了だよ。ってことで。

そして昨日のA級順位戦、佐藤康光vs羽生善治。往年の名勝負、って感じですよね。野球だったら。村田兆治vs門田博光みたいな。古過ぎますか。

でも将棋界だとあとそうですね、二〇年は軽くありそうですよね。二〇年後の将棋界がどんな風になってるのか全く想像つかないんですが、どうかカジノゲームとして世界に広まっていて欲しいです。

解説者「日本人プレイヤーは漢字駒に慣れすぎていてシンボリックな統一駒での不慣れが活躍できない原因ですね…」みたいな中継とかあったりしてね。

で、まあ佐藤康光さん。例の角交換振り飛車にして。まあこのへんで居飛車党のファンはちょっとがっかりして。で、8七にと金作られて流石に辛いだろ・・・と思って。しかもなんか玉頭方面で桂馬取られちゃって。これもまたがっくり。


・・・と思いきや、全然難しい将棋だったと。そして先手が盛り返しての激しい玉頭戦。かなり盛り上がりました。どっちが勝ってるかわからない深夜一時過ぎ、クライマックスの後手玉詰むや詰まざるや。

いやー、佐藤康光さんに勝って欲しかった。この将棋は。まだ写真は観てないのですが、普段は棋譜だけ見れれば正直写真は…という感じでもあるのですが、今日はこれから観たいと思います。

残念無念。

あ、別に行われていた渡辺明vs郷田真隆はあきらたんの勝ち。角換わり腰掛け銀でした。

第二回電王戦の書籍、売れてるみたいですね。うちからも一〇冊ぐらい売れてます。評判もなかなか。未読の方はぜひこの週末、書店で手にとって観てください。もしかしたらすでに売り切れかもですが。。


第2回電王戦のすべて第2回電王戦のすべて
(2013/07/25)
不明

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内容紹介
「棋士がコンピュータに負ける――。
そういう日が遠からず来ることがあるとしても、そこに自分が対局者としているなんて、一体いつから想像できただろう」(佐藤慎一)

ニコニコ生放送で累計200万人以上が視聴した、プロ棋士VSコンピュータ将棋による世紀の団体戦「第2回電王戦」。
あの戦いの真実を出場者本人が語ります。プロ棋士5人による濃密な自戦記。プログラマーによる対局分析。観戦記、コンピュータの歴史を語る座談会など。
「第2回電王戦のすべて」のタイトルにふさわしく、血の出るようなあの戦いをあらゆる角度から振り返る内容となっています。

特に、プロ棋士による書き下ろし自戦記はいずれも渾身の内容。一局一局にテーマがあり、ドラマがあり、棋士の人生があります。

第1局 やるべきことをやった 阿部光瑠
第2局 一局入魂 佐藤慎一
第3局 鏡を通して見えたもの 船江恒平
第4局 チームで勝ちたかった 塚田泰明
第5局 強敵と指せた喜び 三浦弘行

放送では観ることのできなかった舞台裏、対局者の心の揺れ動き、終わった今だから言えること・・・。あの春の決戦のすべてが、この一冊に凝縮されています。



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