「1マイル4分の壁」を突破した将棋界の今後。

「1マイル4分の壁」というものを知っていますか?

ウィキペディアから引用するとこのようなものです。


1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミが1マイル4分10秒3の記録を樹立。それまで37年間も破られずにいた記録を2秒も更新する驚異的な世界記録だった。もうこれ以上の記録は出せないだろうと専門家は断言し、1マイル4分を切ることは人間には不可能というのが世界の常識とされていた。世界中のトップランナーたちも「1マイル4分」を「brick wall(れんがの壁)」として「超えられないもの」と考え、エベレスト登頂や南極点到達よりも難しいとさえ言われていた。

しかし、オックスフォード大学医学部の学生であったバニスターは、トレーニングに科学的手法を持ち込み、自分のコンディションを科学的に分析した。そして、2人のチームメイトをペースメーカーにして4分の壁を破った。

46日後の1954年6月21日、フィンランドのトゥルクで、ライバルだったオーストラリアのジョン・ランディが3分58秒で走り、バニスターの記録は破られた。その後不思議な事に、1年後までにランディを含め23人もの選手が「1マイル4分」の壁を破った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロジャー・バニスター




将棋界における四分の壁はなんなのか?というのはあるものの、何かしらの心理的な障壁を打ち破ったのは紛れもなく藤井聡太その人でしょう。

29連勝、五段昇段すぐに朝日杯で名人・竜王・A級をなで斬りにして優勝で六段。しかもまだ中学生。

藤井聡太がミラクルであることは間違いないですが、そのミラクルに引きずられるようにして幾つもの驚くべきことが立て続けに起こっています。

若手タイトルホルダーが誕生したのも、各順位戦が超ハイレベルな昇級戦線を維持したのも、A級の6人プレーオフも全て将棋界における常識のようなものが崩れたからこそなのではないでしょうか。

漫画のような展開、漫画であればボツになるストーリーと言われる出来事が頻発していますが、これからも起きるような気がします。可能性の上限キャップが外れた世界となり、更に盛り上がっていくのではないでしょうか。

藤井聡太さんの活躍に触発される棋士が多い中、もっとも奮起しているのはもしかすると羽生善治竜王かもしれません。先日のA級プレーオフ、豊島将之八段戦での後手の桂頭を攻める▲35歩がそこまで厳しくないと読んだ手順、そして53に角をなられてぼろっと23の金を取られても平気と読み切った△48と金。じっと我慢する所と一気に踏み込む変幻自在の手順に、羽生善治の真髄をみた気がします。

以下、私の感想ツイートから引用して終わります。


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今日の見所 3/15(木)

3月15日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

順位戦C級2組 三枚堂達也vs藤井聡太
三枚堂達也 38勝18敗 勝率0.679
藤井聡太 59勝11敗 勝率0.843
期待の若手二人の対決。過去対戦YAMADA杯では三枚堂が勝利しそのまま優勝している。最近、藤井の話題が多いが、レーティングでもそれほど差がなく、三枚堂勝利もあり得る。前回の将棋との比較で藤井聡太の成長度合いもわかるだろう。三枚堂にとっての唯一懸念点は、やや勝ち星が早指し戦によっている印象があるところだろうか。藤井聡太が先手なので三枚堂の横歩取りを予想しておく。

順位戦C級2組 佐藤紳哉vs大橋貴洸
佐藤紳哉 9勝15敗 勝率0.375
大橋貴洸 41勝11敗 勝率0.788
初対決の両者。まだ1勝で降級点が決まっている佐藤紳哉と7-2の大橋の対戦。大橋は現在5連勝の上、レーティングでも佐藤を大きくリードしている。どちらも来期のために一枚でも上の順位を確保しておきたい所。大橋の先手で角換わり系の将棋を予想。

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今日の見所 3/8(木)

3月8日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

王将戦 一次予選 杉本昌隆vs藤井聡太
杉本昌隆 22 戦 9 勝 13 敗 (0.409)
藤井聡太 69 戦 58 勝 11 敗 (0.841)

遂に早くも師弟戦が実現した。順当に弟子が勝つと思うが弟子の将棋を最も知っているであろう杉本プロの作戦に注目。

棋聖戦 二次予選 三浦弘行vs杉本和陽
三浦弘行 36 戦 22 勝 14 敗 (0.611)
杉本和陽 34 戦 22 勝 12 敗 (0.647)

今期の勝率六割超えの両者。杉本は下期に入ってから絶好調で、特に直近は片上に負けた1敗を挟んで4連勝、7連勝(継続中)という感じ。対する三浦は渡辺棋王とのA級残留の鬼勝負に勝ち、その実力を示した。棋界最強の声も高い豊島戦でもたびたび勝利している。レーティングでは三浦の方が高いが、最近の成績では杉本の方が好調である事から、杉本勝利も十分ありえる。

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今日の見所 2/23(金)

2月23日(金曜日)の注目対局は以下の通りです。

王座戦 二次予選 畠山鎮vs藤井聡太
畠山鎮 13勝10敗 先勝率0.385 後勝率0.667。
藤井聡太 51勝11敗 先勝率0.840 後勝率0.811。
羽生・広瀬を破り第11回朝日杯将棋オープン戦で優勝した藤井。また、最年少記録での6段昇進と今、乗りに乗っている。
今回はベテラン勢の中で最も勝っている一人である畠山鎮との一戦。両者鋭い攻め将棋なので相掛かり・角換わり系の将棋だろうか。レーティング的には順当に藤井聡太が勝つと思われるがどうなるか。


王位戦 挑決リーグ 阿久津主税vs千田翔太
阿久津主税 22勝15敗 先勝率0.588 後勝率0.600。
千田翔太 24勝9敗 先勝率0.632 後勝率0.846。
レーティングではほとんど差がない阿久津。過去の対戦は1戦して千田が勝っている。年末からの成績では千田の方が成績が良く、千田が優位に進むか。阿久津は最近のプロ棋界の流行的に棋風とマッチしているのか今期は調子が良さそう。もともと世代トップの天才であり、結婚後に成績が安定するケースも多い。千田はソフト活用の第一人者なので作戦に注目したい。

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もし藤井聡太物語が漫画だったら?

SFとかでたまにみるのが、あるタイミングで本当の世界から異世界に移行してしまっていた…という話。

最近本当にそうなってしまったのではないか?と思う出来事、多くないですか?代表的なのは藤井聡太さんの恐ろしいまでの活躍。色々な人たちが言っていますが、藤井聡太さんのこれまでの活躍、プロ入り前を含めた出来事ってすごすぎます。このまま漫画や小説のストーリーとして提示すると確実に編集さんにボツを食らうよね、という意見も多いです。

きっと我々は知らぬ間に異世界に突入してしまっているのかもしれません。だとすると、ここから待ち受けている展開はどういうものか?というのを以下に示します。小説だと無理筋…という展開がきっと待っているはずです。

2018年5月、竜王戦5組優勝で七段に昇段。

2018年8月、 上州YAMADAチャレンジ杯で優勝。

2018年9月、竜王戦挑戦者決定戦に勝利。初タイトル挑戦を決める。

2018年10月、王座戦挑戦~奪取。初タイトル獲得。同時期に行われている新人王戦で優勝。

2018年12月、竜王奪取。二冠に。竜王位1期獲得で八段昇段を果たす。

どうでしょうか?まだこの物語のシナリオとしては甘いですかね?国民栄誉賞辞退、とかもあるかもしれませんね。

ちなみに昇段規程はこちら→https://www.shogi.or.jp/match/dan_provisions/

年末に何段になってるでしょう?というアンケートも取っています。よろしかったら回答お願いします。

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