今日の見所 3/22(木)

3月22日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

竜王戦2組 木村一基vs小林裕士
木村一基 15勝16敗 勝率0.484
小林裕士 20勝10敗 勝率0.667
今期の勝率だけ見れば小林だが、過去の対戦は4勝2敗と木村が勝ち越している。
レーティングでも木村の方が高く、木村有利に展開すると思われる。

王座戦 二次予選 糸谷哲郎vs藤井聡太
糸谷哲郎 23勝17敗 勝率0.575
藤井聡太 60勝11敗 勝率0.845
初対戦&最近注目の両者の対決。今期の勝率で見ると藤井が断然成績がいいが、レーティングではほとんど差がない。藤井聡太の対A級、タイトルホルダー、高レーティング棋士たちとの対戦成績は通算すると五分ぐらいだがデビュー当時からの数字であり、ここ最近では既にトップクラスを凌駕している可能性すらあるように思える。

今回の糸谷戦はその見極めの意味で重要な一戦。糸谷は正統派にはケレン味でうまく外しに行く。スローカーブを引っ掛けさせて打ち取る投手のように。また先手番のときには王道の将棋できっちり勝ち切る強さもある。異形の展開に対して早見えや独特の将棋観で強みを見せるところがある。

そういう糸谷将棋に藤井聡太が翻弄されるのか、或いは具体的に無理を咎めて大差にしてしまうのか。糸谷がケレン味方面の将棋を指したとき、もしかすると後者の展開が見られるのではないか?と私は考えている。糸谷先手で角換わり、糸谷後手で糸谷の振り飛車を予想しておく。

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Tag : 木村一基 小林裕士 糸谷哲郎 藤井聡太

藤井聡太の進化。(三段リーグ~プロ入り初期、そして今)

細かい棋譜は振り返ってないのであくまでも印象論ですが。

超初期からプロ入り29連勝、その後の10局ぐらいはなんというか終盤力がまず大前提としてあり、それを活かした圧倒的な寄せという感じだった。ギリギリの応酬から得た持ち駒を活用した長手数の詰みや、ちょうどバスケットボールでいうところのスリーポイントシューターのような、シュート動作の初動が早くて相手が反応出来ないような鋭い寄せを見せていた。前者は特にプロ入り前の三段リーグの棋譜でみられたもので、後者はプロ入りから29連勝するまでの間に何度か見せていた。

29連勝のあと、17年7月2日に佐々木勇気に負ける。その後、18年1月6日に大橋に負けるまでの間の成績が37戦26勝11敗(0.703)だった。勿論、悪い成績ではないがプロ入り後最初の壁のようなものを感じていたのではないか。A級や年上の実力者に負けている。ただ11敗のうち5つが早指し戦の負けであり、経験の無さを読みのチカラで補うことで勝ち星を増やしていたことを逆に裏付けている(そして現在に至るまで夕食休憩のある将棋で負けたのはあの30連勝をかけた佐々木勇気との対戦だけなのだ)。

年明け初戦は大橋に負けたもののその後15連勝中。年末年始の8日間の休暇で更に進化したように見える(おそらくリラックスして将棋に没頭した期間なのではないか?)。

29連勝中は相手のプロがまだ藤井聡太が何者なのか分かっていなかった所もあったはず。その後の37戦は藤井聡太の距離感を掴んだプロがそれを警戒した将棋を指したために経験値等で格上の棋士たちが順当に勝ちきった時期といえる。その後の15連勝をみて思うのは、”局面のスローダウン”ということだ。

先日のA級プレーオフ、▲豊島将之vs△羽生善治戦の終盤で「△4八と」という鋭い手が出た。手の意味としては攻めあいで後手の羽生が勝ち、ということもあるが一直線の手順に応じざるを得ない状況をつくり、その先にある局面では羽生が勝っていますよ、という主張の手である。読みぬけがあると負けになるので勇気のいる一手であり、羽生が常々自身を鼓舞するように言っている踏み込み、局面をスピードアップさせる手だった。

最近の藤井聡太の将棋は、ある意味羽生のこの踏み込みとは真逆に見える。一手違いの切り合いに持ち込むのではなく序盤で得た微差を更に拡大するような指し回しが目立つ。昔で言えば大山流の指し回しというか、一手前に受ける、というような手を指してから万全の状態になってからあの詰将棋解答能力を用いして寄せに入る。29連勝で見せた鋭さと、その後の36戦で先輩棋士たちに警戒された後の将棋を経て、更に進化した印象だ。

ちょっと模様の良さそうな中盤でスピードアップさせずに模様の良さを具体的な数値としての良さに繋げて、そこでも慌てずに相手に暴発させて討ち取る、という将棋。特に衝撃的だったのは先日のC2の最終局、三枚堂達也戦で、50手目に三枚堂が△31歩と底歩を打ってから終局まで後手の三枚堂の駒台に歩が乗ることがなかった。通常、将棋の攻めというのは燃料としての歩があるはずで相手に歩を渡しながら攻撃のキッカケを得たり、手番を得て良くしていくものだ。

そういう手を一切指さずに次に厳しい手を見せて後手に動かせてその動いた手をひたすらに咎めて、本来は歩を打っておびき寄せる手を後手が指すしかなくなってからおもむろにようやく寄せにでたのだった。

次の対戦(3月22日)で藤井聡太はA級に圧倒的な成績で上がった元タイトルホルダーでタイトル戦経験が複数ある糸谷哲郎と対戦する。糸谷将棋の特徴としてはその創造力豊かな指し手にある。考慮時間の使い方にも特徴があり、そのコンビネーションにやられる棋士も多い。現在のトッププロでは最も個性的な棋士の一人であることは間違いなく、こういうタイプの将棋に対して藤井聡太がどういう指し回しを見せるのか?非常に楽しみである。持ち時間は5時間なので作戦的に翻弄されたとしても持ち直すことは十分に可能なはずで、幻惑する糸谷vsそれを必死に振りほどこうとする藤井聡太…という構図になるのか、或いは糸谷が先手で非常に真っ当なチカラのこもった将棋になるのか。

どちらが先手になるかによって大きく変わってくる気がするが非常に楽しみな対戦であることは間違いない。ここでもし藤井聡太が勝つようだと自身のもつ29連勝の記録を上回る連勝をしても誰も驚かないのではないか。

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Tag : 藤井聡太 糸谷哲郎

今日の見所 2/28(水)

2月28日(水曜日)の注目対局は以下の通りです。

王座戦 二次予選 北浜健介vs糸谷哲郎
北浜健介 15勝11敗 先勝率0.636 後勝率0.571。
糸谷哲郎 22勝15敗 先勝率0.526 後勝率0.667。
今期調子のいい両者だが、過去の対戦では直近で糸谷が2連勝している。レーティングでも糸谷の方が高く、糸谷有利で展開するか。ここで勝つと次は藤井聡太との対戦。北浜は対戦しているので、個人的には糸谷勝ち上がりでの藤井聡太戦を見てみたい。

棋王戦 予選 畠山成幸vs村田智弘
畠山成幸 11勝14敗 先勝率0.538 後勝率0.273。
村田智弘 11勝14敗 先勝率0.583 後勝率0.333。
現在、8連敗中の畠山。似たような成績だが、直近だけ見ると畠山より好調な村田。レーティングではほとんど差がないが、過去の対戦では畠山が直近3連勝している。現在、調子を落としているものの、相性で畠山の勝利もあるのか。

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Tag : 北浜健介 糸谷哲郎 畠山成幸 村田智弘

今日の見所 2/15(木)

2月15日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

順位戦B級1組 阿久津主税vs橋本崇載
阿久津主税 22勝15敗 先勝率0.588 後勝率0.600。
橋本崇載 10勝14敗 先勝率0.333 後勝率0.500。
現在、4連勝中の橋本だが、過去阿久津には3勝8敗と大きく負け越している。レーティングでも阿久津が高いことから阿久津が勝つ可能性が高いか。橋本の振り飛車の可能性もあるが角換わり系の将棋を予想しておく。


順位戦B級1組 糸谷哲郎vs郷田真隆

糸谷哲郎 22勝15敗 先勝率0.526 後勝率0.667。
郷田真隆 14勝19敗 先勝率0.444 後勝率0.400。
今期の成績だけで見れば糸谷が優勢だが、両者は昨年3戦して2勝1敗と郷田が勝ち越している。持ち時間の長い順位戦ということと相性で今回も郷田の勝利あるか。糸谷は全勝で昇級に花を添えることができるか?

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Tag : 阿久津主税 橋本崇載 糸谷哲郎 郷田真隆

今日の見所 1/18(木)

1月18日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

順位戦A級 屋敷伸之vs豊島将之
屋敷伸之 4勝13敗 先勝率0.250 後勝率0.200。
豊島将之 31勝10敗 先勝率0.750 後勝率0.762。
今年、白星でスタートを切った豊島。相手の屋敷とは過去6勝1敗と相性がいい。
今回も豊島優勢は変わらずか。

順位戦B級1組 糸谷哲郎vs斎藤慎太郎
糸谷哲郎 21勝13敗 先勝率0.556 後勝率0.688。
斎藤慎太郎 30勝16敗 先勝率0.750 後勝率0.545。
今期好調の両者。昨年の対戦では2戦して斎藤が2勝している。レーティングでも斎藤がやや高い。
斎藤優勢か。

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