2011年度をもってフリークラスに転出&引退する棋士

引退棋士が
石田和雄 九段(フリークラス棋士引退規定により)引退日付・最終対局日 未定
櫛田陽一 六段(フリークラス棋士引退規定により)引退日付・最終対局日 未定
森安多恵子 女流四段(女流棋士総則により)3月31日付 最終対局日1月17日
この三名。

そして、2012年度からのフリークラス転出希望者は、
室岡克彦七段
のみ。

新井田基信氏の死去、櫛田陽一プロの引退。確実に一つの時代が終わった、という感慨深さがありますね。神吉宏充の引退とあわせて、アマプロの在り方の変化、みたいなものも感じます。

今後は、アマチュアからのプロ編入という意味で瀬川晶司プロ、吉田正和プロの活躍に期待したいです。


イカガ?(´・ω・`)つ 
将棋世界 2012年 05月号 [雑誌]

モヒトツ イカガ?(´・ω・`)つ 
マイナビ将棋文庫SP 将棋・ひと目の逆転

関連するタグ 瀬川晶司 吉田正和 新井田基信 櫛田陽一 神吉宏充

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス
ジャンル : ゲーム

折れない心 第70期C級2組順位戦 三回戦@8月30日

終わって全勝が8名。教授こと勝又清和の全勝が特に素晴らしい。三局とも、戦い方・勝ち方がかっこ良く、棋譜として素晴らしいのだ。リーグが違うのだよ!とでも言いたげな、勝ちっぷりを見せてくれている。この調子でカッコいい戦いを見せてほしい。

反対に全敗は5名。この面子が全敗するのか?と恐ろしくなる。特に、今期順位戦に参戦している新四段の苦戦。。5人で15戦して8勝7敗。四段になるということは「C2リーグレベル(指し分け)に到達する」ことである、と言っても良さそうだ。

ちなみに前期も5名の参入があり、50戦して33-17だったので、後半水になれて巻き返してくるのかどうか?に注目したい。特に、ユーキャン通信講座のCM出演が掛かっている!と言っても過言ではない、阿部光瑠四段には残り全勝ぐらいでお願いしたい。

阿部光瑠四段についていえば、ちょっと時間の使い方に苦労しているように見える。早見え早指しは天才プロに共通したものだが、残りの対戦相手も相当に強い面子が並んでいるので、どうかじっくりと順位戦の味を堪能しつつ、アジャストしてほしいものだ。

昇段の三名だが、3連勝スタートの中から二人は出そうな雰囲気。勝又清和プロはアベケン・船江あたりをどう乗り切るか。船江は澤田・遠山。特に遠山の振り穴が出そうな雰囲気で、振り穴といえば広瀬王位が有名だが、遠山の振り穴も絶品だ。

順当にいけば、アベケン・澤田を推したいが、二人が当たりあっているのがポイント。澤田はその他にも、船江・佐藤和と当たっており、一番手には推しにくい。

アベケンも競争相手の村田顕と当たっている。また、アベケンvs教授の序盤戦術にも注目したい。

澤田真吾四段は私レベルのアマにはよく強さが分からないのだが、ごちゃごちゃしたところで力を出してくる雰囲気がある。重馬場得意、というような米長邦雄的なものを感じるところもあり、将来相当走るのではないかと見ている。その真価が今期発揮されれば、全勝で上がるまであるのではないかとは思っている。

当たりがもっともユルいのは、中村太地だろう。牧野戦に勝てばこれまた全勝まである。確か振り飛車から居飛車に転換していたが、最近後手番横歩取りでの安定感も出てきており、取りこぼしがなければ3人枠には収まりそう。

村中も当たりはキツクない。大平と似たような雰囲気を素人には感じるが、相手なりに走る矢倉の得意な居飛車党という感じで、残りを全勝しても全敗しても特に驚かない。村田顕は後半3つがポイントだろう。村中と村田顕は順位が悪いので1敗まで。

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阿部光瑠四段vs△阿部健治郎四段
阿部ダービーとなった対戦だが、時間を大量に残して阿部光瑠が負けてしまった。

序盤の端の突き合いが面白い。そしてそこから角道を封じての相振り飛車となった。この形は後手が攻勢を取りやすいように思う。

後手が美濃、先手は矢倉風味。後手の歩の突き捨てを逆用して陣形を盛り上げるが、玉の位置をみると、先手陣の立ち遅れが気になるところ。

先手が7筋を突き捨てて6筋も…としたところで手抜かれて、2枚の持ち歩で3筋で後手がポイントを稼いだ。素人目にはこれで後手がやりやすく見えるのだが、どうなのだろう。

▲6四歩で△6二金と凹ませた形は気分的にはいいのだが、意外に耐久力があるのは羽生vs広瀬の王位戦で観たような気がする。それを踏まえて本譜を見る限りでは、飛車を取らせたのはやはりやりすぎだったのではないか。

このへん、7・6筋の突き捨てといい、飛車を取らせる順といい、もっと読めるはずで読んでから決行して欲しかった。同じような早見え早指しの糸谷もそうだったが、エイヤと目をつぶって指したような気がする。

対するアベケンは最後まで時間を使い切り、自陣がぎりぎり受かっていることを見切っていた。



勝又清和六段-△藤原直哉六段
今期、順位戦での三局とも完璧な指し回しを見せている勝又清和プロ。この居飛車穴熊も繊細な序盤かつ大胆な終盤、ということで正にお手本。先日のダニーvs森けい二プロの居飛穴の大胆な序盤と辛い粘りとは訳が違った。

完全型の居飛車穴熊になり、後手も8筋9筋の位を取った四枚銀冠。65手目の飛車浮きまでの繊細な指し回しこそが居飛穴の本質だろう。

77手目の▲2五歩まであくまでも焦らない先手。次に桂馬の飛び出し、角の成り込みの両方が受からないので飛車を切って暴れるしかなくなった後手の藤原プロ。

85手目の▲4五飛車成りも素晴らしい。居飛穴に大山流がミックスされた指し回し。相手が暴れるということで、面倒みて勝つ方針に。最後まで後手の攻めが細く、切れて投了となった。


澤田真吾四段-△佐藤紳哉六段
横歩取りの中住まいvs中原囲いに。48手目の△5四角がどうだったか。この角が目標になり、先手が良くなったような印象を受けた。

61手目の▲5二歩が鋭い。この手が入って先手の優勢が確定したように思う。5三に拠点が出来て飛車が五筋に回った手が先手では流石の中原囲いも持たず、後手の投了となった。


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三回戦終わっての星勘定は前述のとおり。勝又清和プロを観て思うのは、将棋にかかわらず、何事もその取り組むべきものへの姿勢と熱情が重要なのだろうということ。

棋譜を見ていると、たまに酷い将棋がある。プロの商売は棋譜を魅せること、というのを理解していても、天才同士の紙一重の才能の違いの中で勝負プロとしての土俵から降りてしまうとそうなってしまうのかもしれない。

教授の将棋世界での連載を読んでいても、将棋って楽しい!という気持ちがあふれでていて、今期の充実の勝利もその折れない心あってのことと思う。

勿論、星が伴わないことはあるはずだが、そこで腐らずに全力を尽くすことの大事さを教えられているような気がする。

そういう意味では今期は全体的に不調だが、瀬川晶司プロも奇跡のプロデビューを実現させたわけだし、必ず復調してくるのではないか。

関連するタグ 勝又清和 瀬川晶司 澤田真吾 阿部健治郎 阿部光瑠 米長邦雄 あべこうる

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2010/05/09 第60回NHK杯1回戦第6局 ▲瀬川晶司四段vs△広瀬章人五段

2010/05/09 第60回NHK杯1回戦第6局 ▲瀬川晶司四段vs△広瀬章人五段

どちらもブログを持つ、ブロガー棋士同士の対戦。解説もブロガー棋士である片上プロだったようだ。

戦型は広瀬が最近多用している印象のあるゴキゲン。瀬川の作戦は37銀急戦だった。その後の進行はどこかで見たことがある…と思ったら、同じNHK杯の丸山vs羽生戦で出たものだった。私も感想を弊ブログに書いていた。(縦か横か? 升田の自陣飛車、現代に蘇るも不発 第59回NHK杯 丸山九段vs羽生NHK杯

確かあの時の感想戦では38飛車ではなく27飛車という手があったか?という話だったと思うが、瀬川プロの選択は58飛車打ち。続く手は68銀。上記の感想ブログにて、手損でも77の銀は68に引きたいと書いたが、その展開となった。上記の将棋を踏まえての修正案だろう。

ただし、その後の攻め合いは垂らした歩の成り捨てから、一歩ずつ後手の攻めの方が早い。45に桂馬を跳ねて、58歩となった局面では後手が二枚替えの駒得。62手目の局目では銀桂香と角の三枚替え。後手としては満足なのではないか。

先手は言いなりになったようだが、後手からの攻撃をできるだけ遅らせてから、角と金銀の二枚替えを実行する。これで金と桂香の二枚替え。依然後手が駒得であり、左側の駒が全部捌けきっているので後手が良さそうだ。

後手の安全確実なローラー作戦のような攻めに対して、先手は後手の51の地点に駒の利きを集中させる。41金が重そうだが、五月蝿い。どうするのかと見ていると51の地点に利かせる24角。これにて受けきり、という手だ。

止まると終わりなので先手の瀬川プロは必死に手を繋ぐが、やや切れ筋模様。そこからの後手広瀬プロの凌ぎ方が、何とも穴熊風で面白かった。端の突き合いがない美濃は寄りやすいとしたものだが、広瀬プロが指すと串カツ囲い風の堅い玉になるから不思議だ。

99手目、遂に先手の攻めが一服して、待望の48成桂が入る。成桂と金を交換した後、どのように攻めるのだろうか?と思っていると一転して52金と龍を叱りつける。逃げて65桂馬の筋を食らうと勝ち目がないと見た先手は龍を切って張り付くが、やはり一手遅れていそうな雰囲気。

111手目の48歩の受けに対しては遊び駒の活用で61銀左。このあたりの攻めたり受けたりの後手の手順は本当に勉強になる。先手の53桂馬に対して、最後の仕上げ、44角がカッコいい手だ。受ければ53の桂馬を抜かれた手が再び71の銀当たり。辛すぎるので、61桂成りと首を預ける瀬川プロ。

しかしこの44角で詰み、というのはどの時点でどの位で読めるものなのだろうか。53桂馬に対して受けると食いつかれそうな雰囲気もある中で、こんなぴったりした手があるとは。

将棋プロの出世コースとして小学生名人、新人王というのがあるが、広瀬は新人王を獲得している。その終盤力には定評があり、詰将棋解答選手権(ちなみに「解答」の二文字は重要らしい。確かに詰将棋選手権では作る方の選手権のように聞こえる)でも常に上位に来ている。

その反面、序盤に難有りということでそれを補う意味で四間飛車穴熊を用いていたようだが、一線級で通用しないことが出てきたためか、後手戦法のバリエーションが増えている。

終盤の切れ味の鋭さ、受けて持ち駒の条件を変えつつ、かれこれの寄せのスピードと詰み筋を測る能力の素晴らしさには素直に敬服するしかない。これで序盤巧者っぷりが備われば、相当に伸びるのではないか。戸辺プロのほうが序盤から中盤にかけての指し回しの上手さを感じさせるが、阿久津プロと同様に、しかし味は違うが広瀬プロは中盤から終盤の才能のキラメキを感じさせる将棋だ。

最後にこの先手の戦法だが、個人的にはやはり先手が好んで飛び込む変化ではないように思うのだが、次なる修正案は出てくるのだろうか?△55角への応手としては、飛車を打つしか無く、その飛車を後手が取れないのであれば先手もやれそうだが、取れてしまうこと、77の銀が手損で68に引くか66に出て相変わらず角道を塞いでいる状態にするしかないことを考えると、本譜のように後手の攻めが一手だけ早い、ぎりぎりの一手勝ちとなるのではないか。

それにしても本譜の後手番広瀬プロの指し回しは見事だった。ゴキゲン党であれば是非盤に並べたい将棋ではないか。今回は惜しくも負けてしまった瀬川プロだが、久しぶりに瀬川プロの将棋を見たが、プロになるきっかけとなった銀河戦での対局の思い切りの良さ、明るく元気に攻める姿を保っているのが分かった。この調子で是非萎縮せずに伸び伸びとした将棋を順位戦でも魅せて欲しい。
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(2010/02/13)
瀬川 晶司

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これは将棋好きならば、観る指す問わず読んで欲しい名作。瀬川プロの文章が兎に角上手く、私は引き込まれて一晩で読んでしまいました。中学生名人戦あたりで子供時代からのトップアマ、現在のプロの名前が出てくるのも注目のポイント。

関連するタグ NHK杯 瀬川晶司 広瀬章人 ゴキゲン中飛車

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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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