今日の見所 2/21(水)

2月21日(水曜日)の注目対局は以下の通りです。

女流王位戦 挑決リーグ 清水市代vs藤田綾
清水市代 14勝11敗 勝率0.560。
藤田綾 6勝7敗 勝率0.4615。
挑戦リーグ連勝中の清水と1勝1敗の藤田との対戦。実績、過去の女流王位戦での成績とも清水の方が実績がある。一頃は女羽生という呼ばれ方もあったように清水の実力は健在だがどうなるか?

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Tag : 清水市代 藤田綾

第38期女流名人位戦第4局、里見香奈女流名人が3-1で防衛!

第38期女流名人位戦五番勝負第4局は後手里見香奈女流名人の四間飛車となった。

対する先手の戦型に注目したが、珍しくイビアナだった。これは面白くなった。

序盤の展開は一歩手持ちにした先手は満足だろう。銀冠に組み上げた後手の里見香奈女流名人も、後手振り飛車なのでこんなもんだろうか。

中盤、60手目の指し手は意味不明。たまに清水市代プロが見せるような、強いからこそ指せる手というところもある。

お互い、牽制しあった駆け引きが続き、後手はトーチカ風に。先手は穴熊で7筋に位が張れたので不満なし。後手は攻めてもらうしかないので、ここも先手清水市代ペースだろう。

しかし、感想をみると指しなれてないので手をどこから作るか悩んでいたという。たしかにその雰囲気を感じたのが大駒交換になった局面。

また、その後の飛車を成り帰って切る手もおかしい。一目無さそうな手で、ちょっとひねりすぎた印象がある。それだけ苦心しているということなのだろうか。このへんの手も強すぎるからこそ指せる手、ではあるものの、等価交換で行けば堅陣が生きる、という穴熊将棋らしさは少ない。

と金を作られて、それが金銀と交換になった時点ではほぼ勝負アリ。終盤はまさかの、序盤で生じた7筋の交換までもが裏目に出てしまった。

どちらも精度の高い将棋だったかどうか?はわからない。特に清水市代プロは決着のあるところで初めて穴熊を用いたという戦型選択のところがどうだったか?という気がしなくもない。(当然研究はあったと思われるが)。

里見香奈女流名人は序盤中盤のついて行く思想と、終盤の一気の加速が充実度合いを示しているように思われる。香車の二枚切りのあたりは、女羽生ならぬ女渡辺、というような鋭さだった。

ほぼ圧勝といってもよい、防衛劇で第38期女流名人位戦五番勝負は終わった。

イカガ?(´・ω・`)つ 女流棋士:観る将棋ファン向けのオススメ

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Tag : 里見香奈 清水市代 女流名人戦 四間飛車 穴熊

メカニカル 第38期女流名人位戦五番勝負第3局 ▲里見香奈-△清水市代

近年の石田流の復活は、▲7七桂跳ねを出来るだけ後回しにすること、左銀を玉側にもっていくこと等々にある。

本譜の里見香奈女流名人の指し回しは、戸辺誠のような厳格な・厳密なメカニカルなものを感じさせるものだった。

序盤に乱せるだけ後手陣を乱し、中盤に清水市代が玉から離れた金銀をまた集結させようとしたところで、ほぼ歩だけで撹乱した。後手の飛車は一度も活躍することなく、右側の金銀が6・7筋で遊び、玉の周りには兵がいない状態になっていた。

75手目の飛車周りが勝利打点の味。王様の側から騙されて誘導されて里見香奈女流名人の軍の主力である飛車で狙いを定めた場面、歩の裏に香車、というのがキツいのはよく知られるところだが、それと同じ筋が炸裂した。

あくまでも旧式の武器で戦う清水市代が新世代の振り飛車党にタイトル戦で優位に戦局を進めていくのは難しいように思うのだが…。

振り飛車党は仕上がりが早く、デビュー四戦目でタイトル挑戦を決めた長谷川さんのように、本来の実力差以上の相性を発揮されることが今後も多くなる…かもしれない。

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Tag : 石田流 清水市代 里見香奈

女流棋界にラムタラあらわる?! 第5期マイナビ女子 挑決 ▲長谷川優貴-△清水市代

棋譜はこちら。

http://mynavi-open.jp/120202/120202_shimizu-hasegawa.html

(ちなみにラムタラとは、4戦4勝で史上2頭目となる欧州三大競走完全制覇を達成した名馬のことです。その後、日本で種牡馬として供された馬でもあります。)

アマチュア時代から、その棋力には定評があった長谷川優貴が、プロ入り僅か四戦でタイトル戦挑戦を決めた。

戦型は先手中飛車に後手清水スタイル。これは相性の妙というか、そういうものがあったように思う。長谷川優貴の明らかな弱点は居飛車穴熊にある。これはもう確実な話で、問題はそれを克服しているのかどうか?だった。

しかし、清水市代は居飛車穴熊を余り用いない。そのために生じた金星だろう。また、中盤の飛車を見捨てての勝負は、男性プロであっても成否が微妙な取引だったと思う。

マイナビの覇者、上田初美は穴熊においては一日の長がある。対振り飛車には居飛車をもつことも多く、居飛車穴熊を全局投入するだろう。その中で、長谷川優貴が神の手を繰り出すことが出来るのかどうか?にタイトル奪取の如何は懸っているだろう。

Tag : 長谷川優貴 清水市代 マイナビ女子オープン

(女)羽生の逆襲? 女流名人戦第二局:清水市代vs里見香奈

女流名人戦第二局、清水市代vs里見香奈は後手の里見香奈が勝った。

ただしあの陣形の違いを思えばやや後手番の里見香奈変調?ぐらいまでありそうな、序盤・中盤だった。勝ったのは囲いの性能、序盤の駒組の作りにあったように思う。(ただしあれでこそ清水市代、という序盤だった)。

以前ツイッターにも書いたのだが、里見香奈が奨励会に入って入品した(初段になった)ということは、他の女流棋士に対して言えば、精神的優位に立てるものだが、はたして対清水市代という意味ではどうだろうか?

女流棋士という存在意義をほぼ一身に背負い、それに負けること無くむしろその責任を糧として更に一段上の高みに登ったのが清水市代という棋士だ。

女流棋士の象徴として、アマチュアトップや、男性プロを屠り続けている。

里見香奈女流名人はもしかすると、清水市代の恐ろしさを奨励会に入る前よりも入ったあとのほうが、感じているのではないか。

ここ最近の二人の対戦を見ているとそのように思えてならない。


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男性棋士の新旧トップである羽生善治渡辺明にも少し潮目が変わったような印象を受ける。


JT杯の決勝で、初めて食らった「羽生マジック」の味はどんなだったのだろう。男女新旧トップの戦いに「人間同士の戦い」「(好きな言葉ではないが)人間力の戦い」の要素がここからは好むと好まざるとにかかわらず入ってくるのではないかと見ている。

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Tag : 里見香奈 清水市代 羽生善治 渡辺明