第18期 銀河戦決勝トーナメント1回戦第2局 野月浩貴vs橋本祟載

銀河戦の棋譜鑑賞室
http://www.igoshogi.net/bangumi/ginga/sho_ginga_kifu.cfm

にて。

本戦は16名トーナメント。勝つとベスト8。その次がベスト4。当たり前だがそして決勝、勝つと優勝ということで4つ勝てば優勝となる。

攻めっ気の強い野月プロと、今期は気持ちを入れ替えたという噂の橋本プロの一戦は一手損角換わり腰掛け銀となった。

先手が▲2五歩と伸ばしているのに対し、後手は△8四の地点で保留しており、そして先手は飛車を▲4八に転回しているため、後手が38手目に先攻する形で開戦となった。

△6四角も先着出来てこのあたり、後手番としては相当満足な順だと思われる。

44手目、7七の地点に誰も居ないとはいえ、△8五歩が図々しくも堂々とした手。これで良ければこう指しておきたい。

対する先手の反撃の▲7五歩が本譜の順を誘発して危なかったように思うがどうだろうか。ノーマル角換わりにおいて三筋(七筋)の突き捨てに対し、両取りの筋があるから取らずに△4四銀と上がるべし、というのが定跡手順になっている。

本譜はその後激しくなり、57手目の局面を迎える。
100818_nozuki.jpg
ここでの形勢はどうだろうか。▲飛角△銀銀桂。玉の堅さは後手。手番も後手、ということで小駒しかないが後手の方が良さそうだ。何よりも得た手番での次の△6五桂馬のジャンプが気持ち良すぎる「ご飯三杯」の手。

そこから好調に攻めてからの72手目の△5六成桂という手が如何にも強い人の手。本譜は角を切ってくれたので攻めが切れなくなったが、91になられても平気ですよ?という手だ。私レベルだと△7六金・△8六歩という手は見えるものの、後手が良さそうだが具体的にどう寄せるのかはよく分からない。(ただし何かしら駒が入手出来るので寄るでしょう、ということかもしれない)。

最後は王手飛車取りが決まって、投了図で成桂をとると桂馬のフンドシが待っているとあっては投了もやむなし、というところか。

先日の竜王戦トーナメントで阿久津プロがノーマル角換わりにおいて▲2五歩が決まった状態で▲4八飛車として後手棒銀が炸裂していたが、桂馬を跳ねる場所のある無しで右四間の威力が如何に変わってくるか?というのを再認識した一局だった。

以下、対居飛車における右四間飛車戦法のオススメ棋書。


対居飛車 右四間飛車戦法(将棋最強ブックス)
内容紹介
対居飛車戦での右四間飛対居飛車戦での右四間飛車を詳細に解説した定跡書。 矢倉、雁木、角換わり戦において、右四間飛車の特長であるスピーディーで 明快な攻め手順は、攻めるのが好きな人にはピッタリの内容である。攻めの 基本である飛角銀桂を4筋に集めて豪快に攻めて勝つ、そんな快感を味わえる のが右四間飛車。ツボにはまったらあっという間に勝つことができる、やみつきに なること間違いなしの戦法。できる、やみつきになること間違いなしの戦法。 <目次> 第1章:対矢倉編 第2章:対矢倉編▲3八飛型 第3章:対雁木編 第4章:対角換わり編



創元社の似顔絵シリーズということで分かる人にはどのくらいのレベルの人向けか分かる一冊ですが、右四間の破壊力を知るにはぴったりの一冊です。

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス - ジャンル : ゲーム

Tag : 将棋 一手損角換わり 腰掛け銀 野月浩貴 橋本祟載