加藤棒銀健在。糸谷勝利!第72期C級1組順位戦

さて、全部じゃないですが、少しだけ。

福崎 文吾九段(1勝1敗)●-○小林 裕士七段(2勝0敗)
一番早く終わったのはここ15時台に終わりました。相矢倉で先手がちょっと無理そうな先攻を試みたものの…という感じ。


浦野 真彦八段(0勝2敗)●-○小林 健二九段(2勝0敗)
ここも早くて夕食休憩前。先手浦野さんのひねり飛車でしたが、コバケン先生の力強い金銀二枚の繰り出しで飛車角を圧迫されて終了。

土佐 浩司七段(0勝2敗)●-○日浦 市郎八段(1勝1敗)…19時9分
角換わりの力戦で先手の土佐先生が中飛車に。しかし後手にいい角がありました、9二の遠見の角の典型。これで一発で決まった感じです。日浦先生の将棋も私は好きです。


大平 武洋五段(0勝2敗)●-○加藤 一二三九段(1勝1敗)…20時30分
大平さんがたまに使う、谷間のローテーション、四間飛車。しかし相手はあの加藤一二三九段。これは楽しめるな…と思ったら、炸裂しました加藤棒銀。いやーすごかったですね。

大平さんが悪いと言うよりも、加藤さんの構想が素晴らしかった。角頭が寂しいな?という先手陣に対する完璧な序盤の指し回しで優位を築きました。数々の名人や天才を粉砕してきた加藤棒銀。またその破壊力がみれてよかったです。



阪口 悟五段(0勝2敗)●-○菅井 竜也五段(2勝0敗)…21時32分☆
ここはあまり見ていないのですが、序盤は先手の阪口さんもやれるようにみていたのですが。。あとで追記するかも。

以下、コメント少なめで。。

(斎藤 慎太郎五段-船江 恒平五段…21時40分千日手成立)
中村 太地六段(2勝0敗)○-●高野 秀行六段(1勝1敗)…22時40分
田中 寅彦九段(2勝0敗)○-●桐山 清澄九段(0勝2敗)…23時2分☆
近藤 正和六段(1勝1敗)●-○高崎 一生六段(2勝0敗)…23時6分

真田 圭一七段(1勝1敗)○-●宮田 敦史六段(0勝2敗)…23時52分
宮田さんは連敗ですか。ここは序盤中盤で後手の宮田さんがちょっと陣形が歪んでいるなと思っていました。


金井 恒太五段(1勝1敗)○-●平藤 眞吾七段(0勝2敗)…23時55分☆
富岡 英作八段(2勝0敗)○-●長沼 洋七段(0勝2敗)…23時59分
脇 謙二八段(0勝2敗)●-○佐藤 秀司七段(1勝1敗)…0時7分☆

船江 恒平五段(2勝0敗)○-●斎藤 慎太郎五段(1勝1敗)…0時14分☆
千日手挿し直しの末に、船江勝利。ツツカナ効果ですかね。粘り強さが更にましたフナエモン将棋に今期も期待です。


北島 忠雄六段(1勝1敗)●-○千葉 幸生六段(2勝0敗)…0時30分
阿部 健治郎五段(1勝1敗)○-●神谷 広志七段(0勝2敗)…0時33分
塚田 泰明九段(0勝2敗)●-○佐々木 慎六段(2勝0敗)…0時36分

片上 大輔六段(1勝1敗)●-○糸谷 哲郎六段(2勝0敗)…0時43分☆
最後まで掛かったのが、森門下の兄弟対決。どちらも応援したいところでしたが、やはり私は今回は糸谷さんを応援していました。序盤はダニーらしい展開で後手番としては文句のない形。

これはなんというか糸谷ワールドな将棋でした。飛車をとられたあたりでは後手かなり苦戦、香車成りこんでとらせて玉を固くする手順は実戦的。

終盤、糸谷勝ちになってから先手投了までの手順はよくわからずですが、片上プロにも勝ちがあってオカシクない展開でした。ただ雰囲気だけはダニーペースという将棋。

これらの結果、以下の様な順位になりました。


【2勝0敗】
千葉(3)、佐々慎(4)、糸谷(9)、中村太(10)、小林裕(12)、富岡(15)、船江(18)、田中寅(19)、高崎(20)、小林健(23*)、菅井(28)

【1勝1敗】
真田(2)、片上(6)、阿部健(7)、金井(8)、日浦(13)、高野(14)、近藤(17)、佐藤秀(21)、福崎(22*)、斎藤(30)、北島(31*)、加藤(33*)

【0勝2敗】
神谷(1)、宮田(5)、塚田(11)、平藤(16)、大平(24)、浦野(25)、長沼(26)、土佐(27*)、阪口(29)、桐山(32*)、脇(34*)

2連勝、1-1、2連敗が同じ数ぐらいづついる感じですね。まだ昇級者はわからないですが、今期も激戦、1敗でしか上がれないような気がします。

あとでまた追記するかもしれません。。

いよいよ7月25日発売!>第2回電王戦のすべて


第2回電王戦のすべて第2回電王戦のすべて
(2013/07/25)
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内容紹介
「棋士がコンピュータに負ける――。
そういう日が遠からず来ることがあるとしても、そこに自分が対局者としているなんて、一体いつから想像できただろう」(佐藤慎一)

ニコニコ生放送で累計200万人以上が視聴した、プロ棋士VSコンピュータ将棋による世紀の団体戦「第2回電王戦」。
あの戦いの真実を出場者本人が語ります。プロ棋士5人による濃密な自戦記。プログラマーによる対局分析。観戦記、コンピュータの歴史を語る座談会など。
「第2回電王戦のすべて」のタイトルにふさわしく、血の出るようなあの戦いをあらゆる角度から振り返る内容となっています。

特に、プロ棋士による書き下ろし自戦記はいずれも渾身の内容。一局一局にテーマがあり、ドラマがあり、棋士の人生があります。

第1局 やるべきことをやった 阿部光瑠
第2局 一局入魂 佐藤慎一
第3局 鏡を通して見えたもの 船江恒平
第4局 チームで勝ちたかった 塚田泰明
第5局 強敵と指せた喜び 三浦弘行

放送では観ることのできなかった舞台裏、対局者の心の揺れ動き、終わった今だから言えること・・・。あの春の決戦のすべてが、この一冊に凝縮されています。




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一手損康光流 2011年01月09日第60回NHK杯三回戦第五局 ▲羽生善治-△勝又清和

勝又清和教授が羽生善治名人に挑戦する一局。たしかこれで二戦目。一戦目も一手損か何かでかなり善戦されていたような記憶があるが、例によって私の曖昧な記憶なので保証はしません…。

2011年01月09日第60回NHK杯三回戦第五局 ▲羽生善治-△勝又清和

本局も一手損。一手損といえば、私はかなり初期の頃から、何故棒銀に見せかけて後手に1筋を受けさせてから3筋に転戦する私がいうところの「棒銀フェイクの早繰り銀」をやらないのだろう?と言い続けていたのだが、最近のプロの一手損においてはこれが主流の一つになりつつある。

この端を受けさせて3筋に転戦する指し方はアマでは比較的メジャーであり、私もよく24などで遭遇してどうしたもんかね、一手損の上に端まで受けたのに無視されて合計二手損ですか…とげんなりしていたものだった。

そこで現れたのが本譜の佐藤康光流、苺囲いである。このへんの詳しい手順は「将棋世界2011年02月号」の勝又清和教授の連載「一手損のパラレルワールド」に詳しい。(この号だけ買えば、一手損ワールドの心得が学べるという非常に素晴らしい出来栄え)。

佐藤康光流のこの先手の方針に対する対策というのは、一言でいえば二手損を苺囲いでフォローし、左右両方から攻撃する体勢を築く、ということにある。

右玉の玉頭から攻める構想を見せた佐藤康光プロならではの自由で柔軟な考え方に基づくもので、この囲い?でどうにかなるのであれば、後手は△7一、△8二という二手を省略できているので、十分戦えるといえよう。

ただし佐藤康光プロも最初に用いた将棋では相当に先手が良さそうで、最終盤での逆転だった。その他の例としてはC1の勝又清和vs村山慈明戦、同じく勝又清和vs小林裕士戦ぐらいしか知らない。多分、この三局が代表局であり、なんと驚くべきことに後手が全部勝っている。

本局はそれらを下敷きにしたような展開だった。

双方飽和状態になったのは43手目。後手が仕掛けて開戦となるわけだが、何も懸かっていない将棋を指すアマであり、対振り飛車右玉の似非使い手としては、9筋の突き捨てをどこかで入れておきたかった。

勿論指しすぎになるリスクはあるものの、何も懸かっていないので当然味付けは濃い目、である。

本譜は銀交換後の53手目、▲3一角が結構煩かった。余して勝ち、という気もしなくもないが相手が天下の羽生善治名人ということで、かなり恐ろしい。本局は僅かな駒得の後手が良かった可能性はあるが、玉形の違いが大きいので実戦的には難しいところ。

そこから徐々に羽生善治名人が形勢の差を縮め、遂に逆転したか?と思われるのは109手目付近。終盤に入り、駒の損得が関係ない状況になりつつあるように思われた。

115手目の桂打ちも素晴らしく勉強になる一手。後手が竜の効きを封じるしかないのであれば桂馬が死なずに先手の攻めとしては継続の目処が立った瞬間だ。

中盤のねじり合いはかなり後手にも分があるように思われたが、玉形の悪さ、飛車打ちに弱いという点を上手く咎められたように思う。右玉系の将棋においては、やはり飛車をもたれると辛いということだろうか。

用いる戦法的にとても勉強になった一局だった。


佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)
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自由で柔軟な康光流がふんだんに盛り込まれています。



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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

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