【一次予選の結果】第23回世界コンピュータ将棋選手権

第23回世界コンピュータ将棋選手権の一次予選が昨日5月3日に行われました。

結果は以下のとおりです。(上位8チームが一次予選通過)

【7勝0敗0分】NineDayFever
【6勝1敗0分】Apery
【5勝2敗0分】柿木将棋、N4、AWAKE
【4勝3敗0分】ひねもすのたり、無明4、ひまわり

(以上8チーム一次予選通過)

【4勝3敗0分】山田将棋、臥龍、大合神くじらちゃん、きのあ将棋
【3勝4敗0分】さわにゃん、scherzo、GA将!!!!!、Sessa、ym将棋、まったりゆうちゃん、
【2勝4敗1分】なり金将棋、HIT将棋
【2勝5敗0分】こまあそび、白砂将棋
【1勝6敗0分】メカ女子将棋部
【0勝7敗0分】芝浦将棋Jr.

「大合神くじらちゃん」と「なのは将棋」の萌え対決は見てみたかった気がしますが通過ならず…。

PappetMaster改め、NineDayFeverは前評判通りの強さでした。

【1回戦】NineDayFever - 柿木将棋
まずは初戦で古豪の柿木将棋と対戦。人間で言えば、有吉先生vs斎藤慎太郎って感じでしょうか。矢倉の定跡系から綺麗に攻めて、相手の反撃を切らしての完勝でした。

【2回戦】さわにゃん - NineDayFever
NineDayFeverの二戦目。筋違いで来た先手の「さわにゃん」に対して序盤で一発で決めていた。桂馬の単跳ねから角で一丁上がり。しかも角を出られるところを出ずに△6五歩とついて腰の入った攻め。これも圧勝。

【3回戦】NineDayFever - 山田将棋
三回戦の対山田将棋もNineDayFeverは矢倉。正統派の居飛車党ですね。しかもBonanzaベースとは思えない正調風。いわゆるボナ攻めの無いBonanza?。突き捨てからのスピード感ある角と銀と飛車での攻めで圧倒していた。

【4回戦】Apery - NineDayFever
NineDayFeverの四回戦はAperyと全勝対決。先手のAperyがやや疑問の仕掛けというか、プロならやらないであろう、というコンピュータ将棋にありがちな早急なちょっかい出し。後手のNDFは落ち着いて応じるというかこの二枚銀の使い方は本当にすごかった。

この後手の動きは専門的にどうなのかは分からないが、雰囲気としては木村一基とか行方尚史とかそういう居飛車党が指しているものと遜色ないようなカッコイイ居飛車急戦調でした。

【5回戦】NineDayFever - N4
一次予選 5回戦 NineDayFever - N4。全勝対決からのNDF勝利。後手のN4が△3三桂戦法で中盤の飛車交換で勝負あり。序盤の飛車の窮屈さというか窮屈にした先手のNDFが流石。あんまりコンピュータ将棋臭さを感じないのは機械学習の強化手法が優秀なのか?


【6回戦】 ひねもすのたり - NineDayFever
後手のNineDayFeverが△3三金型の向かい飛車で後手が良くなるのって大変な印象があるが中盤の分かれでかなり良くなっていた。

【7回戦】無明4 - NineDayFever
全勝での予選達成がかかった最終戦は後手のNineDayFeverが角道を閉じた中飛車から向かい飛車に転じる。先手の無明4は左美濃。

後手のNineDayFeverが向かい飛車から飛車先交換。先手が玉の堅さを活かして歩損の飛車交換を決行する。人間であればあまり好まない筋だが、結果的には間違っていたわけだが、コンピュータ将棋が自分で行けると考えて決行したことがすごかったように思う。先手の暴発的攻めで後手のNineDayFeverは受けてるだけであっさり勝ちとなった。

今回の第23回世界コンピュータ将棋選手権は二次予選から全チーム出場するので本日5月4日からはいきなり超ハイレベルな戦いが見れそう。その中でNineDayFeverがどのような成績を残すのか?というのは非常に興味のあるところだ。

まずはNineDayFeverの全勝を止めるのは誰か?


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基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

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