2011年度をもってフリークラスに転出&引退する棋士

引退棋士が
石田和雄 九段(フリークラス棋士引退規定により)引退日付・最終対局日 未定
櫛田陽一 六段(フリークラス棋士引退規定により)引退日付・最終対局日 未定
森安多恵子 女流四段(女流棋士総則により)3月31日付 最終対局日1月17日
この三名。

そして、2012年度からのフリークラス転出希望者は、
室岡克彦七段
のみ。

新井田基信氏の死去、櫛田陽一プロの引退。確実に一つの時代が終わった、という感慨深さがありますね。神吉宏充の引退とあわせて、アマプロの在り方の変化、みたいなものも感じます。

今後は、アマチュアからのプロ編入という意味で瀬川晶司プロ、吉田正和プロの活躍に期待したいです。


イカガ?(´・ω・`)つ 
将棋世界 2012年 05月号 [雑誌]

モヒトツ イカガ?(´・ω・`)つ 
マイナビ将棋文庫SP 将棋・ひと目の逆転

関連するタグ 瀬川晶司 吉田正和 新井田基信 櫛田陽一 神吉宏充

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス
ジャンル : ゲーム

将棋書籍の編集者/社、必読「福地誠著 麻雀テクニック」

全然将棋の話じゃなくて恐縮なのですが、将棋をやる人間が麻雀をやる率というのはそこそこ高いと思うので取り上げます。将棋の戦法本のように、一応ジャンルが確立されているのが麻雀の戦術本。どちらも昔からあり、徐々に洗練されている…という意味においては似ているのだが、「麻雀テクニック―近代麻雀オリジナル公認 今日から勝率アップ!!」を読んで、「麻雀界に福地誠というライターがいるが、将棋界においては誰だろうか?」と思った時に、名前が浮かばなかった。




麻雀テクニック―近代麻雀オリジナル公認 今日から勝率アップ!!


しいて言えば、故人にはなるが、新井田基信さんだろう。

将棋界の損失度という意味で言うと、指導者としての新井田基信氏の功績も大きいが、将棋書籍における新井田基信の損失というのも限りなく大きい。

プロ将棋とプロ麻雀ということでいうと大きく違う点もあるが、麻雀の場合は、観るだけよりも打つ麻雀ファンのほうが多いような気はする。そしてこの福地誠氏ととつげき東北氏などによる、科学的なアプローチによる麻雀の戦術本というのは、非常に新しく、21世紀的であり、そして何よりも面白い。

プロでも読むような学術本的な定跡書も良いのだが、読み物的な要素も含みつつ、戦術本としても活用できるような書籍、というのを私は求めてしまう。まんま新井田基信氏の書籍になってしまうのだが。

ただ、将棋本としてはそれほど売れてなかったのかもしれない。新井田基信氏の著作といっていいものはたくさんあるわけだが、著者名を記されなかったのはご本人の意向だったのだろうか?多分そんな気もする。しかし今となっては名を冠した著作があればよかったと思うし、電子書籍での復刊の暁には、著者名として記す、という粋な計らいがあってもよさそうな気もする。

そうだ、ここまで書いて良著を思い出した。それは最近復刊された、金子タカシさんの著作である。ただし、読み物としての面白さ、はなく、有名塾講師による東大合格のための、数式解法のヒント、というような味わいなのが残念な?ところではあるが。とはいえ、指す将棋ファンであれば、この二冊は必修科目であり、この二冊を答えを観たとしても読み通すだけで確実に香車1枚、24のレーティングでいえば100点以上の向上があることは間違いない。


イカガ?(´・ω・`)つ 寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

モヒトツ イカガ?(´・ω・`)つ 美濃崩し200 (最強将棋レクチャーブックス)

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ハッシーのニコ生を観た。コンピュータ将棋に思う、定跡との付き合い方。

今期A級に昇級したハッシーこと橋本プロのニコ生を当日拝見しました。

そこで、ハッシーがなぜ昇級が掛かった将棋、ラス前で陽動振り飛車を用いたのか・?についての説明がありました。

曰く「レパートリーが少ない」「2個しか無い」「最新流行系は追わない」など。

多少面白みのための誇張はあるでしょうけど、真実を含む所でしょう。特に最後の部分。最新流行系は確かにやらないですよね。

個人的にはあの陽動振り飛車を後手番でやって1番勝てるかどうか(勝率2割台)というのがA級の将棋のような気もしますが。

最近、定跡系の本を買わなくなりました。もっというと厳密な手順を追わなくなりました。学術的な意味合いを除くと、アマチュアにとってはそもそも何だったのか、というのはあるのですが、楽しみとしての将棋、なのでその楽しみの比重を更に高めつつある、というところでしょうか。


ガチガチの定跡派だったのが、MY定跡派になったのが一つ目の変化。そして終盤の勉強を止めて目分量になったのが2つ目。さらに今はというと、MY定跡すら固執せずに一期一会な局面を楽しむようになっています。面白いのがR点的に言うと、それほどの(大きな)変化はないのです。

もっとも一番良かった頃よりは、一段下がった印象を自身でも感じていますが、それほどの差でもない。こうやって人は老いていくんだなと朧気ながらも確信に満ちておりますw

コンピュータ将棋の登場は、なんとなくですが、序盤の厳格化をすすめていくのだろうと思っていました。しかし、将棋倶楽部24の3200点レベルにおいてでさえ、その序盤の奔放さを魅せつけるコンピュータ将棋。そして早指しで迎える終盤における人間の無力さ。

それらを眺めていると、序盤定跡とは何だったのか?と思わざるを得ない。また、終盤の圧倒的な力を見るに及んでは、詰将棋を上達のためにやろうという気持ちは失われた。(楽しみで出来る人、職業としてやるべき人、修行、は別でしょうが)。

これらの変化により、定跡はより一層人間臭くなっていくのではないか。あるいは学術的なものと両極端に走っていくのではないか、という気がする。

その時に思うのは、常に「実戦的であること」を念頭においた故新井田基信氏の著作の先見の明、だろう。私はほぼ粗方新井田基信氏の著作を網羅していると思うが、その思想における上記を踏まえた人間性に、非常に今再び、感動を覚えるのである。

イカガ?(´・ω・`)つ 定跡外伝〈2〉―将棋の裏ワザ伝授します





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対穴熊専用シフト 第51期王位戦七番勝負第2局 ▲深浦康市-△広瀬章人

初戦、タイトル戦初挑戦とは思えない落ち着いた指し回しで実力を発揮した将棋界のメッシこと広瀬章人プロ。先日の大和証券杯、後手番で兄弟子の森内プロの銀冠に敗れたばかりで迎える後手番だけに、戦型選択に注目したがやはり四間飛車穴熊だった。

第51期王位戦七番勝負第2局 ▲深浦康市-△広瀬章人

対する深浦プロの序盤の様子がおかしい。所作振る舞いが挙動不審というわけではなく、先手の手順が如何にも匂う。しかし私はどうせ銀冠でしょ、ぐらいにしか思ってなかったのだが、序盤で指された▲6六角で作戦がほぼ二つに絞られた。ミレニアムということはあるまい。となると例の、端に殺到する戦法だ。

しかし21世紀、二日制のタイトル戦でこんな戦法が見られるとは思わなかった。この戦法で私が思い出すのは最近なくなられた新井田基信氏が「小池重明の大学将棋訪問」において小池重明氏との対戦で用いた、というエピソード。

一部分だけ引用すると
「さて、将棋でございます。私が取った戦法は当時早稲田大学が各大学の穴熊男むけに開発した端棒銀戦法。66角77桂型から88の銀を85まで進出させて遮二無二94からの攻めを狙うという片道だけのガソリンを積んだ特攻攻撃でございます。これを念入りに研究いたしました」
というアレでございます。

札幌という地で、広瀬章人が指す将棋で、この戦法と来れば因果を感じるなというのは無理な話でございます。

ちなみに私もこの戦法は一頃使っていたが、反撃がキツい、という印象。ただし決まるときは面白いように決まる。まさに片道切符の行ったっきり作戦。私レベルだと8筋が素直に交換できて、角切りが良いタイミングで決まって、相手の角筋が逸れていると楽だと思う。浮き飛車にしたことはないので、良く分からないが、軽い形で悪く無さそう。(右玉を用いるようになってからは、似たような攻め筋が使えて、かつ玉が右側にあるので右玉のほうが楽だし、組みあがりまでの紛れの無さが、お互いに、ではあるが、あるので最近は殆ど指さない)。

本局は私レベルでみると居飛車が良いとまではいわないまでも、局面の主導権を握っているという意味でリードしていると思う。もっとも、相穴熊では広瀬プロを応援するが、穴熊vs薄い玉であれば断然、薄い玉側を応援したい私の贔屓目があるが。

初の封じ手をすんなり行なう広瀬プロ。秘策はあるのか?

封じ手は防戦一方となる手ではなく、技を掛けに行く手だった。飛車筋を逸らしてから角頭に歩。これには「放っておいても切りたかったんです」とばかりに角を切る先手の深浦プロ。羽生の終盤術でいうところの「当たりを打たせてから動かす」という手だが、垂れ歩が残るので後手としては反撃の足掛かりを残した意味もある。

ただし角を切ってからの先手の手順は自然だ。分かりやすい手が続く。後手は端を破られて、攻められているはずなのに歩切れ。これが対穴熊専用シフトで起こりがちな事象。争点がなく、穴熊側は食いつけない。

序盤で相手の体勢を崩してから、鈍行運転で終点まで、という将棋は深浦プロの十八番。先日の順位戦、対杉本プロの将棋もこんな具合だった。少し良さそうだが、少し間違うと混沌とするというところで着実に正解を出し続ける。

87手目、折角できた竜を殺す▲4二竜は勿体無いようだが、飛車の横利きが消え、そして香成りが先手となり攻めが続く。相手の攻め駒が8六の桂馬と飛車一枚のみ、ということで悠々攻め駒を攻める▲8七歩。

先手は地下鉄飛車になるかと思われていたが、一段目を走ったのは後手の飛車だった。乗客もなく悲しい往復運転となったが。

先手の両端の香車、右桂は攻め駒であり、それらを取ってくれる間に後手陣で攻めが続くのであれば、振り飛車的にいうところの捌けた、というもの。

相穴熊ではあれだけ鋭い攻めを決めた広瀬穴熊だが、マタギ戦法の前では序盤からあまり良いところがなく、深浦プロの完勝に終わった。

これで1?1のタイ。挑戦者の広瀬プロとしては、アウェーでの対戦が残っているのでここは勝っておきたいところだった。そして次以降の戦型についてどうするのか、その点に注目したい。一線級には四間飛車穴熊は通用しないと思っていた私だが、王位リーグでの活躍がその考えを打ち消した。

しかしこういう戦法でこういう負け方をするとなれば、広瀬プロは次に用いる戦法を悩んでいるのではないだろうか。或いは第三局も飄々と香車を持ち上げるのだろうか。

++++++++++++++++++++++++++++

昨日の森内プロや深浦プロが、偶然とはいえ、対四間飛車穴熊に対してそろって相穴熊ではなく、急戦調というか旧式の戦法を用いたのは大変興味深い。

広瀬章人プロの大活躍にも関わらず、全く流行の兆しをみせない四間飛車穴熊。たまに実力者(戸辺・丸山)が用いれば、芳しくない結果に。そして本家の広瀬プロも対穴熊専用シフトを組まれて負けてしまった。

昔の王貞治は、強烈なプルヒッターだったために王シフトという極端な守備陣を広島などに敷かれた。しかしそれに動ずることなく自分のスタイルを貫いた王貞治。しかし一度だけ誰もいない三塁方向にバントをしたところ、そのままコロコロと外野まで転がって二塁打になったことがあるという。

四間飛車穴熊を貫いて勝つもよし、或いは四間飛車穴熊と見せかけてシフトを誘い、それからバント、という方法もあるかもしれないが、本局の深浦プロが端歩をついて穴熊を確認してから▲6六角としているので無理ですかね。

とはいえ、先手番で穴熊というのはまた一味違うところもあるので、次も好勝負になるだろう。


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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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