LPSA勢初の挑戦なるか? 第4期マイナビ女子オープン本戦準決勝 ▲石橋幸緒-△斎田晴子

結果から書くと石橋幸緒プロが勝って、LPSA勢初の挑戦をかけた戦いに駒を進めた。新団体設立、実務的な工数ものしかかり大変なのだと思うが、団体の存在意義を賭ける必要はないものの、勝っては損は何一つないので頑張って欲しいところ。

以下、簡単に将棋の内容に触れる。

第4期マイナビ女子オープン本戦準決勝 ▲石橋幸緒-△斎田晴子

初手は▲6八玉。如何にも石橋幸緒プロらしい手。いい意味でのケレン味、それが私が愛する棋士たちに共通するものだ。私は実戦においても石橋幸緒プロの作戦を参考にしたものを過去幾つか用いていたものだった。

しかし斎田晴子プロはそういう挑発から最も遠いところにある存在。初手が盤上に残した違和感は手数が進むとともに文字通り消え失せ、両者粛々と手を進めていくこととなった。

と思ったところで現れた13手目の▲7七銀が面白い。こういうセンスが何度も書いて恐縮だが、私が石橋将棋を愛する点だ。

32手目の△4四歩の味が悪い。となれば、王手飛車の含みに惚れすぎず、誘いの隙を見せずに△3三角とするべきだったかもしれない。閉じた角道をすぐにあける△4五歩を指さなかったために形勢を大きく損ねたようにみえた。

そこから良い粘りをみせたし、石橋プロにも疑問手があったが序盤に離れた差が大きすぎて、逆転の雰囲気すらでない一方的な戦いだった。

是非、決勝にも勝って挑戦を決めてほしいと思う。


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石橋 幸緒

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私は、石橋先生の書と将棋のファンです。

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総裁の貫禄 第4期マイナビ女子オープン本戦T ▲斎田晴子?△里見香奈

女流新旧振り飛車党の対戦。女流棋士の場合、新旧と書くと失礼な気もするのだが、と書くほうが失礼なのでしれっと書いてしまうべきなのだが、自動書記状態でサラサラと書くことで成り立っているこのブログなのでご勘弁いただきたいところ。

斎田女流というと、対男性棋士の成績は知らないが、古くからの振り飛車党でミス四間飛車と呼ばれた時期、そこから転身を図られて力戦振り飛車を使いこなされるようになった現在、どちらにも違った魅力を感じさせる女流振り飛車党総裁の立ち位置を確固たるものとしている印象がある。

女性にかかわらず年齢を重ねていくと色々な仕事以外の大変さが出てくるわけだが、そういうものを感じさせない華やかさがある。鈴木その子・君島十和子・あともう一人忘れたが美白の社長、ああいう感じの華やかさ。色々苦難はあっても折れない芯の強さを勝手に感じている次第。

里見プロはまだ大人の悩みを抱くには若すぎ、将棋を嫌いになるには挫折を知らなすぎ、持ち前の明るさもあって40歳ぐらいまであのノリで居てもおかしくない。人生と将棋の一体感が物凄い。平野 レミか亜土ちゃん、或いは黒柳徹子的なポジションを各年代において維持できれば相当強いままのような気がしている。ヘタすると30歳ぐらいに恐ろしく強くなっている可能性もあるし、その時にn児の母、田村亮子的な状態になっていても私は驚かない。

第4期マイナビ女子オープン本戦T ▲斎田晴子?△里見香奈

戦型は相振り飛車に。

この二人の対戦成績はなんと里見プロの6連勝とのこと。斎田女流の強さを考えると驚くべきものがあるが、本譜の両者の駒組みをみて何となく納得した。斎田女流は相振り飛車で金無双に構え、里見プロはシンプルな本美濃に。対穴熊以外では金無双はあまりいけてない印象がある。本譜▲2八銀としたが、どこかで▲3九銀と戻す展開まであるような壁銀だ。

相振りを指さない居飛車党の私が良く分からないのが、この戦型における△8四歩からの銀冠構築の構想の良し悪し。あまり完成した姿を見たことが無いし、本譜では逆用されてしまったし、他の将棋でも逆用されるのを良く見かける気がする。上部に厚く構えるとか浮き飛車を苛める意味があるのであれば矢倉から金をモリモリしていくのが良さそうにも思うが、強い人たちは見えている次元が違うので何かしらあるのかもしれない。

本譜は先手が△8四歩を咎める形で進み、5筋で先手が勢力維持?後手の6筋を壁にしてからの端攻めを決行したのに対して、後手は先手の壁銀を咎める意味で金無双の最弱点である玉のコビンを狙う形で5筋から攻め立てた。

先手の攻めが5筋を抑えての端攻めがメインであるのに対して、後手は戦力が集中しているとはいえ、先手の戦力も集中している5筋への攻めがメインという違いがあった。

92手目の局面。玉形は狭いが堅そうな後手と薄いが広そうな先手。駒割りは▲桂香△金の駒は安いが二枚替えでやや先手か。手番は先手。ということで攻めが続けば先手ペース。

そして93手目の▲9六香打が勝利打点の味の香車二段ロケットだった。この端攻めに後手は受けがない。(6筋詰まってて▲8五桂があるのでもたない)。最後も見事な即詰みに討ち取って斎田女流が女流振り飛車党総裁としての面目を保った。

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本局、ツイッター上で面白かったのは二人の服装をみて「相ピンク戦法」という話があったこと。これには痺れた。確かに観戦棋譜にある写真は二人ともどピンクの服で、華やかで可愛らしい。女性は何歳になっても・何歳でも美しいものだなあと、オッサンらしく感心したのだった。

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