MY定跡を持ちたい貴方にオススメの「対矢倉 左美濃作戦」

これは良書です。

もうこれは最初から
イカガ?(´・ω・`)つ マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦
という感じですねw


マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦
(2012/01/25)
中田 宏樹

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既に残り刷数は少なそうです。amazonでは在庫あり、になっています。昔だったら絶対に二冊買ってましたねw

二冊買うの意味は、売る用というか保存用。オークション販売の含みを残す手筋です。いまだと電子書籍化があるので微妙ですが。

実は右四間と左美濃、棒銀と左美濃、というのは私の隠し玉的なレパートリーの中には入っており。相手の顔色と指し手をみて、という具合ですが。

将棋倶楽部24でも使い手が一定数いると思われます。

多分、厳密な手順でいうと難しいと思うのですが、全体的な思想を学ぶという意味においてはかなり有効な良い本です。

プロの最新定跡というと、厳密な手順の踏襲になるので難しいのですが、この手の定跡においては思想を学び、実戦で自分でアレンジしていけるので、後手番矢倉で有効な作戦がなく、気づいたら相手の定跡型にハマって負ける…とかの人には超オススメ。

難しいですが、全体的な方針を自分なりに咀嚼するのがポイントでしょうか。


イカガ?(´・ω・`)つ マイナビ将棋BOOKS 対矢倉 左美濃作戦


関連するタグ 中田宏樹 矢倉 左美濃

テーマ : オセロ&将棋&囲碁&チェス
ジャンル : ゲーム

第60回NHK杯二回戦第二局 山崎隆之vs藤井猛

例によってNHK杯のページにて。

先手の山崎隆之プロの序盤手順、飛車先を決める早さがプロとしては珍しいのではないかと思うが、山崎隆之プロは大抵先手番では飛車先を決めるタイミングが早い気がする。

序盤の細かい駆け引き、端歩のやりとりや居飛穴なのか左美濃なのか?という細かい手順が面白い。山崎隆之プロらしい、いい意味でのその場の思いつき、逡巡のようなものを感じさせる。

左美濃に▲5五角という対藤井システムでは部分的によくある思想を組み合わせる工夫を山崎プロが見せるがこれがどのぐらい上手く行くのかが序盤駒組みのポイントだろうか。
48手目で大体組み上がっているが、後手のほうが飛車が相手玉に近い筋にいて飛車角の働きでは後手のほうが良さそうだ。攻めの銀も後手のほうが良いところにいる。先手の主張は四枚囲いであること、桂馬を跳ねてないので穴熊にできることぐらいで、ちょっと作戦負けの雰囲気。

小競り合いが始まったところでは後手がペースを握っているように見えるが、先手玉は穴熊。堅くはないが遠い穴熊なのでどうなるかと思っていたが、82手目で6五の桂馬に紐がついていないことを放置しての△8五歩が急所の一着。

先手の山崎プロは七筋の歩が切れてないので桂馬を放置して、▲5三歩成と軽くなり捨てて先に銀を得る。この手順には感心したが、銀冠の要の駒である8七の銀との交換は後手の藤井プロが得している。

そして96手目の△5八銀が痛打。▲8七歩と角取りに歩を打って催促するが、この角はタダでは死なない。

100手目の△7七金。があるからだ。
100822_fujii.jpg
これがガジガジ流の一着で穴熊への食いつきが成功した場面だろう。後手は握った手番で攻め倒したい。後手の飛車が一段目にあるので横利きには気をつけて、八筋に歩が利くことを上手く活かして、そして相手の受け駒から金を奪って…というのが攻めの構想の材料だろう。

114手目からの後手の数手が非常に印象に残ったが&良く分からないのだが上手いこと先手の持ち駒から金が失われたのが126手目。玉方:▲9九玉、▲9八香とあり、攻め方:△7八金。受けるスペースは8八・8九・7九・7七と少なく、金を失っているということは8八の地点に受け駒が先手で利かないことを意味する。

懸命に頑張る山崎プロだったが131手目で遂に▲8八同銀と7八にいる金に利きが当たらない状態で後手に手番が渡る。すかさず繰り出される△8六歩が勝利の一着だろう。「将棋はと金を作るゲーム」という格言?通りの展開となった。

最後は藤井プロが持ち前の終盤力を活かして見事に即詰みに討ち取った。

四間飛車戦法の棋書リスト

関連するタグ 将棋 穴熊 四間飛車 左美濃 藤井猛 山崎隆之

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ジャンル : ゲーム

スペシャリスト 第51期王位戦第3局 ▲広瀬章人-△深浦康市

1?1のタイで迎えた、若武者の真価が問われる第三局。先手番で何を指すのか?が注目された。三度穴熊を予想する声と、そろそろ居飛車ではないか?という声で二分されていたように思う。

私は少々穴熊脳になっていたようで、穴熊を予想したが、当初は「負けるまではとりあえず穴熊」というものであり、広瀬プロももしかするとそういうつもりだったのかもしれない。

第51期王位戦第3局 ▲広瀬章人-△深浦康市

戦型選択の権利は後手の深浦プロに移ったが、深浦王位はビックリの△3三角戦法を採用した。対局後の深浦プロの話では、予定だったという。

この戦型の勝率が悪いわけではなく、むしろ昨年?に後手が勝ち越した原動力になっているとのこと。ただし戦法としての広がりがあまり無いために、指しにくい…というような話を週刊将棋の年末恒例の特集記事21万手スペシャル?(名前失念)で読んだように思う。

後手はそこから向かい飛車に。先手はこの戦型になると無条件で端の位を取れる。そこから後手は穴熊に組み、先手は四枚左美濃に構えた。深浦王位は後手番ということで相手に攻めてもらって迎撃、来なきゃいくで?と焦らせての暴発を狙う構想で、後手の穴熊は端歩の圧力を減らす意味もあり、一段飛車、金銀の配置も専守防衛、迎撃スタイル。

△3三角戦法に対して先手が端の位を取ると後手は穴熊にせざるを得ないので、深浦王位が誘って広瀬プロが与えた穴熊だった。これを専門的には誘い受けというのでしょうか?どこの専門か分かりませんが・・・。

悠然と手を進める先手に対してちょっかいを出したのは後手だった。駒損上等の、二筋を破るだけの単調だが実戦的な△2五桂ポン。後手の時限爆弾はこの歩がと金に変わるときに爆発する。それまでに先手に手を作れますか?と聞いているわけだ。

ただし控え室曰くこの時限爆弾は爆発しない(時間が掛かりすぎる)ということだった。

私のつたない棋力では、よくあるのが歩切れの相手に桂馬を渡して、こっちは1歩得という、純粋な桂馬と歩の交換というのは直ぐに形勢に差がつかないことが多いように思う。桂馬という駒が活用の機会が限られており、その力を発揮するまでは死蔵されているようなイメージだ。

封じ手の局面で広瀬プロは2時間を越える長考の後に手を封じたが、ここが勝負どころ、うまくすれば駒得を具体的な良さに繋げられるだろうと考えてのことではないか。

封じ手の場面で考えられるのは飛車を逃げるか、或いは交換を催促する手で、広瀬プロは後者を選択した。

少し進んで62手目の局面。
100804_hirose.jpg
ここではどちらが指しやすいだろうか。手番は先手。駒割は桂馬と歩の交換だがと金と馬があるので判断は難しい。互角か?そして、玉の堅さは4枚囲いは先手だが後手は左右分断形だが穴熊。一段飛車も堅い。

よって形勢不明ながらも、後手の開戦が桂ポンの駒損単純攻撃だったことを思えば上出来かもしれない。

この局面で広瀬プロが才能を見せる。63手目▲2五桂がそれだ。意味は飛車にどけてください、と言っている。後手のバランス型の穴熊をコントロールしているのは実はあの2一の一段飛車であり、守りを乱して大駒の打ちどころを作ろうとしている。元々桂馬得なので利く妙手だった。

横からの攻め合いになったとき、横方向のスピードはほぼ一緒。ただし後手玉には上からの攻めも待ち受けているのでこのあたりでは桂馬のタダ捨てを機に、形勢は依然不明だが先手が少し局面をリードする事になったように思う。

しかし局面が進んでみると控室はどうやら後手持ちの雰囲気。正確なところは専門誌(紙)で確認したいと思うが、広瀬プロが相手に攻めさせて自陣の四枚の金銀を攻め駒に変えた手順が上手かった。

先手の駒台に駒が貯まると桂の上に歩、歩の上に銀という仮設建設の後手陣は心許ない。食いついていないようで食いついているという穴熊を知り尽くした広瀬の三年殺しが決まったというのが分かったのは99手目の局面。

後手は銀と金があるが酷い掘っ建て小屋で補修のしようがなく、振り飛車穴熊を知り尽くした男が、その弱点を突いて見事に勝ち切った。

先程感想戦のコメントをみてみたが、2五桂馬のタダ捨てから攻めた先手だが少し慌て気味の攻めだったようだ。対する後手も2九飛車成りでは2八飛車成りのほうが良かったという深浦王位の感想があった。

2五桂馬を境に、戦いのスピードがあがったような本譜だが、双方攻撃力が乏しかったので、どちらも決めに行かずにもう少しゆっくり行ったほうが良かったということなのかもしれない。

+++++++++++++++++++++++++++++++++

タイトル戦は挑戦者がリードする方が盛り上がるので広瀬プロにはこの調子でがんばってほしい。そういえば今週の週刊将棋をみて、新井田基信氏の最初で最後の対プロ公式戦の対戦相手が深浦康市プロだったことを知った。そして深浦康市王位の弟子には札幌出身で新井田基信氏の教えを受けたものもいるという。

特にオチのない話ではあるが書き留めておく。

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■追記
先ほど、戸辺誠プロのツイッター上での呟きが参考になったので紹介しておくと戸辺プロ曰く「王位戦。△77桂成で△52金なら後手有望と思ったけどどうなんでしょう。今日ヒロ氏に聞いてみます。終盤強いっていいですねー、笑」とのこと。

控え室で言われていた桂馬と銀を交換してから△5二銀で叱りつける、という順も相当に有力だと思う(それでも後手が良さそう)だが、交換せずに△5二金というのが如何にもプロっぽくカッコいい。

先手は桂馬から銀を逃がすと△4四角の痛打があるために銀を逃げることが出来ないのだった。

関連するタグ 将棋 穴熊 広瀬章人 深浦康市 3三桂戦法 左美濃

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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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