今日の見所 4/3(火)

4月3日(火曜日)の注目対局は以下の通りです。

王将戦 一次予選 小林裕士vs今泉健司
小林裕士 23勝12敗 勝率0.657
今泉健司 18勝13敗 勝率0.581
ここの所、連勝を重ねている両者。
先の第68回NHK杯戦 予選 決勝では破れてしまった小林だが、レーティングでは今泉より高い。ともに早指しの印象がある。今泉の中飛車系の作戦に小林の急戦を予想。

棋聖戦 決勝トーナメント 久保利明vs豊島将之
久保利明 24勝16敗 勝率0.600
豊島将之 43勝18敗 勝率0.705
王将戦で対峙し2018年に入りすでに7戦している両者。対戦成績では4勝3敗と久保が勝ち越している。ただ、レーティングでは豊島の方が高く、豊島の巻き返しなるか。相振り飛車は流石にもうないと思うがどうなるか?

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Tag : 小林裕士 今泉健司 久保利明 豊島将之

今日の見所 3/22(木)

3月22日(木曜日)の注目対局は以下の通りです。

竜王戦2組 木村一基vs小林裕士
木村一基 15勝16敗 勝率0.484
小林裕士 20勝10敗 勝率0.667
今期の勝率だけ見れば小林だが、過去の対戦は4勝2敗と木村が勝ち越している。
レーティングでも木村の方が高く、木村有利に展開すると思われる。

王座戦 二次予選 糸谷哲郎vs藤井聡太
糸谷哲郎 23勝17敗 勝率0.575
藤井聡太 60勝11敗 勝率0.845
初対戦&最近注目の両者の対決。今期の勝率で見ると藤井が断然成績がいいが、レーティングではほとんど差がない。藤井聡太の対A級、タイトルホルダー、高レーティング棋士たちとの対戦成績は通算すると五分ぐらいだがデビュー当時からの数字であり、ここ最近では既にトップクラスを凌駕している可能性すらあるように思える。

今回の糸谷戦はその見極めの意味で重要な一戦。糸谷は正統派にはケレン味でうまく外しに行く。スローカーブを引っ掛けさせて打ち取る投手のように。また先手番のときには王道の将棋できっちり勝ち切る強さもある。異形の展開に対して早見えや独特の将棋観で強みを見せるところがある。

そういう糸谷将棋に藤井聡太が翻弄されるのか、或いは具体的に無理を咎めて大差にしてしまうのか。糸谷がケレン味方面の将棋を指したとき、もしかすると後者の展開が見られるのではないか?と私は考えている。糸谷先手で角換わり、糸谷後手で糸谷の振り飛車を予想しておく。

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Tag : 木村一基 小林裕士 糸谷哲郎 藤井聡太

今日の見所 1/20(土)

1月20日(土曜日)の注目対局は以下の通りです。

叡王戦 本戦 丸山忠久vs小林裕士
丸山忠久 14勝15敗 先勝率0.529 後勝率0.417。
小林裕士 14勝9敗 先勝率0.786 後勝率0.250。
久しく対戦していない両者。レーティングでは丸山の方が高いが昨年の成績では小林の方に好調さが伺える。特にネット動画系のサイトへの解説参加前後から小林裕士のモチベーションアップが伺える。元々地力のある棋士なので、元名人でレーティングの高い丸山相手でも好勝負が期待される。角換わり系の将棋で終盤でどちらが抜け出すか?

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Tag : 丸山忠久 小林裕士

糸谷哲郎、全勝キープ!!! 第72期C級1組順位戦第八回戦

現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~

いやー良かったです。糸谷哲郎が全勝キープしました。角換わりからやや力戦調になり、夕食休憩前の馬に角をぶつけた辺りでは先手のほうがペースを握っているなあという気がしましたが、途中から怪しくなってます…。特に先手なのになぜだかいつものダニー調の玉捌きが出てきた時は、見ていて私も「お、おう…ダニーぽいな…よね?っていうか大丈夫?」という気分になりましたw

あんなにギリギリで凌ぐ展開になるはずがない将棋だったと思うのですが後手の反撃が超厳しくて流石の小林裕士プロ、ッて感じでしたね。本当に力強い。本来であれば、小林裕士は関西居飛車党代表格として、今の関西若手陣が台頭する前に東の同年代の居飛車党棋士たちを蹴散らしていてもオカシクない才能なわけですから。

取組表みたときからここは大勝負になるな…と思っていましたが、途中後手の勝ちまであったような、そんなギリギリの先手玉でした。このへんは先日の棋王戦の挑戦者決定戦における永瀬vs三浦戦と比べるとよくわかりますが、やはりダニーの玉捌きは鍛えが入ってますね。この泳いでからの生命力の強さは若手時代の丸山さん、今の渡辺明、佐藤康光、あたりとあわせて代表格ですよね。

ほかも昇級候補は勝った模様で、次の高崎一生戦がまたもや大勝負ですよね。

高崎一生といえば、小学生名人戦から覚えている天才棋士であり、振り飛車党らしい振り飛車。玉頭戦の強さに特徴があり、その長所を活かした居飛穴退治が同日あったC1対局での金井戦で見られました。

振り飛車党で対居飛穴を苦にしないというのは本当に素晴らしいことで、糸谷哲郎戦でも居飛穴対振り飛車という戦いが予想されます。

降級点争いはベテラン勢がやはり目立ちますね。加藤一二三九段は食事内容や体格、その後の痩せ方をみると血糖値方面で医者からの指導が入ったのではないかなと思いますがどうなのでしょうね。。一緒に糖質制限しましょう!><


将棋世界Special.vol4「加藤一二三」 ~ようこそ! ひふみんワールドへ~ (マイナビムック)


以下、事実情報のみ転記。

本日の結果は以下の通りです。(名前左=先手、☆=大阪)

[C級1組]
斎藤 慎太郎五段(5勝3敗)○-●阪口 悟五段(4勝4敗)…15時38分☆
片上 大輔六段(5勝3敗)○-●土佐 浩司七段(2勝6敗)…17時59分
佐々木 慎六段(7勝1敗)○-●脇 謙二八段(4勝4敗)…19時49分☆
平藤 眞吾七段(2勝6敗)○-●小林 健二九段(3勝5敗)…19時57分☆
宮田 敦史六段(4勝4敗)○-●大平 武洋五段(3勝5敗)…21時40分
富岡 英作八段(3勝5敗)●-○高野 秀行六段(4勝4敗)…21時53分
神谷 広志七段(2勝6敗)●-○桐山 清澄九段(2勝6敗)…22時15分☆
千葉 幸生六段(4勝4敗)●-○福崎 文吾九段(5勝3敗)…22時46分
真田 圭一七段(5勝3敗)○-●日浦 市郎八段(4勝4敗)…22時57分
近藤 正和六段(4勝4敗)○-●菅井 竜也五段(6勝2敗)…23時2分
塚田 泰明九段(1勝7敗)●-○長沼 洋七段(5勝3敗)…23時28分☆
糸谷 哲郎六段(8勝0敗)○-●小林 裕士七段(3勝5敗)…23時56分☆
北島 忠雄六段(5勝3敗)○-●加藤 一二三九段(1勝7敗)…0時4分
浦野 真彦八段(3勝5敗)○-●佐藤 秀司七段(3勝5敗)…0時22分
阿部 健治郎五段(3勝5敗)●-○船江 恒平五段(6勝2敗)…0時56分☆
中村 太地六段(7勝1敗)○-●田中 寅彦九段(2勝6敗)…1時1分
金井 恒太五段(4勝4敗)●-○高崎 一生六段(7勝1敗)…1時2分

[C級1組成績一覧] ( )内は順位、*は降級点

【8勝0敗】糸谷(9)
【7勝1敗】佐々慎(4)、中村太(10)、高崎(20)
【6勝2敗】船江(18)、菅井(28)
【5勝3敗】真田(2)、片上(6)、福崎(22*)、長沼(26)、斎藤(30)、北島(31*)
【4勝4敗】千葉(3)、宮田(5)、金井(8)、日浦(13)、高野(14)、近藤(17)、阪口(29)、脇(34*)
【3勝5敗】阿部健(7)、小林裕(12)、富岡(15)、佐藤秀(21)、小林健(23*)、大平(24)、浦野(25)
【2勝6敗】神谷(1)、平藤(16)、田中寅(19)、土佐(27*)、桐山(32*)
【1勝7敗】塚田(11)、加藤(33*)

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Tag : 糸谷哲郎 小林裕士

好きなら道なら楽しく歩け 第60回NHK杯一回戦第十六局 里見香奈vs小林裕士




第60回NHK杯一回戦第十六局 里見香奈vs小林裕士

先手の里見女流は言わずと知れた有名人。今期は殆どの対局が対男性棋士とあって、もはや普通の女流プロとは言いがたい。対する小林裕士プロは、早見え早指しの才気あふれる将棋。力将棋を得意としており、後手番での一手損角換わりの指し回しが絶品。

とっておきの右玉 (マイコミ将棋BOOKS)において、著者が奨励会で勝ちまくっているということで同期入会の小林裕士の名前を挙げている。

風貌は金剛力士像のような風貌で、見た感じ酒とギャンブルが好きそうな雰囲気があるが、実際のところはしらない。また、もう一絞りしたほうが良さそうな雰囲気もあるが私も人の事はいえないのでやめておく。

順位戦でもあまり時間を使わず、力将棋なのだが、そういう展開にもっていく序盤の細かさもある。私のお気に入り棋士の一人でもある。里見香奈女流も攻め将棋だが、攻め将棋同士のぶつかり合いで、どうなるか。

先手番の里見女流が石田流に構える。序盤の駒組みは両者普通だろうか。後手の小林プロが様子を見ているようでもある。慎重に、というわけではないが無理せずにひとまず囲い合いましょう、ということ。この人の将棋は大体こんな感じで、序盤からセコセコしく慌しく攻める将棋ではない。

本局の参考になるのは「第68期C1組第7回戦戸辺誠vs小林裕士」であり、出だしが一緒だ。NHK杯放映中に戸辺誠プロが「NHK杯、里見ー小林。興味津々の展開。」というのも無理はない。

通常、この形は先手が手詰まりになる可能性があり、関西では恐らく研究テーマになっている戦型。当然、里見も上記の戦いやその前の久保-阿部戦など頭に入っている。普通に3七に銀を持ってくるような指し方もあったと思うが、この持ち時間の短い将棋で研究手をぶつけてきたということだろう。

ただ一目、形としてイモ臭い。これで良いとするには、相当掘り下げていなければできない手だと思う。後手は普通に応じて△4三角の一発でしびれた。この角は角交換型の石田流では常套手段であり、「手詰まりにさせる」「飛車をいじめる」という対石田流の基本中の基本。最近のB2の順位戦でも現れているが、昔からある手だ。

いきなり悪くなった先手だが止まれば終わり、ということでこれしかないという筋で進めて交換した銀で飛車角両取りを掛けられた。▲7五歩に普通に逃げられたところではかなり辛い。▲8五銀という手も泣きたくなるような手だ。ようは角を打った時点で専門的には終わっているということなのだろう。

殆ど敗着という手は61手目の▲4六銀。△4五歩とされて戻るようでは純粋な一手パスとなって勝負は決した。悪くても▲5八歩だったろうが、それでも先手が良いわけではない。

後手が△5七飛車成と龍を作った局面。
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仮にここで▲5八歩と受けても、△5五龍ぐらいで後手の優勢は維持される。…と思ったが、そこから▲4六銀、△3五龍、▲3七歩で収まっている…ように見えて、やはり後の△4五歩とのコンビネーションがあるので先手に攻めの手番が回ってくることは無さそうだ。

先手としては▲7六銀から飛車先を通して飛車を成り込みたいのだが、間に合わない(し、そもそも左翼の金銀桂馬が辛すぎる)。

昨日の女流将棋のアマプロを見ていても思ったが、序盤戦術において折角限定しているにも関わらず、その研究範囲が狭いか行き届いていないというのは、終盤の強さがあるだけに勿体無いと思う。ただし本局は研究手をぶつけたということであれば、その穴が実戦で埋められたということで良しとするべきなのかもしれないが。


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(2010/07/21)
里見 香奈

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この本の装丁は、祖父江慎さんとのことです。明日はフリーの日なので書店でチェックしてきます。(もう発売してますよね、きっと)。

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Tag : 将棋 NHK杯 石田流 里見香奈 小林裕士