一手損相早繰り銀 第19期銀河戦 Cブロック5回戦 ▲糸谷哲郎vs△富岡英作

早指しの棋戦ではかなり走りそうな雰囲気のある糸谷哲郎プロが研究家で佐藤康光の若き日のスパーリングパートナーを務めていた富岡英作プロと対戦。

先手糸谷哲郎プロで一手損の早繰り銀の戦いになった。

後手は居玉、先手は玉が7九。この違いがどうでるか?居玉のほうが敵の攻めから遠いという意味がある…というのが後手の主張点。ただし居玉故に8筋で銀交換をするには一手損に加えて24手目の△9四歩が必要なので善悪は微妙、というか先手としては勝たなければいけない勝負のような気がする。

玉の位置に関係する部分以外は似たような手が続く。先手は銀交換を拒否して8八に引き(玉が7九にあるので)、後手は2二に引いても損なので4四の地点で交換となった。

43手目の▲6三角が良さそうな手だった。居玉で2筋からだけ攻めるよりも左右挟撃の形を作るほうが効果的。ただしどちらからの攻めもまだ実現する感じではないので、若干もたれて指しているというか、相手の攻撃を貰ってから反撃したい、という感じの手だろうか。

49手目、馬が出来たところでは瞬間的には相当先手がずうずうしい。後手としては飛車を渡してでも強く反発したいのだが、飛車を取られた手がまた6一の金に当たっているのが次の▲4一飛などがみえてなんともやる気がしない。

とはいえ、本譜の手順でも飛車交換の後の▲4一飛が詰めろで明快に1手勝っている。59手目の飛車のぶつけが勝利打点の味。

▲8八銀でしゃがんでおきながら、相手の飛車先交換のタイミングにあわせて馬を作り、見事なカウンターが決まった。

糸谷哲郎プロが一手損の真髄を知り尽くしていることを、本譜のように明快に居玉を前提とした組み立てを見て感じることができた。

相早繰り銀は居玉が活きる可能性はあるのだが、△9四歩の一手が王手飛車の防ぎ以外に殆ど活きないことを考えるとその分、勝ちにくいと思う。少なくとも私レベルのアマには使いこなせない気がする。




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