ごとげん新手の登場はあるのか?(名人戦第5局、PONANZA新手の掘り下げ)

正式名称としては、ponanza新手という名前で呼ばれることは無いでしょうが、勝手にそう呼びますね。

棋譜としては以下の棋譜が名人戦第五局の前例、新手出現としては最初になります。

開始日時:2013/05/06 23:31:44
棋戦:レーティング対局室(早指し2)
手合割:平手
先手:Lycaon pictus
後手:ponanza

名人戦速報に加入されている方は△3七銀のコメント欄を見ていただきたいのですが、そこで示されている変化、豊島将之プロが示している変化が、この上記の将棋と近いです。

また初日の名人戦のニコ生解説で、鈴木大介プロが示していた手順も、この上記のポナンザ戦に近いです。

豊島将之プロが示したのはすぐに飛車を取らせる順。成銀が3八の地点に出来るもので、ただしその後の進捗は、ポナンザ戦と同様です。このへんは変化のしようがないので、大体このように進むところ。

鈴木大介プロが言っていたのは、成銀の働きを少し弱める意味で、飛車を一旦3九に引いて、2八銀成りに同じ手順で先手攻めてどうか?という話でした。

ponanza戦81手目の局面。
ponaly.png

この3三歩の響きが弱いので、後手良し。実際に後手が勝ちきりました。詳しくは将棋倶楽部24の棋譜閲覧から見てみてください。

封じ手の局面は、森内名人の△1三桂が良い手で、呼びこむようでいてそれに乗ると先手は苦しいので封じ手の手になったが、そうなると本譜で後手が指し易かったと。すなわち、ポナンザ新手が通ったことを示した瞬間でした。


78手目の飛車先の突き捨て。常に相居飛車は飛車先の突き捨てのタイミングが反撃の狼煙。しかも本局の先手陣は、天野矢倉っぽい形で6八が金じゃなくて飛車という辛すぎる形でしびれてしまった。


以下、感想戦の様子を朝日新聞将棋取材班アカウントの呟きから入手しましたが。


山)名人戦の感想戦、いまは飛車を3九で取らせて(△3七銀に▲3九飛△2八銀成▲1五香△3九成銀▲1二歩成△同香▲1三歩△同香▲同香成)3一玉と落ちる手に▲6三銀と打つ変化。この手順、どこかで見た気が・・・。
https://twitter.com/asahi_shogi/status/340383172124635136




この手順は実は…

@asahi_shogi ▲その6三銀は、北の地での▲烏-△銀杏戦で出現したような気が(笑)

https://twitter.com/gotogen/status/340474313104838656



ごとげんさんの呟きで判明しましたが、どうやら烏(後藤元気)さんと銀杏(君島俊介)さんがタイトル戦帯同時に指されていたということなんでしょうね。

この▲6三銀というのは
ponaly2.png
この局面で指されたということですがどうなんでしょうか。

ちょっと考えてみましたが、△3七角成、▲7四銀成。ここまでは普通ですね。次に後手は2筋のお掃除をするか、飛車のコビンをケアするか。名人戦第五局のように角交換をする手順は、左右挟撃を強めるので後手としては指しにくいと思います。

んー・・・7四に成銀作られた局面って案外後手難しいですね。なんというか、香車と歩の手持ちがものすごく大きい局面です。飛車を虐める▲8四香や、後手の馬の利きを止めながらと金を作る▲6四歩とかがあります。

馬で二筋をお掃除しても、玉が3一に落ちていて入玉の望みはありません。

この局面は先手がいいような気がします。ということで、やはり名人戦第五局の手順ではなく、飛車を逃げていては先手に勝ち目は無かったと。

将棋倶楽部24のポナンザ戦のように、飛車を一つ引いて、成銀は3九の地点で作らせつつ、玉が3一に落ちた時点で▲6三銀と打つ、ごとげん新手が有力と私は見ましたw

このあたりは感想戦で調べられているようなので、専門誌での解説を待ちたいところですが、素人目には左右挟撃になっていて先手が指せるように思います。後手の3九の成銀が相当ひどいのと、馬の働きが見当違いなところにある印象が相当ありますね。。

さて、ごとげん新手がプロ棋戦に現れる日は・・・相当近いと思いますw


【追記】
▲6三銀の局面考えてて、ふと思ったので追記。

△3一玉と落ちた手に対して、▲6三銀、△6四飛、▲7四銀成、△同飛、▲7五香、△同飛、▲同歩。で後手に手番があって、駒割りは後手の銀得だけど、得した銀は3九で無力。先手の攻め駒は捌けてて玉は堅い。△6九銀とか引っ掛ける手があるので何となーく後手が良さそうにも見える。

どうなんでしょうか?

名人戦の展開がダメで、先手が飛車を取らせる順で行くしか無いのだとしたら、▲6三銀の局面は相当ありそうに見えます。でも△6四飛という手がある。木村一基先生とか指しそうな手じゃないですか?w

…と思ったら、今ごとげんさんからお返事があり、「周りのプロからは一目疑問と一蹴された」らしいですw

ただ、感想戦で一瞬でもその一蹴された手順が出たということでその将棋の供養にはなりましたかねw




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基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

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