コンピューター将棋と一勝一敗! アドバンスド将棋は最強コンピュータ将棋に勝てるか?

アドバンスド将棋は最強コンピュータ将棋に勝てるか?というイベントが昨日ありました。


日程:2013年3月18日(月)13:00開始予定
場所:電気通信大学 西9号館 3階AVホール
スケジュール:
 13:00-13:10
   開会(対局者紹介、プログラム紹介)
 13:10-15:10
   第1局:「篠田 正人 氏 with Bonanza5.1」 vs. GPS将棋
      解説:古作 登 氏 
 15:40-17:40
   第2局: 「古作 登 氏 with 激指12」 vs. GPS将棋
      解説:篠田 正人 氏 



個人的には、ターミネーター対車やら銃を使っている人間、あるいは旧型ターミネーターと戦う人間、ということでそれほど変わらないのではないか?とおもっていましたが、なんと一勝したようです。


棋譜はこちらでみれます→http://524.teacup.com/yss/bbs/2100


トップアマがソフトを参考にしつつ指す、というイベントが18日に開催されました。
対戦相手はGPSの13台構成のクラスタ版で
1局目は篠田さんがBonanzaを参考にGPSに勝ち、
2局目は古作さんが激指を参考にしてGPSに敗れています。

ソフトの明らかな弱点(序盤、入玉戦)などが修正されるので、
ソフトのレーティング+200点か300点ぐらい強くなってるのではないか、と思います。



とのこと。確かに、遠山雄亮プロの最近のブログ記事にもあるとおり、コンピューター将棋の序盤はおかしなことが多いです。最近、floodgateというコンピューター将棋同士の対戦の場で棋譜をチェックしているのですが、その歪みは特にコンピューター将棋同士の時に増幅されるような気がします。

毎年世界コンピューター将棋選手権を観るたびに、この序盤だったら流石にプロは勝つだろう…と思っていたのですが、ただ対人にはめっぽう強い。このギャップがなんなのかという。

人間と指す場合は人間が序盤のバランスを取りに行くために、それに対話する形でコンピューター将棋がずれにくいのに対して、将棋という言語を母国語としないコンピューター将棋同士の対話の場合は、どんどん独自の異質な表現の世界に踏み込んでいくような印象を受けます。

ちょうど、シングイッシュとかピジンイングリッシュと呼ばれる英語を私は思い出しました。東南アジアの中国系の人たちが話す英語というのはイントネーションがまさに中国語っぽいもので、中国人で洗練された英語教育を受けた人のほうがむしろ綺麗な英語を話す気がします。

ただ、それが英語ではないか?といえば英語であり、能力の高さ、考えの深さ、アイディアの鋭さはそれによって駄目になることはありません。

ちょうどコンピューター将棋についてもそのような印象を持っています。序盤の大崩れがあるとプロであれば徐々に差を広げて勝てると思います。或いは結論が出ている形が出現すれば。それらの序盤の出現頻度がわからないので、その展開からのプロの勝ち数はわかりませんが、アマが勝てたら100万円企画で負けたような序盤であれば基本的にはかつと思います。(ただ香得ぐらいの場合は人間がミスをすると負ける可能性もあるかもですが)。

逆にコンピューター将棋が序盤を上手く乗り切った場合は、人間が喩えぷろであっても苦労する展開になるでしょう…って先日と同じ事書いてますね。このへんで止めておきます。。

アドバンスド将棋の内容としては、初戦の篠田さんは後手番で△3二飛戦法に。角交換からすぐに後手が馬を作る展開で、同型の銀冠となり、馬があるほうが明らかに良さそうな序盤でした。これがまさにプロが勝てる展開でしょう。プロならばこの馬得の有利を勝勢に拡大する技術があります。将棋は終盤戦の入り口から明らかな一手違いで進んで行きました。

二局目の古作さんは相矢倉の先手。かなり期待されましたが後手の雀刺しが炸裂しました。この将棋もプロの高段が専門的にみれば序盤の先手の構想に疑問がありそうです。後手が先攻したあたりではかなり微妙で、駒組みにおいて作戦負けに陥っていた可能性があります。

中盤玉が泳ぐ展開となり、こうなるとコンピューター将棋を羅針盤として使う信頼性がかなり落ちてしまいます。私は将棋ウォーズで棋神降臨の機会があれば積極的に使うようにしています。そうすると八段・七段相手でも勝負形になることが多いからです。中盤の難所での10手(五手・五手)というのは相当に大きいです。ただ使いドコロを誤ると、この将棋のような展開になります。コンピューター将棋の計算能力の高さが生きにくい。

そういう意味では、我々は既に将棋ウォーズにおいてアドバンスド将棋を経験する環境を得ているのです。本当に10年以上ぶりに将棋を楽しく指しています。将棋ウォーズに感謝したいと思います。(オチだけちょっと話がそれてしまいましたが、以上です。。)

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(2013/03/27)
中川 大輔

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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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