屋敷さん敗れる。第三回電王戦最終局。

いやーまけましたね…。しかし、かなりチャンスのある戦いだったのも間違いないことです。

対局後のインタビューで、前局の森下さん同様に明るかったのが、救いでしょうか。

とはいえ負けたという事実は消えません。こういう結果になると、コンピュータ将棋ソフトの実力がプロトップレベルにあることは間違いないと思います。

来期の電王戦を開催するのか、するとしたらさらに強い棋士を、タイトルホルダーなども登場するのか?などが気になるところですね…。。


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不思議なコンセンサス(第三回電王戦最終局)

いやー不可解ですね。

この局面みて先手がすごく悪いようにはみえないのが人情というか人間ごころ。寧ろ、実戦的には引っ張りだした玉のほうが詰ましやすいとか、人間が考えそうなところです。

今、屋敷伸之プロの玉が94で叩かれて96に後退したところです。双方の玉が引っ張りだされていて、人間としては混沌としている感じがするのですが、コンピュータ将棋ソフトはまだソフト側が良いと思っているようです。

ただ、今深浦康市プロと佐藤康光プロの検討をみていると、先手玉が危ういのは間違いないようです。

人間の感覚としてはかなりかけ離れている寄せ方ですがこれが最善なのであれば、人間には伸びる余地がまだあるということでもありますかね・・・まずは見守りましょう。


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互角の戦い@42手目(第三回電王戦最終局)

今42手目の局面ですが、控室の検討だと結構先手がやれそうな変化があるみたいですね。たしかに並べてもらった感じだと先手の屋敷伸之プロが良さそうな展開でした。

7筋の玉と、9筋の歩の関係に危険を感じるかどうか?とか人間とコンピュータ将棋らしい戦いになってますね。

GPS将棋の数値もほぼ互角まで戻っています。

9筋に飛車を打つ展開や、先手の角が55に出てくる展開はかなり人間勝てそうな見込み高いですね。



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順位戦A級、一番長い日が終わる。

4月26日発売。これは面白そうですね。将棋指し57人の日常

さて。

A級順位戦ですが、ついに一番長い日が終わって、そして本当に長い日になったようですね。

私は翌日の野暮用などで行けなかったのですが、盛り上がってたので来年以降はなるべく調整したいと思います。

まずは結果から。

羽生善治挑戦、降級は谷川浩司、そして屋敷伸之。屋敷さんは3-6での降級なので深浦さんの4-5での不運というものとは少し違いますね。電王戦の準備等もあり、本人も言い訳にはしないでしょうが、全く関係無かったというわけではないと思います。

私はコンピュータとの対戦はしないのですが、理由としてはやはり感覚が破壊される…ではないですが、微妙な違和感を覚えずにはいられないからです。指し手の呼吸というかそういうものからして異質ですし。とはいえ、研究で使うプロも多いでしょうし、勿論コンピュータとの対戦を経て更に活躍している棋士もいるので難しいところですが。。

以下、ひとまず事実情報から。その後少しだけ感想を続けます。

[A級]
行方 尚史八段(6勝3敗)○-●屋敷 伸之九段(3勝6敗)…20時59分
郷田 真隆九段(3勝6敗)●-○羽生 善治三冠(8勝1敗)…23時18分
深浦 康市九段(5勝4敗)●-○谷川 浩司九段(2勝7敗)…23時36分
佐藤 康光九段(5勝4敗)○-●渡辺 明二冠(5勝4敗)…23時38分
三浦 弘行九段(4勝5敗)○-●久保 利明九段(4勝5敗)…2時0分


[A級成績一覧] ( )内は順位

【8勝1敗】羽生(1)
【6勝3敗】行方(9)
【5勝4敗】渡辺(4)、佐藤康(6)、深浦(7)
【4勝5敗】三浦(2)、久保(10)
【3勝6敗】郷田(3)、屋敷(5)
【2勝7敗】谷川(8)

そういえばこの日は対局を少し早めに開始したようですね。屋敷さんの敗戦を先ほど並べましたが、ちょっと不出来というか将棋の作り的に接戦になりにくいものだったような気はします。

行方尚史はなんというか、こういう全くプレッシャーのかからない展開では伸び伸びとその実力を発揮する印象があります。この実力をちゃんとプレッシャーのかかるところでも出せるかどうか?が団塊ジュニア世代の典型的な課題だと私は考えているのですが。そういう意味では三浦弘行と対極に位置する存在であり、それぞれが団塊ジュニア世代の代表として特徴的なタイプではないでしょうか。(世代論は…というのはありつつも)。

この順位二位を来期活かせるかどうか?ですね。

渡辺明二冠は例によってボールカウントの良い所で、消化試合ではないものの、影響の少ないところでトライアルとしての角交換振り飛車を投入してきました。このルーキーは来期活躍できるのでしょうか。それにしてもいい意味でA級とは思えない将棋になったのは、佐藤康光先生の人徳?ですねw

正直言って、振り飛車がうまくないとは言いませんが、いわゆる居飛車党の振り飛車だなあというのが個人的な感想です。居飛車党でたまに後手番でこういうことを演る人には分かってもらえると思いますが。なんというかやっぱりぎこちないですよね。

羽生さんは郷田さんに後手番の角換わり腰掛け銀を受けて立って余裕で勝ってましたね…なんなんでしょうかね、本当に。実力を最も発揮できる持ち時間の将棋でしっかりと勝ちきられると、長い間戦い続ける相手としては苦手意識をもたないほうが難しいというか。

しかも盤外じゃないだけに余計にたちが悪い気がしますw

人間的にも尊敬できるのに完膚なきまでに叩きのめされる。盤外戦術を全く使わないことがこういうことになっていくんだなという。

勿論、色々難しいところはあっての後手勝ちなんでしょうが、ぱっと並べただけだと後手つええ!ってかんじですよね。桂馬ではなく金でとるところとか、馬引きつけてからの指し回し・間合いは流石の一言でした。

深浦谷川戦はひとまずおいておきますか…少しだけ触れると深浦さんの負け将棋らしいな、という感じでしょうか。変なところに固執する空回り感のある将棋のような気がしました。

で、ですね。三浦弘行と久保利明の長時間に渡る戦い。これはなんというか、久保利明プロの良い所が発揮されまくってますね。降級とか残留とか、そういうのを超越した将棋でした。

なんというか、何度も羽生さんや羽生世代に折られて、それでものし上がってきた文字通りの鍛えや凄みを感じる将棋。

渡辺明プロの振り飛車と比較するとわかりますが、なんでしょうかこのネットリ感はw

ねちっこいんじゃないんですよね、ねっとりしてるんです。びびって控えるのではなく、次の覚悟が決まってるからこその備えという、振り飛車の本質が、真髄が随所にありますね。

やはり居飛車とは間合いの取り方が違うんだなあと、感覚的にはぁ~と唸らされる、驚かされる手が延々と続く感じ。ここ、壊してからまた修復するの?だったらなんで壊すの?みたいな。

行方尚史よりもロックですね。サーチアンドデストロイならぬ破壊と創造というか、杉本プロや窪田義行プロも特徴的な将棋ですが、久保さんのはもっとベーシックな感じではあるものの、そして超一流どころに互角以上に戦えるのに、やっぱりこういう居飛車からみて異質というか、簡単には負けないつくりなんですよねえ。

この日の将棋をみていて思ったのは、来期以降、居飛車党は本当に後手番の作戦が辛くなるだろうなということと、振り飛車の再度の流行の兆し、でしょうか。

たぶん、来期は振り飛車が来ますね。色々な意味で。そして昔のように力戦調の将棋が増えて、細かいアドリブを混ぜ込んだ、少しだけ悪いはずだけど、それでも力でそれを乗り越えていけるタイプの棋士が活躍するような気がします、はい糸谷哲郎ですねw

いやーいいもんみせてもらいました。応援掲示板(http://member.meijinsen.jp/pay/bbs/meijinsen/2014/03/07/1.html)の最後の方にのっている三浦弘行の言動がぐっとくるので、是非みてみてください。これみるだけでも、今期一年間順位戦に金払ってきて良かったなと思いました。やっぱり一年通してみるからこそ来るものだと思うんですよね、この感慨は。

三浦弘行の横顔が表紙ですね、そういえば。将棋世界 2014年 04月号 [雑誌]

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行方四勝目。第72回順位戦A級7回戦

最後の握手 昭和を創った15人のプロ棋士

いや~凄い将棋だったと言ってもいいんでしょうか。

正直あの行方さんのやっぱり受けに回るんだなぁ…という所が、羽生さんに勝ちきれなかったことを思い出させるというか。

行方さんは勿論これでA級で勝ち越し状態になって残留もほぼ決めたわけですし、あの受けの手はプロらしいとも言える訳ですが、もたついてるとも言えるわけで。

投了図に至るこの勝着、王手飛車になる手というのも素晴らしい手というよりは佐藤さんのうっかりに近いような気もします。

序盤は佐藤さんらしい意欲的な作戦でしたが良い作戦には思えなかったです。金銀を寄せ集めても、投了図のように二三筋の金銀が全く役に立っていないという…。

一方の先手の方が居玉で、そっちの方が堅かったという。あいがかりというか、浮き飛車での殴り合いらしい大味さがあったように思います。

これでほぼ谷川会長の降級が決まりましたか…。


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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

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