今日の見所 4/9(月)

4月9日(月曜日)の注目対局は以下の通りです。

竜王戦1組 出決 渡辺明vs久保利明
昨年の成績は以下の通り。
渡辺明 21勝27敗 勝率0.438
久保利明 24勝16敗 勝率0.600
ほぼ互角の戦いをしている両者。タイトルホルダー同士の一局。レーティングでは久保の方が高い。最近は久保が勝っているような印象がある。久保の中飛車に渡辺がどういう作戦をとるか?穴熊ではない最新型の作戦を用いると予想。

竜王戦5組 石田直裕vs青嶋未来
昨年の成績は以下の通り。
石田直裕 19勝18敗 勝率0.514
青嶋未来 20勝17敗 勝率0.541
過去の対戦では2戦して青嶋が2勝している。2017年の成績ではさほど差がないものの、レーティングでは青嶋の方が高い。ただ昨年は青嶋が少し伸び悩んだ感のある1年だった。居飛車党同士の対戦ということで角換わり系の将棋を予想するが青嶋が後手番で右玉もみられるかもしれない。

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今日の見所 4/3(火)

4月3日(火曜日)の注目対局は以下の通りです。

王将戦 一次予選 小林裕士vs今泉健司
小林裕士 23勝12敗 勝率0.657
今泉健司 18勝13敗 勝率0.581
ここの所、連勝を重ねている両者。
先の第68回NHK杯戦 予選 決勝では破れてしまった小林だが、レーティングでは今泉より高い。ともに早指しの印象がある。今泉の中飛車系の作戦に小林の急戦を予想。

棋聖戦 決勝トーナメント 久保利明vs豊島将之
久保利明 24勝16敗 勝率0.600
豊島将之 43勝18敗 勝率0.705
王将戦で対峙し2018年に入りすでに7戦している両者。対戦成績では4勝3敗と久保が勝ち越している。ただ、レーティングでは豊島の方が高く、豊島の巻き返しなるか。相振り飛車は流石にもうないと思うがどうなるか?

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今日の見所 3/23(金)

3月23日(金曜日)の注目対局は以下の通りです。

竜王戦1組 久保利明vs広瀬章人
久保利明 24勝15敗 勝率0.615
広瀬章人 22勝16敗 勝率0.579
さほどレーティングが変わらない両者。
過去の対戦では7勝3敗と久保が勝ち越しているが、ここ数戦では交互に勝ち負けを繰り返している。
その順番では今回は久保の勝利だが、その通りにいくのか。

竜王戦2組 深浦康市vs飯島栄治
深浦康市 20勝16敗 勝率0.556
飯島栄治 12勝14敗 勝率0.462
現在4連勝中の深浦。過去の対戦も4勝無敗と相性がいい。
今回も深浦で固い気がする。

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今日の見所 3/6(火)

3月6日(火曜日)の注目対局は以下の通りです。

王将戦 第5局 久保利明vs豊島将之

久保利明 37 戦 23 勝 14 敗 (0.622)
豊島将之 55 戦 39 勝 16 敗 (0.709)

注目の王将戦7番勝負の第5局。
これまでは3勝1敗で久保がリードしている。しかも現在3連勝。この勢いで久保が4勝し王将防衛となるのか、それとも先日のプレーオフでの勝利をキッカケに豊島が持ち直すのか?今日は封じ手まで決着は明日となるが戦型は対抗形を予想。

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藤井聡太時代の幕開け

既報の通り、藤井聡太五段が羽生善治竜王、広瀬章人八段を破って朝日杯で優勝した。

本戦出場を決める予選で屋敷伸之九段を破り、本戦で佐藤天彦名人、羽生善治竜王、広瀬章人八段を破っての優勝。A級とA級兼タイトルホルダーを四人破っての優勝なので文句のない、フロックではない優勝といえる。決勝の広瀬章人八段もタイトルホルダー三人撃破したうえでの決勝だったことを考えるとその価値はさらに高まる。

レーティングでは既にベスト10以上のハイスコアとなり、名実ともにトップ棋士の仲間入りを果たしたと言って良いのではないか。

五段昇段後11連勝で朝日杯優勝により六段となったわけだが、明らかに29連勝していた頃の藤井聡太よりも強くなっている。年末に深浦に負け年始に大橋に負けたあたりではわからなかったが、2月以降の将棋におけるその悪手率の低さ、優勢になってからの指し回しは恐ろしいものがある。まさにバレンタインデー効果と言えよう(言えません。

17日の将棋で恐ろしいなと思ったのはいくつもあるが、まずは羽生戦における▲8八同金。藤井聡太さんは77に歩を埋める手とともに、同金か同玉の選択肢で同金と壁になる取り方を比較的選択することが多いようにおもう。これがソフト感覚なのかわからないが旧世代では大体人間の感性的に同玉を本線に読むことが多い。壁金に対する嫌悪感というか忌避感のようなものがあるというか。

あとは▲43歩。端歩の突き捨てのタイミングに代表される、藤井聡太さんらしい絶妙な打診だった。どう取っても後手は味が悪い。(ツイートでちらっと見かけたのがソフトの推奨手で51玉。これは流石に…と思うがどうなのだろうか?)。

こうなったのも角換わり模様で後手がそれを拒否して雁木に組んだ作戦に対する藤井聡太さんの準備が素晴らしかったということで、特に勉強になったのは44の地点が雁木の最大の弱点でありそこをしつこく狙って後手の左の桂馬が33に跳ねていることのデメリットを具体的な手順で顕在化させたところ。普通の、最新型の角換わりっぽい局面に進んでみると後手陣が弱かった。


最終盤の111手目、プロの解説でもそうだったし私も一目は銀を左側のどこかに打って縛る展開かな?と思っていた所で、じっと▲74歩。歩で足りてる、間に合うという読みの深さ。
藤井聡太さんの将棋をみていると他の棋士よりも歩・香・桂の価値がやや高く、しっかりと使えてる印象を受ける。恐ろしくレベルの高いプロ将棋の中ですら突出した上手さを感じる。


決勝戦の相手は広瀬章人八段だった。結果論になるがもしかすると久保利明王将が相手であればもっと苦戦した可能性もある。振り飛車の大御所との対戦も公式戦で早く見てみたい。菅井竜也王位と以前対戦した時にはチカラの差があったように思うが、そこからどこまで成長しているのかを公式戦で見てみたい。

広瀬章人八段はそこまで序盤巧者の印象がない。卓越した終盤力と、以前は確かプロ入り後の勝率で後手番のほうが良かった時期があったことを記憶している(最近はどうなのだろうか?)。作戦的には振り飛車穴熊もあるのかな?と思っていたが普通に角換わり腰掛け銀に進んだ。

普通に、というのがミソでほぼ後手番としては特にこれと言った工夫のない駒組みで、角換わりの先手番の展開を深く研究しているであろう藤井聡太さん的には精神的な負担が少ない序盤だったように思う。

駒組みが飽和して39手目、比較的短い考慮時間で藤井聡太さんが開戦。これに対して広瀬章人八段は△52玉。これは普通に考えて良い手ではないとおもう。ソフトの解析をかければこの1手の価値としては50~100点ぐらいのマイナス手なのではないか?駒落ち将棋将棋の上手のような味わいのある手で後手番らしい待機策かもしれないが問題は最も得意な戦型の藤井聡太さんを相手にしてどうなのか?という気がした。

ここから先は先手の攻めが確かに細く少しでも間違うと切れてしまう…という展開が続くのですが、これが全然切れない。つながり続ける。先手玉が全く危うくないので2-3手セットで手順を組み立てることが出来たのが大きいというか、着実に延々と攻めが続きます。これ、藤井聡太さん相手に絶対選んじゃ駄目な展開だ…と思いました。




朝日杯の本戦でA級以上の棋士たちとの対戦した将棋の棋譜を並べると恐ろしくミスが少なく、そして圧勝であることに驚きます。これはもう藤井聡太さんが完全に覚醒したと考えて良いでしょう。ここから五年は今の実力を維持し更に高めていく期間であることは間違いなく、下手すると今年中、遅くとも来年中にはタイトルを奪取しているのではないでしょうか。

1年にレーティングが50点上昇するとして5年で250点上がるのでやはりトッププロ相手に7割以上勝つ世界が待っているはず。名人獲得が最後のタイトルとなる形で八冠を制覇していても全く不思議ではないように思います。現時点の実力であっても番勝負でこの人に勝てる人はもはやほぼ居ない可能性が高いのではないでしょうか。

気になるのは今の若手プロたちです。特に十代の修行中の人たち。或いは既にプロになっている二十代。この辺の目の色が変わって三段時代のような修行を再開して(特に連携するわけではないものの結果として)藤井聡太包囲網のようにこの恐るべき新人を苦しめることが出来るかどうか。ただそのような切磋琢磨がより藤井聡太さんの将来の棋力を更に高めていくことになるわけですが…。

来期で最短での挑戦可能性でいうと、棋聖戦はこの前大橋さんに二次予選決勝で負けてしまったので秋のタイトル戦、王座戦ですね。まだ先は長いですが本戦まで勝ち上がれば…。

最後に谷川先生の煽りを真似したネタで〆たいと思います。

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