負けてなお強し 第61期王座戦第5局羽生善治vs中村太地

最終局での振り駒で、先手を獲得する率が現役で一番高いのは羽生善治ではないか。

どなたかタイトル戦の最終局の振り駒率を棋士別に出してもらえないだろうか…。

結果はもう有名?だろうから、先に書いてしまうと、羽生善治王座の防衛となった。それも圧勝だった。もちろん、中村太地が採った戦い方の性質上、負けるときはこういう負け方になるのは仕方のないところだ。

そして、その引っ張り込むような震えない指し方は、多くの人に感銘を与えたと思う。少なくとも私は対羽生の、タイトル最終戦でのこの指し方をみて、驚いたし頼もしく思った。

ただ、結果的にはちょっと気合が乗りすぎていたのかもしれない。感想戦で示された手順、△6五歩ではなく△5四歩というところが、一つの分岐点だった。

△6五歩からの手順は、先手玉が安泰なのに対して後手玉だけが攻められている展開。△8二角の受けは一目苦しそうに見える。ということは▲9五角があっては本譜の△6五歩からの手順はやりすぎだったのだろう。

この端角の筋、玉と飛車の位置をみると、対振り飛車右玉っぽい後手の構えであり、この端角が利く展開で私はあまり勝ったことがないので少し苦しいな、と観戦時につぶやいた。

後手は左翼に投資した手数に対して、活用できてないのが辛いところで、手をかけてない右翼で自玉だけが裸になったというのが、先手が良さそうという理由だ。

こういう将棋はたとえ後手が棋理として良いとしても、一つミスるだけ負けてしまうので、後手が糸谷哲郎だったら、後手持ちともつぶやいたわけだが。。


私は、▲7三銀成らずという強烈な手のあたりでちょっと忙しかったこともあり離脱したのだが、そのまま羽生王座が順当に押し切った。プロレベルでは後手が粘れる手順が既に存在しなかった。

恐らくトップアマでなくても、先手が勝ちやすい局面を作ったのがこの銀捨てだった。この銀捨てのための味付けが流石の羽生善治、というものでほんの数手で後手陣を崩壊させる構想のすごさに、やはりまだ第一人者は羽生善治なのだな、と世間にしらしめるような将棋だったと思う。

羽生さんの戦型選択は、定跡形での若手の最新研究一発での負けを避ける意味があったと考えているが、そうだとしたらその思惑は十分な成果を得ることとなった。

中村太地プロとしては、前局の終盤が惜しまれるところで、もし私だったらこのまま三日三晩は飲み続けて項垂れそうなところだが、中村太地流石だな、と思ったのは、終局後すぐに、Twitterで自らの最終局における不甲斐なさ(と彼が思っていること)を謝罪するようなことをつぶやいたのだった。


最終局、負けてしまいました。結果はもちろんですが、今日は急所で間違えてしまい熱戦にすることが出来ず残念です。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからも頑張りますので今後ともよろしくお願い致します。

https://twitter.com/banibanilla/status/392275407862374401




これだけでももちろん凄い。普通だったら項垂れて、自室で泣いててもおかしくないところなのだから。

その後、Twitter上では、このツイートに対する返信が続々と寄せられる。RTとお気に入りの数も数百に至る。


そして中村太地はその一つ一つに延々と返信していくのだ。

(私は中村の出身校でもある)早実の先輩、王貞治が現役時代にファンレターや年賀状に対して延々と返信し続けた、というエピソードを思い出した。

タイトル戦での奪取成らず、で何ら変わること無く、棋界のこと、ファンのことを考えて或いは、意識せずにこういう行動ができる人間こそが強いのだと思う。

タイトル奪取には至らなかったが、前局はある意味、ホームランキャッチ、みたいなものだと思う。羽生善治という名手だからこそ取られてしまったわけだが、あの局は確かにホームランだったのだ。

最終局は残念なことになったが、投了図の美しさが終局後にTwitter上で話題になっていたようだ。これもリアルタイムでは観てなかったのだが、何を持って美しいとするか、ということが指す将棋高段者とそうではない人たちの間でやりとりがあった。

私にとっての美しい投了図というのは、侘び寂びの世界というか、余韻を感じさせる瞬間。髪の毛一本のバランスの差異で全てが崩壊する瞬間の均衡、そういうものだ。

映画の最後のシーンでカタストロフィーが起こるその瞬間、映画が終わるという作品が幾つかあると思うが、そういう印象を感じさせる投了図というのが、将棋にもやはり存在する。


映画でも、そういうエンディングをみて、いやあ良かったねえ…としみじみと痺れる人もいれば、「え?何々?あれって結局どういう意味?」となる人もいる。

ここを説明するのは映画監督なり、映画解説者の役割なのだろうか?というと、それは違うと私は思う。敷居を下げるべき所と下げられない(下げると味消しになる)ところがあるのではないかなと。

美しい投了図というのは説明して伝えるものではなく、伝わる人だけが感じられるものであり、美しいと感じない人はそこで無理に感動しようとしなくとも、中村太地プロが見せたようなこの王座戦での立ち居振る舞い、それだけでも十分感動できたのではないか。

そういう意味でも、中村太地プロの最後のTwitterでのやりとりは、とても素晴らしかったと思う。

私の夏は行方尚史の負けで終わった、と思っていたが、王座戦というもう一つ夏の印象を持つ棋戦をこの秋の最中まで楽しませてくれた中村太地挑戦者には本当に感謝したい。そしてもう一度、大舞台に戻ってくることを祈るとともに、彼が戻ってくるであろうことを確信している。


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亀山工場 第61期王座戦第4局指し直し局 中村太地vs羽生善治 その2


将棋世界 2013年 11月号 [雑誌]

昨日の午後に書いたものの続き。

振り飛車か?と思ったら、後手は一手損の居飛車でした。もしかすると、ニコ生の解説通り、先手の玉の動きに反応しての丸山流かもしれません。

私も最近の後手番はこの丸山流や糸谷早繰り銀をアレンジして使っていますが、先手が居飛車党だと誘導しやすい、自分のやりたい形に持ち込みやすい、というメリットがあります。

また、飛車先が全く突いてないので、であれば一手損してもいいかな、という。

対する先手は、スピード感で勝とうということで、早繰り銀で銀交換実現させれば後手の飛車先は突かれてないので攻めがないので、という展開が多い気がします。

渡辺丸山の竜王戦が有名でしょうか。

しかし、太地くんの作戦は違いました。王座戦のPVにあった、米長さんの「お前の将棋はまだ平社員の将棋だ、上を目指すなら社長の将棋をさしなさい」という言葉がありましたが、まさにあれです。

目先の実利を得て、それを拡大させていくのが前述の早繰り銀だとすると、今回のこの先手の作戦はかなり堂々としてます。お互いにじっくりいくと、手損のハンデが相対的に薄まり、あわせて飛車先をついていないことが高まる可能性が高いです。

しかし、それにふるえずにしっかりした構想力で組み上げてたたけば、大局観としてその一手損が必ず先手の利益につながる、作戦勝ちにつながる、という信念の手順です。

まさにこれからの液晶テレビ戦争に勝ち抜かんとする、某社の亀山工場みたいな手です。

タイトル奪取が懸かっていることの震えをみじんも感じさせないという意味では、前局における大長考にも通じるものがありますね。

ただし、ちょっと気になるのは先手が早くに1筋の端歩をついて、それに後手がおつきあいせずにシンプルに右四間に構えたところ。

ぱっと見の雰囲気では、後手のほうが先攻しそうな感じがします。勿論、一気に攻め切れる将棋ではないですが、8四に角が配置できることなども含めて、後手のほうが先に攻勢をとりやすい将棋だと思います。

アマチュアだとその主導権=勝ちやすさという構図がある程度のレベルまではあるわけですが、プロだとさすがに。なのでどちらがやりやすいのかは不明ですが、アマとしての、一手損愛好家としての私は後手を持ちたい気分です。

今ちょうど26手目、飛車を後手が右四間に構えたところです。

形勢の云々は未だ。そしてどちらを持ちたいか?は趣味、という感じでしょうか。

一触即発、と思いきや玉を囲いあう両者。玉を22・88に入場するのか、せずに戦いを開始するのか。とはいえ、そろそろ駒組みの飽和は近い。

後手は角を8四に打つ筋はなくなったが、4四の地点は空いている。桂馬が四筋にはねられる先手だが、それがはたしてどのぐらい効いているか。

あとは、端歩が通常のプロの腰掛銀と比べると不思議な感じでここもいかにも一手損の世界、という気がする。

すでに生じてる損得のアンバランスを、どこで帳尻合わせるか?を考える後手と、どこで拡大するか?を考える先手、ということで、容易に安易に突き合うという展開にはなりにくい。

個人的には一手損の世界では端歩はなるべく後回しにするか、突きこしてもらえるならば、突きこしてもらいたい、という気がする。

35手目、そういう風に書いていたら先手の中村太地プロが突きこした。▲1五歩。これは本当に社長の手、王道の手です。

得した手を端歩という将来のために投資する。遠く広く局面をみた手です。攻め合いになれば必ずいつか効いてくる時が来る。そういう手。

後手はこの得た瞬間をもって、先攻したいと思うのが私レベルの感想ですがどうなるか。。

先手は、端歩の貯金が生きるのは、攻めが通って初めて、ということですが、先手からうまく先攻できるかどうか。まずは後手から攻めがないのであれ9筋も突きあっておいて、それから先攻としたいが、先手からの目分量でぼちぼちせめてどうにかなるのかどうかは全くわからないですけど・・・。


しばしの考慮の後、九筋の交換打診はリスクであり、玉の位置関係からメリットなしとみて、敢然と仕掛けた。しかも突きこした1筋の顔を立てようとする構想。タイトル奪取で震えている男の手ではない。

将棋の結果としてはどうなるかわからないけど、自分にまけることだけはしない、という覚悟を感じさせる指しまわしだ。

今、ニコ生で次の一手のコーナー?が行われたが、1三のたれ歩をとらない、という手順も検討されている。

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ここまではリアルタイムでつぶやきを重ねたものになります。自分の勉強のために、という感じですね。

この将棋、終盤がすごかったですね。長くて、すごかった。

ただ結果論ですが、1筋からの攻めが手数掛けた分のリターンがなかったようなそういう将棋だった気もします。

そうなった原因はやはり先手がやってこいと指した▲5六歩にあったような気がします。あれで攻守逆転して、後手の方針のほうがわかりやすくなりました。

そこからギリギリに先手の中村太地プロが追い込むわけですが、打ち歩詰めの順があり、それを回避しつつと金を外す手順でも双玉詰将棋のような、玉を攻撃の礎とするような詰み筋があったために、先手に勝ち筋はなかった、というのが私の理解です。

因みに、まだ感想戦コメントを読んでないので、大いに間違っている可能性もあります。ただ今回は感想戦コメントを読みたくない理由としては、昨晩久しぶりに禁酒日だったのでシラフで最後まで、リアルタイムでニコ生を見ていたんですよね。

そこで、飯島引き角栄治先生や、Twitter上で謎の?トップクラスいつもんさんや、プロ棋士の皆さんがわからないという言葉ではなく、ご自身のその時点の考えを明らかにされていて、しかもそれがそれぞれに異なっていることがとても良かったからです。

大抵プロはプライドが高いですし、間違えた時の信用問題とかで、言いよどむケースが多くてそれがむしろ将棋の熱戦具合を伝わりにくくしてることがあります。いやーこれは熱戦です。しか言わないとか、分からない。難しいとかね。

でも、どっちでもいいので、その局面での勝ち負け、有利不利を断言してくれるほうが圧倒的に面白いと思います。昨日は飯島ジェットコースターに同乗してる気分で頭がクラクラするぐらいに、形勢の振り子のユレを楽しむことが出来ました。

私も将棋は指しますし、将棋ウォーズの大会で良さげなアバターと沢山の棋神を貰える程度の棋力ではありますが、それでもプロ棋士をしてここまで形勢判断が揺れる勝負なんだ!という意味で感動しました。

大盤解説会場の阿久津主税プロもそんな感じだったようです。前髪のように不安定な形勢のユレ具合、みたいなつぶやきがあって噴きましたがw

ということで棋士の皆さん、是非今後も揺れる乙女心を存分に示していただき、観る将棋ファンの心をより揺さぶってください。

++++++++++++++++++++++++++++

昨晩の対局はリアルタイムで観ることができて本当に良かったなと思います。なんというか、中村太地くんの苦悩する表情・動きを観ることができただけでも良かった。観る将棋ファンの気持ちがよく分かる場面が沢山ありました。

終盤の追い詰めていくところの表情、投げるまでの表情、頭をかきむしる姿、羽生さんが離席しているときに思わず漏れるため息、それとともに出る言葉。

どれもが生の真剣勝負の臨場感たっぷりの、アレでした。

亀山工場という失礼な?タイトルをこの記事にはつけましたが大事なのは細かい損得ではなく、人生における大局観として、どういう将棋をどういう姿勢で指していくか?ということでしょう。

そして勝負は死ぬまで続きます。それを身をもって示した米長前会長の示した在り方を、継承していくものとして、中村太地ほどふさわしいものはいない、というのはこの将棋が教えてくれたような気がします。

最終局はここまでにもまして、激戦になることは間違いないと思います。しかしその勝負の末にあるのは、中村太地プロの奪取であることを私は期待せずにはいられないのです。


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若武者太地、先勝!第61期王座戦第1局 ▲中村太地vs△羽生善治

いやー太地くん勝ちましたね。

この一勝は羽生善治からの初勝利、という意味でも、タイトル戦の初戦という意味でも大きいです。

それにしても羽生さんはまさかの一手損、飛車先を一つ進めた形での一手損。

この前の王将戦、行方さんがやったのと似たような序盤でしたね。誘いの隙か?と見せてからの中盤の分かれは、普通に反撃した先手のほうが良さそう、ということでした。

少し話はそれますが、野球でも一流の投手は全ての打者に全力で投げるわけではありません。強敵や、ピンチを迎えてから更に力を出すのが名投手。そういう意味では、後手番の初戦でまずは相手の力を測る…という意図があったとは思いませんが、最終局では指さない、フルカウントでは投げない、そういうような戦型選択だと思いました。

逆に言うと、この珠を打てないと、王将戦のときの行方さんの初戦のようなことになると、ちょっとこの後の展開としては辛くなる。そういう勝負に微差で良い形勢を得て、そのまま勝ち切ったのは本当に良かったと思います。

とかくとすんなり勝利したように思われそうですが、全然違います。相当な勝負が、ねじり合いが、続きました。

63手目の局面で、羽生王座は「苦しいですね」という感想コメントを残している。残しているが、その苦しいはずの将棋が終わったのは141手目だったのだった。それだけ決め手を与えない執念の指し回しを後手が見せた。

中村太地挑戦者としては、羽生王座に勝つ大変さを思い知ったことだろうが、この経験が恐怖に変わる場合と克服しうる試練と感じるかで今後が大きく変わってくる。そして中村太地は確実に後者のタイプだろう。

タイトルを取るもの、というのはタイトルを背負う覚悟をもったものである。そういう意味では中村太地は十分にその資格をもった若武者だと思う。

このタイトル戦は中村太地応援目線で見て行きたいと思う。

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ものすごく雑感(王座戦の森内中村太戦、竜王戦の井上行方戦等)

いつもが落書きだとすると、今回は落書きですらないぐらいのものになります。

昨日は携帯中継が四局ありました。女流プロのは正直まだ全然みてないです。今から見ます。中井先生の将棋は割りと居飛車党で切れ味鋭く、そして粘りも単なるクソ粘りじゃないので好きです。

今見たんですが、後手の香川さんが後手での石田流なんですね。これ、私がクソ戦法と呼んでるものなんですが…なんというか、将棋ウォーズで結構みませんか?3二飛戦法を封じたと思ったらこれですか…という。

私の対策との違いを見る意味では非常に勉強になりました。後手は無理筋なんだけど経験値の差で戦おうというもので、三分切れ負けということを考えると実践的ではあるのですが、なんというか志の低い作戦ではあります。まあもっと志の低いのが私の作戦なんですが。

たいてい相手が志の低い、といったらそれはやられるとちょっと嫌、ということの裏返しでもあるので、どんどんやりましょうw

本譜の展開をみると、かなり後手としては成功している。あとは自力で中井さんが勝つんでしょうけど、この馬作られた局面から居飛車が勝ち切るのは相当な自力が居飛車側にないと無理な気がします。ということで、また後手の無理やり石田流が継続的に流行るんでしょうな…。

本譜は中盤のちからのこもった応酬で先手がよくなりギリギリの局面で端一発、の勝利。


森内俊之名人と中村太地の対戦は相振り飛車に。序盤の駒組み、先手の陣形がかなり手厚くみえて私好みでしたが、後手の攻撃陣の配置が絶妙でそれを上回りました。先手の歩越し銀の守備陣が逆に悪形で途端に自信なくなりました。

それにしても中村太地の将棋は攻め将棋ですねえ。ほれぼれするほどの攻め将棋。鋭さというよりは勢いを感じる攻めで、無理攻めではないけれども、とにかく激しく攻め立てる。剣道の上段の構えからのメンメンメーン、ボクシングの猛ラッシュというような感じ。

例によって飛車の使い方がらしい感じでした。森内俊之名人といえば屈強な受けですが、その受けを突き破る激しい攻めでしたね。

正直太地くんってここまでトーナメントの上位に毎回来るんですね・・・と意外な気もするんですが、本譜を見る限りだと納得しました。

この攻め将棋を思うと居飛車党に転換して正解だったなーと。


さて、竜王戦の井上慶太vs行方尚史。今の完全に才能開花させて心技体が極まりまくっている行方尚史に最も得意と言ってもいい後手番矢倉、しかも矢倉得意の井上慶太先生、ということで注目してみました。

鑑賞点はなんといっても、行方尚史の受けの技術。まさにそれを堪能できる一局でした。今期の順位戦、行方尚史は相当走りそうな感じで、その理由の総てがここにあります。やはり今後手番で、奇をてらうことなく、普通に矢倉を指して普通に凌ぎきる、そしてそこから華麗に反撃できるプロというのは行方尚史がその代表だと思います。

ツイッターで、ここでは後手受けきりかな?と書いたところでは井上慶太先生もこれは投了か?ぐらいに思っていたようです。そこからも細く攻めますが、と金は作ったものの、そこからの反撃が厳しく、ほどなく後手の行方尚史プロが勝利。

冗談で嫁の勝利、行方は羽生に勝ってからいい女を抱くんじゃなくて順序が逆だったんや・・・とか、色々みんな(私を含めて)書いてますが、勿論その通り・・・かもしれませんが、シンプルに生活が整って精神が安定して、日々の勉強・努力があって元々あった実力が普通にコンスタントに発揮されるようになった、ということですね。

ま、シンプルには嫁のおかげ、でいいかと思いますw

今期はやはり復活した三浦弘行と、今時点では棋界最強だと思ってるなめちゃんを応援していきたいと思います。頑張れ、団塊ジュニア世代!





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米長邦雄氏 追悼特別番組 あ​りがとう米長会長 (会長編)

谷川浩司:棋士編入試験、瀬川晶司。批判もあったが結果的に良かった。羽生善治米長邦雄の戦いの記録係が瀬川晶司だったのも運命を感じる。

田中寅彦:ニコニコ動画と将棋の親和性を見切ったり、その先見の明はすごかった。二手三手先を読むのでついていくのが大変。一緒にいた七年間?で凄く色々変わった、これを受け継いでいくのがプレッシャーである。

北島忠雄:新聞社は紙面のためなので、ネット中継のご理解を頂くのに時間がかかったが根気強く理解を求めた。インターネット中継で真ん中の層のファンがふえて厚みができた。最初は無茶なことをおっしゃるなと思っていたが、やって本当に良かった。

田中寅彦:ファンの言葉、本当にありがたいことで、携帯でもニコナマでもなんでもいいので触れていただいて、将棋の機関紙や新聞を楽しんでもらう。野球をテレビでやると来なくなるんじゃないか、という不安があったというが、楽しみ方を深めることとなった。次の世代に如何に将棋を普及するか。学校に将棋を、というのを何度も言っていた。少子化と言われているが、相当増えてきたのではないか。先日の大会もギネス申請できるぐらいの人数が集まった。


(ニコニコ動画だからだと思うが、あの電王戦がきっかけだった、というファンの書き込みが多かった)。


米長邦雄のインタビューが一〇分程度流れたが、お姿はあの通り、頭は抗癌剤のためか頭髪がない状態、身体もやせ衰えた状態で、呼吸音も入る形で大変辛そうに見える。しかし、声だけはあのままだった。米長邦雄のハリのある声のままだった。

プロが自分というものを殺し、コンピュータの長所も弱点も知り尽くした上で指せるかどうか。カッコイイ姿を見せようとするとそれは棋士の負けるときだ。

練習で指してみて、コンピュータがあまりにも強すぎるということが分かったでしょう。コンピュータの恐ろしさと意外な弱点。それをプロが的確につけるかどうか。それと勝ちになったと思ってからが問題で、コンピュータは意外な手をやる。そこのところのギアの切り替えが非常に難しい。

プロの3勝2敗ではないかと思っている。その後、どういう風になっていくかというと、コンピュータがどんどん強くなっていくのではなく、人間側がコンピュータに慣れて人間側がおいついてくるのではないか。

ここまで来ると四段だろうが羽生とか渡辺だろうが、引退棋士だろうが、コンピュータをどこまで研究しているかどうかにかかってくる。強い棋士だから勝てるとかそういう状況ではないと思っている。

社会的な意味としては、一番大事なことは共存共栄。コンピュータ将棋についてプロ棋士がどれだけ貢献できたか。それとプロが分からみて、コンピュータの進化に寄与するとともに、人間と全く違う、異次元の世界の将棋が出てきたということで、プロが頑張っていく。

ファンが喜ぶかどうか。それが大きいと思う。


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米長邦雄のインタビューを経ての各人の発言。

田中寅彦:400年前に完成していたゲーム。それが今でも解明されずに戦われ続けている。そしてコンピュータ将棋と人間が対戦するという局面がやってきた。それが凄いと思う。コンピュータ将棋はとてつもなく強いものという認識。特に終盤は敵わない。飛行機ととびっこして敵うわけがないと思っている。なのでそうではなくて、コンピュータ活かし方を考えたい。F1のようにマシンと生身の人間の協力というような。

谷川浩司:一年ほど前に会長宅でどれだけ相手のボンクラーズと対戦しているかというのがよく分かった。事前の準備が必要だというのは間違いない。最新型の自分の得意な形で戦うか、対コンピュータの戦い方をするかなやむところだが、コンピュータを知ったうえで決めて欲しい。

中村太地:インタビューをみてみて、師匠がなくなる最後までやりたいことを考えていたのだなと。電王戦では師匠の真剣勝負での姿を初めてみることができた。それを脳裏に焼き付けていきたい。


西村一義:7年半近くにいたが、将棋の普及が第一。そのためには社会の注目が必要。今子供への普及も米長邦雄の努力が実りつつある。将棋界の発展のために、普及、子供の普及に努力していく。それが米長邦雄へのなによりの供養になるはず。

北島忠雄:米長邦雄会長は、これからは若手の時代だから君たちが引っ張っていくんだぞと、若手棋士のみならず、連盟の若手の職員に対しても研修講師を勤めるなどしていた。まずは電王戦で米長邦雄会長に報いたい。

田中寅彦:米長邦雄会長のやられたことはあまりに多すぎて一つ一つ言ってられないが公益法人改革があった。その法人をしっかりと保って、色々行われた改革が進むように努力していきたい。

谷川浩司:会長が最後に将棋会館にいらっしゃったのが11/27。一番喜んでいたのは日本シリーズの東京大会でギネスに認定されたこと。三日後にインタビューがあった。将棋ファンのかたを大切にしておられたのだなと感じた。私達がその気持を引き継いで行かなければいけない。


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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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