甲斐智美、またもや男性棋士を撃破!

いやー甲斐智美女流プロ、強すぎですね。

女流の中では里見香奈三冠と合わせて二強としていいと思うんですが、対男性棋士ということでの勝ちっぷりを観る限りだと、里見さんよりも上だなと。これは実力的なものもありますが、経験値というか、ちゃんとここまで積み重ねてきたものがあるのだろうなという気がします。

圧倒的に正確な終盤力を軸にして、序盤中盤のペース配分がかっちりハマった時にはかなりの好勝負をみせてくれることは分かっていましたが、ここまで来ると、いままでの女流棋士が勝っていたような失礼な言い方ですが出会い頭ということではなく、実力として勝っているということなので、今後も安定的に勝つのではないでしょうか。

具体的にどのへんの男性棋士とであれば勝てるのか?ということをこれは真剣に見てみたいなと思ってしまいましたので、以下妄想です。まーなんていうかベイズ推定っていうの?あれです。(というか単なる当て推量ですw)

某所の女流棋士のレーティングで甲斐智美女流プロは1789点。男性プロ総体としては2000点ぐらい。200点以上違うと勝率としては8割強いほうが勝つと考えていいと思います。

この男性棋士を分解すると160人ぐらいの棋士がいて、その中での平均値というか三段からプロになった人の初期値が1500点。その初期値というのは順位でいうと100/160人という感じです。

この初期値のあたりとの対戦勝率としては確実に五割を下回ると思います。(この前は深浦さんに勝ちましたが、あれは序盤で深浦さんが少し無理をして、選択肢が多すぎない状態でぎりぎりの優位が続く…という甲斐さんの勝ちパターンでした。甲斐さんはご自身で自分はちょっとおっとりしたところがあって、序盤で少し形勢を損ねていることが多い…と発言されていたことがあるような気がしますが、序盤でしっかり先攻するとそのまま押し切ってしまうぐらいの末脚があるんです)。

1500点以下の60人を更に分解すると、130番ぐらいのところに総体としてのアマチュアというのが存在します。ちょうど1400点ぐらい。なのでここをしきい値として、30人と30人に分けることができると思います。

100-130位ぐらいのところとは大体勝率四割以上はあるのではないでしょうか。そして、130-160位のところに対しては、おそらく五割以上あると思います。

ちなみに先日勝った相手、上村四段は100-130位のところに位置していて、上野プロは130-160位の中に含まれています。もちろん、この数字がその棋士の総てを示しているわけではありませんが、一つの考察として有効な部分もあると思います。

白黒はっきり結果が出てしまう残酷な世界ですし、負けた男性棋士の方々の気持ちを思うと書かないほうがいいようなネタだなという気もするのですが、好奇心がそれらにまさってしまったので、書いてみました。

ただ、実力としては紙一重の積み重ねとしてのレーティングだとも思うので、数字が見せるほどの差はなく、甲斐さんが今後対戦する際にも圧倒的に五割を上回る期待勝率があるというわけではないと思います。

次に甲斐さんが対戦する男性棋士は金沢孝史プロ。レーティングがちょうど1400を割るか割らないかぐらいですので、甲斐さんの期待勝率としては五割とみていいかなと。ちなみに金沢さんの今年の成績は1-6。唯一の勝ち星は上野プロから上げたものです。

甲斐さんの場合は、持ち時間が長くなればなるほど実力を発揮するタイプですし、反対に金沢プロは早指しのほうが実力を発揮するタイプなので、棋戦相性というか距離適性としても、甲斐さんの勝利可能性はかなり高いと見ています。あとは戦型と先後でしょうね。


将棋の天才たち



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「上野裕和五段が語る、最強の現代将棋観戦ガイド」を観た。

ニコ生の「上野裕和五段が語る、最強の現代将棋観戦ガイド」を観た。

最近、ようやくプレミアム会員になった意味があるなあという位に頻繁に将棋系の番組があります。まだ会員になってないかたは是非、なってみてください。500円でこれだけ見れれば大満足、という位に番組が増えてますよ。

昨晩は二本も面白い番組がありました。その1つがこちら。私は翌日タイムシフトで視聴しました。

マイナビさんは今回三回めの放送とあって、かなり手順が洗練されてきた感じですね。

この「将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)」は矢倉、角換わり、一手損角換わり、相掛かり、横歩取りについて初心者向けに説明・解説した本になります。

観る将棋ファンであれば棋力を問わず、指す将棋ファンでも10級メインとしていますが、五段までいかなければ全般的に楽しめるはずです。

質問コーナーでは。

Q.ちゅうたのニックネームはいつから?
A.高校生の同級生から。見た目からそのように呼ばれています。(書き込みで将棋界のミッキーマウスというコメントがあり、上野さんがウケてましたw)

Q.引越しの話が書籍に書いてありますが、海外に住むとしたら何処がいいですか?
A.カナダとかドイツとか田園風景があるところがいいかなと。或いは花粉症で苦しんでいるので花粉がないところ。

Q.初心者ですが攻めるのが好きなのですがどういう作戦がいいですか?
A.これはもう棒銀です。(と解説が始まる)。

私も棒銀好きです。部分的な手筋というか展開としてはどのような将棋でも居飛車系だと棒銀が含みになるというか。将棋ウォーズの四段五段クラスでも3分だと手順を少し組み替えただけの原始棒銀にハマることもあります。日浦市郎プロが原始棒銀を一時期カスタムして用いていましたが、手順が確立するまではA級でも指されていたぐらいです。(谷川浩司九段が指していた!)

Q.気になる戦法は?(質問忘れました・・)
A.ダイレクト向かい飛車です。従来は角交換後の歩の両取りと打った角の成りが受からないので4筋に飛車を途中下車していたのに、その途中下車を省略した佐藤康光プロの構想。最初からリスクを負うんですが、ちょっとの損を許したくないという思想。

Q.流行する戦法とそうではない戦法の違いは?
A.流行するということはその時点で優秀だと思われているからです。例えばゴキゲン中飛車の対策としての超速。優秀っぽいけど何となくみんなやらないという作戦もある。佐藤康光プロが色々たくさんの発想を出しているが全てを真似られるわけではない。超速は本筋であるとプロが納得しているところがあるように思う。超速の場合は先攻体勢をきずくことで、後手の形をみて囲いを決めることが出来る、とか。佐藤康光先生のは本筋ではない、ということではなく、安易に真似をするとやけどするかな…怖いな…という感じ。

Q.居飛車と振り飛車、将棋の必勝法があるとしたらどっちですか?
A.振り飛車党の先輩に怒られそうですが、居飛車だと思います。振り飛車というのは一手飛車を振るわけでその一手を費やしているのでその分損をしているはず、と藤井猛プロが10年ぐらい前に言っていた。突き詰めていけば居飛車のほうが手損していないし良いはず。

Q.穴熊が流行っていてそれを防ぐために角交換する作戦が流行している。この穴熊をめぐる今後の展開としてはどのようなものが考えられるか?
A.穴熊対策をメインに話が進んでいくのはYESです。矢倉戦においては矢倉穴熊という手法が基本になってきている。最近ではそれにとどまらず、角換わり、一手損角換わり、相掛かりまですきあらば穴熊に組み替える、というアプローチが非常に多いです。将棋ってどうすれば勝ちか?といえば王様を捕まえるのが勝ちなので、攻めゴマから一番遠いところに玉を配置したほうがいいに決まっている。

穴熊に対するアレルギーが有る人もいると思いますが、穴熊戦はとてもおもしろい。崩す方法がいっぱいあるので、穴熊の将棋を見るときはどうやってこの堅い穴熊が崩されていくんだろうという観点でみるのが良いと思う。

穴熊に対する対策の決定版はでないが、弱点はあるので臨機応変にそこをついていくことになる。穴熊にまさる囲いというのは、無いわけではないが、穴熊に似た囲いになると思います。最近みた将棋で穴熊の桂馬を跳ねて桂馬の地点に金を寄せるというような将棋を観たことがある。

面白いことをいう棋士もいて、穴熊の香車は9八じゃなくて9七のほうがいいという人もいた。9八のところに駒を後々埋められるから。

Q.プロの人は将棋を何局ぐらい覚えてるものですか?
A.将棋による。印象にのこった局面があるという将棋から初手から覚えてるものもあるが数千局ぐらいか。感想戦で一局全て並べ直して感想戦ができるようになるのは大体初段ぐらいから、と言われている。

Q.ご結婚おめでとうございますw大変きれいな奥様ということですがどのように知り合われたのでしょうか?
A.ある将棋のイベントがあり、イベント内でペア将棋があり、四人席に三人まで座っていて、たまたまそこに入るように言われて、残りの一席に座ったんですが、その隣にいたのが現在の奥さん。奥さんも将棋を指します。

以下、書籍の説明が続きました。観る将棋ファン、特にルールは知ってるけど…ぐらいの方には是非読んでほしい一冊です!




将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/03/27)
上野 裕和

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観る将棋ファン必見の、完全ガイドブックです!初心者のための、そして初心者じゃなくても理解を深めたい人にはピッタリの本です。書店で是非現物を見てみてください。


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将棋を基礎から学びたい人にオススメの「将棋・序盤完全ガイド」に相居飛車編が登場!

久しぶりに書籍のみの紹介です。

将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)という本が以前発売されていました。個人的には初心者向けの本ということで購入していなかったんですが、やたらと評判がいいのでちょっと見てみたんですね。

著者は上野裕和プロ。私も一度だけ某将棋イベントでお目にかかる機会があり、僅か数分のやり取りではあったのですが、人柄の良さが一撃でわかりました。

指導の巧さなどもやはりそういうお人柄が根本にあるからこそなのだろうなと思っていましたが、それがこの本にも生かされている、という印象です。で、この本ですが評判の良さが半端じゃないw

以下、少し引用しますと

棋書には珍しく一気に読める分かりやすさ。
分かりやすいから、読んでいてホントに楽しい。
電車の中で読み始めたら、続きが気になって歩きながらも読んでいました。
棋書でこんなに一気に、楽しく読めたのは初めてです。




とにかく書き方がわかりやすく、各戦法がどうしてそう指すのかを説明した本で。
初級者の人にこれほど丁寧でわかりやすいのは、将棋本史上、最高であろう。
筆者が指導する5~10級の人に易しさを確認済み、とのこと。



本書は低級、中級者を対象にしたものと思われるが、
有段者でも充分楽しめる内容だと思う。
内容に関しては上記の方が書かれている通りだが
私が何よりすばらしいと感じるのは、著者の読者に対する
わかってもらおうと思う優しい気持ちが文字となり、工夫となり
本全体に現れているところだと思う。
将棋本としては近年稀に見る名著である。



とにかく丁寧に、かつ分かりやすさに重点を置かれて書かれている本だとおもいます。
指し手一つ一つを追うのではなく、どんな目的でどんな形が指されているのか、その理由と歴史を分かりやすく説明してくれています。

また、とくにすばらしいと感じたのはそれぞれの項目の説明のまえに「~という観点から説明します」「~と~という疑問に答える形で各戦形を紹介していきます」など、事前にこれから説明する概要を示した上で文書を書いてくれています。こうすることで私のような初心者は理解のための準備が整います。

ちょっとした工夫なのですが、この事前説明があるのとないのとでは読みやすさに大きな違いが生じます。
本の場合は読み返してもらうことも期待できるので、このような説明をいれない場合も多いようですが、この本ではしっかり「次は何を説明しますよ」というリードがあるのですばらしいとおもいます。口頭で説明をするような場合、たとえば予備校などで人気のある先生の講義はかならずこのような説明をいれつつ話をすすめていきます。この本はまるでそういった授業を本の形にしたような内容です。

万年初心者の私でも、一度の通読でしっかり内容が理解できました。ただあえて短所を記すとすると、説明が分かりやすいために、読者に考えたり頭を使うことを要求していません。これはこれで画期的ともいえるのですが、逆に記憶に定着しにくいという別の要素にもつながります。
上野さんの文書で、たとえば「実践編」などと称して練習問題や次の一手などでそれぞれの振り飛車の定跡を掘り下げた本がでたりしたら喜んで買ってしまいます。

もちろん同じ体裁で居飛車編があったらそれもぜひ買いたいともおもいますし。。。
続編がどうであれ、これからの執筆活動もぜひともがんばっていただきたいと思える内容の本でした。



いかがでしょうか?上記はいずれも、将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)のレビューコメントで書かれているものです。

多くの人が初心者の目線にあわせたものであることを驚きとともに評価し、そして相居飛車編を期待しているという。そしてついに、その相居飛車編が発売されることが発表されました。

それが、将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)です。

私はちょっと子供に将棋を教えるかどうか?悩んでいるところがあるのですが、もし教えるとしたらルールを覚えさせた後は、この二冊をスタート地点にしたいと考えています。

本当に上野裕和プロの人柄を思うと、まさにこの人ならではの親切な書かれ方であることが分かります。どうか特に観る将棋ファン、最近久しぶりに将棋をニコ生でみて興味が復活した方はリアル書店で手にとってみてください。一目で買いたくなるはずです。



将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
(2012/10/16)
上野 裕和

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将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
(2013/03/27)
上野 裕和

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Author:将棋観戦
「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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