及川拓馬五段と上田初美女流三段が入籍(米長邦雄の祝辞の思い出)

及川拓馬五段と上田初美女流三段が入籍

棋士の及川拓馬五段(26歳)と上田初美女流三段(24歳)が、6月17日(月)に入籍いたしました。
 尚、対局は引き続き上田初美の名前で行います。




おめでとうございます~!

上田初美さんといえば、思い出すのが女王就位式かな?の時のことです。

ちょうど夏の暑い頃だったと思いますが偶然にも私も出席させていただく機会がありました。

鰻支部の方々に上田初美さんがお礼されていたことを覚えています。

その祝辞の際に、まだ健康そうだった米長邦雄当時会長のコメントのなかで「愛の力」という言葉が繰り返されていました。

米長邦雄の人柄とその喋りの巧さを覚えてる方には分かってもらえると思うのですが、セクハラスレスレかもしれないが、とても場を和ませる、当人も当惑しつつも微笑ましく眺めるような、名調子でした。

・・・とここまで書いて、その時の相手が及川拓馬さんじゃないという可能性がないわけではないということに気づきましたが、多分その当時から愛を育まれていたのではないかな・・・と思います。

あとでツイッターでご本人に聞いてみようかな?

でも、上田初美さんといえば穴熊、ハッチを閉めるという言葉は上田さんの愛称のハッチから来ている…という嘘を流そうとしていたぐらいの振り穴党でしたが、それが一気にレパートリーを増やしてタイトル奪取したのは記憶に新しいところです。

その棋風改造に一役買っていたのが、及川拓馬プロで、二人三脚で上田初美プロ本来の力を開花させて、その本来の実力でもぎ取ったタイトルだったように思います。

先日、甲斐智美さんも奪取して復冠しましたし、ぜひ上田初美さんにもこれからも何度もタイトルの舞台に上がってもらえることを期待しています。

及川拓馬プロと言えば、このブログの熱心な読者の方は覚えてる方もいると思いますが、私が一押しのイケメンのなかの1人です。その人柄の良さは風貌にも現れていますが、それを確信したのは、れいの人狼の時でした。

人狼でナイト(騎士)役をやったんですが、これがなんというかはまり役。ミドルネーム「ナイト」の称号を得た瞬間でした。及川ナイト拓馬。今後はこのように呼んであげてください。

ナイツ及川、だと「やほーの」・・・のほうになっちゃうので、ミドルネームのほうがいいのではないでしょうか。


あとは、比較的若い人二人の結婚になりますが、大変近所のおばちゃん的なことを失礼ながらに申してしまいますが、どうせ結婚したのであれば、子供は早いほうがいいと思います。

子供については文字通り、案ずるより産むが易し、でございます。

戸辺家に追いつけ、中座家を追い越せ、を合言葉にぜひ頑張って貰いたいところです。

及川さん、上田さん、このたびは本当におめでとうございます~!



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可憐!春の舞 第6期マイナビ女子オープン第1局 ▲里見香奈vs△上田初美

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里見香奈四冠が上田初美女王に挑戦するこの五番勝負。現時点で最強の二人と言っていい。好勝負が期待できる。

里見香奈は奨励会に入って棋風が変わった。より負けにくい棋風となった。勝負が長引いても確実に仕留めるプロの殺し屋の将棋になった。その指し回し・腰の重さが終盤力をより強力なものにしている。

対する上田初美は若いころからその才能を嘱望されていたが振り飛車穴熊一辺倒でどの道場にも一人はいる熊おじさん、みたいな将棋だった。ただそこから用いる戦型の種類を増やしてから、球種を増やしてから明らかに一段レベルがあがった。そしてその穴熊感覚は女流では稀有なものであり、里見を相手にしても、ノーマル振り飛車にしてくれれば居飛穴で粉砕することが可能である。

里見が先手番では飛車先を決めることで作戦を限定させることができるが、挑戦者決定戦での本田のように相居飛車にされると後手が苦しくなる展開が多いので難しいところ。

ということで初戦は無理せずに先手里見の石田流vs後手上田の居飛車となった。後手の作戦が注目点で、無難に構えると左美濃になるが左美濃で石田流に立ち向かう…という展開は個人的にはあまり好きではないというか自信がない。

何が?といわれると困るのだが、△6三銀型、というだけであまりやる気がでない。5三の地点、7三の地点の潜在的な傷が気になるというか。

とはいえ、この展開は十分に想定されていたところだろうから、上田も何かしらの準備をしている可能性は高い。たとえば、男性棋士の最新形など。対する里見も奨励会でその対応策は知っているはずなので、経験値の違いで先手の里見に分のある勝負になるかもしれない。

このへんはお互いにまずは相手の様子をうかがう、という感じであり後手番の上田とすればそれほど気負いするところもないだろう。

世論的にはどちらが応援されているのかわからないが、どちらも自身を応援する声をうまく力に変えるタイプであり、変なプレッシャーを持つことが今回の対局についてはなさそうなので、純粋に将棋の内容として良いものが期待できるのではないか。

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局面はすらすらと進み、前回両者の対決で先手が圧勝した形に進む。双方銀冠に組み上げてから後手が先攻した。△4五歩。これは前回の対戦と同じ仕掛けである。

この局面が再度出現したということは当然、後手の上田初美女王には用意があるということだろう。

手を先に変えたのは里見四冠。▲5二歩と垂らした。プロに実践例のある手順で、その前例ではと金を作らせて勝負した後手だったが先手が勝っているらしい。

本譜は後手がややと金を見せられて焦ったというかちゃんと急かされた、という印象を受ける手順。垂らした歩を生かす前に銀を後退させられた62手目の△6三銀は辛い手だ。

63手目の▲6五歩から、先手の総攻撃が始まる。一気に行くかと思わせて指した67手目の▲4七金左、が奨励会の手だろう。如何にも強い人の手だ。

ただこれで少しだけ局面はスローダウンしているので後手の防戦も一息ついた。70手目の△7五歩はよさそうな手で、まだまだこれからと思われた71手目の▲3五歩が機敏な一着だった。

9七にいる角を玉頭方面で活用しようという盤面を広く見た手で、後手の攻めの銀が6三というもっとも中途半端な位置にいるのに対し、先手は左金も飛車もより良い位置にいるために、形勢としては先手に傾いた瞬間だった。

後手の上田初美女王も細かく応じる。元振り飛車党らしい飛車を横に使った良い手順だったが、それを上回ったのが里見香奈四冠の▲6五桂だった。振り飛車はこの桂馬がさばければよい、といわれるがまさにそれを示した一着。

後手が狙っている地点にあった桂馬を跳ねて攻めになっている。このあたりから先手の溜めた攻めが徐々に加速してくる印象を受けた。

振り飛車のように軽快に先手の攻めをけん制する上田初美女王だったが、それをさらに上回る里見香奈四冠の駒捌き。△6八歩の垂らしで同角を求めるがそれをヒラリとかわす▲9七角。まさに春らしい、女性同士らしい、桜吹雪とそれのなかを舞う蝶か鳥か、というような手順だった。

87手目の▲5三桂成りがこの華麗な応酬における決め手。振り飛車らしい軽快かつ痛烈な一撃で後手は倒れた。

この将棋だけでいえば、先手の快勝だろう。ただし、先手里見のもっとも得意とする形である。また、今回の負けをもって、後手は必ず違う作戦で修正してくるだろう。先手番で同様の展開になることは考えにくい。よって今回の投了図をもって今後のタイトルの行方を占うのは早い。

それよりも素晴らしかったこと。両者和服で、彩も鮮やかで、春を感じさせるものだった。コンピュータが強くなればなるほど、将棋における勝敗以外の部分の比重が高まっていくと私は考えている。米長さんもそういう意味でこれからは教育と言っていた部分もあるだろう。

この美しく着飾った二人の若き乙女が、その華やかさに負けない手順を盤面に描いた。まずはこの棋戦と二人、そして女流棋士の存在意義を存分に示した一局だったと思う。


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中飛車と右玉。大和証券杯▲上田初美vs△石橋幸緒

昨日はなんだか右玉めいた日だった。(そんな言葉ないけど。

ニコ生の勝ったら100万円で唯一の勝者となったのが細川大一郎さん。右玉の大家で私も彼の書いたとっておきの右玉 (マイコミ将棋BOOKS)は持っている。

終盤力だけで奨励会の級上位まで行ったことを思えばその強さがわかるというものだ。

で、笑ったのが大和証券杯の解説がニコ生に続いて大平武洋プロだったこと。まるでバイトを掛け持ちする人のような土日で、そして相変わらず途切れることのない解説で素晴らしかった。

何も考えずに頭に浮かんできた言葉を延々と話してる自動書記状態なんでしょうかね。


先手の自然な駒組みに対して後手の手順をみていて、おそらく右玉だろうな、というのが分かった。先手が三間飛車であれば、右四間だったと思う。どちらも石橋幸緒プロの得意とされている形だ。

右玉にしたのはいいのだが、上田初美プロの対策?が良く、角道を塞がない分、後手の陣形整備が立ち遅れた。

そこからの手順は一方的に振り飛車側が攻める展開となり、私もよく対振り飛車右玉を指すが、いかにも負けパターンだなと思った。

これが将棋ウォーズだと、途中の先手の攻めがやや重い感じになったところから入玉を見せて焦らせて(実際は絶対入玉できないが、手数は稼げる)、切れ勝ち、という将棋の本質がずれるような戦略をとれるのだが、流石に秒読み将棋では辛かった。

大平武洋プロによる解説で、中盤というか先攻されてからの受けの手順の示唆がとても右玉側としては参考になった。

ほぼ後手からの攻め筋がないままに一方的に先手の上田初美女王の勝ちとなった。決勝は中井さんと上田さんとなる。

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里美名人、防衛。第39期女流名人位戦五番勝負第5局 里見香奈女流名人 対 上田初美女王

第39期女流名人位戦五番勝負第5局
里見香奈女流名人 対 上田初美女王


詳しくは棋譜再生してほしいところだが、先手は里見香奈女流名人。どちらかが居飛車をとるのではないかと思っていたが、やはり先手番が居飛車をとり、後手の上田初美女王が得意の振り穴に構える。序盤はどちらかといえば、振り飛車のほう、上田初美女王のほうが良かったような気がする。

中盤のやりとりで居飛車がよくなったが、終盤では上田初美女王が力を発揮して一手負けの局面から盛り返したが、一つしか無い勝ち筋を逃して、結局は里見香奈女流名人が防衛した。という感じ。

将棋は、どのような時間の長さであっても、人間同士の戦いだと「有利な局面が長いほう」が勝ちやすい気がする。強い人はそういうワンチャンスも逃さないとはいえ、基本的にはそういうものであり、本局もそういう感じだった。

ただ、この二人が女流では抜きん出ているのは間違いないと思う。今後も二人の戦いが続いていくのだろう。


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イビアナ不得意? 第5期マイナビ女子オープン第1局 ▲上田初美 - △長谷川優貴

年度替わりの時期、将棋界の情報誌/紙はネタ不足に苦しむ。それを自ら解消するために発足されたと言っても過言ではないのが、このマイナビ女子オープンだ。

第5期マイナビ女子オープン第1局 ▲上田初美 - △長谷川優貴

私も上田初美女王の就位式には実は参加したことがあるのだが、愛の力で勝ち得たタイトルを、若さに奪われるのか?それともまた愛の力で跳ね返すのかに注目したいタイトル戦である。(愛の力云々は、就位式の米長邦雄会長のおもしろい祝いの挨拶より)。

たしか、この二人は一度この棋戦で対戦している。アマ時代の長谷川優貴が、上田初美と戦った。戦型は居飛車穴熊vs四間飛車だったように記憶している。その対戦の前の回戦で、鋭い終盤をみせた長谷川優貴に私は注目していたのだが、序盤であまりにも堂々と、言い方を変えると無策に、居飛車穴熊に組ませているのに驚いたのを覚えている。

ここから大山流の姿焼きが見れるのか?終盤力を逆方向に活用して切らしてしまうのか?と思っていたが、どうやら居飛車穴熊に弱点を持っていたのがその時点の長谷川優貴だったようだ。逆にイビアナというか穴熊を知り尽くした上田初美が順当勝ちを収めた。

そこから時間が経って、果たしてどのような成長を遂げているのか?に注目した本局だったが。決勝の、清水市代戦でも観戦記というか感想を書いたのだが、清水市代プロがイビアナを用いないがゆえの逆転だったようにも思え、居飛車穴熊を克服したのかどうか?は不明だった。

そもそも居飛車穴熊を克服することは現代定跡においては難しいということなので、克服というよりは対抗策として何を持ってきているのか?に注目していた。…のだが、結果からいうと苦手意識を持ってしまっている?かもしれないとすら思った。

その理由はまず序盤の角交換。これはあまりにも消極的すぎると思う。後手で手損してまで角交換した代償がこの作戦にはない。・・・と言いつつ私が後手でやる振り飛車がまさにこれなので、気持ちと意図はわかる。局面を限定しつつ、居飛車穴熊を牽制しているのだが、結局居飛車穴熊にされることが多いのがこの作戦だ。

この手順では一手遅い。具体的には、41手目の局面で後手の五筋の歩がひとつ交代している格好だ。42手目の飛車先伸ばしに対して、先手はじっと▲6六歩。角交換が違った形で実現していると、△6五角という手が含みとしてはあった。それが指されることはさすがに無いとは思うが、それでも本譜のタコ殴りはちょっとつらすぎた。

48手目の△4六歩も「ほっといても上がるところ」で打った歩でやりすぎというか怖がりすぎ。こういう序盤作戦を選んだからにはよくも悪くも駒が貯まっていくような展開でキャンセル待ちするしかなかったように思う。

57手目の▲5五銀は天王山に銀が進出する勝利の一着。後手は結局この銀に活躍されるきっかけを48手目で自ら与えてしまったと言える。

あとは、指しただけ、というか先手が危なげなく勝ち切った。以上、長谷川優貴視点でみた本局になるが、逆に上田初美女王視点でいうと、さすがに女王の貫禄を示したといえそうだ。

序盤作戦も完璧で、中盤の仕掛けも飽和状態とみて勇気を持って行い、終盤の手前では相手の攻めの面倒をみて、最後は▲6四歩から相手の攻めを逆用した形で相手玉に攻撃を仕掛け、終盤は相手に粘る余地を与えずに綺麗に寄せ切った。

上田初美の充実を示す素晴らしい将棋だったと思う。こういうタイトル戦においては、挑戦者が勝ったほうが盛り上がるところではあるが、さすがに地力の違いを示した。

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「将棋観戦記」というブログで、プロ棋士の将棋を観戦して思ったことを記しています。棋力はありませんが、将棋観戦の楽しさを一人でも多くの人に知ってもらい、「観る将棋ファン」を増やすために貢献できればと思います。主に順位戦速報・タイトル戦等、ネット中継されている将棋を中心に将棋観戦記を書いています。棋譜・符号はなるべく用いずに、将棋のルールが分からない人でも、将棋の勝負の面白みが伝わるように努力します。

基本的にはリアルタイムでの将棋観戦中に思ったことを書き溜めつつ、対局終了後の感想を付け加えて、将棋対局のあった翌日の朝7時頃にアップされるように将棋観戦記を予約投稿しています。「一日一観戦記」をモットーにしているので、同日にネット中継が重なった場合は、対局の重要度を個人的に評価して観戦記の投稿日を調整しています。

将棋観戦中に書き始め、対局が終了すると思われるところから観戦記を完成させていることが多いです。文章内の形勢判断は個人的主観によるもので、観戦中の控え室のプロの意見を取り入れず、将棋ソフトの解析を行なっていないため、形勢判断が正しくない可能性があります。

また、あまり推敲することなく投稿しているので、観戦記内に誤字脱字、情報の誤りがある場合があります。お気づきの場合はコメント欄にてご指摘いただけると助かります。早急に訂正させていただきます。

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