クララが立った!(アキラが振った!)第39期棋王戦第2局▲三浦弘行vs△渡辺明

アキラが……アキラが振ってる……

振ったー振った! アキラが振った! わーい!


いやーやっぱり予想通りでしたね。大体棋士は意地っ張りだから絶対ふると思ってました。佐藤康光戦での投入があり、どちらも負けましたが羽生さん相手に作戦勝ちというか模様の良さは得られて、ここでも後手番なんだしせっかくの投入機会としてはボールカウント的にも絶好。

多分、佐藤康光戦で投入する前から、この後手番が二回続くところで試す前提で、ある程度の中期の事業計画ならぬタイトル戦対戦計画にもとづいてのゴキゲン中飛車投入なのでしょう。

みうみうの対策に注目ですね!


と思ったら、狭いところを深く研究する男by行方尚史 であるところの三浦弘行はやはり超急戦!!!カッコイイ。どっちもかっこいいわ、あんたたち!(オネエ言葉


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Tag : 渡辺明 三浦弘行 ゴキゲン中飛車

クララのバカ!意気地なし!>< 的な渡辺明の振り飛車

いやー二局連続で振りましたね。渡辺先生。確かにこの4四銀対抗形ってのは居飛車党にとってもやりやすいたぐいの振り飛車ではあるんですけどね。それにしても意外でした。

こんなかんじでしょうか…

アキラ「みんなが振れ振れって言って… でももしかして捌けなかったらどうなるの? いいのよ、振れなくたっていい、一生居飛車だっていいのよ。」

タケシ「大丈夫よアキラ、振れるわ、もうすぐ振れるわよ。」

アキラ「あたしもう練習将棋なんかしない、したって仕方ないもの… みんなあたしに振れ振れって言って、振れない私が悪いみたいに… 私もう葛飾に帰るわ」

定跡伝道師 所司「もう泣くな、誰もお前を責めてはいないさ、ただみんなせっかちなんだ、タケシもナメカタも、それに奥さんも。アキラに一日も早く振ってもらいたいと思ってな」


タケシ「ごめんねアキラ、いつも竜王研の練習将棋の事しか言わなくて。」

アキラ「本当にもういいの、ありがとう所司師匠。でもいいんです、私やっぱり葛飾に帰ります。」


所司師匠「アキラ、練習将棋する前はアキラはここへ置かれた時、飛車の筋を変える事はできなかったね。しかし今はできる。それはアキラが一生懸命練習将棋したからだよ。」

アキラ「でも…」

所司師匠「でも? いくらやっても練習将棋し始めの頃のように目に見えて進歩しない、いや練習将棋すればするほど勝てないような気がしてくる、こんな事をしていて本当に振れるようになるのか…」

アキラ「所司師匠、どうしてそんな事まで?」

所司師匠「はっはっはっ、シャンチーを習ってもそういう時があるものだよ。アキラ、お前は本当に葛飾に帰りたいのかい? いやいや、アキラがそんな事を考えるはずはない、アキラはそんな弱虫じゃない。まだ竜王御殿のローンが残ってる。アキラは本当は振りたいんだ、振りたいからこそなかなか思うようにいかなくて泣いたり怒ったりするんだ。」

アキラ「所司師匠!」

所司師匠「なあアキラ、世の中には終盤が弱くて一生振れない人がいっぱいいる。だがアキラの終盤は運のいい事に必ず勝てると決まっているんだ。いつ勝てるかなんってどうでもいいじゃないか、そんな事気にしないで頑張るんだ。さあ、勇気を出しなさい。」

アキラ「師匠、心配かけてすみません、私頑張ります。」

所司師匠「偉いぞアキラ。見てごらん、あんなに夕日がきれいだ!」

そう言って、多分またアキラは飛車を振ったんだと思います…。

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清水上徹さん五連覇! 第36期朝日アマチュア将棋名人戦防衛で。

1-1で迎えた第三局、振り駒で後手番となった清水上徹さんでしたが、見事勝利して五連覇を達成しました。

また、アマチュアタイトル初挑戦だった倉川さんは、初挑戦とは思えない震えない指し方、特にその積極的な指し回しには非常に感銘を受けました。

以下、簡単に感想を。

第36回朝日アマ将棋名人戦▲倉川尚 vs △清水上徹にて、棋譜を確認出来ます。

第一局に引き続き、先手番を引いた倉川さん。個人的には第二局の勝負を見ていて、これは倉川さんが先手を引いてそれでようやく勝負形かな?というつぶやきをツイッターで行いました。

それは倉川さんの棋力が劣っているとかそういうことではなく、このような大舞台でタイトル獲得がかかった時に、通常どおりの実力を発揮するのは難しくなる。

清水上徹さんはこの舞台だけではなく、あらゆるタイトルマッチ、プロアマ戦においての経験値がずば抜けているので、先手番を倉川さんがもって、またあの飛車先を決める指し方を観たいなと思っていました。

倉川さんの用意があって、清水上さんを翻弄?して、それでようやく勝負としては面白くなるのではないかと。


将棋はがっぷり四つの、膠着模様を迎えます。こうなったら、通常は千日手もやむなし、というのが最近の風潮だと思います。そういう展開でしょうか、というコメントもツイッター等では見られました。

しかし、私は倉川さんは打開するのではないか?とツイッターでつぶやきました。ここまでの積極性を失ったら良くない、と思っていたのではないでしょうか。

逆にいうと、そのぐらい自分を奮い立たせないと、一旦守勢に回ると経験値の差でつらくなると思ったのかもしれません。

第二局がまさにそういう将棋で、勢いの良さでは先後の得の差を埋めきれなかった、というような印象を受けました。

先後の陣形が全く同じ形で、しかし離れ駒の金の位置としては振り飛車側の金が一路玉に近い。この時点で倉川さんが仕掛けましたが、結果的にはこの仕掛けは不発だったようです。

加藤一二三九段が指摘していたような、二筋が薄くなったことをみて転戦するのが良かったようですが、このへんはやはり現役でほぼ唯一トッププロとして大山康晴名人やダルマ流の振り飛車を相手に戦ってきた加藤一二三九段の凄みを感じました。

78手目が振り飛車らしい、軽い好手。この手があるのであれば本譜の攻めは良くなかったです。

桂損を甘受し、反撃を狙うはずが、飛車の逃げ場所を間違って余計に自陣を削られることになりました。このへんでは私は先手はもう投げてもおかしくないと書きましたが、せっかくの大舞台、ここからの第二ラウンドもなかなかの見応えがありました。

しかし現実問題としての駒損は大きく、後手の清水上徹さんが危なげなくまとめて五連覇を決めました。

清水上徹朝日アマの感想コメント、倉川さんについての印象についてがなかなか興味深かったです。


そして倉川さんのコメントはアマ全体へのエールのようなものだと私は感じました。

お二人ともお疲れ様でした!そして清水上徹さん、五連覇おめでとうございます~!


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二人の早指し棋士、田村康介と鈴木大介(の最近)

二人の早指し棋士。

昨日の携帯中継は、松尾歩vs鈴木大介田村康介vs広瀬章人という対戦だった。全然気づいていなかったがそういえばこのそれぞれの対局に登場している田村さんと鈴木さんというのは若かりし頃?は早指しで競い合うような早見え早指しの棋士だったのだった。

なぜこのようなことを書くかというと、夕方にふと見てみたらどちらの対局も18時よりも前に終わっていたから。終わっていたのをみて「あ、そういえば・・・」と思った次第。

早いといっても昔のような消費時間30分、みたいな感じではなかったので早すぎてがっかり、ということはない。むしろ戦型的には面白い趣向が両方の対局にあり、そしてその趣向を出したのが田村康介プロと鈴木大介プロの二人だった。片方の工夫は幸いし、もう片方の工夫は残念な結果に終わったのだが。

まずは幸いしたほうから。田村康介vs広瀬章人戦は、広瀬章人ゴキゲン中飛車に。最近流行復活の兆しがある丸山ワクチンの端歩交換を入れる前に角交換してしまう展開に。

その後の展開は、瀬川プロが得意としている、すきを作ってその隙を突かせる形で後手だけ角を手放させる・・・という作戦。対筋違い角ではないがそれに似た発想で後手の歩得と先手の持ち角の違い、&手順で固めた・・・というのが先手の主張点。

シンプルに左美濃に囲ってからの先手田村康介プロの速攻が素晴らしかった。イメージ的には左美濃に対する藤井システムのような素早さ。玉は8八ではなく、7九の地点で前述の手得と合わせて、後手陣が未整備な状態で仕掛けてそれが成功していた。

広瀬章人プロは強いのだが序盤にやや難があった・・・という過去の印象があるが、それがここ最近は明らかに表に出ているような気がする。前回の対行方尚史戦のゴキゲン中飛車での穴熊もそうだし、今回もそんな感じ。

53手目の▲3五銀が素晴らしい一手。遊びかけてた銀を活用してこの手で先手良しが確定したように思う。

そこから後手も猛烈に追い込むものの、田村康介プロが淀みなく寄せて勝利。ケンカ殺法、いい意味でのラフファイトな味も含めてすべて田村康介プロペースだった。

広瀬章人プロは後手番は四間飛車穴熊も目が慣れられてしまい、ごきげん中飛車も対策が進み、勝率が良かった後手番も苦労するようになってしまった。ただ才能は段違いなのでこれで終わることはないと思うが、苦難は続く。

松尾歩vs鈴木大介戦は鈴木大介プロが後手番でかなりの趣向をみせて面白かった。結果は失敗に終わったのだが、おもしろい将棋を見せようという心意気は感じた。一手損の3手目角交換から、ダイレクト向かい飛車ではなく△5三銀を急いでそれから振ろうとした手順を先手が2筋突破を目指して咎めに行く・・・という展開。

結論からいうと無理だったのだが、本当に面白い将棋だった。(先手の▲7七桂という序盤の一手で終了していたようだが…)。

こちらについては携帯中継でご確認ください。

アマの振り飛車にはゴキゲン中飛車よりもこっちのほうが合うかもしれません。

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ニフティ(二歩)第54期王位戦挑決リーグ白組、渡辺明三冠vs佐々木慎六段

結論から書くと、二歩の反則にて渡辺明三冠が勝ったわけですが最終盤は詰んでいたような感じなので逆転負けではないと思います。ただ難解な終盤だったので後手の細い攻めがつながっていた可能性もあったような気がします。

久しぶりに渡辺明三冠の玉の凌ぎが見れたので面白い将棋ではありました。

プロの二歩とは恥ずかしい…という気は正直全然していなくて、古くはNHK杯での二歩やらJT杯での二歩もありました。高段のプロ、タイトルホルダークラスでも二歩をやってることもありますし、時間切れ負け、二度指しやら角が駒を飛び越えたり、違うところで成ったり。

色々な反則が特に強い人なのに起こるところが面白いです。佐々木慎プロも振り飛車党の中ではかなりの実力者です。

戦型はゴキゲン中飛車からの4筋で銀が向かい合う形に。ここから穴熊を選択するか急戦を志向するかで好みがわかれますが、渡辺明三冠は穴熊を志向しました。

ただ7六の歩をかすめとられる展開でその代償を求めるために金を一枚上部に進出させているため、それほど堅い囲いではありません。後手は木村美濃に組みますが、7三の歩が動かせない(先手の6五の金と7五の歩がいばってる)状態で、ここが負担になるかどうか?が戦局の分かれ目という感じ。

後手が苦しいながらもと金をつくり、金三枚でなんとかしのいでいるように見えた97手目、▲8六桂が攻めの継続を図る手で、持ち駒の豊富さもあり、ここではまだ先手ペースのような気がする。序盤の七筋六筋は屈服する形になったが、8筋の歩のみ8五の地点に残っていた利点が出ました。

ここまでが中盤戦で玉周辺以外の駒は双方捌けており、先手居飛車の1九の香車のみ残っていて、3四の地点で先手の銀が遊んでいるのでそういう意味でも後手も頑張ってる気はしました(冷静にみると先手ペースではあるが、という意味)。

ここからの玉頭戦がすごかったです。この玉頭戦は是非見てほしいところですが、渡辺明三冠の逃げ方がまさに大胆不敵で、それに釣られるように後手の佐々木慎プロも強烈な勝負手で迫ります。

先ほど感想戦のコメントを見ましたが、最終盤先手玉は必死であとは後手玉が詰むかどうか?という局面で、先手が物量で迫るのですがよりもそうもなかった玉があっという間に詰んでしまいました。

最善の逃げでは超難解な手順があったようですが本譜は詰んでるかどうかは分からないまでも一本道で最後二歩で終わりましたが他のコマで受けてもどうやら詰んでる感じです。

後手の終盤での玉頭戦の手順では、もう少し違う方法もあったようで、厳密には後手勝ちになっていたかもしれない、というニュアンスも感じました。

私の棋力ではちょっとなにがどうなっているのか?というのはわからず、どっちを持っても負ける自信のある最終盤でとてもおもしろい将棋でした。



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